吉田町の唄

吉田拓郎 吉田町の唄歌詞
1.イントロダクション


2.夕映え

作詞:石原信一
作曲:吉田拓郎

色とりどりに うつろいながら
時代よ どこへ 急ぐのか
昨日をまるで 汚れものだと
汚れものと脱ぎすてて どこへ急ぐ

刻(とき)は ためらいもなく
夕映えに燃えて
今日の残り火は また
星に砕けても

僕は誰にも 奪われない
愛する君を 振り返る
愛する君を 振り返る

それほど人は 強くはなくて
時代に惑うことだろう
けれど自分の うしろ影まで
うしろ影を責めるなよ 笑うなよ

刻は うたかたの夢
夕映えに燃えて
無情であることだけが
闇を包んでも

僕は誰にも 奪われない
愛する君の そばにいる

僕は誰にも 奪われない
愛する君を 抱きしめる

刻(とき)は ためらいもなく
夕映えに燃えて
今日の残り火は また
星に砕けても

刻(とき)は ためらいもなく
夕映えに燃えて
今日の残り火は また
星に砕けても


3.夏・二人で


4.いつもチンチンに冷えたコーラがそこにあった


5.そうしなさい

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

もぬけの殻でもいいじゃない
人は流れるものだから
後悔なんて 捨てなさい
風吹く路を 行きなさい
思えばつらい事だった
でも悪いことばかり 続かない

新しい事を 始めよう
希望を抱いて 踏み出そう
新しい事を 始めよう
希望を抱いて 踏み出そう

かなわぬ想いは 言いにくい
燃えては消える さだめでも
失望なんて やめなさい
涙をほほで 切りなさい
体の中に 誰かいる
そんなに急いで どこへ行くんだい

描いた夢は そこにある
元気を出せば 見えてくる
描いた夢は そこにある
元気を出せば 見えてくる

描いた夢を つかむため
新しい事 始めよう
元気を出せば 見えてくる
勇気がそこに わいてくる


6.海を泳ぐ男

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

あんまり 夜が滲みるから
闇にまぎれて ハネてみる

やさしくするのは 悪くない
顰めっ顔は似合わない

あの頃 急いだ 人生が
今はしみじみ なつかしい

時代は変わったそうだから
君のうしろに 僕はいる

世界をナナメに 泳がない
僕等は 胸にしみている

若さが街に 流れこみ
遠い記憶と口づける

かしこい事など ウソだから
少しくらいは いさましく

幾千万の経験は
夢のかけらが 消えたあと

時代は 変わったそうだから
何かが古くなって行く

いきがらないでも よくなった
僕等は 胸にしみている

ありのままで いればいい
こだわる程のことじゃない
あれはみんな 陽炎だったから
今は少し滲みるさ この胸に


7.今度はいったい何回目の引越しになるんだろう

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

熱すぎる季節が 魚藍坂をかけ抜けた
ジーンズをはきかえて 俺は高円寺へ
高輪あたり (泉岳寺で)
上智の友よ (また逢う時)
赤い夕陽に (ほほをそめて)
肩組みあおう (肩組みあおう)

あわい想い抱いて 中央線が走る
妙法寺に恋が散り 俺は恵比寿へと
青梅街道を (環七から)
左に曲がる (堀ノ内で)
落とした夢に (気づいたなら)
微笑みあおう (微笑みあおう)

幸福のピエロは 槍ヶ崎の交差点で
行く先とまどうから 俺は目黒をめざす
代官山を (ながめながら)
青山抜ける (緑のジャガー)
ざわめく心 (とぎれた夜)
ワインあけよう (ワインあけよう)

青空が踊るよ 柿の木坂の午後
明日愛に気づいて 俺は碑文谷へ
自由通りを (公園沿い)
そよぐ風達 (都立大へ)
心豊かに (心のまま)
流れて行け (流れて行け)

もう一人の誰かが サレジオで泣いてる
雨がやまぬままに 俺は横浜へ
目黒通りを (バスは泳ぐ)
マンションを越え (川をよぎり)
木枯しが見えた (碑文谷前)
君はいずこに (君はいずこに)

やり直しは新しい たまプラーザから始まる
田園線を見送り 俺は東京へ
高速は東名 (川崎から)
渋谷までわずか (ラッシュを避け)
白い壁沿いに (まどろむ影)
永遠はあるか (永遠は見えずに)

終わりの旅に また 始まりにしたくて
湘南あたりまで 俺は旅に出る
僕は誰でしょう (wo〜)
ここはどこでしょう (wo〜)
僕は誰でしょう (wo〜)
ここはどこでしょう (wo〜)


8.ありふれた街に雪が降る

作詞:石原信一
作曲:吉田拓郎

目を覚まし 外をごらんよ
めずらしく 雪が降ってる
ふたりとも 深刻ぶった
真夜中は うずもれたのさ

君はまだ ベッドの中で
猫の真似 いじいじしてる
むりやりに 抱きよせたなら
ひっかくと 僕をおどすよ

ありふれたこの街に いたずらな雪が降る
クラクション響かせる あの車 おかしいね
おどけ芝居と 笑いとばして
恋人をやりなおそう

不思議だね 雪を見てると
なつかしい 子供にもどる
昨日まで 暮らした君が
初恋の女(ひと)に思える

ありふれたこの街に いたずらな雪が降る
ニュースでは足もとに 気をつけてと呼びかける
僕たち少し すべったみたい
恋人をやりなおそう

おどけ芝居と 笑いとばして
恋人をやりなおそう
恋人をやりなおそう


9.想ひ出


10.吉田町の唄

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

昔 その人は 赤児を抱いて いつか故郷を拓けと願い
「父を越えて行け」と 名前を さずけた
母は影のように たたずみながら すこやかであれと 涙を流す
のびやかに しなやかに 育てよ 子供
やがて 大地 踏みしめ 太陽になれ

祖母に手をひかれ 海辺を歩く はるか遠い国へ 胸をおどらせ
風がほほを過ぎて 7才の夏の日
姉の唄う声は 小鳥のようで 心ときめいて 足を はやめる
のびやかに しなやかに 育てよ 子供
やがて 大地 踏みしめ 太陽になれ

兄の進む道は たくましそうで あこがれのように まぶしく写る
「強くなれたらいい」12才の秋の日

友と汗をふき 山に登れば たぎる想いゆれて 命とおとし
時は川の流れ 19才の冬の日
あの日その人は やさしく笑い 母の手をにぎり 旅に出かけた
おだやかに やすらかに 眠れと いのる
やがて 雪を とかして せせらぎになれ

いくど春が来て あの日をたどる この名も故郷も静かに生きる
雲が空に浮かび 人の顔になる
昔その人が 愛した場所に 若い緑たちが 芽をふきはじめ
のびやかに しなやかに 育てよ 子供
やがて 大地 踏みしめ 太陽になれ

のびやかに しなやかに 育てよ 子供
やがて 大地 踏みしめ 太陽になれ


11.俺を呼び出したのは