暫存

寺尾聰 暫存歌詞
1.Long distance Call

作詞:有川正沙子
作曲:寺尾聰

眠りを破り ベルが鳴る
コードがつなぐ 摩天楼
あなたは 遠い淋しさを
受話器に 吹き込む
それはMidnight 突然に俺を Midnightゆさぶった
古い恋の傷痕 今でも疼く
二度と逢えない女と 胸に鍵を下ろした
恋も幾つかしたが 心は醒めて

スタンド灯し 話し出す
別れの場面 浮かぶ壁
あなたは ふっと息をつく
その先 言うなよ
それはMidnight あまりにも急な Midnight哀しみさ
古い恋の傷痕 見事に抉る
夢を追い駆けて飛ぶ 強い女だったのに
何があなたを変えた そんなに脆く

ベランダ越しの 暗い空
虚ろにじっと 眺めてた
あなたが切って 暫くは
受話器も 置かずに
それはMidnight この胸をほんの Midnight数分で
乱した罪な 電話 遥かな場所から
きっと眠れないまま 長い夜になるだろう
せめて今だけ あなた想いを注ぐ


2.インター・チェンジ

作詞:Masako Arikawa
作曲:Kenji Takamizu

今夜限り逢わない 突然告げた別れ
消える君の車を 窓から見送る夜

いつもならば 見逃すこと
今日は胸にこたえた

嫌よ 今だけ好きにさせてくれ
そんな 嫌いなわけじゃないけど
やめて このまま続ける気はない
無理よ 疲れたのさ 行きどまりの恋に

指輪のある女を 迂闊に愛した俺
こころとは裏腹に 断ち切る恋もあるさ

わかり合える はずもなくて
傷は深まるばかり

嫌よ 今なら忘れられるから
だから 涙は らしくもないぜ
そうね 俺には これしか言えない
いいわ 責めてくれよ 男の身勝手と

いつか どこかで すれ違う時も
だけど 他人の振りをするだろう
あなた しばらく誰も愛さない
止めて さあ行きなよ 見届けてやるから


3.雨の風景

作詞:有川正沙子
作曲:寺尾聴

雨降る夢は シャワーの音さ
まくらに顔を うずめなおす
彼女 いつのまにか
スーツケースかかえ
短い恋の扉を閉じる

別離はいつも 雨の風景
ワイパー止めた 車の中で
貴方の声がナイフになる
愛は いつのまにか
この腕をすりぬけて
ふと振り向くと ひとりに戻る

別離はいつも 雨の風景
海辺の部屋で 雨を見ていた
ひと夏だけと決めてた恋
それが いつのまにか
こころまで奪われて
気付いた時に あなたはいない

別離はいつも 雨の風景
舗道をたたく 雫に濡れて
誰かと消えるあなたの影
雨はいつのまにか
想い出に浸み込んで
哀しみさえも 見慣れた場面

別離はいつも 雨の風景
別離はいつも 雨の風景
別離はいつも 雨の風景


4.Re-Cool HABANA EXPRESS

作詞:Masako Arikawa
作曲:Akira Terao

煙草をくわえて 窓を上げたら
ようやく自分に戻った気がするぜ
あんなに たやすく
別れをぶつける気ままなおまえに
勝てはしない
出会いは南の嵐のようで
根こそぎ昨日をさらった恋さ
このままおまえと 生きてもいいとは
俺らしくもない 夢を見てた

Habana の風に酔い
ただ おまえと眠っただけさ
終わりのない恋なんて
多分恋じゃないぜ

黄色い畑のうねりを見ていると
おまえの熱い身体を思い出す
陽よけを下ろして 抱き合う部屋では
まるで時間さえ止まっていたぜ
明日の行方を占うカード
わかっていたのさ 駄目になるって
ひとつところに落ちつける筈もないのさ
そいつが 俺の運命(さだめ)

Habana の 風はまだ
無邪気におまえを連れてくる
傷つかない恋ならば
しないほうがいいぜ

ブルーな気分におかまいなしに
レールの響きは 希望を刻む
陽気なおまえの 恋物語に
ふたりで笑った夜も あったぜ
雑誌のすみに書いたアドレス
考えあぐねて 風にちぎった
どうやら こころを 立てなおす頃に
黄昏近づき 次の Station

Habana の風はいま
ひとつの色に染まりだす
燃やしすぎた恋だから
きっと忘れないぜ


5.あなたのことが

作詞:寺尾聰
作曲:寺尾聰

あなたのことが 好きなの
心の中があついの
だけど あなたは なぜそんなに
冷たくするの
うそでもいいの お願い
愛の言葉がほしいの
一度でいいの あなたの腕に
だかれてみたい

あなた一人だけで 私は何もいらない
あなたのことが好きなの
心の中があついの
だけど あなたは なぜそんなに
冷たくするの
あなたのことが好きよ 好きなの
あなたのことが好きよ 好きなの