Shangri-la

吉田拓郎 Shangri-la歌詞
1.あの娘といい気分

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

俺の電話で 夜の夜中に
あの娘いつもの笑顔で 今晩は
今日も可愛い 右のエクボと
あの娘 髪の毛 サラサラフワフワ
店をかえて 飲み直そうぜ
行きつけの場所 ツケでツケツケ
となりへおいで 肩抱いてあげる
ロックにするかい
ちょいとチュチュチュチュ チュラチュラ

黒い瞳で 見つめられたら
今夜ちょっともっと 悪い事しよか
お酒ちょうだいよ もっと酔わせて
あの娘可愛いくて それだけで死にそう
おれの小指に ほんのちょっと ウス Kiss
唄ってよと おねだり誰々
こいつが俺の恋人なのさ
まだまだ子供
そいで ムチムチムチ夢中

車かしてと キーも横取り
あの娘 煙で フカフカ フラフラ
捨てていこうぜ こんなオンボロ
二人歩けば 街中お祭
かたい話が みんなみんな好きさ
二人バカバカ 男と女
愛してますか 大好きですョ
こっちへおいで
スコシ オヤオヤ オヤスミ


2.いつか夜の雨が

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

いつか夜の雨が 走りはじめたネ
過ぎ去るものたちよ そんなに急ぐな

きみの住む街を おもいださせるネ
あの頃の愛の唄よ 喜びをうたうな

きみが吐く息に 呼吸をあわせながら
うたいつづける ぼくに
きみが何処へ行くのか
知らせてくれないか
かえっておいで ぼくに

いつか夜の雨が きみの寝顔に
安らぐひとときよ いつまで続くか

きみの眠る部屋も おなじ雨だね
でてきてくれないか いつでも待ってる

ぼくの愛の唄は 子守唄になったろうか
つらく長い日々に
ぼくの愛の唄は
慰めになったろうか
色あせやすい 日々に

いつか夜の雨が
いつか夜の雨が
いつか夜の雨が……


3.Bye Bye Yesterday

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

昔の唄をなつかしむだけじゃダメだ
ここまでおいで
驚く程の事じゃないよ
みんなこの頃どうかしているさ
悩んだところで
どうせ答えが出ないのなら
Bye Bye しろ Yesterday
Bye Bye しろ Yesterday
今日を感じて 生きよう

心の中に 一つや二つはあるさ
迷える事が
吐き出しちまえよ ここで
どうせ昨日にすがりつくなら
本当の自分を
すこし恥でもかいてそして
Bye Bye しろ Yesterday
Bye Bye しろ Yesterday
殻を破って 生きよう

こわくはないさ 気がついた時は
きっと君の心に
新しい何かが 生まれてるよ
そうだ 自分を守りすぎて
見知らぬものへは
ドアをかたく閉じてきたんだ
Bye Bye しろ Yesterday
Bye Bye しろ Yesterday
窓を蹴破って Oh, Yeah


4.帰らざる日々

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

あの日の夢が浮かんでくるよなつかしくとも
ふり返ると そこは風
まちがいだらけの自分と知っても雨にうたれて
歩くだけさ 涙かくして

人にはそれぞれの生き方があるさ
たとえば横道へそれたとしても
太陽に向かって走っていればよい

泣いてる奴も 怒れる人も 立ち止まる時
きっと後を見てしまう
人生という船が進むよ 海は荒れても
風がやんでも 帆を張って

はるかに過ぎた日に思いをめぐらせて
若さをなつかしむ ホロ苦い酒
明日のために 断ち切るんだ過去を

誰もがこうして月日の中でさまよいながら
手探りだけの 旅をする
たどりつく日も 安らぐ場所も知っているのは
運命という 言葉だけ


5.愛の絆を

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

静かな夜のけはいが
ベッドのそばに訪れてる
ぬれた髪をとかしたら
ぼくのそばにおいで

なだらかな海の唄が
窓の外にきこえる
遠い国にふたりで
愛するために来た

朝までの短い時間を
しっかり確かめよう
躰と躰 心と心
確かめよう

語り合う一日が終って
みつめる夜がやってくる
きみ躰が冷えてるよ
もっとそばにおいで

愛しいきみの声が
闇の中でつぶやく
遠い国にふたりで
愛するために来た

断ち切れぬ愛の絆を
幾度も結び合おう
躰と躰 心と心
確かめよう

愛するすべてのものを
二人で分かち合おう
躰と躰 心と心
確かめよう


6.熱き想いをこめて

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

窓から見える景色はいつもと変りなく
行きかう人や車が 何故か急ぎ足に見える
人それぞれの肩には 人生の重みが
夢多き若者には 青春の痛みが

ゆるやかな坂を一人の働き者が行く
帰り道なのか それとも旅立ちなのか
影を踏みながら 彼は ふと立ち止まり
私の姿に気づいて 生きてるよと笑った

どこで自由を手にすればいい
何を求めて歩いて行けばいい
あなたの悲しみよ 雲をつらぬいて
銀河の彼方へ 突きさされ

そこに居るのは何故かと問う人あれば
たしかめるためなんですよと ほほえむだけさ
誰かを愛し傷ついて 我にかえった時
おまえもそれで人間さと 木の葉が語りかける

若いから何かが出来るものでもなく
見果てぬ夢を追うほど 自分を燃やすのさ
人の心はそれでも弱くてもろいものだ
だからこうして今日も あなたに話しかけている

生きてる証が見つかったかい
去り行く時が何かをくれたかい
やさしい人々よ 孤独から解き放たれ
この世の果てまでも かけめぐれ

まぶたをとじて 想いをこめて
自分の心に叫んでごらん
生命のあるかぎり 自分を捨てるな
正直者達よ 可愛いウソをつけ

心のあるままに 足の向くままに
疲れ果てても旅はまだ続く


7.あの娘を待ってる街角

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

あの娘の待ってる ビルの彼方に
風が散らした いわし雲
タバコを一本 ひねりつぶして
かわいい泣き虫 おもいだしてる

ふとくちずさむ 遠い港町の唄
耳鳴りだろうか 遠い霧笛聞こえたような
あの娘どうしているんだろうか
蒼い空に貨物船が
どこに行こうというんじゃないが
ロスアンゼルスなら
ロスアンゼルスならいいね

あの娘を待ってる 街角には
待ちぼうけが 三人四人
小春日和にあくびがひとつ
隣りにうつって 顔みあわせて

ふとおもいだす 旅人たちの唄
貸車にゆられて みんなどこか行っちまったけど
あの娘いつまで待たせる気だろうか
ビルの谷間を飛行船が
どこに行こうというんじゃないが
ロスアンゼルスなら
ロスアンゼルスならいいね


8.ハネムーンへ

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

今日から君は一人じゃないんだネ
そうさ 楽しい事も二人で分け合ってネ
だけど苦しい事も同じだよネ
重たい日々が始まっちまったよ

拍手を送る友人達は
ただひたすらに祝いの言葉
夢にまでみた二人の暮らし
汝 生涯 夫と妻を誓うや

二人の行き先は海外ですか
それは新婚旅行の話
二人の本当の行き先はネ
誰も知らない はるかな旅さ

笑顔の絶えない新戚家族
酔いしれる程に涙も浮かび
お別れなのか結びつきなのか
汝 生涯 夫と妻を誓うや

新婚初夜をからかう儀式
男と女に生まれてきたんだもの
寄り道した事ぐらい 許されてもいいさ
生まれがどうとか 将来とかで花ざかり

いずこも同じ大安の日に
めでたく生まれたひとつがい
形式だけの指輪を送り
汝 生涯 夫と妻を誓うや


9.街へ

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

どしゃぶりの雨の中
タクシーを降りて僕は一人
想い出の沢山しみこんだ
表参道を歩いている
あれはそうもう何年も前
やるせない想いを友として
都会に自分をなじませようと
原宿あたりへやってきた

その日も雨模様で
かすかに山手線を走る
電車の音は心地よく
何故か気持ちも安らいで
この街の唄でも
作る日がくればいい

その頃はまだ若者も
あふれる程の人数はなく
ほんのひとかたまりの芸術家きどりが
明日について熱弁をふるっていた
時代を変えるのは常に青春で
老いた常識より はるかに強く
たとえば嵐にのみこまれても
歴史はそれを見逃がさないだろう

見えない何かに向って
僕等は進もうとした
あの時信じたものは
ビートルズやボブ・ディランの唄
住みつかなくとも
愛せる街だった

愛した女もいる
恋に破れた事もある
なぐさめたりなぐさめられたり
それも大きな一瞬だった
原宿表参道は誰にも
語られなかったドラマを
なつかしい人がやって来ると
そっと話しかけてくれるに違いない

あなたの人生はいかが
若さはホロ苦いネ

時にはたずねておいで
逢えたら笑顔でむかえよう
変わってしまったのは
街だけではない筈さ


10.又逢おうぜ あばよ

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

この汗ばんだギターをおけば
最後の唄 歌いおわれば
熱い気流にみちた
この場所にも 静けさが漂い
ぼくらをへだてるけれど

又逢おうぜ
そうさ又逢おうぜ
又逢おうぜ
あばよ woo...

今ここにいるきみらのすべて
わかちあい燃えた時間と
怒りと悲しみを抱いた
このひとときに かよった叫びを
けっして忘れるものか

又逢おうぜ
そうさ又逢おうぜ
又逢おうぜ
あばよ woo...

命絶つほどの狂気ではなく
命救うほどの力でもないが
いさかいとなごみのはざまに
流れてゆけ 流れてゆけ
私の唄たちよ

又逢おうぜ
そうさ又逢おうぜ
又逢おうぜ
あばよ woo...