全曲集~アキラのもったいない音頭~

小林旭 全曲集~アキラのもったいない音頭~歌詞
1.昭和恋唄

作詞:阿久悠
作曲:谷村新司

いのちあるなら 恋に生き
花の桜と 競いたい
たとえみじかい 春だって
思いとげれば 悔いはない
おとめ十八 おとこははたち
おとな こどもの境なく
ともにこの世に 生れたことを
花と信じて 咲いていた

※あああ あああ
一日 一日 遠くなる
わたしの時代が遠くなる
そして あのこも あのひとも※

ときは昭和の 真中で
吹いた嵐も 過ぎたころ
飢えた心も 満たされて
めぐり逢う日を 待っていた
おとめ十八 おとこははたち
人の情けを 知りそめて
熱い涙を 流せることを
恋と信じて 抱いていた

(※くり返し)


2.熱き心に

作詞:阿久悠
作曲:大瀧詠一

北国の旅の空
流れる雲はるか
時に 人恋しく

くちびるに ふれもせず
別れた女(ひと)いずこ
胸は 焦(こ)がれるまま

熱き心に 時よもどれ
なつかしい想い つれてもどれよ

あゝ 春には花咲く日が
あゝ 夏には星降る日が
夢を誘う
愛を語る

熱き心に きみを重ね
夜の更(ふ)けるままに 想いつのらせ

あゝ 秋には色づく日が
あゝ 冬には真白な日が
胸を叩く
歌を歌う 歌を

オーロラの空の下
夢追い人 ひとり
風の姿に似て

熱き心 きみに


3.酒挽歌

作詞:たきのえいじ
作曲:浜圭介

酒場は男の 途中駅
おもいで背おって 降りる駅
誰も昔が 恋しいくせに
声を殺して かくれんぼ
酒に 酒に おまえが映る
何故に 何故に 捨てたと せめたてる

古びたシネマか この路地も
おもえば昭和が 遠くなる
ひとりしみじみ 酔いしれながら
酒を心に 流しこむ
女 女 おまえは女
俺は 俺は 酒場で 夢をみる

すだれをくぐって 夏が往き
とまり木伝いに 秋がくる
問わず語りに つぎ足す酒が
過ぎた暦を まためくる
抱いて 抱いて おまえを抱いて
添い寝 添い寝した日が 身を焦がす


4.夢のあとさき


5.からす

作詞:仁井谷俊也
作曲:大谷明裕

いつからなんでしょうねぇ…
この付近(あたり)も ずいぶん住みにくくなりました

利口な奴が 多すぎて
馬鹿がいつでも 割を食う
間違いだらけの 現在(いま)だから
こころも汚れて 真っ黒け
都会のからすか 俺たちは
世間さまには 嫌われて
背中に礫 浴びるけど
それでも生きなきゃ 明日はない

人間、生きてるってことが虚しくなると
何故か…無口になるもんです

下手にでれば つけあがる
甘い顔すりゃ 小突かれる
裏切りばかりの その中で
こころを芯まで ささくれた
都会のからすか 俺たちは
帰る古巣(こきょう)も 今はなく
痛めた翼(はね)が 疼く夜は
安酒呷(あお)って 明日を待つ

…あったまりてぇなぁ

都会のからすか 俺たちは
世間さまには 嫌われて
背中に礫 浴びるけど
それでも生きなきゃ 明日はない


6.無情時代


7.旅の酒~放浪編~

作詞:荒木とよひさ
作曲:叶弦太

雪道の 溶ける頃
夏告草(クロッカス)の 花が咲き
露草 踏みながら
足跡振りむけば 遥かに故郷(ふるさと)が
夕焼け 海鳴り 風の縄のれん
はぐれた懐(こころ) 道づれに
淋しいもんだね つれないもんだね
ひとり…旅の酒

漁火が ちらちらと
面影を またゆらす
呑みほす コップ酒
目がしらおさえても 涙のあの女(ひと)が
止まり木 ため息 独り鴎うた
あしたは何処へ 流れ星
切ないもんだね 泣かせるもんだね
ひとり…旅の酒

夕やけ 海鳴り 風の縄のれん
はぐれた懐(こころ)道づれに
淋しいもんだね つれないもんだね
ひとり…旅の酒


8.旅の酒~望郷編~


9.翔歌

作詞:阿久悠
作曲:宇崎竜童

この歌は…父の背中で聞いたのか
それとも母の腕の中
いずれにしても この俺を
育ててくれた 歌だった
あれから何年 何十年
乾いた都会の 真中で
疲れた人の ためにだけ
俺は ときどき 歌っている
影法師 影法師 ひきつれて行く帰り道
ともしび三つ わが家が一つ

この歌は…恋がいのちであった頃
男の友に惚れた頃
いずれにしても 人生を
照らしてくれた 歌だった
貧しさ苦しさ 乗り越えて
花咲く都に ひとり立ち
未来はどこと 睨みつつ
俺は ときどき 歌っている

※初恋の 初恋の
言葉をそえて桃の花
あなたに三つ
こちらに一つ※

(※くり返し)


10.野性よもどれ


11.ショーがないね節


12.自動車ショー歌

作詞:星野哲郎
作曲:叶弦大

あの娘をペットにしたくって
ニッサンするのは パッカード
骨のずいまで シボレーで
あとでひじてつ クラウンさ
ジャガジャガのむのも フォドフォドに
ここらで止めても いいコロナ

ビュックリするほど タウナスで
おまけに心臓が デボネアで
おやマアキュリーな 人だこと
てなてなおだてに すぐルノー
オペルオペルは もうお止し
あんまりコルトじゃ 身がもたぬ

あなたは私の ブルバード
ミンクス買うよの 約束を
キャロルと忘れて ダットさん
こんど逢ったら コンテッサ
とっちめちゃおうと マツダけど
逢えばやっぱり オースチン

ベンツにグロリア ねころんで
ベレットするなよ ヒルマンから
それでは試験に クライスラー
鐘がなるなる リンカーンと
ワーゲンうちだよ 色恋を
忘れて勉強を セドリック


13.昔の名前で出ています

作詞:星野哲郎
作曲:叶弦大

京都にいるときゃ
忍と呼ばれたの
神戸じゃ渚と名乗ったの
横浜(ハマ)の酒場に 戻ったその日から
あなたがさがして
くれるのを待つわ
昔の名前で出ています

忘れたことなど
一度もなかったわ
いろんな男を 知るたびに
いつもこの胸 かすめる面影の
あなたを信じて ここまできたわ
昔の名前で出ています

あなたの似顔を
ボトルに書きました
ひろみの命と 書きました
流れ女の さいごの止まり木に
あなたが止まって
くれるのを待つわ
昔の名前で出ています


14.アキラのもったいない音頭