暫存

和田青児 暫存歌詞
1.十九のまつり

作詞:なかにし礼
作曲:原譲二

祭りの夜に あの娘(こ)が泣いたよ
別れが辛いと すがって泣いた
踊ればまぶしい 絣(かすり)のゆかた
か細い指先に 月影白い
あの娘の涙が なつかしい
あれは十九の 秋祭り

一年あとの 祭りの季節に
あの娘は黙って お嫁に行った
真っ赤な夕陽の 小川の道を
泣き泣き馬の背に 揺られて行った
あの娘と別れた 悲しみが
俺の勇気の 湧きどころ

祭りが恋し ふるさと愛しい
夜風が散らした 初恋悲し
瞼を閉じれば あの娘がうかぶ
やさしい面影は 今でも十九
幸せ祈るさ どこまでも
俺の人生 秋祭り


2.仕事の宿

作詞:原譲二
作曲:原譲二

親父(おやじ)お袋 達者でいるか
昨晩(ゆんべ)も夢見た 故郷(ふるさと)の
季節はずれの 雪が舞う
田舎育ちで 馴れた身も
寒さ堪(こた)える 仕事(たび)の宿

春にゃ帰ると 残した里の
女房子供が 気にかかる
離れ離れの 辛い日々
ひとり手酌で 呑む酒も
じんと沁みるぜ 仕事の宿

苦労七坂 越えたら先に
待っているんだ 幸福(しあわせ)が
我慢我慢だ 今しばし
花の咲く日は もう近い
こころ燃えるぜ 仕事の宿