わたしのノスタルジア

南壽あさ子 わたしのノスタルジア歌詞
1.わたしのノスタルジア

作詞:南壽あさ子
作曲:湯浅篤

夕暮れの帰り道 淋しくなって
泣いていた 泣いていたのに 今日も日は暮れて
よく見る風景も 時が経てば
少しずつかわっていくの わかってはいるけれど
壊れそうな弱ささえも ありのままに受け入れる強さは
あなたが教えてくれたこと

うしなって 傷ついても 一歩ずつ 進んでいく
欲しいものは あせらなくてもいいから
ただ静かな夢をみよう

遠くで鳴っている音の粒は
幸せを信じてやまぬオルゴールのようね
口ずさんで ふちどる空
あの木々と月の影 兎になって
迎えにきたらいいのにな

もっと近くで もっと夢のように
ずっとこうして ずっと真っ直ぐに
空を見上げていたい 旅立ちの日がめぐるまで

追いかけて おおきな夢を 思い出にならないように
約束しよう 今をずっと忘れない
時が経っても

夕暮れの寄り道に 車を下りて
馴染みある風景たちに あなたを逢わせたの
昔通ったあの道と わたしのあいする人へ


2.うろこ雲とソーダ水槽

作詞:南壽あさ子
作曲:南壽あさ子

その夜は静けさが なんとなく気になって
夕方はうろこ雲が 特別に 目を引いたの

思い返してみたけど
あれはきっと君だった

翌日はどしゃ降りで 雨粒が肩を打った
まるで水槽に君を迎えたとき みたいだ

小さな世界で 泳ぐ 泳ぐ
宇宙の世界で 回ってはしゃいだ

選ばれたあの日から 運命を喜んだの
もう一度生まれたなら 同じように君のもとへ

叶うならいとおしい
あなたと同じ姿で

大きな世界で 泳ぐ 泳ぐ
今までもらった大事な言葉を 抱いて

がんばるあなたを いつも見てた
今度はわたしが あなたを守るよ

ずっと 代わりになってあげる


3.フランネル(弾き唄い Ver.)

作詞:南壽あさ子
作曲:南壽あさ子

国道にははしゃぐ雲 よく似たわたしを追いかけてくる
心地よく揺らすブルースと 初めてのどこかなつかしい風

あなたといる意味は知らなくっても 幸せだわ
不器用に頬を緩ませて 少しずつ溶けてく

遠くから 近くから 包まれている夢に惑って
突然ここに来てしまいました
預けた影を震わせながら

ひとりになればそう あなたをほしがってゆく
今を生きるこのすべてで あなたを愛していたいよ
世界は始まりを告げている
こころ 違っていても きっとどこかで

優しくいることが間違っていても こうしていたいの
もう戻れない
ただ美しいだけの 浅はかな秋の日

ひとしきり泣いた後で 答えは出ないと言う
それでも あなたがぼつりと口にした言葉は
わずかに染まって 白く残った

ふたりになればそう ゆるやかにつながってゆく
窓辺に浮かぶ灯(ひ)の中に
温かいあなたと まどろむわたしがいればいい
ことば 違っていても きっとそこから

頼り無く 小さな夢でも 側において
今をつらぬく力があるなら わたしは 生きるでしょうか
ふたりはまるで さまよう猫のように
掠れた声で互いを呼び合って
恋風が吹いたとき 巡りあうのでしょう


4.冬の旅人(弾き唄い Ver.)

作詞:南壽あさ子
作曲:南壽あさ子

かなしみだけ背負って ここまで歩いてきた
そうさ、ぼくのせいは全部 連れている
どれくらい行ったら 荷物はおろせるのだろう
ずっと深く、深く沈む 雪の底に

十二時の空に 想いを灯すよ
消えゆくその瞬間に ひとみを開けたなら

ネビュラの空が 一面、光っていたのです
こんなぼくでもいい、とちらり笑ってくれました
そうやって 信じられる風景がある

君と未来背負って ここから歩いてゆく
また冬が来れば、ここに戻ってこよう

ぼくは口笛を 君はオカリナを
奏でて確かめるのさ
ひとりじゃ、ないんだよ

ネビュラの空が ふたり包むそのとなりで
こんなぼくこそいい、とちゃんと笑ってくれました
そうやって 信じられる君がいる

永遠の唄を 星のめぐりに合わせたら
ずっと向こうの空へ、ちゃんと届いてゆきました
そうやって信じられる風景がある

きっと、ぼくらは 冬の旅人