全曲集

宮路オサム 全曲集歌詞
1.あなたが命

作詞:北鉄郎
作曲:宮路オサム

君の命は 俺のもの
云ってくれたわ ねぇ貴方
今さらうそとは 云わせはしない
夢じゃないのね 信じていいの
今じゃ私は あなたが命

たとえこの身が 枯れようと
いいの笑顔で つくしたい
他の誰にも 渡しはしない
二度と涙は 見せたくないの
今じゃ私は あなたが命

ひかげ暮しの 運命だと
知っていながら 夢をみる
女心と わかってほしい
これが最後の 恋だときめた
今じゃ私は あなたが命


2.酒二合

作詞:和泉友大
作曲:宮路オサム

心が白く なる夜は
ひとり手酌の 酒をやる
路地からもれて くる歌に
いつか いつか
いつかお前が ダブルのさ
笑顔が背中が あゝ酒二合

ひとりで暮らす 味気なさ
誰に云えよか 男なら
淋しさちょこに 注ぎまわし
呑んで 呑んで
呑んでみるのさ 呑んでいる
おもいでつまみに あゝ酒二合

女の青春(ハル)を 三年も
まわり道して 行った奴
四十路(よそじ)を前に それぞれの
夢を 夢を
夢をさがそと わかれたが
未練がお前が あゝ酒二合


3.縄のれん

作詞:高須郷
作曲:深谷昭

できたらおやじ 辛口の
冷やを一杯 ついでくれ
男の人生 あれやこれ
酒の力を 借りなけりゃ
忘れられない 恋もある

二度とは逢えぬ 奴だけど
きっと成るだろ 倖せに
男の人生 あれやこれ
四十路半ばで つまずいた
未練つぎたす コップ酒

漁場の育ち 荒れた手で
作るつまみも 潮の味
男の人生 あれやこれ
泣いて笑って 苦労すりゃ
春もくるさと いうおやじ


4.根室の辰

作詞:木下龍太郎
作曲:たもと正

北の漁場に 着いたら起こせ
獲ってやるとも 好きなだけ
海の河童だ 根室の辰は
時化た位が 丁度いい
ラッパ呑みした 一升瓶を
枕がわりに 高いびき

呑み家「ひさご」の 女将が呉れた
赤い手縫いの 守り札
よしなよしなよ 根室の辰は
船が女房の へそ曲り
惚れた張れたの 生きるの死ぬの
それが嫌さに 恋ぎらい

割った流氷 石鹸がわり
産湯使った オホーツク
喧嘩 もめ事 根室の辰は
飯を抜いても 飛んで行く
腕っ節なら 誰にも負けぬ
丸く治めて おごり酒


5.四十路駅

作詞:和泉友大
作曲:宮路オサム

俺とお前の 人生は
二本のレールさ 終わるまで
苦労と云う名の 枕木ならべ
なんだ坂こんな坂 ガマン坂
きっと走らす 幸せ列車
四十路の駅が 始発駅

酒のサシミは なくっても
お前の笑顔が あればいい
高価な指輪は 買えないけれど
なんだ坂こんな坂 ガマン坂
買っておいたよ 指定の席を
二人の夢が 始発駅

荒れたこの手を にぎりしめ
仲良くしましょと 笑うやつ
のんびりお前と 短気な俺が
なんだ坂こんな坂 ガマン坂
傷をおたがい かばって行こう
四十路の駅が 始発駅


6.女房

作詞:荒木とよひさ
作曲:彩木雅夫

裸ひとつで今日まであなた ご苦労さんと
生きることが下手でも 私はいいのよ
酔った寝顔は無邪気なままで 子供の人だから

※泣きぐせ 涙ぐせ あなたがいるのに
この世でいつまでも
ずっと女房にしていて下さいね
小さな人生 この胸いっぱい あなたに乾杯※

元気ひとつでここまであなた お疲れさんと
いつも夢の手伝い 出来たらいいのよ
少しぐらいは遊んでいいの 男の人だから

泣きぐせ 涙ぐせ あなたが優しく
想い出 離さずに
ずっと隣りにおいてて下さいね
小さな幸福 この胸あふれて あなたに乾杯

(※くり返し)


7.おんなのシャボン玉

作詞:荒木とよひさ
作曲:彩木雅夫

あなたのため 生れた女の まごころだから
世間にくじけて負けたら 包んであげる
胸が痛いなら 雨に濡れたなら
ねェ エプロン姿で お酒をならべて 待っててあげる
男の人は 大きな坊や
わたしだけの わたしだけのシャボン玉

あなたのため 捧げた女の まごころだから
涙が出るほど一途に 尽くしていたい
道に迷ったら 人生(ゆめ)にはぐれたら
ねェ 心をはげまし 背中をおしても 支えてあげる
男の人は 愛しい坊や
わたしだけの わたしだけのシャボン玉

あなたのため 誓った女の まごころだから
死ぬまで一緒に後ろを 歩いてゆくの
浮気ぐらいなら よそ見ぐらいなら
ねェ 涙を見せずに 可愛い女で 許してあげる
男の人は わがまま坊や
わたしだけの わたしだけのシャボン玉


8.みれん


9.なみだの操

作詞:千家和也
作曲:彩木雅夫

あなたのために
守り通した女の操
今さら人に
捧げられないわ
あなたの決してお邪魔は
しないから
おそばに置いて ほしいのよ
お別れするより 死にたいわ
女だから

あなたの匂い
肌に沁みつく女の操
棄てられたあと
暮らしてゆけない
私に悪いところが
あるのなら
教えてきっと 直すから
恨みはしません この恋を
女だから

あなたにだけは
分かるはずなの女の操
汚れを知らぬ
乙女になれたら
誰にも心変りは
あるけれど
あなたを疑いたくない
泣かずに待ちます いつまでも
女だから


10.舞酔い酒

作詞:石本美由紀
作曲:伊藤雪彦

燃えた恋ほど 醒めれば寒い
今のあんたは もう他人
いくら悔しさ 堪えても
酔ってまぎらす 涙もあるわ
どうせ今夜も
グラス相手の 舞酔い酒

離したくない この手を離し
別れ別れに なった人
下手な芝居と あきらめる
そんな恋なら 傷つかないわ
辛い運命に
負けてしみじみ 舞酔い酒

店の有線 「悲しい酒」は
誰の身の上 唄うやら
迷い道です 人生は
なにを信じて 生きればいいの
未練裏町
夢を下さい 舞酔い酒


11.バカな奴

作詞:和泉友大
作曲:宮路オサム

冷やでぐい呑み 燗酒で
胸のつかえを ほぐすのさ
別れた月日を 数えても
お前が戻る 訳じゃない
酒ににげだす
酒ににげだす バカな奴

流行歌など 忘れても
忘れられない 詩がある
二人で暮らした あの部屋に
灯りがついて いるだろか
酒に聞かせる
酒に聞かせる バカな奴

区切りつけたら もう一度
夢をお前と咲かせたい
人生50才は 折り返えし
酔う程泣かす あの笑顔
酒に浮かべる
酒に浮かべる バカな奴


12.おもかげ情話

作詞:和泉友大
作曲:宮路オサム

おもいで注ぎ足し 呑む酒は
別れたあいつの 味がする
雨に濡れたら 風邪ひくと
傘を片手に 待っていた
やさしさが
いとしさが 雨の酒になる

生活(くら)して一年 しあわせが
二つのこころに 色あせた
花に水やる 横顔に
愛の疲れを かんじてた
さみしさが
かなしさが ひとり酒になる

気持ちがはなれて いくまえに
他人になるわと 泣いたやつ
秋の風吹く 屋台酒
丁度あの日と 同じ場所
あいたさが
つのるほど 今日も酒になる


13.霧のグラス

作詞:松井由利夫
作曲:花笠薫

別れたいなら 別れてあげる
よしてよ今更 いいわけなんか
あんたこの頃 優しすぎたわ
だからわたしは 感じていたの
哀しい破局が 近づくことを
その日が来たのね こんなに早く

あんただけはと 信じていたが
あんたもやっぱり おんなじ男
こころ変りを 責めはしないが
許せないのよ 今度の女(ひと)が
お店で張り合う あの娘だなんて
おんなの誇りが 悲しいだけよ

まさかふられて 乱れて泣いて
あんたを追うほど 初心(うぶ)ではないわ
背中合わせの 夢の写し絵
消してあげるわ うらみっこなしで
グラスをあけたら 左と右へ
さよなら他人の ふたりになるわ


14.水化粧

作詞:荒木とよひさ
作曲:彩木雅夫

花という名の 口紅寒い
酒で心を ぬくめてみても
涙の雫(しずく)が 頬にこぼれてしまう
あゝ 水化粧

明日(あす)という名の 鏡に映す
胸の想い出 消えないように
涙のゆくえで 運命占うだけの
あゝ 水化粧

夜という名の 心の河に
遠い昔を 浮かべてみても
涙のかけらは いつも悲しみばかり
あゝ 水化粧

女(ひと)という名の 運命に生まれ
ほんの小さな 幸福だけを
涙と連れ添い ひとり探してみても
あゝ 水化粧


15.女ひとりの夜はさ

作詞:高須郷
作曲:津軽けんじ

泣いて昔が もどるなら
グラスに注ぎたい この心
淋しいネ(淋しいネ)
淋しいネ(淋しいネ)
女ひとりの夜はさ
あなたとたまに 来たお店
いるかとのぞいて みただけさ

右も左も わからない
都会の暮しに あこがれた
淋しいネ(淋しいネ)
淋しいネ(淋しいネ)
女ひとりの夜はさ
あなたの胸に いるだけで
倖せだったわ あの頃は

空のボトルに 似顔絵を
涙でなぞって 書いてみる
淋しいネ(淋しいネ)
淋しいネ(淋しいネ)
女ひとりの夜はさ
ギターが唄う 別れ歌
聴いてはあの人 おもいだす


16.風来ながれ唄

作詞:京えりこ
作曲:大谷明裕

夢を探す旅に出て
ずいぶん遠く 来たもんだ
酒を浴びた日もあった
もう俺はだめだと

不器用で 無愛想で
不作法で 無精者

※どうにかここまで 生きてきた
自分をほめてやれ
どうにかここまで 生きてきた
風来ながれ唄※

世話になった あのひとへ
いつのことやら 恩返し
のどの渇き うるおした
あの一杯の水よ

ひとの子の 親になり
その子らも 親になる

どうにかここまで 生きてきた
女房を道連れに
まだまだ何やら ありそうだ
風来ながれ唄

不器用で 無愛想で
不作法で 無精者

(※くり返し)