小金沢昇司ベストセレクション2007

小金沢昇司 小金沢昇司ベストセレクション2007歌詞
1.ひとひらの雪

作詞:麻こよみ
作曲:加藤将貫

心細さにひとり 空を見上げれば
涙曇りか 胸が凍りつく
ひとひら ふたひら 小雪ちらちら
ひと月 ふた月 春待つ女...
抱いてください 震える肩を
逢いたい 逢いたい あなたに逢いたい

あの日別れの朝に くれたこの指輪
愛の証(あかし)と 今も信じたい
ひとすじ ふたすじ 風がひゅるひゅる
ひと雪 ふた雪 哀しみ積もる...
あなた教えて 帰らぬ理由(わけ)を
寂(さみ)しい 寂(さみ)しい ひとりが寂(さみ)しい

たとえこの身が白い 雪に埋もれても
あなた待ちます 北のこの町で
ひとつぶ ふたつぶ 涙ほろほろ
ひと月 ふた月 春まだ遠い...
抱いてください 一途な心
恋しい 恋しい あなたが恋しい


2.惚れちまったよ

作詞:仁井谷俊也
作曲:大谷明裕

檸檬(レモン)の輪切り グラスに浮かべ
わざとうす目の 水割りつくる
こんな都会の 片隅で
やっと見つけた 可愛い花さ
好きさ…好きさ…好きだよ 惚れちまったよ
どこか寂(さみ)しい 横顔に

倖せうすい 身の上なのと
そっと運命線(てのひら) 見つめて泣いた
何があったか 知らないが
ほっておけない 世間にひとり
好きさ…好きさ…好きだよ 惚れちまったよ
ふたり暮らそう この街で

お酒に酔って 無邪気に微笑(わら)う
そんなお前に やすらぎ知った
恥ずかしいから 見ないでと
素顔かくして 甘える仕草
好きさ…好きさ…好きだよ 惚れちまったよ
二度とお前を 離さない


3.おまえだけ

作詞:吉田旺
作曲:弦哲也

私のぶんまで その夢追いかけて
傍(そば)に居ちゃ あなたの重荷よと
無理に 微笑(わら)うやつ
おまえが泣きを みなければ
咲かない夢なら 枯れりゃいい
道連れは おまえだけ
この世の果てまで

どうしてあとから 生まれてきたのよと
年の差を気にして 又ひとつ
吐息 もらすやつ
おまえのそんな 仕草さえ
まもってやりたい この俺さ
道連れは おまえだけ
この世の果てまで

世間が遠くに 遠くに見える日は
なにげなく季節の 花一輪
部屋に飾るやつ
必ずくるさ ふたりにも
まぶしい陽の射す春の日が
道連れは おまえだけ
この世の果てまで


4.北都物語

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

あれから何年 経つのだろうか
君と別れた あの日から
ひとり北国 訪ねれば
再び燃える 恋ごころ
嫁いでいるのか しあわせか
アカシアの花に 花に訊きたい

どうしてさよなら したのだろうか
忘れられずに いるくせに
いつも若さと 言うものは
明日に悔いを 残すもの
あの日の二人に 戻れたら
アカシアの径で 径で逢いたい

逢わずに行くのが いいのだろうか
君が不幸で なかったら
恋の北国 この町は
想い出だけの 町でいい
グラスに花びら 受けながら
アカシアの酒に 酒に酔いたい


5.湾岸(ベイサイド)ホテル

作詞:木下龍太郎
作曲:大谷明裕

港灯(ハーバーライト)が きれいだね
この世に数ある 出逢いの中で
どれより素敵な めぐり逢い
君を誰にも 渡したくない
今夜は二人のための 湾岸(ベイサイド)ホテル

真珠(パール)の耳飾り(ピアス)が 洒落てるね
世界の皆に 恨まれようと
すべての幸せ ふたり占め
君のその瞳(め)に 溺れていたい
今夜は二人のための 湾岸(ベイサイド)ホテル

葡萄酒(ワイン)の香りが 酔わせるね
恋には時計の 要らない国が
あるなら行きたい 捜しても
君をこのまま 帰したくない
今夜は二人のための 湾岸(ベイサイド)ホテル


6.明日の風

作詞:麻こよみ
作曲:四方章人

一度や二度なら 誰にもあるさ
悔し涙を 流す夜
くよくよするなよ らしくもないね
ぐっとイッキに 飲みほせよ…
明日は明日の 風が吹く
元気元気 元気出せよ
焦らず頑張れば いい事もあるじゃないか

ひとつやふたつは 誰にもあるさ
別れ話の 思い出は
めそめそするなよ この世のどこか
きっと似合いの 人がいる…
明日は明日の 風が吹く
元気元気 元気出せよ
信じて生きたら 幸せも来るじゃないか

明日は明日の 風が吹く
元気元気 元気出せよ
焦らず頑張れば いい事もあるじゃないか


7.男の灯り

作詞:坂口照幸
作曲:北原じゅん

男に生まれて 夢追いかけて
これまで苦労を かけてきた
すまないね すまないね おまえすまないね
涙が流れる 今日からふたり
ここが ここが宿り木 もう離さない

女の夢さえ 口にも出さず
おまえは黙って ついてきた
すまないね すまないね おまえすまないね
一生かけても この借りだけは
返し 返したいのさ 一途なおまえ

遅れた春ほど いたわり合える
おまえと越える 水たまり
すまないね すまないね おまえすまないね
この世の涯までおまえとふたり
生きて 生きてゆこうよ 命のかぎり


8.言い出せなくて

作詞:麻こよみ
作曲:近江たかひこ

俺の心を 知ってるように
言葉少なに おまえは目を伏せる
別れ話を 切り出せないで
最後の煙草に 火をつける…
夜霧に 濡れてる 長い髪
せつなさが せつなさが 静かに揺れる

夢を今でも 捨てられなくて
いつもおまえを 寂(さみ)しくさせたよね
二人このまま 続けていても
幸せやれない 俺なのさ…
涙に 震える 細い肩
いとしさが いとしさが かすかに揺れる

心変わりの 訳ではないさ
好きだからこそ 別れる恋もある
詫びる言葉も 素直に言えず
胸に広がる ほろにがさ…
夜霧に 消え行く うしろ影
ため息が ため息が 静かに揺れる


9.北のめぐり逢い

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

誰より愛して いるくせに
今日まで寄り道 まわり道
女ごころの 裏側を
読めずに別れた 分からず屋
せめて せめて詫びたい あの女(ひと)に
雪降り止まぬ 北のめぐり逢い

一緒に行けない 弱虫を
叱っていいわと 泣いていた
足手まといに なることを
恐れたあげくの 言い訳か
頬を 頬を殴った 夜のよに
雪降り止まぬ 北のめぐり逢い

男のつまらぬ 片意地が
苦労をさせたか 痩せるほど
若いあの日の あやまちを
必ずつぐなう しあわせで
抱いて 抱いてやりたい あの女(ひと)を
雪降り止まぬ 北のめぐり逢い


10.流れ星

作詞:たきのえいじ
作曲:杉本真人

明かりが点(とも)る 海岸線に
立てば心は おまえに走る
忘れられない 忘れない
戻っておいでよ この胸に

流れ星 流れ星
教えて欲しい 今頃どこに
恋しいよ 恋しいよ
風の噂じゃ北の町
あ〜北の町

離れていても 心はいつも
離れられない いつでもそばに
夜の暗さに 泣ける日は
窓辺におもいで 並べてる

流れ星 流れ星
願いはひとつ 伝えて欲しい
逢いたいよ 逢いたいよ
今もひとりでいるのなら
あ〜いるのなら

流れ星 流れ星
教えて欲しい 今頃どこに
恋しいよ 恋しいよ
風の噂じゃ北の町
あ〜北の町


11.二人の合言葉

作詞:木下龍太郎
作曲:大谷明裕

誰より素敵な 横顔を
なみだで汚しちゃ いけないよ
最後の夜は 飛び切りの
笑顔を見せて くれないか
必ず逢える また逢える
それが二人の 二人の合言葉(キーワード) そうさ

離れていたって 切れるほど
こころの絆(きずな)は 細くない
時間を決めて しあわせを
それぞれ祈り 合わないか
必ず逢える また逢える
それが二人の 二人の合言葉(キーワード) そうさ

信じて待ったら いつの日か
解(ほど)いた手と手を 結ぶ日も
二つに分けた 想い出を
支えに生きて 行かないか
必ず逢える また逢える
それが二人の 二人の合言葉(キーワード) そうさ


12.荒野

作詞:麻こよみ
作曲:矢野立美

風がヒュルヒュル 吹き抜けて
ビルの谷間に 砂が舞う
見果てぬ夢を 追い求め
時をさすらい どこへ行く…
楽な生き方 できなくて
都会の荒野をひとり ひとり ひとり

抱いた女の 面影を
思い出させる 街灯り
家路を急ぐ 人の波
よけてたたずむ 日暮れ時…
人のぬくもり 振り切って
都会の荒野を今日も 今日も 今日も

遥か故郷 しのびつつ
今日も一日 生きのびる
地下の酒場の片すみで
熱い焼酎 流し込む…
どこで終わろと 悔いはない
都会の荒野を明日も 明日も 明日も


13.ありがとう…感謝

作詞:志摩ゆり子
作曲:大谷明裕

ありがとう ありがとう
言い尽くせない ありがとう

思い起こせば 数えきれない
多くの人に 出会いました
迷惑かけたり 心配かけたり
半人前の 僕でした
だけどこうして 歌を唄い
夢をつむいで こられたのは
あなたがいるから あなたがいたから
あなたがいつもいつも 見てくれたから
ありがとう ありがとう
大切なあなたへ ありがとう

新しい時代(とき) 来たというけど
寂しい心 変わらない
酒に飲まれて 電話で怒鳴って
大人になれない 僕がいる
だけどこれから 明日を信じて
歩いてゆける 気がするのは
あなたがいるから あなたがいたから
あなたがいつもいつも 見てくれたから
ありがとう ありがとう
勇気をくれて ありがとう

ありがとう ありがとう
兄弟友達 ありがとう
ありがとう ありがとう
父さん母さん ありがとう
感謝を込めて ありがとう


14.北の三代目

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

沖の波間に 夕陽が沈みゃ
あすも大漁の まわし酒
おやじ三味(しゃみ)弾きゃ 爺(じ)さまがうたう
ヤーレン ソーラン かもめ唄
海で生まれりゃ 陸(おか)には住めぬ
熱い血を引く 三代目
やっと 男が 見えてきた
やっと 魚が 見えてきた

あばれ海峡に 命を晒(さら)しゃ
女房 子供が 守り神
おやじ舵取りゃ 爺さまがほえる
ヤーレン ソーラン 大漁旗(たいりょばた)
ゴムの合羽(かっぱ)で 一番網を
ここが勝負の 三代目
やっと 男が 見えてきた
やっと 魚が 見えてきた

海で生まれりゃ 陸には住めぬ
熱い血を引く 三代目
やっと 男が 見えてきた
やっと 魚が 見えてきた
やっと 男が 見えてきた
やっと 魚が 見えてきた


15.小樽

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

雪の小樽よ 慕(おも)いは遠く
あなたと歩いた 運河の町よ
いまもこの胸 しばれるように
想い出ばかりを 積もらせて
吹雪の原野を 函館本線(せん)は
心の線路(レール)を 走ります

泣くな小樽よ 汽笛のように
涙もちぎれる あの日の駅よ
めぐり逢えても 別れの切符
悲しい運命(さだめ)の ゆく先か
過去から乗り継ぐ 函館本線(せん)は
未練の線路(レール)を 走ります

遥か小樽よ 夕陽が落ちる
夜汽車の窓から 流れる入江
生まれ変わって 暮らせるならば
名もない鴎に なりたくて
海なり岬を 函館本線(せん)は
涙の線路(レール)を 走ります


16.南部酒

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

酒を飲むなら 肴(さかな)はいらぬ
茶わん ひとつが あればいい
地酒一本 右手において
畳一枚 あればいい
酔えば 南部の牛追い歌か
そろり そろりと また夢ん中
惚れた女は かすりの着物
ひざの枕がヨ あればいい

しぐれ雨なら 瞼(まぶた)を閉じて
故郷(くに)に おふくろ あればいい
胸が痛けりゃ 両手を合わせ
熱い涙が あればいい
酔えば 南部の牛追い歌か
そろり そろりと また夢ん中
二合三合じゃ まだガキの酒
懐(むね)のかたまりヨ 溶かすまで

酒を飲むなら 肴(さかな)はいらぬ
茶わん ひとつが あればいい
地酒一本 右手において
畳一枚 あればいい


17.無器用者だと言われても

作詞:荒木とよひさ
作曲:藤竜之介

ガキの時代に夢見てた
そんな男になれなくて
いまでは三十路を とっくに過ぎた
ただの酔っぱらい
あゝ 飲めば切ない 胸板二寸
おふくろだけには 詫びたくて

生きることが 下手くそで
流行歌の ひとつも唄えない
心が古いと 言われても
無器用者だと 言われても

懐の中の塊を
そんな男の純情を
誰かが笑えば また喧嘩する
ただのがんこ者
あゝ 雨の降る夜は 道草のれん
本当は心が 淋しくて

酔えば 涙もろくなり
叱ってくれる 女もない
寂しい奴だと 言われても
無器用者だと 言われても

生きることが 下手くそで
流行歌の ひとつも唄えない
心が古いと 言われても
無器用者だと 言われても


18.義経伝説

作詞:中谷純平
作曲:原譲二

石がころがる 波がころがる
風が巻いて吹く 津軽竜飛崎
荒波吠える 海峡を
大陸へ渡った 武将がいる
ジンギス・カンは 義経か
男のロマンが 翔び立つ岬…

山をゆさぶる 沖をゆさぶる
舟が夢を漕ぐ 津軽竜飛崎
渚をあらう 海鳴りも
静御前の 泣く声になる
運命を抱いた 悲しみか
女の涙が とびちる岬…

月がかぶさる 海にかぶさる
星がすがりつく 津軽竜飛崎
流れる雲は 雪をよび
あれて吹雪は 天空を舞う
竜馬にのった 義経か
男の生命が さかまく岬…


19.あなたに…ごめん

作詞:志磨ゆり子
作曲:大谷明裕

「泣くな男だろ」 そんな言葉で
育てられた 強がり世代
どこかであなたに 甘えていたのに
幸せにするよなんて 言ったよね
一生懸命だった でも
見えなかった 気づかなかった
本物の男は わかってあげること
あなたの優しさ あなたの寂しさ
あなたに…ごめん

「男はつらいよ」 勲章のように
酒を飲んで つぶやいてきた
疲れた僕を いたわるあなたは
哀しみをひとり胸に 抱きしめた
愛してたつもりだった でも
見えなかった 気づかなかった
つらいよね女も 泣きたくなる気持ち
こらえているのは 男と同じさ
あなたに…ごめん

一生懸命だった でも
見えなかった 気づかなかった
本物の男は わかってあげること
あなたの優しさ あなたの寂しさ
あなたに…ごめん


20.大人達のストリート

作詞:伊藤美和
作曲:小田純平

電車の窓から 見下ろせば
今夜も人で あふれてる
長い一日 戦った
スーツ姿の 戦士たち
初めて会った者同士
同じ歌声楽しめば
名前も顔も 知らなくたって
袖すり合うも 他生の縁か…
新橋駅前19時は 風も歌う
大人達の ストリート

飲み屋の灯りに 誘われて
今夜も人が 繰り出した
飲んで騒いで また飲んで
明日の元気を 呼んで来る
初めて会った者同士
同じメロディー口ずさみ
手拍子合わせ リズムをとれば
肩書きなんか 関係ないさ…
SL広場の19時は 星も見てる
大人達の ストリート

初めて会った者同士
同じ歌声楽しめば
名前も顔も 知らなくたって
袖すり合うも 他生の縁か…
新橋駅前19時は 風も歌う
大人達の ストリート

SL広場の19時は 星も見てる
大人達の ストリート
大人達の ストリート


21.東京しのび逢い

作詞:秋浩二
作曲:檜原さとし

何もいらないあなたがそばにいるだけで
こんなにもわたしのこころが燃えるわ
遠慮なんかはいらない俺といる時は
なにもかも全てがおまえのものだよ
たとえ短い夜でもいいから
もっとお寄りよ踊ろうじゃないか
いいのね
いいのさ
愛し合う二人の東京しのび逢い

夢の扉を開ければそこは虹の海
切なさにわたしのこころが揺れるわ
ごらん夜空の彼方で星が呼んでいる
あしたの幸せふたりのものだよ
好きよこの都会(まち)あなたがいるから
これがおれには最後の恋さ
ほんとね
ほんとさ
抱きしめる二人の東京しのび逢い

帰りたくないこのまま朝まで
離したくないおまえのことは
ほんとね
ほんとさ
いつまでも二人の東京しのび逢い


22.兄貴と呼んでいいですか

作詞:伊藤美和
作曲:大谷明裕

一匹狼 気取ったわけでも
独りが好きな わけでもないが
わざわざ他人に 媚びるような
そんな生き方 出来ない俺さ

忘れない いつまでも
片意地張ってた この俺を
まっすぐ見つめて
本気で叱ってくれたこと
素直に感謝は 言えないが
兄貴と呼んでいいですか

自分に厳しく 周りに優しく
ほんとの強さ 教えてくれた
世渡り上手な奴らよりも
きっと最後に 笑えるはずさ

忘れない いつまでも
人生投げてた この俺の
荒んだ心に 灯りを
ともしてくれたこと
素直に感謝は 言えないが
兄貴と呼んでいいですか

従いてゆく どこまでも
気の利く言葉は ないけれど
心の底から
尊敬できる誰よりも
素直に感謝は 言えないが
兄貴と呼んでいいですか


23.小さな祭り

作詞:八木英二
作曲:八木英二

夏の西日が ブリキの玩具(おもちゃ)照らす
たこ焼きのおばさん いい汗かいてる
焼きイカの大きさ 見比べ悩んでいる
息子の麦藁(むぎわら)帽子が 風に飛ぶ
かき氷 アンズ飴
さあ お婆ちゃんと 食べよう
懐かしいね 故郷(ふるさと)の 小さな祭り
大きな掛け声 練り歩く 子供神輿(みこし)
…あの日のまま

裸電球 輪投げの的(まと)を照らす
綿菓子のおじさん 今年も元気だ
御神籤(おみくじ)二つ引き 見比べ悩んでいる
娘の浴衣(ゆかた)の帯が 解(ほど)けそう
ニッキ水(すい) リンゴ飴
さあ お爺ちゃんと 食べよう
懐かしいね 故郷(ふるさと)の 小さな祭り
雨が降っても 繰り出すよ 大人神輿(みこし)
…あの日のまま

コンペイ糖 バナナチョコ
さあ みんなで 食べよう
懐かしいね 故郷(ふるさと)の 小さな祭り
御神酒(おみき)と塩で 清められた 親子神輿(みこし)
…あの日のまま


24.ミオ・ミオ・ミオ

作詞:谷村新司
作曲:ちょん豊松

流行歌(はやりうた)など 聞きたくもない
まして うわべの 恋歌なんぞ
耳をふさいだ 指の隙間を
すり抜け きこえる ミオミオミオ
骨の先まで 骨の先まで
ふるえて 眠れない

理由(わけ)も言わずに 消えた男の
消すに消せない 匂いが残る
部屋にたたずみ ナイフを握る
信じていたのよ ミオミオミオ
からだ全部で からだ全部で
あなたを愛してた


25.ウランバナ

作詞:蘭佳代子
作曲:八木英二

吐息 ひとつ こぼし
軒先に 盆提灯(あかり) 灯す
帰らぬあなたの 魂(こころ)だけは
ここに 来ると
都会暮らし決めた
わたしを 叱りもせずに
駅まで続く あぜ道
歩いた あの日
あなたに 逢える ウランバナ
初めての 夏の ウランバナ
ずっと言えずに いた言葉
あなたの息子で 良かったよ…
夜空 彩る 花火が 見えますか

小舟 ひとつ 浮かべ
送り火が ユラリ 揺れる
震える小さな 母の背中
そっと 抱いた
赤い浴衣を着た

子供が 川辺(かわべ)で はしゃぐ
あなたの肩で 遊んだ
あの頃の ように
あなたを 見送る ウランバナ
両の手を 合掌(あわ)せ ウランバナ
あんな時代も あったねと
朝まで二人で 飲みたいよ…
夜空 見上げて 涙を 呑んでます
夜空 見上げて 涙を 呑んでます


26.森に生きる詩(うた)

作詞:志磨ゆり子
作曲:大谷明裕

太陽が力を 与えてくれるように
柔らかな風が 包んでくれるように
真心を込めて 今日も枝を打つ
ここは関ヶ原 今須(います)の森
父の背中を 見て知った
枝打ちの心と 勇気
かけがえのない この森が
永遠(とわ)に緑で あるように
まっすぐに 伸びてゆけ
果てしない 大空へ
時を駆けて 命を賭けて
俺は守る 森の息吹(いぶき)を

愛(いと)おしい苗木が 立派に育った日
俺は思うだろう 人生に悔いなしと
託された父の 夢を果たすため
雨も風の日も 森に生きる
生まれ育った この土地で
仕事を継いでゆく 誇り
かけがえのない この夢が
永遠(とわ)に続いて ゆくように
まっすぐに 伸びてゆけ
果てしない 大空へ
時を駆けて 命を賭けて
俺は守る 森の息吹(いぶき)を
俺は守る 森の息吹(いぶき)を