十六夜淚

吉岡亜衣加 十六夜淚歌詞
1.十六夜涙

作詞:Yumiyo
作曲:谷本貴義

天つ風(あまつかぜ)よ 時の羽(ときのは)さえ
この思ひは 十六夜に…

凛としたあなたと同じ
手折(たお)られぬ花 色は匂へど
言の葉も届かないまま
憂ふ(うれう)枝から消えた

あなたの空を飛ぶ、てふ(ちょう)になれぬのなら
その哀しみ 苦しみを 食らい尽す鬼でもかまわない

天つ風よ 時の羽さえ この思ひを 舞い散らせと
夢よ刹那 この心は 蛹(さなぎ)のまま 輪廻の果て
霞む空 十六夜涙(いざよいなみだ)

芽を息吹(いぶ)くあなたのような
業(ごう)の花 色は匂へど
舞い戻る この言霊
違(たが)う姿でもよいと…

愛しい空を舞う てふ(ちょう)になれぬのなら
狂おしい 世(夜)に咲いた あなたを壊す鬼でもかまわない

天つ風よ この羽頼りに この思ひを 届けたくて
時よ刹那 叶う逢瀬は 春の余韻 輪廻の果て
仰ぐ天(そら) 十六夜月夜(いざよいつきよ)

天つ風よ 時の羽さえ この思ひを 舞い散らせと
夢よ刹那 この心は 蛹(さなぎ)のまま 輪廻の果て
霞む空 十六夜涙(いざよいなみだ)

天つ風よ この羽頼りに この思ひを 届けたくて
時よ刹那 叶う逢瀬は 春の余韻 輪廻の果て
仰ぐ天(そら) 十六夜月夜(いざよいつきよ)


2.優しく包めたら…

作詞:Yumiyo
作曲:上野義雄

人は誰しもがそう パンドラの箱あけて
泣きながら産まれる 今はまだ旅の途中 あなたも

乾いた喉を少し 潤したのなら もう
誰にも見せはしない 鎧(プライド)も 今 捨てて眠りましょう

この部屋は波打つ海の底 静かに溺れるあなたを
泡に変わって優しく包めたら…消えてもいいのです

夜明けまでの人魚姫でいい 夢に見た足跡が幻でも
その心まで包みこめたなら
不知火(しらぬい)の温もりが あなた照らしますように

折れた翼の鳥は 見守るだけの空に
羽ばたく時を待つ あなたもそう いつかまた飛び立つ

たわい無い言葉より 少しの静寂でいい
あなたの痛みなら そばにいる私にも下さい

この部屋は砂漠の草原 柔らかに横たわるあなたを
真綿のように優しく包めたら…風に吹かれます

夜明けまでは産まれたままの涙さえ この胸に流せばいい
その傷まで やがて癒えたなら 穏やかな小春日があなたに…

その心まで包みこめたなら
不知火(しらぬい)の温もりが あなたを照らしますように