加恵~華岡青洲の妻~

古都清乃 加恵~華岡青洲の妻~歌詞
1.加恵 ~華岡青洲の妻~

作詞:鈴木紀代
作曲:弦哲也

紀ノ川の 紀ノ川の
名もない医者の 嫁に来た
白く咲くのは まんだらげ
赤く咲くのは 愛の花…
息を殺して 人目を避けて
加恵は女に なりました

美しいお義母(かあ)はんに憧れて、
何にも知らんで嫁いで来ましたがやのし…

やさしさの やさしさの
一枚下は 泥の沼
義母(はは)は息子の ためと言い
加恵は夫の ためと言い…
男一人に 命をかけて
女二人が 身を砕(くだ)く

痛み止めの眠り薬が出来上がって、
治らん病気も治るようになりました。
あなたの名をとどろかす礎(いしずえ)となったお義母はんも、
草葉の陰でどないにお喜びですやろのし…

諦めず 諦めず
あなたは夢を かなえたわ
光失くした この目にも
晴れの姿が 映ります…
幸も不幸も 見透かすように
今日も咲いてる まんだらげ


2.忍冬(すいかずら)

作詞:鈴木紀代
作曲:桧原さとし

夢のかけらに つまずいて
耐えて忍んだ 冬もある
泣いた分だけ ほほえみ合えば
いい日がきっと 来ると言う…
二つ並んで 咲く花は
あなたと私 忍冬(すいかずら)

口が悪くて 不器用な
そんな男(ひと)ほど 深情(ふかなさ)け
どこの誰より あなたの事は
わかっています 知ってます…
裏も表も 見せ合って
あなたと私 忍冬(すいかずら)

傍(そば)にあなたが いるだけで
つらい明日(あした)も 生きられる
一人ぽっちに もう戻れない
つないだ手と手 離せない…
春よ来い来い 二人にも
あなたと私 忍冬(すいかずら)


3.和歌山ブルース

作詞:吉川静夫
作曲:吉田正

逢いたい見たい すがりたい
そんな気持ちに させるのは
ぶらくり丁の 恋灯り
真田堀(さなだぼり)なら ネオン川
和歌山泣きたい ああやるせない

誰にもいえぬ おもいでを
夜がやさしく くれたのも
あなたとわたしの 和歌の浦
夢は消えない いつまでも
和歌山泣きたい ああやるせない

流れる涙 紀の川に
捨ててしまった 女でも
慕情をこめて ブルースを
唄う花散る 城下町
和歌山泣きたい ああやるせない