ベスト16

小林旭 ベスト16歌詞
1.旅の酒~放浪編~

作詞:荒木とよひさ
作曲:叶弦太

雪道の 溶ける頃
夏告草(クロッカス)の 花が咲き
露草 踏みながら
足跡振りむけば 遥かに故郷(ふるさと)が
夕焼け 海鳴り 風の縄のれん
はぐれた懐(こころ) 道づれに
淋しいもんだね つれないもんだね
ひとり…旅の酒

漁火が ちらちらと
面影を またゆらす
呑みほす コップ酒
目がしらおさえても 涙のあの女(ひと)が
止まり木 ため息 独り鴎うた
あしたは何処へ 流れ星
切ないもんだね 泣かせるもんだね
ひとり…旅の酒

夕やけ 海鳴り 風の縄のれん
はぐれた懐(こころ)道づれに
淋しいもんだね つれないもんだね
ひとり…旅の酒


2.もう一度一から出なおします

作詞:星野哲郎
作曲:叶弦大

雨の長崎を あとにしたときは
夜の尾道で 降りるはずでした
あなたを奪った あのひとの
笑顔を見るのが つらいから
遠くで暮らすのよ
あき子はもう一度 一から出なおします

恋のくるしみを 逃れたいために
もえたふりをして 心汚したの
伊勢佐木あたりで 酔いしれて
あなたにもらった 首飾り
ちぎってなげすてて
あき子はもう一度 一から出なおします

舟で函館へ 着いたあの夜は
雪が降っていた 年の暮れでした
釧路の街まで 追いかけて
おまえをさがして いたんだと
口説いてもらえたら
あき子はもう一度 一から出なおします


3.北へ

作詞:石坂まさを
作曲:叶弦大

名もない港に 桃の花は咲けど
旅の町には やすらぎはないさ
お前と別れた むなしさ抱いて
俺は明日もまた 北へ流れる

お前のやさしさ 酒に浮かべひとり
遠い霧笛に あの夜をさがす
愛していりゃこそ つれなくしたが
今もこの胸で ゆれるほゝえみ

男は振り向き 暗い空を見上げ
つけた煙草に ふるさとを想う
真冬の浜辺に 傷あと埋め
夢はあきらめて 北へ流れる


4.純子

作詞:遠藤実
作曲:遠藤実

遊び上手なやつに
だまされていると 聞いた
噂だけだね 純子
純子 僕は淋しい

いつか目ざめた朝は
そばに可愛く いたね
ふるえながらも 純子
純子 愛をくれたね

離ればなれで いても
忘れはいないよ 僕は
負けちゃいけない 純子
純子 待ってておくれ

風は話をつくる
だから噂は きかない
信じているのさ 純子
純子 便りをおくれ


5.夢ん中


6.ごめんね

作詞:遠藤実
作曲:遠藤実

ごめんね ごめんね
幸福あげずに
ごめんね ごめんね
君を泣かせて
俺も 俺も 生命を賭けてはいるけど
花は咲かない 花は咲かない
ほんとうに ごめんね

馬鹿だな 馬鹿だな
俺は生れつき
馬鹿だよ 馬鹿だよ
夢をこわして
嘘が 嘘が 言えずり遠回りして
苦労をかけるね 苦労をかけるね
ほんとうに ごめんね

ごめんね ごめんね
君の寝顔に
ごめんね ごめんね
君の心に
夜の 夜の 酒場でつらいだろうな
酒にやつれて 酒にやつれて
ほんとうに ごめんね


7.酒挽歌

作詞:たきのえいじ
作曲:浜圭介

酒場は男の 途中駅
おもいで背おって 降りる駅
誰も昔が 恋しいくせに
声を殺して かくれんぼ
酒に 酒に おまえが映る
何故に 何故に 捨てたと せめたてる

古びたシネマか この路地も
おもえば昭和が 遠くなる
ひとりしみじみ 酔いしれながら
酒を心に 流しこむ
女 女 おまえは女
俺は 俺は 酒場で 夢をみる

すだれをくぐって 夏が往き
とまり木伝いに 秋がくる
問わず語りに つぎ足す酒が
過ぎた暦を まためくる
抱いて 抱いて おまえを抱いて
添い寝 添い寝した日が 身を焦がす


8.自動車ショー歌

作詞:星野哲郎
作曲:叶弦大

あの娘をペットにしたくって
ニッサンするのは パッカード
骨のずいまで シボレーで
あとでひじてつ クラウンさ
ジャガジャガのむのも フォドフォドに
ここらで止めても いいコロナ

ビュックリするほど タウナスで
おまけに心臓が デボネアで
おやマアキュリーな 人だこと
てなてなおだてに すぐルノー
オペルオペルは もうお止し
あんまりコルトじゃ 身がもたぬ

あなたは私の ブルバード
ミンクス買うよの 約束を
キャロルと忘れて ダットさん
こんど逢ったら コンテッサ
とっちめちゃおうと マツダけど
逢えばやっぱり オースチン

ベンツにグロリア ねころんで
ベレットするなよ ヒルマンから
それでは試験に クライスラー
鐘がなるなる リンカーンと
ワーゲンうちだよ 色恋を
忘れて勉強を セドリック


9.ゴルフショー歌

作詞:星野哲郎
作曲:叶弦大

(アスーイスイ アスーイスイ)

ターフで紳士な ゴルファの皆さん
お目々もパットな キャディさんと アスーイスイ
いっしょにティなど いかがです
サンドウェッジを たべながら
ショットしたなら 今日あたり、 エエエエー
人生ホールの 十九番 アスーイスイ

(アスーイスイ アスーイスイ)

ローラボーッと チャコちゃんにしびれて
鷹巣なお金を 杉こんで アスーイスイ
尾崎にアプローチ したけれど
トレビの男に じゃまされて
河野やろうと 寅さんが エエエエー
青木な顔して ふられ酒 アスーイスイ

会社さぼって ゴルフへきてみりゃ
部長さんも彼女と プレイ中 アスーイスイ
あわてたひょうしに ミスショット
球は部長さんに はねかえり
チョロッとお連れの スカートへ エエエエー
ブラックシャフトが 泣いてます アスーイスイ

(アスーイスイ アスーイスイ)

小さなボールに バンカーにされても
石井 石井 村上しないでよ アスーイスイ
どんなにラーフが 深くても
使っちゃいけない 手の五番
負けてもにこにこ ニクラウス エエエエー
いかした安田と 言われたい アスーイスイ

(アスーイスイ)


10.ショーがないね節


11.ウィンチェスター73


12.赤いトラクター

作詞:能勢英男
作曲:米山正夫

風に逆らう 俺の気持を
知っているのか 赤いトラクター
燃える男の 赤いトラクター
それがお前だぜ いつも仲間だぜ
さあ行こう さあ行こう
地平線に立つものは
俺たち 二人じゃないか

忘れちゃったぜ 奴のことなど
甘い都会の 過ぎた日のことは
燃える男の 赤いトラクター
それがお前だぜ いつも仲間だぜ
さあ行こう さあ行こう
この大地の ふところに
さがそう 二人の花を

草の香りが 俺は好きだぜ
踏まれながらに つよく生きて行く
燃える男の 赤いトラクター
それが男だぜ それが男だぜ
さあ行こう さあ行こう
仕事こそは 限りない
男の いのちじゃないか

さあ行こう さあ行こう
仕事こそは 限りない
男の いのちじゃないか


13.さすらい

作詞:西沢爽
作曲:狛林正一

夜がまた来る 思い出つれて
おれを泣かせに 足音もなく
なにをいまさら つらくはないが
旅の灯りが 遠く遠く うるむよ

知らぬ他国を 流れ ながれて
過ぎてゆくのさ 夜風のように
恋に 生きたら 楽しかろうが
どうせ死ぬまで ひとり ひとりぼっちさ

あとをふりむきゃ こころ細いよ
それでなくとも 遙かな旅路
いつになったら この淋しさが
消える日があろ 今日も 今日も旅ゆく


14.泣いて昔が返るなら

作詞:星野哲郎
作曲:叶弦大

昔 恋しい 伊勢佐木町の
夜はあなたの おもいでばかり
いまさら許される 私じゃないが
涙ぽろぽろ 涙ぽろぽろ
泣いて昔が 返るなら

酔って自分を 偽りながら
生きる私は 裏切り女
あなたに逢いたくて 戻ってきたが
風もひゅるひゅる 風もひゅるひゅる
肌につめたい 港町

そんな名前にゃ おぼえがないと
きっとあなたは 電話を切るわ
いまさら名乗っても 遅いでしょうが
涙ぽろぽろ 涙ぽろぽろ
泣いて昔が 返るなら


15.昔の名前で出ています

作詞:星野哲郎
作曲:叶弦大

京都にいるときゃ
忍と呼ばれたの
神戸じゃ渚と名乗ったの
横浜(ハマ)の酒場に 戻ったその日から
あなたがさがして
くれるのを待つわ
昔の名前で出ています

忘れたことなど
一度もなかったわ
いろんな男を 知るたびに
いつもこの胸 かすめる面影の
あなたを信じて ここまできたわ
昔の名前で出ています

あなたの似顔を
ボトルに書きました
ひろみの命と 書きました
流れ女の さいごの止まり木に
あなたが止まって
くれるのを待つわ
昔の名前で出ています


16.熱き心に

作詞:阿久悠
作曲:大瀧詠一

北国の旅の空
流れる雲はるか
時に 人恋しく

くちびるに ふれもせず
別れた女(ひと)いずこ
胸は 焦(こ)がれるまま

熱き心に 時よもどれ
なつかしい想い つれてもどれよ

あゝ 春には花咲く日が
あゝ 夏には星降る日が
夢を誘う
愛を語る

熱き心に きみを重ね
夜の更(ふ)けるままに 想いつのらせ

あゝ 秋には色づく日が
あゝ 冬には真白な日が
胸を叩く
歌を歌う 歌を

オーロラの空の下
夢追い人 ひとり
風の姿に似て

熱き心 きみに