全曲集2001

大石円 全曲集2001歌詞
1.春遠からじ

作詞:阿木燿子
作曲:花岡優平

衿に輝く そのバッジ
肩を叩かれ 外すのね
あなたはひどく 落ち込んで
グラス呷る瞳が淋しそう
慰めて抱き締めて 優しさあげたいけど
心を鬼にして言わせてね
こんなことでメゲていちゃ駄目よ
人生はまだまだこれからだもの
花は散っても また咲くわ
季節が来れば 鮮やかに

今の悔しさ バネにして
いつの日か見返してやればいい
新しい一歩こそ 次の飛躍のチャンス
そのやり切れなさも分かるけど
これですべて終わるわけじゃない
人生をこのまま諦めないで
思い切り泣きなさい それで気が済むのなら
昔の諺にあるじゃない
冬来たりなば 春遠からじ
人生は何度もやり直せるわ

春はすぐそこに…


2.YEBISU善哉

作詞:ちあき哲也
作曲:徳久広司

右手で隣を探って 目が覚めた
あぁ あいつは いないんだっけ…
携帯のメモリー消去して
シーツを鋏で切り裂いて
あたしけじめを つけたんだっけ…

大の男が昼間から ホテル横丁でいちゃついて
みっともないったら なかった ちぇっ
死んじゃいな あんなやつ
それなのに それなのに 子犬は探すよ
癪だけど 癪だけど…帰っておいでよ

昔のカレシとあれこれ 比べたら
まぁ まだまし ハンサムだしね…
めそめそとタクシー飛ばしたり
酔ったらあいつがやりそうで
下の砂利道 聞き耳立てる…

やっと自由になれたのに 檻で暮らしているみたい
こんなにいい女 ないのに ちぇっ
やんなるな あたしって
ナンパ癖 ナンパ癖 許してないけど
こんどだけ こんどだけ…帰っておいでよ

いつか恵比寿に住みなれて 関西の訛りもとれたけど
あいつの愛しさが とれない ちぇっ
しゃあないな あかんたれ
ぐれてても ぐれてても 仕方がないから
悔しいね 悔しいね…帰っておいでよ


3.うぬぼれ鏡

作詞:麻こよみ
作曲:美樹克彦

振られて三日も 泣いたらさ
お腹も空くし 涙も枯れる
あいつばかりが 男じゃないと
お酒でなだめる 胸の傷……

※恋に何度も はぐれて泣いて
胸の痛みを 笑顔で耐えて
綺麗になるのよ 女って
別れるたびに うぬぼれ鏡
のぞいて女は 過去を捨てる※

失恋規則で 切った髪
襟足よりも 心が寒い
あいつ女を みる目がないね
誰かに遊ばれ 泣かされろ……

電話の声で キスの長さで
悲しいけれど 別れの時が
近いとわかるの 女って
夜更けにそっと うぬぼれ鏡
のぞいて男を あきらめ捨てる

(※くり返し)


4.放されて


5.他人行儀

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

あなた 見掛けたわ 深夜の舗道で
二人連れで腕を組んで 歩いてた
私 隠れたの 人混みにまぎれ
親しそうな後ろ姿 見送っていた

この次逢っても きっと黙ってる
私ったら 勇気がなくて 喧嘩も出来ない
まだ他人行儀なままなの
もう他人じゃ ないはずなのに
何でこうなの 何が悪いの
独り言を呟いては 途方に暮れてる

あなた 嘘つきね 君しか居ないと
昨夜だって ベットの中で言ったわ
私 波立つの 心が激しく
例えそれが睦言でも 信じたいのに

この次逢っても きっと笑ってる
私ったら 胸を叩いて 泣いたり出来ない
まだ他人行儀な二人ね
いま他人みたいに遠い
どうなってるの どうすればいい
自分に問い掛けてみても 答えが見えない

何でこうなの 何が悪いの
独り言を呟いては 途方に暮れてる
自分に問い掛けてみても 答えが見えない


6.裏町ファド

作詞:ちあき哲也
作曲:徳久広司

泣きたい夜には お酒を飲む
それでも駄目なら 海まで行く…
我慢してた 泣き声さえ
やさしい潮騒に かき消されて
あ・あ ばかだね
あ・あ ばかだよ
吠えたいの
だからひとり 海へ行く

知らずに誰かを 求めている
心は弱虫 あなたが好き…
こんな気持 言い出せずに
ともだち芝居 また続けて
あ・あ どじだね
あ・あ どじだよ
もう遅い
とても綺麗 あの人は

抱いてももらえぬ あの胸なら
私が私を 抱きしめるわ…
どうせ仲間に 打ち明けても
嘲笑いの種に すぐされるさ
あ・あ つらいね
あ・あ つらいよ
生きるのは
海も雪が 降るかしら
海も雪が 降るかしら…


7.花


8.離別(イビョール)


9.サボテンの花


10.メランコリー


11.つぐない


12.忘れ螢


13.雨降り花

作詞:関口義明
作曲:花笠薫

泣いた涙の ひと粒を
拾い集めて 咲くと云う
別れても 憎みきれない
今もあなたが 恋しくて
雨 雨 忘れられないの
夢が濡れます 雨降り花よ

指にからんだ 想い出の
色はうす紅 恋の花
もう一度 信じたいのに
心ひとつが 結べない
雨 雨 めぐり逢いたいの
願い叶えて 雨降り花よ

肌でおぼえた 幸せは
わたしひとりの ものですね
出来るなら ついて行きたい
そうよ いのちが 尽きるまで
雨 雨 離れられないの
なさけ一輪 雨降り花よ


14.戻り傘

作詞:多野亮
作曲:花笠薫

これが最後の 逢う瀬なら
いっそ死なせて くれますか
唇が この肌が
あゝ 恋しがる…
握る指先 つたって落ちる
涙哀しい 戻り傘

二人寄り添い 向う岸
渡るすべない 恋一夜
抱きしめて 命ごと
あゝ 離さずに…
途切れ途切れに そぼ降る雨が
心泣かせる 戻り傘

明日が見えない 契りでも
夢をぬくめて くれますか
もう一度 甘えたい
あゝ あなただけ…
細い運命を 恨んで泣いて
肩に崩れる 戻り傘


15.愛に溺れて


16.恋のしのび雨

作詞:石坂まさを
作曲:船村徹

宿の浴衣に 着替えた後で
裾の乱れが 恥ずかしい
抱いて そっと そうよもっと
窓に降る雨も 恋のしのび雨

眠れない夜は あなたがほしい
肩を寄せても 振り向かぬ
息をひそめ 息をかけて
ひとり闇の中 指を噛みしめる

川の水面に 牡丹の花が
落ちて悲しい 夢一夜
抱いて そっと そうよもっと
愛の移り香が 胸に染みるまで