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尾崎豊 71/71歌詞
1.街の風景

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

街の風に引き裂かれ 舞い上った夢くずが
路上の隅で寒さに震え もみ消されてく
立ち並ぶビルの中 ちっぽけな俺らさ
のしかかる虚像の中で 心を奪われている
あてどない毎日を まるでのら犬みたいに
愛に飢え 心は乾き ふらつき回るよ
灰色の壁の上 書きなぐった気持は
それぞれの在り方の空しさに震えてるんだ
追い立てられる街の中 アスファルトに耳をあて
雑踏の下埋もれてる歌を見つけ出したい
空っぽの明日に向けて投げてやるさ
誰もが眠りにつく前に

心のハーモニー 奏でよう
ガラス作りの歌 奏でよう
無限の色を散りばめた 街の風景

黙っておくれよ 理屈なんかいらない
甘えだと笑うのも よく解ったから
無意味の様な生き方 金のためじゃなく
夢のため 愛のため そんなものにかけてみるさ
追いたてられる街の中 めくるめく日の中で
思い思いに描いてく 歌い続け 演じ続け
人生はキャンバスさ 人生は五線紙さ
人生は時を演じる舞台さ

心のハーモニー 奏でよう
ガラス作りの歌 奏でよう
無限の色を散りばめた 街の風景


2.はじまりさえ歌えない

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

ふと目を閉じればアスファルトの道端に
うずくまり黄昏の影に手を伸ばし何か求めてた
埃りだらけのビルディング ウイスキーの匂いがするよ
俺の心の中には求めるものがひとつも映らないよ
君の弾くピアノ まだ覚束ない
刺激の強すぎる この街では心が鈍くなってゆくよ
君を抱きしめ離したくない
愛の光を ともし続けたい

カラカラに乾いた喉 へたばるまで走るのかい
ひとりぼっちの汗は誰の眼にもとまらない
蒸し熱い倉庫の中で 30分の休憩をとり
つめ込むだけのメシを食べて
届かない窓に手を伸ばしている
なけなしの金のためのアルバイト
楽しくやるには この街では金だけがたよりだよ
君のためなら死ねるさきっと
愛こそすべてだと 俺は信じてる

この街じゃ俺達 まだまだ世間知らずさ
情熱は空回りの 把みどころのない影
走り出してはいつも 路頭に迷い込んで
把むものも何もなくて はじまりさえ歌えない俺がいる
辿り着くといつも最終の電車
酔いどれのひとり言は この街では欲望に崩れてゆく
この街から君を守りたい
愛の光を ともし続けたい
君を抱きしめ離したくない
愛の光を ともし続けたい


3.I LOVE YOU

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

I love you 今だけは悲しい歌聞きたくないよ
I love you 逃れ逃れ 辿り着いたこの部屋
何もかも許された恋じゃないから
二人はまるで 捨て猫みたい
この部屋は落葉に埋もれた空き箱みたい
だからおまえは小猫の様な泣き声で

きしむベッドの上で 優しさを持ちより
きつく躰 抱きしめあえば
それからまた二人は目を閉じるよ
悲しい歌に愛がしらけてしまわぬ様に

I love you 若すぎる二人の愛には触れられぬ秘密がある
I love you 今の暮しの中では 辿り着けない
ひとつに重なり生きてゆく恋を
夢みて傷つくだけの二人だよ
何度も愛してるって聞くおまえは
この愛なしでは生きてさえゆけないと

きしむベッドの上で 優しさを持ちより
きつく躰 抱きしめあえば
それからまた二人は目を閉じるよ
悲しい歌に愛がしらけてしまわぬ様に


4.ハイスクールRock'n Roll

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

Oh! 朝は目覚めても昨日の疲れひきずったまま
様にならない制服着て表へ出るよ
そして ぞろぞろと駅へ歩く人達に
まぎれ込んで 俺も歩いてゆくよ
満員電車に押し込まれ 言葉さえなくした Strange boy
何がどうなろうと 誰にもどうにも出来ないみたいさ
セーラー服のLittle girl 小さな躰もみくちゃにされ
それでも夢見てるの 失う事ばかりなのに

Rock'n' Roll 踊ろうよ
Rock'n' Roll くさらずに
Rock'n' Roll 手を伸ばせば自由はあと少しさ

Oh! これから半日は退屈な授業で費すだけで
身も心も疲れはて 魂さえも Knock Knock down
こっそり抜け出し 小さなコーヒーショップの Smoking time
ジュークボックスにいかした Rock'n' Roll
俺らに聞かせて欲しいのさ
ちょっと! こんなラッシュアワーに死ぬまでもまれたくないよ
何がどうして誰のために縛られなくちゃならないの
逃れられない流れの中で
必死にあがいてる俺が見えるよ

Rock'n' Roll 踊ろうよ
Rock'n' Roll くさらずに
Rock'n' Roll 手を伸ばせば自由はあと少しさ


5.15の夜

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

落書きの教科書と外ばかり見てる俺
超高層ビルの上の空 届かない夢を見てる
やりばのない気持の扉破りたい
校舎の裏 煙草をふかして見つかれば逃げ場もない
しゃがんでかたまり 背を向けながら
心のひとつも解りあえない大人達をにらむ
そして仲間達は今夜家出の計画をたてる
とにかくもう 学校や家には帰りたくない
自分の存在が何なのかさえ 解らず震えている
15の夜

盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした 15の夜

冷たい風 冷えた躰 人恋しくて
夢見てるあの娘の家の横を サヨナラつぶやき走り抜ける
闇の中 ぽつんと光る 自動販売機
100円玉で買えるぬくもり 熱い缶コーヒー握りしめ
恋の結末も解らないけど
あの娘と俺は将来さえ ずっと夢に見てる
大人達は心を捨てろ捨てろと言うが 俺はいやなのさ
退屈な授業が俺達の全てならば
なんてちっぽけで なんて意味のない なんて無力な
15の夜

盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
覚えたての煙草をふかし 星空を見つめながら
自由を求め続けた 15の夜

盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした 15の夜


6.十七歳の地図(SEVENTEEN'S MAP)

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

十七のしゃがれたブルースを聞きながら
夢見がちな俺はセンチなため息をついている
たいしていい事あるわけじゃないだろう
一時の笑顔を疲れも知らず探し回ってる
バカ騒ぎしてる 街角の俺達の
かたくなな心と黒い瞳には寂しい影が
喧嘩にナンパ 愚痴でもこぼせば皆同じさ
うずうずした気持で踊り続け 汗まみれになれ
くわえ煙草のSeventeen's map

街角では少女が自分を売りながら
あぶく銭のために何でもやってるけど
夢を失い 愛をもて遊ぶ あの子忘れちまった
心をいつでも輝かしてなくちゃならないってことを
少しずつ色んな意味が解りかけてるけど
決して授業で教わったことなんかじゃない
口うるさい大人達のルーズな生活に縛られても
素敵な夢を忘れやしないよ

人波の中をかきわけ 壁づたいに歩けば
すみからすみはいつくばり 強く生きなきゃと思うんだ
ちっぽけな俺の心に 空っ風が吹いてくる
歩道橋の上 振り返り 焼けつくような夕陽が
今 心の地図の上で 起こる全ての出来事を照らすよ
Seventeen's map

電車の中 押しあう人の背中にいくつものドラマを感じて
親の背中にひたむきさを感じて このごろふと涙こぼした
半分大人のSeventeen's map
何のために生きてるのか解らなくなるよ
手を差しのべて おまえを求めないさ この街
どんな生き方になるにしても
自分を捨てやしないよ

人波の中をかきわけ 壁づたいに歩けば
しがらみのこの街だから 強く生きなきゃと思うんだ
ちっぽけな俺の心に 空っ風が吹いてくる
歩道橋の上 振り返り 焼けつく様な夕陽が
今 心の地図の上で 起こる全ての出来事を照らすよ
Seventeen's map


7.愛の消えた街

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

道端に倒れた様に眠る人がいるよ
一度は目にするが すぐに目をそらして通りすぎる
誰もが不幸になるかもしれない自分を守り
自分の愛を向けることもバカらしくて出来ない
まぬけな人ごみ

俺もまた先の解らぬ不安の中にいる
今を何とか生きる事で 心に余裕もないよ
金もとれない 学生に一体何が出来るのか
どんな奴らも つまりは自分の将来以外
どうでもいいと思うはずさ

愛の消えた街さ 昔からそうなのだろうか
それがあたりまえと言うには俺はまだ若すぎる
見つけたい 見つけたい 愛の光を

愛という言葉をたやすく口にするのを嫌うのも
一体何が愛なのか それは誰にも解らないから
男と女 心より躰で慰めあい
心を探して迷い道迷い込んで倒れるのが
見えるだろう

二人もまた先の解らぬ不安の中にいる
愛を誓い守る事が全てだと信じて
子供も産めない世の中の解らぬ二人に
いったいどんな愛が 育てられるとゆうのか
Oh! 今ここに

愛の消えた街さ 昔からそうなのだろうか
それがあたりまえと言うには俺はまだ若すぎる
見つけたい 見つけたい 愛の光を
信じたい 信じたい 愛の光を


8.OH MY LITTLE GIRL

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

こんなにも騒がしい街並に たたずむ君は
とても小さく とても寒がりで 泣きむしな女の子さ
街角のLove Song 口ずさんで ちょっぴりぼくに微笑みながら
凍えた躰 そっとすりよせて 君は口づけせがむんだ
Oh My Little Girl 暖めてあげよう
Oh My Little Girl こんなにも愛してる
Oh My Little Girl
二人黄昏に 肩寄せ歩きながら
いつまでも いつまでも 離れられないでいるよ

君の髪を 撫でながら ぼんやりと君を見てるよ
甘えた声で 無邪気に笑う ぼくの腕に包まれた君を
Oh My Little Girl 素敵な君だけを
Oh My Little Girl こんなにも愛してる
Oh My Little Girl
冷たい風が 二人の躰すり抜け
いつまでも いつまでも 離れられなくさせるよ

Oh My Little Girl 暖めてあげよう
Oh My Little Girl こんなにも愛してる
Oh My Little Girl
二人黄昏に 肩寄せ歩きながら
いつまでも いつまでも 離れないと誓うんだ


9.傷つけた人々へ

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

どれだけ言葉費し 君に話したろう
どんな言葉でも言いつくせなかった事の答も
ひとつしかないはずと
時の流れに心は変ってしまうから
そして いったい何が
大切な事だったのかすら忘れさられてしまう
刹那に追われながら 傷つく事恐れる僕は
あの日見つけたはずの真実とは まるで逆へと
歩いてしまう

僕をにらむ君の瞳の光は
忘れかけてた真心教えてくれた
この胸に今刻もう 君の涙の美しさにありがとうと

センチメンタルな気持じゃ悔んでばかりだよ
僕はなんてまぬけな男だったろう
君にはもう許されることもない
僕の幾つもの思いが指のすきまから
すべり落ちてゆくよ
僕が傷つけてしまった君の涙の様に
使い古しの台詞 また口にしておどける僕は
今度こそは 本当に ひとりぼっちになってしまうよ
何も言わないで

僕をにらむ君の瞳の光は
忘れかけてた真心教えてくれた
この胸に今刻もう 君の涙の美しさにありがとうと

愛という言葉はなくても ひとりで生きてく訳じゃない
小さなプライドなんかで 傷つけあってもきっと君に
優しさ戻るだろう

僕をにらむ君の瞳の光は
忘れかけてた真心教えてくれた
この胸に今刻もう 君の涙の美しさにありがとうと


10.僕が僕であるために

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

心すれちがう悲しい生き様に
ため息もらしていた
だけど この目に映る この街で僕はずっと
生きてゆかなければ
人を傷つける事に目を伏せるけど
優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく

僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
僕は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる

別れ際にもう一度 君に確かめておきたいよ
こんなに愛していた
誰がいけないとゆう訳でもないけど
人は皆わがままだ
慣れあいの様に暮しても 君を傷つけてばかりさ
こんなに君を好きだけど 明日さえ教えてやれないから

君が君であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
君は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる

僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
僕は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる


11.Scrambling Rock'n' Roll

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

俺達何かを求めてはわめく うるさいRock'n'Roll Band
誰も見向もしない Scramble交差点で歌っている
ごらんよ 寂しい心を閉ざして歩くよ Hard Worker
自分のくらしが一番自分を傷つけると泣いてる

俺達遠くの街から 少しの金にぎりやってきた
思う存分もはしゃぎまわれず
Jungle Landに 迷いこむ

Scramblin' Rock'n'Roll

通りながりの 着飾ったあの娘は クールに夜を歩く
悲しませるもの すがりつけるもの 胸にいくつかかかえ
俺達そんな見知らぬ彼女を 夢中にくどいている
彼女の胸の上 優しい光ともして眠りたい

睡眠不足の Sleepy Boy
闇には孤独と 夢を織りまぜ
おびえた心のアクセルふかしても
街からは逃げられやしねえよ

Scramblin' Rock'n'Roll

自由になりたくないかい
熱くなりたくはないかい
自由になりたくないかい
思う様に生きたくはないかい
自由っていったいなんだい
どうすりゃ自由になるかい
自由っていったいなんだい
君は思う様に生きているかい

さかりのついた獣の様に 街はとてもDangerous
入口はあっても出口はないのさ
奪いあっては さまよう街角

自由になりたくないかい
熱くなりたくはないかい
自由になりたくないかい
思う様に生きたくはないかい
自由っていったいなんだい
どうすりゃ自由になるかい
自由っていったいなんだい
君は思う様に生きているかい

寂しがりやの君の名前すら 誰も知りはしない
Scramble交差点では 心を閉ざし解りあうことがない
どんなふうに生きてゆくべきか わかってないねBaby
君の恐がってる ぎりぎりの暮らしなら
なんとか見つかるはずさ

奪いあいの街角で 夢を消しちゃいけないよ
見栄と偏見のふきだまり
気をつけて まっすぐ歩いてほしいよ

Scrambln' Rock'n'Roll

Scrambln' Rock'n'Roll
奪いあいのRock'n'Roll


12.Bow!

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

否が応でも社会に飲み込まれてしまうものさ
若さにまかせ 挑んでくドンキホーテ達は
世の中のモラルをひとつ 飲み込んだだけで
ひとつ崩れ ひとつ崩れ
すべて壊れてしまうものなのさ

あいつは言っていたね サラリーマンにはなりたかねえ
朝夕のラッシュアワー 酒びたりの中年達
ちっぽけな金にしがみつき ぶらさがってるだけじゃ NO NO
救われない これが俺達の明日ならば

午後4時の工場のサイレンが鳴る
心の中の狼が叫ぶよ
鉄を喰え 飢えた狼よ
死んでもブタには 喰いつくな

夢を語って過ごした夜が明けると
逃げだせない渦が 日の出と共にやってくる
中卒・高卒・中退 学歴がやけに目につく
愛よりも夢よりも 金で買える自由が欲しいのかい

午後4時の工場のサイレンが鳴る
心の中の狼が叫ぶよ
鉄を喰え 飢えた狼よ
死んでもブタには 喰いつくな

鉄を喰え 飢えた狼よ
死んでもブタには 喰いつくな


13.Scrap Alley

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

二人で中古の車に乗り込み ハイウェイを飛ばすおまえは
明け始めた眩しい朝日に 祝福された
俺がいくつになると 子供はいくつになるだなんて
一度ヘマしたあの時も 同じように話してた
おまえは十九で父親になり 暖かい暮らしをみつけ
明けゆく空 あの日見つめながら
二人で愛の生活(くらし)を約束した
両手に抱えた生活(くらし)の中で おまえの汗は愛に費やされ
暖かい暮らしに小さな祝福をあげた
愛する者達は 俺だけをたよりに寄り添い暮し
幸せがどれほど大切か感じている
昔はチンピラだったと 笑うおまえ
少し淋しく うつむいた
昔みたいな事じゃ もう笑えやしないと
最後におまえは 何度も歌った

Say Good-bye Scrap Alley
Say Good-bye 一人ぼっちのアクセル ON
Say Good-bye おんぼろのギター
Say Good-bye 擦り切れた Rock'n' Roll
がむしゃらに傷つき求めた あの日より幸せになってくれ
この胸に愛の生活(くらし)を誓うために
おまえは何度も歌うのか
Say Good-bye Scrap Alley

あの頃へたくそな Rock Band組んで
目立とうとして ボリュームを上げた
格好つけては 彼女の気を引いていた
割れるぐらいに音が上がると
警察が来て苦情を言われた
暫くは知らないふりで歌っていた
昔の事を思い出して 賛美して
懐かしがるつもりはない
これからおまえの生きざまを思う時
おまえのShoutが 聞こえてくるんだ

Say Good-bye Scrap Alley
Say Good-bye 一人ぼっちのアクセル ON
Say Good-bye おんぼろのギター
Say Good-bye 擦り切れた Rock'n' Roll
がむしゃらに傷つき求めた あの日より幸せになってくれ
この胸に愛の生活(くらし)を誓うために
おまえは何度も歌うのか
Say Good-bye Scrap Alley
Say Good-bye Scrap Alley


14.ダンスホール

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

安いダンスホールはたくさんの人だかり
陽気な色と音楽と煙草の煙にまかれてた
ギュウギュウづめのダンスホール しゃれた小さなステップ
はしゃいで踊りつづけてる おまえを見つけた

子猫のような奴で なまいきな奴
小粋なドラ猫ってとこだよ
おまえはずっと踊ったね

気どって水割り飲みほして
慣れた手つきで 火をつける
気のきいた流行文句(はやりもんく)だけに
おまえは小さく うなづいた
次の水割り手にして
訳もないのに 乾杯
こんなものよと 微笑んだのは
たしかに つくり笑いさ

少し酔ったおまえは 考えこんでいた
夢見る娘ってとこだよ
決して目覚めたくないんだろう

あたい グレはじめたのは ほんの些細なことなの
彼がいかれていたし でも本当はあたいの性分ね
学校はやめたわ 今は働いてるわ
長いスカートひきずってた のんびり気分じゃないわね
少し酔ったみたいね しゃべり過ぎてしまったわ
けど 金がすべてじゃないなんて
きれいには言えないわ

夕べの 口説き文句も忘れちまって
今夜もさがしに行くのかい
寂しい影 落としながら

あくせくする毎日に 疲れたんだね
俺の胸で眠るがいい
そうさおまえは孤独なダンサー


15.卒業

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

校舎の影 芝生の上 すいこまれる空
幻とリアルな気持 感じていた
チャイムが鳴り 教室のいつもの席に座り
何に従い 従うべきか考えていた
ざわめく心 今 俺にあるもの
意味なく思えて とまどっていた

放課後 街ふらつき 俺達は風の中
孤独 瞳にうかべ 寂しく歩いた
笑い声とため息の飽和した店で
ピンボールのハイスコアー 競いあった
退屈な心 刺激さえあれば
何でも大げさにしゃべり続けた

行儀よくまじめなんて 出来やしなかった
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした
ひとつだけ 解っていたこと
この支配からの 卒業

誰かの喧嘩の話に みんな熱くなり
自分がどれだけ強いか 知りたかった
力だけが必要だと 頑なに信じて
従うとは負けることと言いきかした
友だちにさえ 強がって見せた
時には誰かを傷つけても

やがて誰も恋に落ちて 愛の言葉と
理想の愛 それだけに心奪われた
生きる為に 計算高くなれと言うが
人を愛すまっすぐさを強く信じた
大切なのは何 愛することと
生きる為にすることの区別迷った

行儀よくまじめなんて クソくらえと思った
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした
ひとつだけ 解ってたこと
この支配からの 卒業

卒業して いったい何解ると言うのか
想い出のほかに 何が残るというのか
人は誰も縛られた かよわき子羊ならば
先生あなたは かよわき大人の代弁者なのか
俺達の怒り どこへ向うべきなのか
これからは 何が俺を縛りつけるだろう
あと何度自分自身 卒業すれば
本当の自分に たどりつけるだろう

仕組まれた自由に 誰も気づかずに
あがいた日々も 終る
この支配からの 卒業
闘いからの 卒業


16.存在

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

にぎやかな街 隠しきれないさみしさが ほら見つめてる
小さくかがめて守らなければ 自分の存在すら見失うよ
誰もかれもの存在ならば いつも認めざるをえないもの
それでも僕の愛の言葉は 何の意味さえもたなくなる
満ちたりて行くことない 人の心なぐさめられる様な
夢求めていても まのあたりにするだろう
生存競争の中 夢はすりかえられてしまう

受け止めよう 目まいすらする 街の影の中
さあもう一度 愛や誠心で立ち向って行かなければ
受け止めよう 自分らしさに うちのめされても
あるがままを受け止めながら 目に映るもの全てを愛したい

僕に見えるものは いつも当(まと)はずれが多かったけれど
現実と夢の区別くらいは ついていたはずだった
何もかもをあるがままに 受けとめ様とするけれど
君は運命 誰かの人生 背負うこととはちがうのさ
どんな色でなぞればいい 自分の愛を否定してしまうまえに
笑ってもかまわないの でも君が愛や夢に
悩む時は どうか思い出して欲しい

受け止めよう 目まいすらする 街の影の中
さあもう一度 愛や誠心で たちむかって行かなければ
受け止めよう 本当のこと口にする君の目を
誰も傷つけぬ 気まぐれの様な やさしいうそすらさえも愛したい

愛は真実なのだろうか 愛は君を救ってくれるだろうか
背中あわせの裏切りに打ちのめされても
それでいい 愛してる 他に何ができるの

受け止めよう 目まいすらする 街の影の中
さあもう一度 愛や誠心で立ち向かって行かなければ
受け止めよう 自分らしさに うちのめされても
あるがままを 受け止めながら 目に映るもの全てを


17.坂の下に見えたあの街に

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

まとまった金をため ひとり街を飛び出して行くことが
新しい夢の中 歩いて行くことだから
でも寂しそうに見送りに立ちつくす母親にさえ
さよならが言えずじまいで アクセルふみ込んでた
あなたの夢に育ぐくまれて その夢奪ってくわけじゃない

小さな俺を眠らせた
こわれちまった オルゴールが
バッグの中で 時をかなでている
俺は車を止めて 手を振っていたよ
坂の下 暮れていく街に

仕事を終えて帰ると 俺のためにストーブをともして
親父はもう十九の俺の頭 なでながら
話す昔話の意味が その日俺にもやっとわかった
飛び立つ日から思い出は 夢の中で語るだけさ
排気ガスにすすけた窓 俺はひとり夢見ている
坂の下のあの街の中で 必死に探し続けてた物
あの日の親父と同じ様にね

坂道のぼり あの日街を出たよ
いつも下ってた 坂道を
家庭を飛び出してきたのは それより上目指してたから
やがて俺も家族を持ち 同じ様に築きあげるだろう
何もかもわけあって行く様にね

思い出す たそがれて行く街を
坂の下 たたずんでいた街を
俺はいくつもの 傷をきざみ込んだ
坂の下に見えたあの街の中


18.群衆の中の猫

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

悲しみの色に 塗りつぶされて行く黄昏の街
家路を辿る人ごみの中
愛だけたよりに 雑踏の中に君を探している
時々君を見失いそうになる きらびやかな街に
君は目を奪われている
上手に笑っても 君の瞳に僕が映らないから

誰も少しずつ 生き方を変えて行くけど
求める愛の姿は変わらないから
輝き失わぬ様
君らしく 生きて欲しいから

やさしく肩を抱き寄せよう
君が悲しみにくれてしまわぬ様に
やさしく肩を抱き寄せよう

群衆にまぎれ込んだ 子猫の様に
傷ついて路頭 さまよい続けているなら
ねえここへおいでよ 笑顔を僕が守ってあげるから
突然降り出した雨から 君をつつむ時
僕のせいで 君が泣くこともあるだろう

僕の胸で泣いてよ
何もかも わかちあって行きたいから

やさしく肩を 抱き寄せよう
雨に街が輝やいて見えるまで
やさしく肩を 抱き寄せよう

何を求めて人はさまようのだろうか 君も僕もこの街の中で
もうおびえないで 君らしく輝いて欲しいから

やさしく肩を 抱き寄せよう
君が悲しみにくれてしまわぬ様に
やさしく肩を 抱き寄せよう
こんなに君を愛しているから


19.Teenage Blue

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

埃っぽい街 壁に登って Teenage Blue
ハーモニカ吹けば 淋しい街のノイズに合う
静かな Rock'n'Roll & Blues
一本の煙草を吸いつくすまでに
どれくらい時を無駄にできるか 賭けよう
知らない顔でいる君を見てる 悲しいまでの僕
何もかも 燃えてしまえばいい

抱きしめてよ 震えてる心
愛を捜して さまよってるから
変わらないもの 街にはないけど
それでもいいよ 抱きしめてほしい
静かな Rock'n'Roll & Blues 聞いていたい

ドラッグにチョコレート そしてRock'n'Roll
足元に舞う風のように 恋に落ちては枯れてしまう
静かな Rock'n'Roll & Blues
思い浮かべてた あの頃の笑顔を
あの頃傷つけ合った 心の痛みを
ほら坂道で歌う 少女の夢のよう
一日の終わり 燃えてる

抱きしめてよ 震えてる心
愛を捜して さまよってるから
変わらないもの 街にはないけど
それでもいいよ 抱きしめてほしい

静かな Rock'n'Roll & Blues 聞いていたい


20.シェリー

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

シェリー 俺は転がり続けて こんなとこにたどりついた
シェリー 俺はあせりすぎたのか
むやみに何もかも捨てちまったけれど
シェリー あの頃は夢だった 夢のために生きてきた俺だけど
シェリー おまえの言うとおり 金か夢かわからない暮しさ

転がり続ける 俺の生きざまを
時には無様なかっこうでささえてる

シェリー 優しく俺をしかってくれ そして強く抱きしめておくれ
おまえの愛が すべてを包むから

シェリー いつになれば 俺は這い上がれるだろう
シェリー どこに行けば 俺はたどりつけるだろう
シェリー 俺は歌う 愛すべきものすべてに

シェリー 見知らぬところで 人に出会ったらどうすりゃいいかい
シェリー 俺ははぐれ者だから おまえみたいにうまく笑えやしない
シェリー 夢を求めるならば 孤独すら恐れやしないよね
シェリー ひとりで生きるなら 涙なんか見せちゃいけないよね

転がり続ける 俺の生きざまを
時には涙をこらえてささえてる

シェリー あわれみなど 受けたくはない
俺は負け犬なんかじゃないから
俺は真実へと歩いて行く

シェリー 俺はうまく歌えているか
俺はうまく笑えているか
俺の笑顔は卑屈じゃないかい
俺は誤解されてはいないかい
俺はまだ馬鹿と呼ばれているか
俺はまだまだ恨まれているか
俺に愛される資格はあるか
俺は決してまちがっていないか
俺は真実へと歩いているかい

シェリー いつになれば 俺は這い上がれるだろう
シェリー どこに行けば 俺はたどりつけるだろう
シェリー 俺は歌う 愛すべきものすべてに


21.路上のルール

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

洗いざらしを捨てちまって 何もかもはじめから
やり直すつもりだったと 街では夢が
もう どれくらい流れたろう 今じゃ本当の自分
捜すたび 調和の中で ほら こんがらがってる

互い見すかした笑いの中で 言訳のつくものだけを
すり替える夜 瞬きの中に 何もかも消えちまう

街の明りの下では 誰もが目を閉じ 闇さまよってる
あくせく流す汗と 音楽だけは 止むことがなかった
今夜もともる街の明りに 俺は自分のため息に
微笑み おまえの笑顔を 捜している

傷をなめあう ハイエナの道の脇で 転がって
いったい俺は 何を主張し かかげるのか
もう自分では 愚かさにすら気付き 論す事もなく
欲に意地はりあうことから 降りられない

疲れにむくんだ 顔で笑ってみせる おまえ抱きしめるには
互い失ってしまうものの方が 多いみたいだけれど

街の明りの下では 誰もが目を閉じ 闇さまよってる
あくせく流す汗と 音楽だけは 止むことがなかった
今夜もともる街の明りに 俺は自分のため息に
微笑み おまえの笑顔を 捜している

河のほとりに とり残された俺は 街の明りを
見つめてた 思い出が俺の心を 縛るんだ
月にくるまり 闇に吠え 償いが俺を
とらえて縛る そいつに向って歌った

俺がはいつくばるのを待ってる 全ての勝敗のために
星はやさしく 風に吹かれて 俺は少しだけ笑った

街の明りの下では 誰もが目を閉じ 闇さまよってる
あくせく流す汗と 音楽だけは 止むことがなかった
今夜もともる街の明りに 俺は自分のため息に
微笑み おまえの笑顔を 捜している

おまえの笑顔を 捜している


22.失くした1/2

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

ひとりぼっちの夜の闇が やがて静かに明けてゆくよ
色褪せそうな自由な夢に 追いたてられてしまう時も
幻の中 答はいつも 朝の風に空しく響き
つらい思いに 愛することの色さえ 忘れてしまいそうだけど
あきらめてしまわないでね
ひとりぼっち感じても
さあ心を開く鍵で
自由描いておくれ

安らかな君の愛に
真実はやがて訪れる
信じてごらん笑顔から すべてがはじまるから

ついてない時には 何もかもから目をそらすけれど
僕は壊れそうな愛の姿を 君の心に確かめたいだけ
いつまでも見つからぬもの 捜すことも必要だけれど
ひとつひとつを暖めながら 解ってゆくことが大切さ
あきらめてしまわないでね
ひとりぼっち感じても
誰もがみな 愛求めて
世界はほら 回るよ

安らかな君の愛に
真実はやがて訪れる
信じてごらん 笑顔からすべてがはじまるから

あきらめてしまわないでね
ひとりぼっち感じても
さあ 心を開く鍵で
自由描いておくれ

安らかな君の愛に
真実はやがて訪れる
信じてごらん 笑顔からすべてが はじまるから
あきらめてしまわないで
真実はやがて訪れる
信じてごらん 笑顔からすべてがはじまるから


23.Forget-me-not

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

小さな朝の光は 疲れて眠る愛にこぼれて
流れた時の多さに うなずく様に よりそう二人
窓をたたく風に目覚めて 君に頬をよせてみた

幸せかい 昨晩のぬくもりに
そっとささやいて 強く君を抱きしめた

初めて君と出会った日 僕はビルのむこうの
空をいつまでも さがしてた
君がおしえてくれた 花の名前は
街にうもれそうな 小さなわすれな草

時々愛の終りの悲しい夢を 君は見るけど
僕の胸でおやすみよ 二人の人生 わけあい生きるんだ
愛の行く方に答はなくて いつでもひとりぼっちだけど

幸せかい ささやかな暮らしに
時はためらいさえも ごらん愛の強さに変えた

時々僕は無理に君を 僕の形に
はめてしまいそうになるけれど
二人が育くむ 愛の名前は
街にうもれそうな 小さなわすれな草

行くあてのない街角にたたずみ
君に口づけても

幸せかい 狂った街では
二人のこの愛さえ うつろい踏みにじられる

初めて君と出会った日 僕はビルのむこうの
空をいつまでも さがしてた
君がおしえてくれた 花の名前は
街にうもれそうな 小さなわすれな草


24.彼

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

もろい暮し しみつたコンクリート
おきざられた公園 ちぎれた夢
ひろい集め 彼は育った

そこでは何もかもが 彼へとつながった
弱い陽ざしの窓辺から 彼はいつも夢見てた
どこへ行くと言うのだろう いつまでも乾いていた

やがて遠く 街をたどると
水たまりのぞきこみ 闇をなげた
無口にならべた Drug

夢に泣きはちした目 静かに迷いこみ
時のベッドをたどって 形の中でさまよう
散らばる空にさがした あの詩の続きを

ぼやけた瞳で 彼はあの日をのぼった
アスファルトを抱きしめて ぬくもりを失くしていた
ほら 上も下もないさ 求めるとは失くすこと
つながるもの否定すれば 過ちに傷つくだけ
彼は最後に祈った すべて許されることを


25.米軍キャンプ

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

行き場のない街を 俺は一人ふらついてた
店も終わり 仲間も消えた 吸殻の道で
街頭の小さなノイズにさえ 心震えてた夜
初めて おまえの胸で 眠った

おまえはあんまり 上品に笑わなかった
人込みの中では 一言もしゃべらなかった
求め合う夜は 傷をなめるように 愛を探しては
二人で毛布にくるまって 眠った

夜の街 小さな店で働く おまえのこと
朝が来て ネオンに解き放たれるまで
俺は待っていた

0h おまえはこの街を呪い
かたくなに夢を買い占め さまよってるだろう
0h こんな夜は 報われぬ愛に
失ったおまえを 抱きしめたい

昨夜は店の客にせがまれて 海へ行った
ケンカばかりしてて つまらなかったと笑う
知らない男の名前を おまえが口にする夜
涙ではらました男の リングが光ってた

米軍キャンプ跡の崩れかけた工場
凍りつく闇にとけ 震えてる車の中
力なく伸ばした手で抱きつく おまえの髪を
撫でると 放さないでとつぶやき しがみついた

時には二人の生活が 夢さえ育んでいた
大切な物を 引き裂く何かに
二人が気付くまで

0h おまえはこの街を呪い
かたくなに夢を買い占め さまよってるだろう
0h こんな夜は 報われぬ愛に
失ったおまえを 抱きしめたい


26.Freeze Moon

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

キャデラック・メイン・アベニューでは 今ウブなあの娘の
hip bangで 俺達はメロメロになる
そして腹ペコをかかえた俺達は バーガー・ショップに駆けこんで
ポテトをコーラで流しこむ
みんないい気持ちになりたくて 何度も息を止めてみるけど
そのたび 金網にへばりついては 転げ落ち
いつでもさみしい思いをしている

俺は風を感じる
風を求めて wow oh
風がどこへ行こうとしてるか 俺は知りたい
胸をはるんだ

今夜は朝が来るまで 走り続けているから
君はエンジンの音の中で 眠ればいい

oh oh.... 翼をひろげ
oh oh.... 風を求めて
俺達の真夜中の翼は ぼろぼろになっちまう
どうしようもなく また街に戯れる
俺達の終わりなき dance

フェンスに腰かけ ビクビクしていた
あの頃と似たような顔つきで みんなだまりこくっちまう
彼女は今夜も ドラッグにいかれて
昔みたいな ドラッグ・クィーンになろうとしている
もうガラスをひっかく音は 聞こえないけれど
今でもストリートには ガラスの破片が星のようにちらばっている
それはまるで まるであの頃の俺達の夢みたいに

みんな風を感じる
風を求めて wow oh
風がどこへ行こうとしてるか みんな知りたくないかい
胸をはるんだ

まだ まだ 何か足りないから
通りに出て 夜を買えばいい
誰も“どうして?”なんて聞かないから

oh oh.... 翼をひろげ
oh oh.... 風を求めて
俺達の真夜中の翼は ぼろぼろになっちまう
どうしようもなく また街に戯れる
俺達の終わりなき dance

夜はいつでも 凍りついていて
置きっぱなしのバイクにまたがると
昔みたいな気持ちになっちまう
ボンネットに寝転んだやつらは
この街で一番さみしい 星をみつけ
誰にもわからないような 一人言をつぶやいている

いったいなんだったんだ こんな暮し
こんなリズム いったいなんだったんだ
きっと 何もかもがちがう
何もかもがちがう
何もかもがちがう

oh oh.... 翼をひろげ
oh oh.... 風を求めて


27.Driving All Night

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

さまようように 家路をたどり 冷たい部屋にころがりこむ
脱ぎすてたコートを押しのけ ヒーターにしがみついた
この部屋にいることすら 俺をいらつかせたけど
疲れをまとい 床にへばりつき 眠った

ちっぽけな日々が ありあまる壁から逃れるように
街へ飛び出すと 冷えきった風に とり残されちまった
街角の白い街燈が とても優しかった
敗けないでってささやく あの娘のように見えた

街までのハーフ・マイル アクセル踏み込む
スピードに目をやられ 退屈が見えなくなるまで
少しぐらいの時は 無駄にしてもいいさ
色褪せた 日常につぶやく
俺にとって俺だけが すべてというわけじゃないけど
今夜俺誰のために 生きてるわけじゃないだろう

Wow wow 行くあてのない Driving all night
Wow wow 慰めのない Driving all night

見あきた街を通りぬけて 寂しい川の上を走った
追い抜いたトラックの向うに 闇に埋もれた日常が見える
あの頃 わけもなく笑えた 俺の友達は
みんなこの橋を 死物狂いで走った

Honey 俺は何処へ走って行くのか
街のドラッグにいかれて 俺の体はぶくぶく太りはじめた
それでもまだこんなところに のさばっているのか
あの頃みたいに 生きる気力もなくして

街までのハーフ・マイル アクセル踏み込む
スピードに目をやられ 退屈が見えなくなるまで
少しぐらいの時は 無駄にしてもいいさ
色褪せた 日常につぶやく
俺はまだまだ だめになりゃしないさ
今夜俺 誰のために 生きてるわけじゃないだろ

Wow wow 行くあてのない Driving all night
Wow wow 慰めのない Driving all night

俺にとって 俺だけが すべてというわけじゃないけど
今夜俺 誰のために 生きてるわけじゃないだろう

Wow wow 行くあてのない Driving all night
Wow wow 慰めのない Driving all night
Wow wow 行くあてのない Driving all night
Wow wow 慰めのない Driving all night


28.ドーナツ・ショップ

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

あの頃僕が見ていた ガード・レール越しの黄昏
君の言う どうでもいいことに 心奪われてた
空の色を すこしだけ口にしても 本当は
コンクリートの街並が さみしいんだよって
うつむいた

僕は探しつづけてる

ドーナツ・ショップに流れる 音楽に足を止め
今日の君は 泣きたい気分なのと 目をふせてた
人や車の流れを自分のさみしさの様に見ていた
ねえ 僕らの感じることは
これだけのことなの

君は探しつづけてる

スタンドの油だらけの壁と 同じくらい黄昏た街
僕は何度も つぶやいた
本当は 何もかも違うんだ
わかってよ

僕は探しつづけてる


29.誰かのクラクション

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

毎日はあまりにも さらけ出されていて
街の素顔はこんなにも 悲しみに満ちてる
誰かと交した 言葉のひとつひとつが
紛れゆくと通り 見つめる僕の心 しめつける
街のどこかで 誰かのクラクションが泣いている
現実という名の壁に はねかえり 心つきささる
形の裏側を 君が知るまでは

誰もが心のポケットに 行くあて捜し歩く
何故だろう 何を捜して
ビルの合間 街の影がやさしく心に語りかける
“何を手にしただろう”
ぬくもりの明りが やさしくゆれてる

少し聞いて 君は急ぐの
ピアノの指先の様な 街の明かりの中
ほら街に生まれよう

さがし続けてる 素顔のままの愛を
かざらない君の素顔の愛を 本物の愛を

毎日は君のせいじゃなく 汚れていても
落書さえ雨にうたれて 時に流される
正確に時を刻むものが あるとするならば
心やすらぐ君のリズムは かみあいはしない
街のどこかで 誰かのクラクションが泣いている
間違いが君の心を 孤独の世界にしても
ほらごらん 全てが君のものなんだ

街の暮しは ささやかな愛につつまれて
こんなにも 君が守る愛さえ
たたずむ時には 地下鉄の乾いた風の中で
“誰のために泣けるだろう”
大切なもの どこかに忘れた気がする

どこへ行くの わからぬまま
ピアノの指先の様な 街の明りの中
ほら 街に生まれよう

さがし続けてる 素顔のままの愛を
かざらない君の 素顔の愛を 本物の愛を

押し流され 通り抜ける 街の改札に
照れながら 愛を口にする あの日の恋人
心から愛された事が あるかって聞かれた
一緒に捜してたものなら あった気がする
かざらぬ愛を 素顔の愛を 本物の愛を

かざらない君の 素顔の愛を 本物の愛を


30.核 (core)

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

何か話をしよう 何だかわからないけど
俺はひどく怯えてる 今夜は泊めてくれ
テレビは消してくれないか 明かりもひとつにしてよ
こんなに愛してるから 俺から離れないで

独りぼっちで路地裏 俺の背中の人影に怯えて
気持ちを尖らせて 今まで街灯にもたれてた

抱きしめて 愛してる 抱きしめていたい それだけなのに

何かが俺と社会を不調和にしていく
前から少しずつ 感じていた事なんだ
いつからかそれをさえぎる 顔を持たない街の微笑み
少し疲れただけよって 君は身体すり寄せる

愛なら救うかもしれない
君の為なら犠牲になろう
愛という名のもとに 俺は生きたい
死ぬ為に生きる様な暮らしの中で
ごめんよ こんな馬鹿げたこと聞かずにいてくれ

抱きしめて 愛してる 抱きしめていたい それだけなのに

真夜中 盛り場 人ごみを歩いていると
日常がすりかえた叫びに 誰もが気を失う
殺意に満ちた視線が 俺を包む
持たれる心を探す人は 誰も自分を語れない

何から身を守ろうというの
何かが少しおかしい様な街で
ネオンライト クラクション 地下鉄の風
何もかも 元のままに見えるけれど
見えないかい 聞こえないかい 愛なんて口にできない

抱きしめて 愛してる 抱きしめていたい それだけなのに

ねぇ もしかしたら 俺の方が正しいかもしれないだろう
俺がこんな平和の中で 怯えているけれど
反戦 反核 いったい何が出来るというの
小さな叫びが 聞こえないこの街で

恋人達は 愛を語りあい
俺は身を粉にして働いている
誰が誰を責められる この生存競争
勝つ為に戦う人々を

俺の目を見てくれ
いったい何が出来る

抱きしめて 愛してる 抱きしめていたい それだけなのに
抱きしめて 愛してる 抱きしめていたい それだけなのに


31.・ISM

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

だいぶ話をそれて 街明かり 照らされて
音のないTVの前 完璧さを求めて
君を疑うたびに 無意味に思えてくる
だけどチャンネルは同じさ はいつくばった夢の前
大抵は今日が何の日かさえも わからない
愛したい 愛したい 愛したい 愛したい

腹が満たされている 熱でうなされている
貪欲のボリュームを 上げたり下げたりして
かわるがわるの君と俺が踊り続ける
ある事無い事言っても 君が正しい訳じゃない
俺がなくした俺だけのものを…… なぐさめて
愛したい 愛したい 愛したい 愛したい

本当の意味がわからない 君が祈ると言ってくれたよね
おかげで今でも信じるだけで…… 幸せさ
愛したい 愛したい 愛したい 愛したい

君の求める何かが 何かが足りないのさ
このリズムの中では 失うものはないさ

君の求める何かが 何かが足りないのさ
このリズムの中では それ以上解らない

君の求める何かが 何かが足りないのさ
このリズムの中では 失うものはないさ

君の求める何かが 何かが足りないのさ
このリズムの中では それ以外解らない


32.LIFE

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

時を削る部屋で 心を溶かした
渇いていたけれど TVと話せた
受話器越しの彼女を 抱きしめ泣いた
これが現実なら 僕は何を奪い
奪われるのだろう もう理解らない

答などなくていい その理由(わけ)は
誰も皆 安らぎの始まりに 生きること

君を信じてみた 夢を見るために
耳をすましてみた 嘘を消すために
不安の上に君を 重ねて抱いた
意味を無くした僕の思い かき消し
僕に背負わせる愛 その罪を

裁くのが君という 神ならば
何を捨て何のため 愛すのが 生きること

答などなくていい その理由(わけ)は
誰も皆 安らぎの始まりに 生きること
生きること… 生きること…


33.時

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

流れて… 流れて…

一日が街に恵む 日射しに呟いている君
終わりと始まりとが 祈りを変えてゆくという
誰かが壁に歌を刻み込んでいる
風がそれを歌ってる
街では 色あせた心の影が
君の中で迷ってる
何を話せばいい 僕はあの頃より
少し大人に 憧れてるだけさ

通り過ぎる人混みの中 君は僕に気付くだろうか
触れようとしては傷つく痛みに 時は流れて

誰もが隠してる 自分に言い聞かせている
誰かが明日の君に 裏切りを振りかざしている
だから今 君を包むその世界の
時を 止めてしまおう
僕は今 君を包むその世界の
時を いつも見つめてる
今君の手をとり 同じ時の中で
同じ夢 終わらずに見ている

ああ夢は形を変えてゆく この小さな心を守る様に
流れゆく先が 見つかる様に

通り過ぎる人混みの中 君は僕に気付くだろうか
同じ夢の中で人は触れあう 時は流れて

流れて… 流れて…


34.COLD WIND

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

風のうわさもあてにならないさと
冷たい街に吹き出す 熱の中まぎれ込む
空を見上げて 今日のにおいをかぐ
遠くを見つめると 泣き出してしまいそう

風の止む所で 始まりを待ってる
いつもの顔ぶれが 口々にいう
今日の COLD WIND

色んなものを売りつけられる通りでは
サギ師と音楽に チップインする
ヤッピーにまぎれこんだ 旅人は
瞳の中 捜してた
流れる道の上では 光と闇と時を示す
暮らしは路上にたわむれ 石の中うめこまれてる

アスファルトのキラキラを 追いかけてゆく午前0時
恋人が口づけする あいかわらずの
今日の COLD WIND

地下鉄の扉が 開くたびの痛みに
タフになれと 今日の COLD WIND

神様を信じるから なんだかひとつひとつに祈りたくなる
ごらん ひとつひとつは あんたや俺の事みたいだろ

信じろと言ったり 信じるなと言ったり
すれちがいざま たずねる
理由もないのに 今日の COLD WIND

酒場の前のナイフ おしゃべりにふかすタバコ
落ち着かない連中が 吹かれているよ
今日の COLD WIND


35.紙切れとバイブル

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

土曜日の夜 口に頬ばる UP and DOWN
俺はいつもの通りに 顔を出せない
BLUEのジャケット ならべられてる Falling in Love
抱きしめたい今夜 ビルの影にかくれて
「愛してる」なんて素直なだけ
無駄なJOKEにKISS 後悔なんかさせない
時は急いで夜にそそぐよ
はじけるグラス 飲みほすためのDANCE!

全てはここにあり今はもう 全ては立ち去ろうとしてる
全てはここにあり俺はもう 夜を全て手にしてる
全てはここにあり今はもう 全ては立ち去ろうとしてる
全てをきれいに仕上げた あやふやなサヨナラもない

びしょ濡れになる 全てのさまよう Boys and Girls
さっきから見ているのは あせらず Break Your Heart
さまになるため 口にしてみる Poor My Heart
言葉もない 渇いているのは Period Love
彼女に影をかたむけても
つまづく恋だけじゃ もう優しくなれない
痛みにゆれる 口づけ唱え
君の涙がこぼす Smile and Yeah!

全てはここにあり今はもう 全ては立ち去ろうとしてる
全てはここにあり君はもう 夜を全て手にしてる
全てはここにあり今はもう 全ては立ち去ろうとしてる
全てをきれいに仕上げた あやふやなサヨナラもない

むかい風にほえる 身をかがめた夜明け
(今夜 風に吹かれた俺達は いつものように
目に映るもの全てを無視しながら歩いてゆく)
やぶれたドレスに舞う
(彼女達の胸の上でやさしさを)
売り買う心抱きしめた
(そのままずっと 抱きしめた)
紙切れとバイブル

全てはここにあり今はもう 全ては立ち去ろうとしてる
全てはここにあり俺はもう 夜を全て手にしてる
全てはここにあり今はもう 全ては立ち去ろうとしてる
全てをきれいに仕上げた あやふやなサヨナラもない


36.遠い空

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

世間知らずの俺だから 体を張って覚えこむ
バカを気にして生きる程 世間は狭かないだろう
彼女の肩を抱き寄せて 約束と愛の重さを
遠くを見つめる二人は やがて静かに消えていくのだろう

風に吹かれて 歩き続けて
かすかな明日の光りに 触れようとしている
風に吹かれて 歩き続けて
心を重ねた 遠い空

なれない仕事をかかえて 言葉より心信じた
かばいあう様に見つめても 人は先を急ぐだけ
裏切りを知ったその日は 人目も気にせずに泣いた
情熱を明日の糧に 不器用な心を抱きしめた

風に吹かれて 歩き続けて
立ちつくす人の間を 失いそうな心を
風に吹かれて 歩き続けて
信じて見つめるた 遠い空

風に吹かれて 歩き続けて
立ちつくす人の間を 失いそうな心を
風に吹かれて 歩き続けて
信じて見つめるた 遠い空


37.理由

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

さみしさは 誰もかくせない
君のやさしさの 嘘が繰り返してる
だまされてる 訳じゃない
生活の上 こぼれるから

甘さにすりかえている
互いの言い訳すら

こんなにも 生きる為に
いくつもの 光が並ぶ
いつも見てたはずの君に
いくつもの 影がおちる

僕さえも 忘れていた
すりかえてる 足りない暮らし

君の優しさが バランスにかくれて
涙はこぼれて 愛に溺れてく

この傷の上に 生きて欲しい
傷を癒すように

僕は君を 守るのに
僕は君の 理由を奪う


38.街路樹

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

踏み潰された空缶の前で 立ちつくしていた
俺は4時間も地下鉄の 風に吹き上げられていた
昨日見た夢の 続きを見ていた
甘えるのが下手な 優しさに似た Rock'n Roll
誰ひとり抱きしめられず 歌ってる

Oh… 答えておくれよ これは愛なのか
Oh… 運命のいたずらと 泣けるかな
別々の答えが 同じに見えただけ
Oh… 過ちも正しさも 裁かれる

足音に降りそそぐ心もよう
つかまえて 街路樹たちの歌を
最後まで愛ささやいている
壁の上 二人影ならべて

随分二人の仲も 知れた頃だった
おまえはドアを蹴り開けて 毎日と尋ねた
考えちゃだめさ 答えてごらんよ
街角の紙くずの上 YESとNOを重ねた
積まれたタイヤの上で 夢中になった

Oh… 聞こえているなら 答えておくれ
Oh… その意味は激しく 降り続く
心偽れずに 思い出すことさえも
やがて僕の心を 洗うだろう

足音に降りそそぐ心もよう
つかまえて 街路樹たちの歌を
見えるだろ 降りそそぐ雨たちは
ずぶ濡れで 夢抱きしめている君さ

足音に降りそそぐ心もよう
つかまえて 街路樹たちの歌を
最後まで愛ささやいている
壁の上 二人影ならべて


39.街角の風の中

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

街角には 人影もなく 失くした勇気捜して
優しさ無くす僕には ポケットの中に温もりもない
使い古された言葉でも ちょっと気を利かせてみると
口ごもるよりはましな 歌も探し出せるさ

風に吹かれているよ 他には何もなくて
君が心閉ざした 街並に包まれたまま

ねぇ 今日の僕は運がいい それぞれにあるわけの中
たった一言でも君に 傷つかずにいるなんて

どこかに向け 枯れそうな夢「僕はここだよ」と叫ぶ
だけど見えない涙は こぼれる場所を捜し出せない
よりそい歩く恋人達 人混みや影にのまれて
二人の道の終りが 僕には見えぬふりしよう

風が色を付けてく 恋を言葉に変えて
愛を守るというの 約束を自由に抱いて

ねぇ あれからどうしているの きっと君は生活に
奪われてゆく愛より 幸せになっただろう


40.太陽の破片

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

昨晩 眠れずに 失望と戦った
君が悲しく見える 街が悲しいから
昨晩 一晩中 欲望と戦った
君を包むもの全てが 僕を壊すから

すり変ってゆく現実との はざまに
描いた夢が 愛を傷つける
暮しはただ 街明りに照らされ
何を信じるの どこへ向かうの
僕の手も握らずに 消えるのは何故

誰も手をさしのべず 何かにおびえるなら
自由 平和 そして 愛を何で示すのか
だから 一晩中 絶望と戦った
僕はただ 清らかな 愛を信じている

目をつぶってみる 涙がほら渇くまでの間に
忘れられるさ 破れた約束の前で
人はいつも 偽りつづける だけど
君を もう欲望の果てに ただ
奪われたくはない

君を守りたい 悲しみ こぼれぬよう
あわれみが 今希望の内に生まれるよう
もし君が 暗闇に光を求めるなら
ごらん 僕を 太陽の破片が頬をつたう

昨晩 眠れずに
昨晩 眠れずに


41.LOVE WAY

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

ひどく煙たい朝に目覚めると俺は
何時しか何かに心が殺されそうだ
俺を捕らえる 不可能な夢 偽善に染まる
答えはすぐに打ち消されて矛盾になる
Love Way Love Way
静寂の中の響きに体休み無く
心の傷(いた)みを蹴飛ばしながら暮らしてる
Love Way Love Way
貧しさの憧れに 狂い出した太陽が
欲望の名を借りて何処までも果てし無い

Love Way 言葉も感じるままにやがて意味を変える
Love Way 真実なんてそれは共同条理の原理の嘘
Love Way 生きる為に与えられてきたもの全ては
戦い 争い 奪って愛し合う Love Way

全てのものが置き換えられた幻想の中で
犯してしまっている気付けない過ちに
清らかに安らかに生まれて来るもの
全ての存在は罪を背負わされるだろう
Love Way Love Way
生き残る為だけの愛ならば安らかに
祈り続けても心は脆く崩されてく
Love Way Love Way
真夜中の街並みに 狂い出した太陽が
欲望の形を変えて 素肌から心を奪ってく

Love Way 何ひとつ確かなものなどないと叫ぶ
Love Way 足りないものがあるそれが俺の心
Love Way 満たされないものがあるそれが人の心
押されて 流され 愛は計られる Love Way

何時も何かが違う 生きて行くだけの為に
こんなに犯した罪を 誰も背負いきれない

Love Way 何かに裁かれている様な気がする
Love Way 何かが全てを罪に陥れていく様だ
Love Way 何かを償う事すら出来ないとしても
Love Way 生き残る為に愛し合う事は出来るだろうよ

欲望の暗闇に 狂い出した太陽が
この狂った街の中で 慰安に身を隠す人々を照らし出してる

Love Way 心と体を支えている炎の欲望
Love Way 全ての終わりを感じてしまう時にさえ俺は
Love Way 生きる為に汚れていく全てが愛しい
人間なんて愛に跪く Love Way


42.KISS

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

街中ほら Honky-Tonk Blue 息苦しい街風
滲み出した汗の雫が 排気ガスに解けてく
打ちつける鉄骨の 地響きが街を黙らせる
彼女の擦り減ったヒールと泣きそうな唇
地下鉄のレールのリズムで 新聞の文字を追う
子供達はイヤーホンで耳を 塞いで漫画を読む
ガラス越しに 張り付く程 押し込まれて 肌を寄せ合えば
頭の中夢駆け回る
人生未だ語らず ひと駅毎待ち焦がれこみ上げる
敗北者と勝利者が自分の明日に描き出されて
扉の向こうで待ってる 全てが 終わるはずなく

踏み出して走り続けて 勇気に心躍らせ
勝ち抜いてしくじっても 陽気に笑い飛ばし
様子を見て誘い出して 切り札胸に隠し
調子合わせ 紛れ込んで 裏も表も感じるまま

デスクの書類の山の中 こめかみ突くテレホーンコール
乗換えと渋滞に骨折る カバン抱えた企業戦士
ハードの画面に ソフトデータからの憂鬱な文字
彼女の指先が セクシーにキーボードを叩く
軽いジョーク 噂話 社内恋愛 残業
家庭 仕事 ノイローゼ並べ
処方せん薬で生きる
まともになりたいのに まともじゃない事に縛られる
苛立ちと吸殻の中
それでも何かが少しずつ蠢いているのが分かるのさ
心が壊れちまいそうだ 何を求めて暮らしているのか
そして俺を何処かに加えておくれよ 愛しい君に

Money money diamond 欲望に身を焦がし
Mad love 分けあえない 愛欲に溺れて
Money money diamond 全ての輝きの様
Pure love sweet home カバンの隅に子供の写真

油まみれの City energy 泥だらけのCity light
夜の街に天使を装うアルコールの慰安婦
一日中 あくせくと働けば背広もくたくた
三杯目のバーボンを飲み干したら
世界が変わっちまう まだ生きてるぜ
分け合えない傷みを持った大人
安らかな心の一つが 励ますよに笑い飲みながら
いつもの調子になる
Hey 彼女 今夜のご機嫌は如何ですか
俺たち今日も働きました
明日に僅かな希望を握り締めて最終のホーム
まだ燃え尽きぬ街を去り家に帰れば
HoneyとBabyの寝顔にそっとキスしてやるつもりです
そして俺は

I am a worker,hard worker
休みもない lonely worker
I am a worker,get so tied
I am working to get some money
I am a worker,hard worker
疲れも見せずに lonely worker
I am a worker,get so tied
Wasted time leaves little money

Any way...


43.黄昏ゆく街で

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

57番街に吹く小さな風に 二人肩をすぼめて歩き続けた
待つ人もなくただ二人手をつなぎながら
僕は煙草に火を点けて 街は悲しくうつろう
壁の落書きには 思い出すものもない
何時誰が書いたのかすら 僕らは知らないけれど
雨に打たれ風にさらされ 時の過ぎゆくままに愛を
育んでいる二人に何処か似ていると 君の温もりの中
見つめていて 僕だけのこと

街には花がない 灰色の空が 上目づかいで歩く二人には見える
触れ合えば何時もきっと悲しみの傷みも
一筋の光の瞬きに救われればいい
枯れた噴水の淵に 僕らは腰掛けて
夢見る訳でもなくただ無口になっている
誰かが奏でる題名のない音楽に耳を傾けていると
君を見失いそうさ 肩を抱き寄せてみるけど 遠くに感じる
見つめていて 僕だけのこと

ベッドの中で夢見る 何時しか二人の心
優しくなれると胸の傷みをこらえながら
寝息をたてて眠る君の頬に優しく愛しくくちづけて
髪を撫でるとぼんやりと僕を見つめて
こう聞く「ねぇ これでいいの…」
見つめていて 僕だけのこと


44.ロザーナ

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

心傷む理由のそのひとつひとつを 何度も噛み締めてみたけれど
おまえは弱さを憎む様になり 優しさの意味さえも忘れていた
辛く激しく受け止めたこの愛や 見知らぬ人々の戸惑いの中で
答えを持てずにただ打ち消し合うだけの
長い日々を経ても誰も語り尽くせやしない
ロザーナ まだ俺の知らぬおまえの心の優しさの中へ
手を引き寄せて抱きしめておくれよ
ロザーナ 嘘で取り 繕 う暮らしに 涙 だけが
二人を優しくさせていたはずなのに
ロザーナ

さよならを言おうと何度も試したけれど
愛はまるでシーソーゲームの様に
おまえを愛してそして憎んで 二人の悲しみさえ汚れていった
思い出さぬ様に手紙も燃やして 思い浮かべぬ様に夢すら消して
費やした二人の時間(とき)と同じだけ
忘れる為の 涙 を二人はこぼすのだろう
ロザーナ 二人が犯した罪の 償 いの前に
なんて二人は勝手に生きてきたのだろう
ロザーナ 触れ合うこと出来なかった
優しさの意味これから別々に探すのか
ロザーナ

ロザーナ 二人は特別変わってた訳じゃないから
いつか同じ 過 ちから解き放たれよう
ロザーナ 新しいくらしみつけることできたなら
互いは互いのままでいれるだろうか
ロザーナ


45.RED SHOES STORY

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

昔の事なんかもう忘れちまいたいよ
これでも昔は随分気取ってたのさ
慰めた女 慰められた男 酔いどれて演じては
逃れようもない様なダンスに明け暮れて
行き着けの店には毎晩顔出してさ
くどかれたりくどいたり何時もの曲に合わせてさ
でも本当は酔ってるから 顔もはっきり覚えちゃいねぇ
夢心地 幻 夢中で愛してた
自慢にもならねえのによ
朝日はアスファルトに寝ころぶ俺をつつきながら
ベットに辿り着く俺は 旅に出る夢を見てた

儲け合ったやつらとも 今じゃ遠い縁になってさ
色々覚えたよ 上手くはめられたのは誰
ヤキが回ったぜ おまえも俺も
どうなって行くのか どうすりゃいいのか
ああ 用心にこした事はねぇ
もう誰も信じやしないと よくある事さ
あんたも同じ傷みを背負ってたってね 結局はビジネスさ
あるところじゃ子供騙し 嘘だけの言葉に
誠実に答えても 互いに疲れちまうのさ
なぁ 俺の置き忘れてきたギターはまだあるかい
返してくれねぇかい もう貸し借りはねぇぜ

気をつけた方がいいぜ若者よ
負い目を背負って生きてくなんてまっぴらだぜ
上手い話なんてあるもんじゃないさ
誰もかれも責任逃れ 知り尽くした顔して
弱みに付け込んで笑ってら笑ってら
頭じゃ分かってる事も体が付いてかなくてよ
きらびやかな夜の街にのこのこと出かけて
朝になればうらぶれた 裏通りの街の被害者
だけど俺は知ってるぜ 次の仕事に間に合うまでの
寂しいゲームだと

心の傷アルコールで癒して 何処から何処まで行けばいい
愛しいおまえ受け止めるまで この旅は続くのさ

Lai la lai la la la la la....


46.銃声の証明

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

俺は貧しさの中で生まれ 親の愛も知らずに育った
暴力だけが俺を育てた

街角で娼婦の客をとり 路地裏で薬を売りさばき
だけどそれも俺の仮の姿
ある日 役目をまわされた 政治家を一人殺るやまさ
跳べと言われれば今の俺には それしか生きる術がない

Woo 渇いた銃声が 奴の頭をぶち抜いた
Woo 次は俺が殺られる番だ 何も訳など知らないままに

政治なんて俺には分からない ただ生きるための手段覚えた
世間のことなど知りはしなかった
俺はテロリストに育てられ 言われた通りに生きてきた
十六の時初めて銃を手にした
俺にあるのは敵と味方だけ 裏切りが俺の心を
いつでも正しくさせていた だから今まで生きてこれた

Woo 権力を潰すことだけを 教えられてきた俺はテロリスト
Woo 平和など生み出せやしない 俺の命はテロリスト

この世に生きる人々の 一人一人に責任があるなら
この革命と一緒に命を共にするんだ

Woo 生きていることに罪を 感じることなく生きる人々よ
Woo おまえはこの世のテロリスト俺を育てたテロリスト


47.LONELY ROSE

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

一晩中僕らは 恋のゲームに酔いしれて
次の朝には甘いコーヒーで目を覚ます
ねぇ 覚えているかい 昨夜の約束
そうだね 今夜また君に会えそうさ
過ぎ行くままに 見つめていると 息も止まりそうさ 小さな嘘を
許し合おうか 何処かに捨ててしまおうか
雨の日は二人で 雨音に歌わせた
今夜また何処かで 安らかに夢見るの

グラスににじんだ小さな涙を飲み干して
二人の夜には甘い歌を分け合うように
ねぇ 優しさだけじゃ二人を包めないから
信じているとだけ答えてよ
自由になれた 心はまるで 踊り疲れた天使のくちづけのような寂しさ
分かり合えるまで 強く抱きしめていようか
雨の日は二人で 雨音に歌わせた
雨音に打たれて 安らかに夢見るの

ときめく胸の奥には 何時もおきまりの寂しさまじりの笑顔
そんな無口な笑顔を見つめると 静かに時が流れてく
君を抱きしめたいよ 柔らかな温もりに触れながら
くちづけたいよ 心を包んで離さない
過ぎ去った日々 何時までも思い出さないで
雨の日は二人で 雨音に歌わせた
今夜また何処かで 安らかに夢見るの
雨の日は二人で 雨音に歌わせた
雨音に打たれて 安らかに夢見るの


48.置き去りの愛

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

夕暮れが落とす影 枯木を揺らす風
遠く離れた君の事 失った愛の傷
もしもあの日に戻れるならば もう一度やり直せたら
探していたもの それが愛だと 伝えられるのに
もう帰らない

心を体の 温もりで確かめてた
だけどそれはただの愛の影 つかめるはずもない
いつも君が包んでくれた 僕の心の傷みを
背伸びもせずに見ていた夢も あの頃の二人は
もう戻らない

自分を責めて暮らしていると 風の便りに聞いたけど
二人が費やした汚れのない 愛に今ひざまずく
もう帰らない


49.COOKIE

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ

溢れかえる人混みの気忙しさにもまれながら
とりとめのないほどに孤独を感じて歩く
駅のホームに立ち尽くしていると
目隠しされたまま仕事抱えてるようだ
目頭とがらせて競い合っているだけで
気取って見せる程幸せでもないだろ
言い訳なんかはまだしたくはないけど
生きてゆくための愛し方さえ誰も知らない

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ

新聞に書かれた人脅かすニュース
美味しい食事にさえぼくらはありつけない
空から降る雨はもう綺麗じゃないし
晴れた空の向こうは季節を狂わせている
正義や真実は偽られ語られる
人の命がたやすくもて遊ばれている
未来を信じて育てられて来たのに
早く僕たちを幸せにしてほしいよ

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ

好き嫌いなく食べろと言われ育った
大人の言うことを信じろと言われ育った
答えがあるならば出さなければならなかったし
嘘をつくなと言われて育てられた
僕たちの親が作った経済大国
だけど文明はどこかで一人歩きしている
法律の名のもとに作り上げた平和
だけど首をひねって悩んでいるのは何故

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ

今日が終わって迎える明日のための
答えはまだ何も出されてはいない
ああ僕は明日を信じて生きてゆこう
急ぎ過ぎた世界の過ちを取り戻そう

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ


50.永遠の胸

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

一人きりの寂しさの意味を 抱きしめて暮らし続ける日々よ
見つかるだろうか 孤独を背負いながら生きてゆく
心汚れなき証示す道しるべが
色々な人との出会いがあり 心かよわせて戸惑いながら
本当の自分の姿を失いそうな時 君の中の僕だけがぼやけて見える
ありのままの姿はとてもちっぽけすぎて
心が凍り付く時君を また見失ってしまうから
人はただ悲しみの意味を 探し出すために生まれてきたというのか
確かめたい 偽りと真実を 裁くものがあるなら僕は
君の面影を強く抱えて 何時しか辿り着くその答えを
心安らかに探し続けていてもいい いつまでも

受け止める術のない愛がある 消し去ること出来ぬ傷もある
忘れないように 全ての思い出が与えてくれた
心の糧を頼りに生きることを
そこには様々な正義があり 幸せ求めて歩き続けている
欲望が心をもろく崩してゆきそうだ
人の心の愛を信じていたいけど
人の暮らしの幸せはとても小さすぎて
誰一人 心の掟を破ることなど出来ないから
今はただ幸せの意味を 守り続けるように君を抱きしめていたい
信じたい 偽りなき愛を 与えてくれるものがあるなら
この身も心も捧げよう それが愛それが欲望
それが全てを司るものの真実 なのだから

断崖の絶壁に立つ様に夜空を見上げる
今にも吸い込まれてゆきそうな空に叫んでみるんだ
何処へ行くのか 大地に立ち尽くす僕は
何故生まれてきたの
生まれたことに意味があり 僕を求めるものがあるなら

伝えたい 僕が覚えた全てを 限り無く幸せを求めて来た全てを
分け合いたい 生きてゆくその全てを
心に宿るもののその姿を ありのままの僕の姿を
信じてほしい 受け止めてほしい
それが生きてゆくための愛なら 今 心こめて

僕はいつでもここにいるから 涙溢れて何も見えなくても
僕はいつでもここにいるから


51.FIRE

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

思い切りエンジン吹かして
いつもの夜の街の中飛ばし続けて行くのさ
可愛い彼女達が 街灯の下で たむろして
俺たちを 熱い瞳で見つめるのさ
クラッシュしちまうまで 走り続けていようぜ 今夜は

ビールにウイスキー バーボン ウオッカを
しこたま買い込んで シートに放り込んで
俺達は この街中で 一番今夜も
ワイルドなやつらになってやるのさ
そして ちょっとだけ クレイジーにわずかな夜をすり抜けて行くのさ

Woo 夜空の流星より早く
Woo 滅びて行きそうな愛が
この胸に 熱く燃え出しそうな Fire

体制に逆らいながら振りかざす 俺が手に持っているのは サーベル
脅え震えている人々の凍えた体を包んであげよう 優しく
俺は星空を見つめながら 明日の正義を待っている

女達は 安らかな瞳に映る 汚れたものを 打ち砕く
子供達は 清らかな愛に包まれ 明日を夢見る
男達は 鎧に身をかためながら 次に訪れる平和を待っている

Woo 矛盾するこの世界で
Woo 一番大切なものがある
この 燃え尽きることのない愛は Fire

素直な気持ちでさえも 語り尽くせぬこの世界
何が人の心を支配してるの
訳もないのに こぼれ落ちる涙を拭おう

抱きしめておくれ

おかしな奴だと マトモな振りした奴らに
笑われ続けていてもいいのさ
何がこの世で一番大切なのかを
知っているのは この俺の方だぜ
だって 自然の醜さを知りながら 心をこめて歌っているんだぜ

Woo 悲しみに溢れる世界で
Woo 孤独に打ちのめされても
熱い気持ちを 燃やし続けようぜ Fire


52.レガリテート

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

暗闇の中ひと粒の 光の様にたたずんだ
震えた体を纏ってる 心を無くした僕がいる
欲望の渦に巻かれ 君を失いそうになる
意味のない答えだけが 僕を強く祈らせた
心がざわめく何故こんな風に
あてもない夢の中 ただ彷徨うだけなの

激しくなびく風が 僕の体殴りつけ
まるで永遠に続く 解けぬ答え追うようだ
ひとつの叫びが生まれ 時代は形を変える
愛は何時も永遠に足りぬ平和数えてる
教えて明日を呼ぶ声の意味を
だけどただ眩しさの中 意味など見つからずに

君を愛と呼べるのか 愛は何処へ行くのか
君の愛がなければ僕はもう生きられない
君の愛の意味だけが明日の答え映し出す
幻の声が僕を少しずつ作り上げる
誰もが偽りの世界を彷徨い
何時かしら 心すら失ってしまうのか

心を暖めて欲しい 愛と神秘の力で
凍えた世界の心 真実で守っていこう
まどろむ愛の世界の中で生まれた真実
何時しか君と分け合おう 自由な愛の姿を


53.虹

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

だから今日も雨が上がるのを
ずぶ濡れで待つおいらさ
おまえ呆れた顔をしないで
心のドアを開けて

街中を銀色に染めてゆくこの雨の
小さな雫が瞳の中に落ちてくる
閉じた傘からはこぼれた雨が流れてく
水たまりに映った 君の影が 僕の心を開く

だから今日も雨が上がるのを
ずぶ濡れで待つおいらさ
おまえ呆れた顔をしないで
心のドアを開けて

優しさだけなら素直になれるのに
嘘の痛みが僕の心を冷たくする
灰色の空の様な冷たさに震えてる
人波に心許せず 君を思う心だけが暖かい

だから今日も雨が上がるのを
ずぶ濡れで待つおいらさ
おまえ呆れた顔をしないで
心のドアを開けて
心を開いて


54.禁猟区

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

Alcohlic, Druggist, Evil thoughts, Pornographic magazine
上手くやれない日常から 逃げ出したくてはみ出してゆく
逃れられないままのパラノイアに陥ってく
気がつけばベッドに縛られて 白く冷たいシーツにくるまり
流し込む白い血液で 深く眠らされ 罪無き心 消し去ると言うの
Help me 祈る言葉の代わりに バランスよく飲み干すメディセン
Help me まともになれたとしても 連れ戻されるだけ

Cocaine, Marijuana, L.S.D., Amphetamine, Heroine
幻覚 幻聴 誰かが うごめいてる 囁いてる
答えなど無い ただ crazyなだけなのさそこでは
快楽 興奮 欲望 孤独なシステムに繁がれ
眠れない夜に縛られて 誠実で弱い心がいつも打ちのめされる
Be cool 生き抜くための力を 握りしめ 信じこめ
Be cool 誰も信じるな 欲望にきりはない

俺は背中に感じる 本当の心ってやつを
俺は誰も愛せない こんな世界じゃまともになれない
街に打ちつける太陽の下で のたうちまわる
俺はいつも裁かれる 分け合う平和など何もない
どこにも真実などない
明日が平和でなければ誰にも生きる意味がない
Sex and drugs and rock'n'roll
日常からはみだしてしまう
Sex and drugs and rock'n'roll
意味などないのさ

Sex and drugs and rock'n'roll
日常からはみだしてしまう
Sex and drugs and rock'n'roll
意味などないのさ


55.COLD JAIL NIGHT

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

スモッグに煙る街並みは渋滞のロードレース
空からはいつものように繋がれた人が踊る
不満とナイフ 押し込められた護送バスの中で誰もが
何かが少しだけ違う生き方強いられる
この暮らしが始まる始まる前に一つだけ聞いておこう
動機と心の病の上に罪名が被さる
脅えと目眩 諦めに似た雑居房の中で誰もが
跪いて一滴の水を乞うのだろう

Cold jail night 都会の夜空は紅く燃えてる 罪を抱いて
Cold jail night 吐く息は白く 脅え切った瞳の中 夢を見る

五十日振りに見る太陽は少しだけ痩せてた
監獄の太陽は俺の前でちぎれてゆく
寄りかかる壁に刻まれた傷 太陽のあたる場所を誰もが
忘れるために殴りつけた傷みもない
裁判という台本を読む真の正義が始まる
生き方を今削り取られて比べられている
毎日毎日覚え込ませる繰り返す仕事に誰もが
先を争い真実さえ口にする余裕などない

Cold jail night 都会の夜空は紅く燃えてる 罪を抱いて
Cold jail night 吐く息は白く 脅え切った瞳の中 夢を見る


56.音のない部屋

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

風をかばい二人がくるまるジャケット
路地裏で見えない星の数かぞえ
触れ合うと壊れてしまいそうな 二人の唇は震えて
思い出ばかりに微笑む様な君
優しさに口ごもりうつむいてる僕
音のない部屋のドアを開けると 小さなテーブルがある
今は僕だけを見つめておくれ
君の幻を抱きしめていたい
強く二人が育んでいる暮らしの何時もの口癖

鏡の中僕の知らない君
君の背中抱きしめ目を伏せてる僕
手探りで振り返るといつもの君が僕に甘える
二人だけの暮らし数えてみるたび
口を塞ぐ様な接吻をかわす
どんな風に心重ねよう
笑顔を絶やしたくないから

今は君だけを見つめていたい
時は悪戯に過ぎて行くだけ
通り過ぎて行く日々に愛が 優しさだけを残せるなら

優しさをひとつ部屋に残す
寂しさは同じ様に色あせる
部屋明かりがおとす光と影 それは二人の暮らし
二人の心はひとつ


57.風の迷路

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

行き交う人波の中 思い描く全てに
壊れそうな心を 抱いてしまうのは何故だろう
そっと瞳閉じるように 心の傷み隠して
ひとにぎりの幸せすら 奪われてしまう悲しみは何故
永遠という名のもとに忘れてしまいたいよ
こんな胸の傷みは背負いきれるものでもない
光りが眩しすぎる 誰のせいでもないのさ
ふっと迷い込んだ 風の行方の迷路
さぁ もう深く眠ろう 真実よ 安らかに
今夜も憂鬱な気持ちにくるまりながら

まだ先のことなんか 何も見えやしないから
やっぱり今日も同じこと 繰り返してしまうのだろう
何を探し求めるのか 見つける術もないのに
悲しみの行方に流されてしまいそうさ
真実の名のもとに暮らして行くならば
どこかにあるのだろうか 人の心の安らぎが
いつか振り返る時に 傷跡すらも笑顔で
受けとめられるだろうか 悔やむこともないままに
ああ時は流れてく 真実よ安らかに
今夜も素敵な夢と戯れるだろう

愛という名のもとに 人が誓うものは何
心はどこかに閉じ込められてしまいそう
信じてもいいのか その言葉のあるがまま
けれど涙がこぼれる 虚しさの中
さあ明日の姿を 真実よ安らかに
夜空に浮かべて眠ろう静かに


58.きっと忘れない

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

街の暮らしにもすこしずつ慣れてきて
君の笑顔も素敵になってゆくようさ
忘れられない心の傷みの悲しみも
今夜全てを吹き消して
流れてゆく 変わってゆく 街灯りも形を変え
頬杖をついたまま 見つめてる 夜が訪れる
Happy Birthday いつだって君を忘れはしない
Happy Birthday 君が好きさ 心をこめて
生まれてきた喜びに 君が包まれるように
今日という日を祝うよ Happy Birthday to You

時の流れも見つからなくなるほどに
辛く孤独に過ごした日々もあったさ
だけどいつかはそんな悲しみも報われると
信じて過ごした日々もある
いつも夢を忘れないで 季節の中でうつろう君
探している答えに心が 届かなくても
Happy Birthday いつだって君は大丈夫さ
Happy Birthday 君が好きさ 心をこめて
探している優しさに 君が包まれるように
今日という日を祝おう Happy Birthday to You

誰だって いつの日にか 振り返る時が来るのだから
忘れないで 毎日は ささやかな 君へのプレゼント
Happy Birthday いつだって君を忘れはしない
Happy Birthday 君が好きさ 心をこめて
生まれてきた喜びに 君が包まれるように
今日という日を祝うよ Happy Birthday to You


59.MARRIAGE

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

埃まみれの都会の空 独りきりの寂しさの訳
探しながら二人は出会った
背負い切れぬ悲しみの数 互いの笑顔の作り方
積木のように重ねて過ごした
人は誰も心の中に何かを
隠し続けているものだけれど
過ぎ去った時よりも 今は君のこと 愛している
それが俺の答えだから
I wanna marry you 諦めないから
I wanna marry you
傷んだ心に 君が泣かぬように

壊れた愛の傷跡が 二人を悲しく包む
愛はとてももろいものだと
手探りの優しささえも 見つけられなくなる時に
愛が冷めてしまいそうだから
二人の幸せ 描けるものだとしても
何も語らず寄り添う姿だけだから
ひとつひとつを 覚えておいてほしい
愛を償いながら二人は生きてる
I wanna marry you 諦めないから
I wanna marry you
終わりのない 優しさの始まり

I wanna marry you 諦めないから
I wanna marry you
傷んだ心に 君が泣かぬように


60.誕生

作詞:Yutaka Ozaki
作曲:Yutaka Ozaki

俺の時計の針がちょうど午前零時を指した
過ぎ去る時は新しい日の中に消え去ってゆく
訳もない涙が溢れ そっとこぼれ落ちる
分からないものが俺の全てを狂わせてしまった
愛を失い 仕事すらなくし 俺は街を出た
そして今俺は一体何を待ち続けているのか

ポケットには別れた家族の写真がある
皆で笑い俺は兄貴に肩を抱かれてる
その写真をながめる度 分けあった訳の中に
それぞれが選んだ生き方を思い浮かべてみる
人生はいつも誰にも冷たいものだから
捨ててしまうことの方がきっと多いものだから

街の風は凍ついたまま吹きつけ心隠さなければ
大切なもの何ひとつ守りきれやしないから
そっと目を閉じて ふっと心を閉ざし 暮らしているけど

Hey baby 俺はクールにこの街で生きてみせる
Hey baby 俺は祈りの言葉なんか忘れちまった
俺はきっとまだ マトモにやれるはずさ
街中の飢えた叫び声に立ち向かいながら
俺は走り続ける 叫び続ける
求め続けるさ 俺の生きる意味を

一人で生きる寂しさに疲れ やがて恋に落ちた
彼女と二人暮らし始めて半年が経った
マトモな仕事が見つからずに 荒れ果てた暮らし
投げ出したくなるそんな暮らしが続く日毎に俺は
愛の温もりも忘れて 心はすさんでゆき
自分自身から逃げ出そうと 脅えて暮らした

心の弱さの逃げ道に罪を犯した俺は
捕えられ 牢獄の重い扉の奥で息をひそめた
そして裁判の後 俺は手首ナイフで切り付け
気がつけば病院のベッドの上薬漬けにされた
あぁ教えてくれ 俺のどこに間違いがあるのか
街の冷たい風から逃れて生きてきただけなのに

やがて俺もマトモな生活を見つめ彼女と暮した
ある日彼女は 涙ぐむ笑顔の中でつぶやいた
二人の新しい命が宿り 生まれてくることを

Hey baby 俺はクールにこの街に生まれた
Hey baby そして何もかも捨てちまって生きてきたんだ
生きる早さに追いたてられ 愛 求め 裏切られ 孤独を知り
振り返ることも出来ず 震え暮らした
そして走り続けた 叫び続けた
求め続けていた 生きる意味も分からぬまま

産声を上げそして立ち上がり
やがて歩き始め 一人きりになる
心が悲しみに 溢れかき乱されても
脅えることはない それが生きる意味なのさ

Hey baby 忘れないで強く生きることの意味を
Hey baby 探している 答えなんかないかもしれない
何ひとつ確かなものなど見つからなくても
心の弱さに負けないように立ち向かうんだ
さぁ走り続けよう 叫び続けよう求め続けよう
この果てしない生きる 輝きを

新しく生まれてくるものよ おまえは間違ってはいない
誰も一人にはなりたくないんだ それが人生だ 分かるか


61.汚れた絆

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

俺たちは街の流れに すれ違う人混みの中で
まるで運命に選ばれるように出会った

時が幾ら流れても 信じて見つめるものは
いつでも同じだと誓い合う様に語り明かした
心の中を探り合えば 傷みと悲しさを覚え合う Oh
俺はまだ震えてる 二人を止めるものもなく
分け合う寂しさに 怯えた二人の絆が
凍えた風に吹かれてる

俺たちは気付かぬ振りをした 別々の人生の意味が
いつか二人を引き裂いてしまうことを
嘘だけは決して付かないと約束したときから
裏切りがやがて訪れた
ふと気付けば互いは互いを演じ
見つめ合うことすら出来ぬ Oh
俺はきっと忘れない 二人はこれで良かったのさ
今は汚れた絆も なにも変わらず信じている
俺たちの輝き奪われぬように

なぁ覚えているかい 俺たちの笑顔
今日またその意味が静かに流れて行く
失うことばかりが やけに多過ぎると
心かばうやつらにすがるように泣くのか
誰もが皆 一人じゃいられず
二人で分け合うことすら出来ない Oh
いつかまた出会えるさ 俺たちを止めるものは何もない
汚れた絆のその意味を 俺たちは決して忘れない
求め続けた輝きを


62.自由への扉

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

今夜素敵な夢を描いて 自由への扉を開いてみるのさ
きっとそこに信じていた全ての姿があるはず

公園通りの恋人達は片寄せながら愛を彷徨い
独りぼっちで人混みの中立ち止まれば見失いそうさ
だけど何ひとつ不自然なものはない
全てが奏でるハーモニーに心委ねてみてもいいのさ

だって全ては触れ合いながらひとつひとつの心を生み出すよ
きっとそこに信じていた 自分らしさがあるのだから

笑顔さえも見つからなくて 時は流れて寂しくなる
誰かに手をさしのべても悲しみだけが心彩る
分け合うことに心が届かぬままで
見つめるものがすれ違っても いつか分かりあえる大丈夫

君も僕もこの街で夢を追い求める輝きなのさ
きっとそこに信じていた 僕らの姿があるはず

闇夜の国に浮かぶ月明かりに照らされて
星が揺らめきながら明日を信じてる
永遠に思える様な僅かな悲しみと暮らしは続く

裏切られても 信じることから 奪われても 与えることから
寂しくても 分け合うことから 悲しくても 微笑むことから
君なしじゃ僕のままでいられやしない
誰もが皆自由に生きてゆくことを許し合えばいいのさ


63.Get it down

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

洒落たブルーのジーンズにサングラス
ワイルドなウェスタンブーツ
仕事を終えて夜にくりだす俺は寂しがり屋のキング
シャイな振りした彼女のハートにそっと火を点けて
弧独な心を持ち合って瞳の奥探り合う
ネオンが吠えてる 誰もがため息ついている
夜の街ビール片手に今日の傷み抱きしめて
Come on baby 踊ろうよ
I wanna make true
all night long
Come on baby 今夜は
Dream comes true いつまでも

俺の車はダークなブルー さあ急いで乗り込めよ
アクセル吹かせばハイに心震わすギストノイズ
君の心をシフトアップアンドダウン
アワトインアウトでコーナ抜けて
R.P.M.を上げて俺の心をヒールアンドトゥー
二人で愛のクルージング 涙の海を見つめながら
悲しい気持ちをパッシングして追い抜くぜ
Come on baby 走ろうぜ
Drive you crazy all night long
Come on baby 今夜は
Dream comes true いつまでも

ベッドの上 ふっと見つめる星の様なイルミネイション
君も俺もこの街に埋もれた寂しがり屋のセレナーデ
だけどいつもいつまでもこの世界のどこかで
小さくても美しく輝くきらめきなのさ
なくしたりしても きっといつか辿り着く
そぅさだって俺たちはずっとずっと同じ心の中
Come on baby 君のために
I wanna make you true all night long
Come on baby 今夜は
Drive me crazy all night long
Come on baby 抱きしめて
I wanna make you true all night long
Come on baby 一緒にいよう
Dream comes true
それが全て


64.優しい陽射し

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

過ぎ行く日々の中で 寂しくなる君は
うつろう心の理由に 一人唇 噛み締めている
誰かと恋に落ちて 名前は覚えるのに
ふっと笑顔の影に 滲む涙が零れ落ちるから
明日を星で占うテーブルの上で
愛を探す夜に ぼんやり時を見つめているだけ
何も悲しまないと 暮らしを彩れば
きっといつか 答えは育むものだと気付く

大切にしてるけど 壊れてしまうから
夢は夢のままだと 諦めてみて 戸惑うばかりで
意味のない物ばかり 集め積み重ねて
形の無いものが またきっと崩れてしまうから
思い出が静かに 心を包むから
夜に身を委ねて 心偽らず安らかに
何も悲しまないと 暮らしを彩れば
きっといつか 答えは育むものだと気付く

憧れが何故か 心を傷めるから
瞳を閉じてみる 全てはきっと優しいはずだと
何も悲しまないと 暮らしを彩れば
きっといつか 答えは育むものだと気付く
育むものだと気付く……


65.贖罪

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

静かに佇む色褪せた街並み
すこしづつ言葉を無くして行く僕がいる
日常僅かな仕事でつなざ止め
無表情な人波に紛れ込み凍えてる
何を待ち続け何を求めるの
名もない日々が 訳もなく微笑む

時の流れすら見失いそうになる
凍えた日差しに怯えてるそれだけさ
孤独なのか安らぎと呼べるのか
この暮らしに名を付けるというのならば
何処へ行くのだろう 何処へ辿り着く
名もない日々が訳もかく微笑む

僕は知っていた これが僕の暮らしだと
偽りを知る度 真実に戸惑う
風は柔らかに時を運んでゆく
寂しい心を優しくそっと包むから
何を待ち続け 何を求めるの
名もない日々が 訳もなく微笑む


66.ふたつの心

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

見つめ合うだけの暮らし心の鼓動が
寂しさ塗りつぶし今日を温め合うよ
ふたつの心ふたつの生き方を重ね合うから
君は時々涙を僕はため息を零すけど
二人求め合い暮らしてゆけるさ
夜明けまでずっと抱き締め合いながら

そっと扉閉じて僕が旅に行く時
君はいつまでも笑顔を浮かべていた
夜の明かりの向こうで君は僕の帰りを待つの
見知らぬ街の片隅で僕は君の面影抱き締めている
離れて過ごしても君の心が聞こえるよ
君に届くだろう僕のこの思いが

分け合うものなど初めからないけど
心さえあればいつでも二人はあるがまま
そっと強く受け止め合いながら夜が明けるまでずっと
抱き締め合っているよ
二人あるがまま……


67.原色の孤独

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

名もない都会の空 虚しい光の色
嘘だらけの言葉に 張り裂けそうな俺の心
また同じように 風が激しく叫んでる
誰もが皆 力に押され変わってゆく
得意げに嘘やデマを口にする奴がいる だけど
真実など知る奴がいるはずもないだろう
舞台裏のルーレットはいつまでも回っている
破れた夢買い占めるようにコインが ほら 積まれてく

白昼夢の中で 弄ぶ慰安のうた
まるで生と死彷徨い 踊る原色の彼女
むき出しのみじめな 欲望にルールは無い
街は今夜も誰かを ほら燃え上がらせている
彼女の肩や首筋に くちづけるだけで
何故人々が くるい出すのか 分かる気がする
心が壊れてく 俺にも分からない
鏡の中の俺は 今日も惨めに ほら吠えている

約束とは常識を 隠すためのメッセージ
破られた常識に ボロをだす人間の弱さ
恍惚と罪を犯すそれが 全てなんだぜ
本当のことを俺が ほら言っているんだぜ
孤独さ ありきたりの矛盾に 身を任せなよ
そいつを卑しむことなど ないんだぜ
サイコロは振られたぜ 命まるごと賭けろよ
生きている奴らは みなイカサマな賭博師さ
サイコロは振られたぜ 命まるごと賭けろよ
生きている奴らは みなイカサマな賭博師さ


68.太陽の瞳

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

太陽が沈もうとしている夜が 唸りをあげて暴れている
心が釘打たれるような 傷みを感じている
何も失わぬようにと だからこんなに疲れている
僕はたった一人だ 僕は誰も知らない
誰も知らない僕がいる

こんな仕事は 早く終わらせてしまいたい
まるでぼくを殺すために 働くようだ
それでなければ 自由を求める
籠の中に閉じ込められてる 夢も現実も消えてしまえばいい
僕はたった一人だ 見知らぬ人々が
僕の知らない僕を見てる

一人になって 罪を消そうとしても
自分の戒律の罪は消せない
人は誰も罪人だから 覚えてきたものに捕まえられている
一人になりたくない 争い合いたくない
僕はたった一人だ
僕は僕と戦うんだ
誰も知らない 僕がいる


69.Monday morning

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

Mondny Moming 傷んだ心 窓に映る一人ぽっちの影
ドアを開け踏み出す 積木の様な街の中 Blueな人波に流されてゆく時
仕事を抱えてジグソーパズルのひと駒の様に並べ替えられる
Rambling Tambling 孤独な瞳の奥に浮かんでる
Rambling Tambling このまま俺は明日を夢見る

Jungle City 踏み外したら ポップコーンの様にはじけてしまう
砂漠の中のエリートコース 騙されるようにあてがわれる
このまま生き延びることだけのHappy Ending
だけどこの戦いはいつまでも迫いかけて来る 逃げ場所はない
Rambling Tambling 戦友は勝利の名に引き裂かれ
RamblinB Tambling 笑顔だけ歪んだ今日の真実

Rambling Tambling 狐狐な瞳の奥に浮かんでる
Rambling Tambling このまま俺は明日を夢見る


70.闇の告白

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

何ひとつ語れずに うずくまる人々の
命が今日またひとつ 街に奪われた
憎しみの中の愛に 育まれながら
目覚めると やがて人は大人と呼ばれる
微笑みも 戸惑いも意味を失くしてゆく
心の中の言葉など 光さえ奪われる
ただ一人 握りしめた引き金を引く
明日へと 全てを撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く

何ひとつ理由もしらず 悲しむ心への
その哀れみは たやすく消し去られてゆく
暖かな温もりに 手を伸ばしてみても
誰一人 心の中知る者などない
ごらんこの涙が滴るのを その意味と訳を
人が一人で 生きられぬための悲しみなのに
疲れの中弾丸をこめ 引きがねを弾く
誰に向け 今日を撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く

血にまみれて 汚れてしまう心
償う術もなく生きる
この世に生をうけた時から 人は誰もが
罪を背負い何時しか やがて銃の引きがねを弾く
いつの日か 自分を撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く
明日へと 全てを撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く


71.Mama, say good-bye

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

夜明けまであとすこし 俺はハイウェイを走る
疲れた心が 今過ぎ去る時を抱えてる
夜空に揺らめく 静かな星屑たちは生き急いでいる
その答え知るようだ
たった一人 こうして見つめてる
闇の中 明日が続くならば
溢れて零れる たった一粒の涙
星になった貴方の温もり 今でも覚えてる

貴方を覚えてきた 振り返ることもなく
夜のながさの片隅にだけ 暮らしを見つめながら
愛を育んで 費やした日々
休むことも知らず 生きる答えは何故
ねえ教えて ささやかな人生の願いは 一つでも叶ったの
誰にも見せぬように 一人零していた
貴方の涙を 今でも覚えてる

きっと人は やがて深い闇の中で
一人自由な 夢叶えて眠るのだろう
だからお眠りよ もう何も悲しまなくていい
貴方の残した人生は さよならの言葉さえ、聞けなかった
本当のさよなら ずっと夢みて その安らかな笑顔で