暫存

小田和正 暫存歌詞
1.静かな場所

作詞:小田和正
作曲:小田和正

そのころ そこには 気になる子がいて
ほんとうのこと 言えば 愛してたかも知れない

でも その時 ぼくには いろんなことがあって
愛を伝える前に 去っていった その子は

それからは 噂も きくことはなく
彼女から 便りが 届くわけも なかった

静かな場所で 君を想う
恋のあとさき 追いかけてる

生きてゆけば こんなことも あるんだろう
この気持ちも いつか 淡くなって 消える

きっと君は 気づいていたんだ と 思う
でも 時は あんなふうに 流れるしかなかった

夕陽が 今 落ちる 今日を 残して
こころは あの日へ いつしか 戻ってゆく

静かな場所で 君を想う
恋のあとさき 追いかけてる

終わりは いつまでも こないだろう
始まる ことさえ なかったから

静かな場所で 君を想う
恋のあとさき 追いかけてる

静かな場所に その恋 おいて
いま 時の旅に また 出てゆく


2.僕らの夏

作詞:小田和正
作曲:小田和正

冷たく晴れた午後 僕らは その日から
ずっと 同じ夢を 追いかけ始めた

言葉が すれ違う こころに 風が吹く
走り続けるもの そして たゞ 去りゆくもの

夏が終わるころ いつか僕らは みんな ひとつになっていった
でも もう僕らに 明日はない やがて こゝから 離れてゆくんだ

誰れかの くやしさが 誰れかの 涙が
見えない そのやさしさが 僕らを 達れていった

どんなに ひろい川も 今ならこぎ出せる
いつかきっと その場所へ 必ず行けるはず

夏が終わるころ いつか僕らは みんな ひとつになっていった
でも もう僕らに 明日はない やがて こゝから 離れてゆくんだ

勝ち続けることは 誰れにもできない
なぐさめもなく たゞ 立ちつくす

でもすべてのことが 必ずその日々が
かがやき始める いつの日か

夏が終わるころ いつか僕らは みんな ひとつになっていった
でも もう僕らに 明日はない やがて こゝから 離れてゆくんだ

果たせぬ 夢も この日の 笑顔も 誰れにも告げない 想いも
駆け抜けてきた 僕らの日々を すべてこゝへ このまゝ残して


3.僕ら

作詞:小田和正
作曲:小田和正

僕らは時の船に乗る 知らないうちに
その船は 同じ速さで 走り続ける

すべては はかなく うつろいゆくもの
誰れもが 明日は 流されてゆく
それでも それだから 君とこゝにいたい
できるだけ近くで 今だけの君と

暮れてゆく街を見ている ずっと見ている
僕らはどこへゆくんだろう 遠い いつか

くり返し 季節は また戻ってくる
きらめく星たちは 永遠を告げてる
出来るなら僕らも 時に身をまかせて
今だけを たゞ生きて ゆければいいのに

君が好きで 君と いつも いたくて
君をほんの少しだけ 幸せにしたいだけ

出来るなら 僕らも 時に身をまかせて
今だけを たゞ生きて ゆければいいのに

君が好きで 君と いつも いつも いたくて
君のために 小さな その願いをかなえてあげたいだけ

僕らはもう この場所へは 決して 二度と
戻れは しないんだからね


4.風のようにうたが流れていた

作詞:小田和正
作曲:小田和正

緑に輝く はるか遠い日々
いつでも 風のように うたが流れてた

ことばの意味さえ 分からないまゝに
覚えた そのうた 口ずさんでいた

わけもなく ひとり 寂しい時 そのうたをうたえば
哀しみは いつのまにか 消えていった

出会いも 別れも 知らぬまゝに 流れるうたをきいていた
なぐさめられて はげまされて そして夢をみた

やがて時はすぎ 人も去りゆけば
いつしか すべてのこと 忘れられてゆく

でも そのうたをきけば 淡い想いが 小さな出来事が
あざやかに よみがえる なつかしく

あの夏の空 きらめく海も 忘れかけてた 青い恋も
そしていちずにときめく心も 昨日のことのように

出会いも 別れも 知らぬまゝに 流れるうたをきいていた
なぐさめられて はげまされて そして夢をみた

面影さえ もう 残らないこの街
それでも 風のように うたが流れてる


5.そして今も

作詞:小田和正
作曲:小田和正

遠くの 景色を 眺めるようにして
過ぎてきた ときを ふり返れば

目に浮かぶ ともたち 愚かな 日々
きらめく 笑顔と 涙と

そして きみの中に ぼくは いるか
空は あの日のように たゞ 青いか
愛する ひとは そこに いるか

もういちど 生きて ゆくとしても
また 同じ 人生を たどるだろう

ぼくが こうして ぼくで ある限り
ぼくは きっと 自分を 生きるだろう

そして きみの中に ぼくは いるか
空は あの日のように たゞ 青いか
愛する ひとは そこに いるか

何を 求めて こゝまで 来たのか
まだ 見えない 多分 これからも

たゞ ぼくは 何をすれば いいのか
少しだけ 分かったかも 知れない

そして きみの中に ぼくは いるか
空は あの日のように たゞ 青いか

ほんとうに きみを 愛せているか
あの日々は まだ かがやいて いるか
今も きみの中に ぼくは いるか


6.I LOVE YOU

作詞:小田和正
作曲:小田和正

流されて 流されて 僕のところへ
切ないね あなたの白い肌
あゝはやく 九月になれば
I LOVE YOU I LOVE YOU

どうしたの 変わるこころ
不安になるの
あなたは僕を しあわせにしてるよ
あゝはやく 九月になれば
I LOVE YOU I LOVE YOU

誰もあなたの代わりに
なれはしないから あなたのまゝ
ここに居ればいいから
あゝはやく 九月になれば
I LOVE YOU I LOVE YOU


7.哀しみを、そのまゝ

作詞:小田和正
作曲:小田和正

夕陽が君の肩を やさしく染めている
君が何かを 言いかけて 止めた
僕は君を 強く 抱きしめる
何度も 泣かせたね、
哀しくさせたね
もう少し、僕はやさしくなれる
もう少し、やさしくなれる

明日の窓を広く開けて
すべてのことを 受け止めよう
哀しみを、そのまゝ
去りゆくもの、そのまゝに
緑の風の中、あなたと歩きたい
僕は君を 幸せにするだろう
君を 幸せにするだろう


8.ワインの匂い

作詞:小田和正
作曲:小田和正

ワインの好きなその娘はいつでも
いくつもいくつもメロディーをつくって
窓から遠くを見つめながら
やさしく哀しいピアノをひいてた

別れたひとの思い出をうたにして
涙を流しては口ずさんでいた
はじめてふたりで歩いた日に
あの娘はささやいた眼をとじたまま

私はもう誰も好きに
なることもない 今は
ありがとう あなたはいいひと
もっと早くあえたら

逃げてゆく逃げてゆく倖せが
時の流れにのってあの娘から
しばらくの間この街から
離れてひとり旅にでてみるの

あの雨の日 傘の中で
大きく僕がついた
ためいきはあのひとに
きこえたかしら


9.蘇州夜曲

作詞:西條八十
作曲:服部良一

君がみ胸に 抱かれてきくは
夢の舟唄 鳥の歌
水の蘇州の 花散る春を
惜しむか やなぎがすすり泣く

花を浮かべて 流れる水の
明日のゆくえは 知らねども
今宵うつした 二人の姿
消えてく呉れるな いつまでも

髪に飾ろうか 口ずけしようか
君が手折()たおりし 桃の花
涙ぐむような おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺


10.ウタガデキタヨ

小田和正・スキマスイッチ・堂島孝平・寺岡呼人
作詞:寺岡呼人・常田真太郎・堂島孝平
作曲:寺岡呼人・大橋卓弥・堂島孝平・常田真太郎

人集まれば そこに歌が生まれる
くたびれた 気持ちもスッとするんだ

うつむいていた 君の顔も心も
僕がすぐ ふき出すくらいに笑わせる

いかないでベイベー まだ声は出せるはずさ
一人一人の歌で この地球(ほし)は回ってる

手をたたこう 足をならそうよ ここへおいで 歌うたおう
泣き虫も いたずらっ子も ここへおいで 歌うたおう

ちと傷つけば 泣いてしまう事も
よくわかるんだが ここはひとまず歌おう

だまされたように ヘタでもいいぞ
君の好きな子も きっとハモってくれるはず

泣かないでベイベー その声をきかせてほしい
一人一人が今 この地球(ほし)でうたってる

手をたたこう 足をならそうよ ここへおいで 歌うたおう
泣き虫も いたずらっ子も ここへおいで 歌うたおう

誰かが灯した灯(あかり) が 繋がってゆくように
君が口ずさめば メロディーは空へ放たれてゆく
「ほら、ウタガデキタヨ!」

手をたたこう 足をならそうよ ここへおいで 歌うたおう
泣き虫も いたずらっ子も ここへおいで 歌うたおう

手をたたこう 足をならそうよ ここへおいで 歌うたおう
泣き虫も いたずらっ子も ここへおいで 歌うたおう