ベスト

古都清乃 ベスト歌詞
1.五十雀

(ごじゅうから)
作詞:木下龍太郎
作曲:水森英夫

甘えさせたり 甘えてみたり
誉(ほ)めてあげたり 叱ったり
無駄に人生 歩いて来ない
男ごころは お見通し
鳥なら山雀(やまがら) 四十雀(しじゅうから)
女はやっぱり 五十雀(ごじゅうから)

恋もしました 一度や二度は
夢も見ました 人並に
酸(す)いも甘いも 知ってるだけに
かゆい所に 手が届く
好みはそれぞれ 違っても
女はやっぱり 五十雀

今度誰かを 愛したならば
きっと最後の 恋になる
夢も中半で 迷っていたら
そっと後押し するつもり
鳥なら山雀 四十雀
女はやっぱり 五十雀


2.ひと汽車おくれて俺も逝く

作詞:宮川ひろし
作曲:宮川ひろし

俺が愛した 黒百合の花
咲いて散りゆく 病葉(わくらば)いとし
これから何を 心のささえ
四十路中途で 逝(ゆ)くなんて
神は無情か 生命灯(いのちび)消えて
ひと汽車おくれて 俺も逝(ゆ)く

寒くなるわと 手編みのセーター
糸のほつれが 涙をさそう
北国海峡 連絡船で
生まれ故郷(ふるさと) 帰りたい
写真見つめて 落した涙
ひと汽車おくれて 俺も逝(ゆ)く

窓に小雪が ちらつく夜は
人肌恋しい 手酌の酒になる
おまえの好きな アカシアの花
鴎群れとぶ 丘の上
俺の名前も ほりこんで
ひと汽車おくれて 俺も逝(ゆ)く


3.雪雀

作詞:木下龍太郎
作曲:伊藤雪彦

ひとりぼっちじゃ 無理だけど
連れがあるから 生きられる
すずめ すずめ 二人はすずめ
この世の冬の 雪雀
互いの愛の ぬくもりで
凍えた羽を あたためる

惚れた貴方の 夢ならば
親も捨てます ふるさとも
すずめ すずめ 二人はすずめ
泣いたら負ける 雪雀
心に点もす 命火が
迷った時の 道しるべ

肌を刺すよな 北風も
少しゆるんで 春間近
すずめ すずめ 二人はすずめ
世間の隅の 雪雀
苦労の冬を 越えたなら
明日は空へ 舞い上がる


4.法師の宿

作詞:星野哲郎
作曲:吉田正

雨が止みました いい月ですよ
みて下さいと 窓をあける女(ひと)
湯上がりなのか 黒髪の
甘い香りに ふりむけば
一輪のカトレアが
夜風に白く 咲いていたよ

淋しさを友に 暮らしていると
人恋しくて たまらないんだろう
生々(ういうい)し気に お酌する
細い手首に 傷の跡
“みつめてはいやです”と
小袖で隠す 山家の女(ひと)

虫の音(ね)をききに ぜひもう一度
約束してと 別れ惜しむ女(ひと)
一度だなんて 水臭い
三度四度(みたびよたび)を 待ちますと
言わせたい 泣かせたい
湯情が宿る 法師の宿


5.御神火椿


6.おかみ


7.避暑地のホテル

古都清乃・和田弘とマヒナスターズ
作詞:中山大三郎
作曲:中山大三郎

思いがけずめぐり逢う 避暑地のホテル
それぞれ部屋を ぬけだして あの日をさがす
あの小さな 花びらは
そう さんざしさ
いつもこころに 咲いてたわ
別れの花か
ためらいながらも ほほよせて 時計をとめて

緑深い山あいの 小道をたどる
むかしの恋の ふたりづれ あの日が帰る
あの木立に もたれたわ
君は泣いてたね
急な別れが 悲しくて
僕も泣いたよ
あれからずいぶん たったけど 胸がときめく

約束などできなくて ふりむきながら
ホテルの庭を 横ぎって ゆっくり帰ろう
ねえ ほんとに愛してた
いのちがけだった
みんなさだめの せいなのね
そう くやしいね
ふしぎな出会いの ひとときを 神様ありがとう


8.昭和裏通り


9.根来の子守唄

作詞:和歌山地方民謡
作曲:和歌山地方民謡

ねんね根来の よう鳴る鐘はョ
一里聞こえて 二里ひびくョ
バイバイ

ねんね根来の かくばん山でョ
としょじ来いよの 鳩が鳴くョ
バイバイ

ねんね根来へ いきたいけれどョ
川がおとろし 紀の川がョ
バイバイ

さんさ坂本 箒(ほうき)はいらんョ
お不動詣りの 裾(すそ)ではくョ
バイバイ

ねんね根来の 塔(と)の堂(どう)の前でョ
横にはうかよ いざり松ョ
バイバイ

ねんね根来の よう鳴る鐘はョ
一里聞こえて 二里ひびくョ
バイバイ


10.和歌山慕情


11.雨の道頓堀

作詞:吉川静夫
作曲:吉田正

あんたとわてが 泣くさかい
こぼれる涙が 雨になる
こんなに濡れて しもうたわ
別れがつらい 仲の橋
さいなら云えば いつ逢える
雨の浪花の 道頓堀に
真赤な恋の灯がともる

ほんまに好きで たまらない
浪花おなごの 恋の意地
どんなにつらい 運命(さだめ)でも
こらえてわたる ネオン川
二人でいたい ひと夜でも
雨の浪花の 道頓堀に
真赤な恋の灯がともる

あんたは わての命だす
今夜の雨に 流したい
昔のことも あるけれど
なんにも云わず きかへんと
あんじょう抱いて すがらせて
雨の浪花の 道頓堀に
真赤な恋の灯がともる


12.和歌山ブルース

作詞:吉川静夫
作曲:吉田正

逢いたい見たい すがりたい
そんな気持ちに させるのは
ぶらくり丁の 恋灯り
真田堀(さなだぼり)なら ネオン川
和歌山泣きたい ああやるせない

誰にもいえぬ おもいでを
夜がやさしく くれたのも
あなたとわたしの 和歌の浦
夢は消えない いつまでも
和歌山泣きたい ああやるせない

流れる涙 紀の川に
捨ててしまった 女でも
慕情をこめて ブルースを
唄う花散る 城下町
和歌山泣きたい ああやるせない


13.佐渡育ち

作詞:吉川静夫
作曲:吉田正

島のつばきと このわたし
紅く咲いてる 燃えている
あの夜が嘘でなかったら
はやく来て来て 逢いに来て
花のおけさの 佐渡育ち

便り見るより 顔みたい
だいて貰って 泣きたいの
淋しいおもい させないで
越後からなら すぐこれる
花のおけさの 佐渡育ち

海の匂いが プンとする
山と岩場の 外海府(そとかいふ)
あつい手と手を にぎりしめ
いつかあるいた ささやいた
花のおけさの 佐渡育ち

両津、相川、佐和田、小木
街に慕情の 灯がともる
旅路はつづく 夢の島
こがれこがれて なく千鳥
花のおけさの 佐渡育ち

つれてくるだけ つれてきて
かえしたくない 汽船(ふね)ばかり
女にうまれ よかったと
あなた見たとき 思ったわ
花のおけさの 佐渡育ち


14.新潟ブルース

古都清乃・三島一郎
作詞:吉川静夫
作曲:吉田正

青い柳も 赤い灯も
苦労したのを 知っている
死ぬほど好きに なったのも
恋の古町 五番町
きっと一生 わすれない
ああ 新潟 新潟ブルース

どうせ流れの 花だから
あすの運命(さだめ)も 信濃川
万代橋から みた花火
夜の化粧は していても
すすり泣くより やるせない
ああ 新潟 新潟ブルース

駅も港も おわかれの
みれん涙の 置きどころ
すがるは夢と 情だけ
こんなわたしの なぐさめは
酒とあなたと この唄よ
ああ 新潟 新潟ブルース


15.長良川夜曲

作詞:吉川静夫
作曲:吉田正

死ぬも生きるも いっしょにと
心にきめた 初恋の
君と見ている 鵜飼い船
涙なんかは捨てて流した 長良川

私(わっち)といえば 貴方(おまはん)と
やさしく返す くになまり
月に一度か 二度でいい
そっとこうして 着物姿でいれるなら

義理と人情に 泣かされた
母さんだけの 一人っ娘
月のない夜は なお燃える
胸のかがり火おもい乱れる 名古屋帯


16.恋のかぞえ唄

作詞:吉川静夫
作曲:吉田正

一つ一目で 相惚れて
二つ二人で 共苦労
三つみせます 心意気
女ですもの 女ですもの
好きなお方に 命がけ
ねえ だから愛してね

四つ夜毎に 見る夢は
五ついつでも 貴方だけ
六つ無性に 淋しいの
女ですもの 女ですもの
燃えて火になる 時もある
ねえ だから愛してね

七つ涙を かみながら
八つやきもち たまに妬く
九つ恋しくさすからよ
女ですもの 女ですもの
十日逢わなきゃ 変になる
ねえ だから愛してね


17.潮来育ち


18.初恋笠