暫存

奈良光枝 暫存歌詞
1.赤い靴のタンゴ

作詞:西條八十
作曲:古賀政男

誰がはかせた 赤い靴よ
涙知らない 乙女なのに
はいた夜から 切なく芽生えた
恋のこころ
窓の月さえ 嘆きをさそう

何故に燃えたつ 赤い靴よ
君を想うて 踊るタンゴ
旅ははてなく 山越え野越えて
踊る肩に
春はミモザの 花もにおう

運命かなしい 赤い靴よ
道は二筋 君は一人
飾り紐さえ 涙でちぎれて
さらばさらば
遠い汽笛に 散り行く花よ


2.悲しき竹笛

作詞:西條八十
作曲:古賀政男

一人都の たそがれに
想い悲しく 笛を吹く
ああ細くはかなき 竹笛なれど
こめし願いを 君知るや

そぞろ歩きの たわむれに
購いて分ちし 思い出よ
ああ花の笑顔も やさしく浮び
吾を泣かせる 歌のふし

雲は流れて 帰れども
鳥はねぐらに いそげども
ああ誰に明さん くちびるもゆる
今宵男の 純情を

花の都は たそがれて
まどにさみしき 銀の星
ああ想いせまりて 吹き吹くしらべ
風よつたえよ 彼の君に