北の花嫁

小桜舞子 北の花嫁歌詞
1.北の花嫁

作詞:星野哲郎
作曲:市川昭介

暗い番屋(ばんや)に 灯りを点(とも)す
明るい女房に なってくれ
あなたの口説(くどき)に 乗せられました
津軽海峡 北へゆく
私は漁師の かみさんに あゝ なるんだよ

陸奥(むつ)の海越え 迎えに来たよ
ヨイショとわたしを 抱きかかえ
漁船に乗せたよ 大きな腕と
心やさしい 人柄に
わたしの両親(ふたおや) まっ先に あゝ 惚れちゃった

北で育った もぎたて乙女
漁師のお嫁に いった夜は
釜臥山(かまふせやま)から 昇った月も
りんご娘を 松前の
男に奪われ 口惜(くや)しいと あゝ 泣いたとさ


2.悲恋華

作詞:星野哲郎
作曲:市川昭介

春には春の 花が咲き
秋には秋の 花が咲く
季節の外に 咲くかのように
うちすてられた 悲恋華の
花は淋しく 散ってゆく

散りしく花を 踏みつけて
無情に人は 往きすぎる
実らぬ恋に 泣く花もあり
よろこびあふれ 熟れし実を
ふたり貪る 恋もある

あざみの如き 刺をもつ
心の花よ 初恋は
実らぬとても 愛しき花よ
叶わぬ恋に 身を焦がし
胸の谷間に 散らす紅