暫存

坂井一郎 暫存歌詞
1.しみるねー

作詞:月光寺照行
作曲:叶弦大

流されて辿りつく 旅路の酒場…
雨に打たれる 浮草も
人の情けで 季節はめぐる
逃げちゃ負けよと励ますおんな
しみるねー しみるねー
男ごころに しみるねー

住み慣れた あの街の灯りも消えた…
夢に迷子の はぐれ鳥
だれを恨むじゃ ないんだけれど
後ろ振りむきゃ つめたい風が
しみるねー しみるねー
骨の髄まで しみるねー

生きてゆく喜びを教えてくれた…
独りぼっちのこの俺に
愚痴もなげきも 過去から捨てて
ぐっと飲みほす つめたい酒が
しみるねー しみるねー
五臓六腑に しみるねー


2.泣けるねー

作詞:円理子
作曲:叶弦大

雪の降る夜は思い出す
北の育ちの君の事
想い出したら呼んでよと
泣いて別れたあの夜が
酒のグラスに泌みついて
ジンとくるんだ…
「泣けるねー」

君の優しさ悲しみが
俺の心に降り積もる
細い身体を折れる程
抱いて詫びたい思い切り
夜が流れる旅の宿
ジンとくるんだ…
「泣けるねー」

雪が深深寂しさを
連れてくるのか今日も又
君の笑顔に逢いたくて
探し求めるこの俺の
心漂う未練街
ジンとくるんだ…
「泣けるねー」


3.夢つなぎ

作詞:いではく
作曲:叶弦大

流れるままに 身をまかせ
生きてみるのも いいものさ
疲れた時には 立ちどまり
風の歌でも 聞けばいい
どうせ男の 生きざまは
ひと時の 夢つなぎ 夢つなぎ

(セリフ)
男ってつらいもんですね。
義理とかしがらみとか…。
いっそ何もかも捨てて生きられりゃ、
それもひとつの人生かもしれませんが…。

今日から明日の 間には
しばしやすらぐ 酒がある
星くずながめて 草枕
ひとりさまよう 旅の空
いつかふりむく 人生は
思い出の 夢つなぎ 夢つなぎ

(セリフ)
さあ 今夜もこの酒で一緒に夢を見ませんか。

琥珀の夜更けの 道づれは
酒よおまえと 情け歌
出会い別れの 人の世は
つかのまの 夢つなぎ 夢つなぎ


4.止まり木のブル-ス

作詞:いではく
作曲:叶弦大

花の咲く道はじかれて しみじみと
知った裏町 人情(なさけ)が身にしみる
酔って くずれた心の隅で
ひとり 女が口ずさむ
ブル-ス ブル-ス おまえが止まり木

昇る朝日はおれのため あるような
馬鹿な昔が今では恥ずかしい
落ち目 浮世は手の平(ひら)返(がえ)し
すさぶ胸には風が吹く
ブル-ス ブル-ス おまえが止まり木

捨てた昨日(きのう)に未練などないけれど
拾う明日(あした)はおまえのためにある
夢も運命も分けあいながら
生きる ふたつの影法師
ブル-ス ブル-ス おまえが止まり木


5.さよなら草の育て方

作詞:畦地克彦
作曲:叶弦大

あなたと別れた 帰り道
泣き泣き鉢植え 買いました
さよなら草の 育て方
しおりにくわしく 書いてある
摘み取りましょう 想い出を
心が細るよ 気をつけて

やさしい言葉を かけないで
ふらりと間違い おかしそう
さよなら草の 育て方
何度も読んだわ 注意書
植え替えしたら すぐ枯れる
涙をきらさず あげましょう

こんなにやつれて おバカさん
愛しちゃいけない 人なのに
さよなら草の 育て方
時間が解決 薬なし
日陰を好む みれん花
つぼみが咲くまで 冬ごもり


6.オカンのしおむすび

作詞:織田まり・補作詞:さいとう大三
作曲:叶弦大

オカンのおにぎり しおむすび
なんも はいってへんかった
「ビンボーやからしゃあないの」
鼻唄歌って 笑(わ)ろとった
夕陽が背中に沈む頃
はやくオトナになれんかな
オカン助けて働くで
言うたら「あほぅ!」と どつかれた

オカンのおにぎり しおむすび
たまに 梅干し大当たり
「車にだけは当たりなや
赤チンつけても 治らんで」
あの娘に振られた帰り道
すこしオトナになったころ
ココロ傷つくことばかり
「泣いたらあかん!」と どやされた

オカンのおにぎり しおむすび
今も ときどき食べとぅなる
焼き肉よりもチカラつく
てっちりよりも上等や
今夜もおとこのひとり酒
深いオトナになったのは
オカン貧乏おかげさん
そやけど「まだまだ!」足りんてか

オカンのあのあじ しおむすび
ココロ満腹 しおむすび しおむすび


7.おとこ道

作詞:鮫島琉星
作曲:しまたくや

我が身にかかる 火の粉なら
かぶる覚悟の おとこ道
お世話になった 皆々様に
筋の通らぬ 付け火には
真実(まこと)の心が 騒ぎだす
因果なものですね…

世間に闇に 笑われて
ボランティアでも あるまいに
お世話になった 皆々様に
ご恩返しの 真似事は
茨の道さえ 厭(いと)わない
因果なものですね…

生きるも死ぬも 今更に
一度捧げた おとこ道
お世話になった 皆々様に
賭けた命の 賽の目は
一天地六の ライセンス
因果なものですね…


8.福の神

作詞:鈴木紀代
作曲:影山時則

縞(しま)のドテラに いがぐり頭
腕組みしながら ほほえむ男
何故かあんたの 行く先々で
笑いの渦(うず)が 巻き起こる
あの店この店
暖簾(のれん)をくぐりゃ 商売繁盛
笑う門(かど)には 福の神

火の見櫓(やぐら)を 知らない人も
あんたの事なら 誰でもわかる
キレイドコロに 貢(みつ)がれるとは
どうした風の 吹きまわし
あの店この店
ふと立ち寄れば 千客万来
涙忘れて えびす顔

泣いて暮らすも 一生ならば
笑って暮らすも 一生一度
杜(もり)の都に 桜が咲けば
無邪気にあんた 踊り出す
あの店この店
盃(さかずき)交(か)わす 仙台四郎
運ぶ幸せ 福の神