まん丸の蒼い月

因幡晃 まん丸の蒼い月歌詞
1.まん丸の蒼い月

作詞:因幡晃
作曲:因幡晃

時代(とき)を一緒に駆け抜けた
友を静かに見送った
いずれまた逢う時が来るから
決して言うまい別れの言葉など

じっと見つめる節くれたこの手に
君の最後の温もりが残る

確かに 何かに いつも叫んでた
やり場のない怒り声にして
傷つき 燃え尽き それが青春と
時代の隙間で 疑いもしなかった

迷い続けた若い日に
戸惑いながら探してた
枯れた心の その捨て場所に
やっとここに辿り着いたんだね

ゆっくり眠れ 人生という旅の
重い荷物を肩から降ろして

これから 一人で もう少し生きて
君の夢の行方を探すよ
今まで あれほど 君が憧れた
かけがえの無い 幸せっていうやつを

小さく かすかに 消えてゆく君の
うしろ姿に手を振れば泣けた
泣くだけ 泣いて 見上げた空には
あの日友と見た まん丸の蒼い月


2.わかって下さい(2010レコーディングVer.)

作詞:因幡晃
作曲:因幡晃

貴方の愛した 人の名前は
あの夏の日と共に 忘れたでしょう
いつも言われた 二人の影には
愛がみえると

忘れたつもりでも 思い出すのね
町で貴方に似た 人を見かけると
ふりむいてしまう 悲しいけれどそこには愛は見えない

これから淋しい秋です
時折手紙を書きます
涙で文字が にじんでいたなら わかって下さい

私の20才の お祝いにくれた
金の指輪は今も 光っています
二人でそろえた 黄色いティーカップ
今もあるかしら

これから淋しい秋です
時折手紙を書きます
涙で文字が にじんでいたなら わかって下さい
涙で文字が にじんでいたなら わかって下さい


3.別涙(わかれ)

作詞:因幡晃
作曲:因幡晃

白い旅行カバンを 渡す時
そっとふれた貴方の やさしい手
ひとごみに言葉を かき消され
涙がさよならを言っていた
いいのよ もういいの 私の事は

泣いてついて ゆきたいけれど
貴方には貴方の道がある
いつも心に決めていたの
別れという日が来るのを

雨がいつか涙とぬれる時
そっとぬぐう貴方のやさしい手
汽車はすぐそこに来てるのに
じっと見つめてる やさしい目
さあ行って もういいの 私の事は

泣いてついて ゆきたいけれど
貴方には貴方の道がある
いつも心に決めていたの
別れという日が来るのを

泣いてついて ゆきたいけれど
貴方には貴方の道がある
いつも心に決めていたの
別れという日が来るのを


4.しあわせの近道

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

ある朝のそれは 旅先で目覚めて
少年のほほえみ 投げるあなたは
優しさにあふれて 差しのべるその手で
あどけなく 呼びかけている
駆けぬけた若き日は しあわせの近道だけを急ぐけど

愛は千年(えいえん)の 道よりも長く
生まれてくる前から きっと旅をしてきた
めぐり逢えた日も 今感じるこの瞬間(とき)も
始まりがいつも 人生だから

ある落日(とき)のそれは 旅先の黄昏れ
一枚の絵に とけこんだあなたは
追憶(おもいで)にたたずみ 懐かしい景色で
あどけなく 手まねきしている
駆けぬけた遠き日は しあわせの近道だけを残すけど

愛は千年(えいえん)の 道よりも長く
まだ見ぬ季節も きっと旅をしている
あしたの夜明けも 今感じるこの予感(とき)も
始まりがいつも 人生だから

愛は千年(えいえん)の 道よりも長く
生まれてくる前から きっと旅をしてきた
めぐり逢えた日も 今感じるこの瞬間(とき)も
始まりがいつも 人生だから


5.夕映えを待ちながら(2010レコーディングVer.)

作詞:園部和範
作曲:和泉一弥

二人会えない 昼間の静けさ
心で小さな振り子が 揺れる

恋しい想いは かぼそいほおずえ
時にはかすかな風にも 折れる

ためいき ためいき届け あなたの胸まで届け
私の寂しい気持ち あなたの方へ 飛ばしておくれ

I Love You どこにもいかないで 私を抱きしめて
泣きながら告げた 別れだけど

All Day あなたのぬくもりが 段々染みて来る
夕映えを一人 待ちながら woo待ちながら

きっとあなたの 電話と知ってて
迷っているうちにベルが 止まる

一度でいいから 誰かに抱かれて
あなたの残り香を消して みたい

やきもち やきもち焼けろ 私の分まで焼けろ
あなたのがまんの糸を 火の粉で全部燃してしまえ

I Love You なんにも言わないで 私にくちづけて
それだけで すべて忘れられる

All Day 空の色につれて 素肌も染まり出す
夕映えを一人 待ちながら

All Day 空の色につれて 素肌も染まり出す
夕映えを一人 待ちながら woo待ちながら


6.別れてください

作詞:石坂まさを
作曲:因幡晃

別れてください 何も言わずに
許してください 私のわがままを

貴方に甘えて だめになりました
小さな嘘も つきました

別れてください 何も言わずに
貴方の幸せ 祈っています

別れてください 気ままにそっと
許してください 私の身勝手を

貴方と暮らして 何故かときどき
笑ったままで 喧嘩した

別れてください 気ままにそっと
貴方の幸せ 祈っています

貴方に甘えて だめになりました
小さな嘘も つきました

別れてください 何も言わずに
貴方の幸せ 祈っています
貴方の幸せ 祈っています


7.薄紅の春の中

作詞:因幡晃
作曲:因幡晃

黄昏が野辺を 蜜の色に染め
心を静かに あの日に帰す
物憂げな宵に まだ君を想えば
かすかなめまいの中 胸に甦る
お互いためらいがちに 重ねた手のぬくもり
恥じらう君の横顔 今も愛しい

一陣の風の中で 満天の星の下で
君の面影に酔う

ときめいた日々に 戻れないのなら
二人を繋ぐのは 思い出だけか
ささやかな夢を 指先でなぞれば
いつかは幸せまで 辿りつけますか
短い命を燃やし 大事に育てたけど
はかないこの恋心 枯れたままなら

ひとひらの花の様に 薄紅の春の中に
せめて いさぎよく散れ

お互いためらいがちに 重ねた手のぬくもり
恥じらう君の横顔 今も愛しい

一陣の風の中で 満天の星の下で
君の面影に酔う
君の残り香に酔う


8.忍冬(2010レコーディングVer.)

作詞:ちあき哲也
作曲:杉本真人

だっていつかこじれて 駄目になるより
恋の匂いさせずに そばにいたいわ
たまに逢ってこうして飲めるだけでも
女として少しは 夢があるでしょ…
失くせない 人だから つづけるひと幕 友達芝居 だけど
忍ぶという字は 難しい 心に刃を乗せるのね
時々心がいたむのは 刃が暴れるせいなのね

もっと楽な生き方 してもいいのに
なぜかわざと淋しい 道をえらぶの……
今日は今日の傷みが 胸をしめても
ひとり席を立つまで 泣きはしないわ
ばかなのね 古いのね 死ぬまでひそかに 愛するなんて だけど
いとしい花なら 忍冬(すいかずら) 夏でも秋でも春の日も
どうしてわたしの愛しさは 忍ぶという字がつきまとう

だけど…
忍ぶという字は 難しい 心に刃を乗せるのね
時々心がいたむのは 刃が暴れるせいなのね
Lai Lai Lai…
Lai Lai Lai…


9.積木遊び(2010レコーディングVer.)

作詞:荒木とよひさ
作曲:因幡晃

悲しみが忍び込む この胸のすき間から
あなたの愛情(あい)の深さ 自惚れてたわたしは
優しさが近すぎて わがままも許され
平和な日々さえ 音さえたてずに 今ではくずれ始めてる
愛を傷つけたのは あなたじゃないわ
心見つめること 忘れていた わたしが
積木遊びなら 昨日を取り出し
あの場所へ 帰れるけれど

SAYONARAがすぐそばで 待ち伏せしてるなら
恨んでなんかないと ひと言だけ伝えて
街角で見かけたら 声ぐらいかけてね
あなたの隣りに 誰かがいたって 友達の顔出来るから
愛を手離したのは わたしの方よ
心信じること 出来なかった それだけ
積木遊びなら 追憶(おもいで)を集め
あの場所へ 帰れるけれど

愛を傷つけたのは あなたじゃないわ
心見つめること 忘れていた わたしが
積木遊びなら 昨日を取り出し
あの場所へ 帰れるけれど


10.雪(2010レコーディングVer.)

作詞:因幡晃
作曲:因幡晃

眠れない こんな夜は
冷たいシーツが
もういない 貴方のこと
思い出させる
窓の外は 白い雪が
もっと降れ いやな思い出を
みんな優しく 隠してくれ

何げなく 歩いてた
駅までの道を
肩先に 積もる雪
払いもせず
風の便りに どこかの店で
酒に 酔いつぶれてたそうね
俺が悪いと 言ってたそうね

窓の外は 白い雪が
もっと降れ いやな思い出を
みんな優しく 隠してくれ

ラララ ラララララ ラララ
ラララ ラララララ ラララ
ラララ ラララララ ラララ
ラララ ラララララ ラララ


11.ベッドサイド

作詞:澤水困
作曲:因幡晃

昨日と今日とがこんなにも 変わってしまうなんて
考えたことがありませんでした
君はいつも隣にいて それはあたりまえの事でした
今君はベッドの中で 眠っているようです
コードやチューブが口に差し込まれているのに
苦しそうな顔も見せずに
魂が一緒にいると信じていても
話したい 見つめたい 声を聴きたい
こらえても こらえても くり返し 押し寄せる悲しみの波

旅立つその時をひっそりと 窺っているように
時々こっそり 呼吸(いき)を止めている
いつも周りを気遣って また自分は後回しだね
今君はベッドの中で 眠っているようです
肌の温もりが生きてる事の証なの?
苦しそうな顔も見せずに
魂が一緒にいると信じていても
話したい 見つめたい 声を聴きたい
こらえても こらえても くり返し 押し寄せる悲しみの波

魂が 一緒にいると信じていても
話したい 見つめたい 声を聴きたい
こらえても こらえても くり返し 押し寄せる悲しみの波


12.少しだけ泣いてもいいですか

作詞:因幡晃
作曲:因幡晃

ためらいがちに 沈みかけてゆく 夕日がやけに 心にしみる
忘れかけてた 過去がよみがえる 途切れた記憶と一緒に
夢を掴みかけた 時もあった 夢に押しつぶされた 日もあった
迷い戸惑い 倒れかけても それが若さと 疑いもせずに
もう 戻れは しない 熱く燃えた日々
折れた思い出を抱きしめて 少しだけ 泣いてもいいですか

あやまちばかり 何度も繰り返し 大事なものに やっと気付いた
ささやかでいい そんな幸せと 何げない日が愛しい
時代(とき)を殴りつけた 時もあった 時代(とき)に裏切られた 日もあった
他人(ひと)を傷つけ 他人(ひと)を恨んだ 胸の痛みなど 感じないままに
もう 帰れは しない 語りつくせぬ日々
一人淋しさに寄り添って 少しだけ 泣いてもいいですか

不器用な生き方しか 出来ない俺だけど
自分らしく生きた事に 今も 嘘はない

もう 戻れはしない 熱く燃えた 日々
折れた思い出を抱きしめて 少しだけ 泣いてもいいですか
少しだけ 泣いてもいいですか


13.しあわせの近道(2005 version)