コンプリート百恵回帰

山口百恵 コンプリート百恵回帰歌詞
1.さよならの向う側

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

何億光年 輝く星にも 寿命があると
教えてくれたのは あなたでした
季節ごとに咲く 一輪の花に 無限の命
知らせてくれたのも あなたでした
Last song for you,
Last song for you
約束なしの お別れです
Last song for you,
Last song for you
今度はいつと言えません

あなたの燃える手 あなたの口づけ
あなたのぬくもり あなたのすべてを
きっと 私 忘れません
後姿 見ないで下さい

Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに

眠れないほどに 思い惑う日々 熱い言葉で
支えてくれたのは あなたでした
時として一人 くじけそうになる 心に夢を
与えてくれたのも あなたでした
Last song for you,
Last song for you
涙をかくし お別れです
Last song for you,
Last song for you
いつものように さり気なく

あなたの呼びかけ あなたの喝采
あなたのやさしさ あなたのすべてを
きっと 私 忘れません
後姿 見ないでゆきます

Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに
さよならのかわりに
さよならのかわりに


2.ロックンロール・ウィドウ

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

もてたいための ロックンローラー
あなた動機が不純なんだわ
金髪美人のグルーピー
いつもはべらせ歩いてる
人の曲には ケチつけて
スーパースターを気取っているけど
何かが違うわ
かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ
かっこばかり 先ばしり

ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ
いい加減にして
私あなたのママじゃない

人目気にする ロックンローラー
金の指輪を右手にしてる
シャウトするのがエクスタシー
のれば朝まで 帰らない
もしも誰かに聞かれたら
夫はとうに亡くなりました
いい人でした
かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ
かっこつけて 泣きたいわ

ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ
いい加減にして
男はあなた一人じゃない

ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ


3.謝肉祭

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

愛して 愛して 祭りが始まる
愛して 愛して 夜が始まる

のけぞる背中に 喝采の渦
男の視線が 突きささる
あなたに放(ほう)った 真赤なバラは
今夜の気持と 受けとって
炎の中 くべた叫び 天をこがすわ

愛して 愛して 祭りは短かい
愛して 愛して 夜も短かい

人よりたくさん いい目に遭って
人よりたくさん 悲しんだ

ジプシー ジプシー 踊り疲れたらどうなるの
ジプシー ジプシー 風の花で舞うだけね

タロット占い 別離(わかれ)のカード
二人のあしたが見えそうね
幸福(しあわせ)な日々に 憧れながら
心の潮騒 消せないの
流れ星が ひとつ消えて 暁の空

愛して 愛して 祭が終るわ
愛して 愛して 夜も終るわ

人よりたくさん 浮名を流し
人よりたくさん 血を流す

ジプシー ジプシー 歌い疲れたらどうなるの
ジプシー ジプシー 篭の鳥で鳴くだけね

人よりたくさん 傷つけあって
人よりたくさん 夢を見た

ジプシー ジプシー 恋に疲れたらどうなるの
ジプシー ジプシー 一人ぼっちで果てるだけ


4.しなやかに歌って

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

しなやかに歌って 淋しい時は
しなやかに歌って この歌を

坂の上から見た街は陽炎(かげろう)
足につけたローラー 地面をけって滑ってく
夜は33の回転扉(とびら)
開ければそこには愛が溢れているのに
レコードが廻るだけ あなたはもういない
しなやかに歌って 淋しい時も
しなやかに歌って この歌を
素顔のままで 私はひとり
あなたの帰り待っているのです

澄んだ青い空の彼方をめざし
栗毛色のポニー手綱(たずな)を引けば走ってく
夜は33のページを開き
昨日の続きの本を読んでいるのに
お話は終りなの あなたはもういない
しなやかに歌って 淋しい時も
しなやかに歌って この歌を
飾りをすてた心のなかで
あなたの名前呼んでいるのです

しなやかに歌って 淋しい時は
しなやかに歌って この歌を
静かに時は流れてゆくの
夜はいつでも朝に続くはず
しなやかに歌って 淋しい時は
しなやかに歌って この歌を
しなやかに歌って 淋しい時に
しなやかに歌って この愛を


5.愛の嵐

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

その人は幻(まぼろし) うす紅(くれない)のドレス着て
にっこり微笑んで
あなたに向って手招きしてた

心配そうなあなたの声で
私はようやく夢から醒める
さっきの首にまわした指が
ほんのちょっぴり強すぎたみたい

炎と書いてジェラシー
二人でこうして一緒にいるのに
ルビをふったらジェラシー
あなたがどこかへ行ってしまいそう
Jealousy storm, jealousy storm, storm storm……
心の貧しい女だわ……私

紫の煙 一息吐いて
好きだと容易(たやす)く口にするけど
屈託のない笑顔を見るとき
軽くあなたを憎んでしまう

狂うと書いてジェラシー
あなたのすべてを縛れない限り
ルビをふったらジェラシー
愛する極みで巻きこまれてゆく

Jealousy storm, jealousy storm
Jealousy storm, jealousy storm, storm, storm storm……
心の貧しい女だわ……私


6.美・サイレント

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

季節が変わるたびごと
花を抱いて
娘達は着飾って
街に出るわ
それを目で追うあなたは
あたしの事など忘れて
横顔の向うで
誘っているのよ
Fum…胸さわぎ

Be silent, be silent, be silent, be silent
あなたの○○○○が欲しいのです
燃えてる××××が好きだから

女の私にここまで言わせて
じらすのは じらすのは 楽しいですか

流行りのドレス着ている
マネキン人形
動かない大きな目が
泣いてるみたい
ショウウィンドウを鏡に
あなたはいつでも気取って
自分の姿だけ
見つめているのよ
Fum…悲しいわ

Be silent, be silent, be silent, be silent
あなたの○○○○が欲しいのです
生きてる××××が見たいから

いつでも私に言うだけ言わせて
知らん顔 知らん顔 どうしてですか

Be silent, be silent, be silent, be silent


7.曼珠沙華(マンジュシャカ)

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

涙にならない悲しみのある事を
知ったのは ついこの頃
形にならない幸福(しあわせ)が何故かしら
重いのも そうこの頃
あなたへの手紙
最後の一行 思いつかない
どこでけじめをつけましょ
窓辺の花が咲いた時
はかなく花が散った時
いいえ あなたに愛された時

マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
白い花さえ 真紅(まっか)に染める

あてにはならない約束をひたすらに
待ち続け そう今でも
言葉にならない優しさをひたむきに
追いかける そう今でも
あなたへの想い
どこまで行ったら止まるのかしら
そんな自分をもて余す
机の花が揺れた時
ほのかに花が匂う時
いいえ あなたに愛された時

マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
命すべてを もやし尽すの

マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
白い夢さえ 真紅に染める


8.いい日旅立ち

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

雪解け間近の北の空に向かい
過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時
帰らぬ人達熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり旅に出る
あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日 旅立ち夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を道連れに……

岬のはずれに少年は魚つり
青い芒(すすき)の小径を帰るのか
私は今から想い出を創るため
砂に枯木で書くつもり“さよなら”と
あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を道連れに……

あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち幸福(しあわせ)をさがしに
子供の頃に歌った歌を道連れに……


9.絶体絶命

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

別れて欲しいの 彼と
そんな事は出来ないわ
愛しているのよ 彼を
それは私も同じ事

夕暮れ迫るカフェテラス
その人は白いハンカチを噛む
薬指には銀色に
輝く指輪が私を弾いてる
そこへ彼 遅れて来た彼
ふたりとも 落ちついてって言ったわ
三人模様の絶体絶命

さあさあ さあさあ
はっきりカタをつけてよ
はっきりカタをつけてよ
はっきりカタをつけてよ
やってられないわ
その人と私のどちらを選ぶの

一輪差しの薔薇の花
その人はずらし涙を隠すの
チラリと視く唇は
コーヒーカップと一緒に震えてる
そこへ彼 話しかける彼
二人共 愛してるって言ったわ
人間模様の絶体絶命

さあさあ さあさあ
すっかりカタはついたわ
すっかりカタはついたわ
すっかりカタはついたわ
やってられないわ
その人の涙の深さに負けたの

bye bye bye bye やってられないわ
bye bye bye bye やってられないわ


10.プレイバック Part2

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

緑の中を走り抜けてく真紅(まっか)なポルシェ
ひとり旅なの 私気ままにハンドル切るの
交差点では隣りの車がミラーこすったと
怒鳴っているから私もついつい大声になる

馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
ちょっと待って Play Back, Play Back
今の言葉 Play Back, Play Back

馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
これは昨夜の私のセリフ
気分次第で抱くだけ抱いて
女はいつも待ってるなんて
坊や、いったい何を教わって来たの
私だって、私だって、疲れるわ

はるかな波がキラキラ光る海岸通り
みじかい旅よ力一杯アクセル踏むの
潮風の中ラジオのボリュームフルに上げれば
心かすめてステキな唄が流れてくるわ

勝手にしゃがれ 出ていくんだろ
ちょっと待って Play Back, Play Back
今の歌を Play Back, Play Back

勝手にしゃがれ 出ていくんだろ
これは昨夜のあなたのセリフ
強がりばかり言ってたけれど
本当はとても淋しがり屋よ

坊や、いったい何を教わって来たの
私やっぱり、私やっぱり、帰るわね

あなたのもとへ Play Back, Play Back
あなたのもとへ Play Back


11.乙女座宮

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

私 ついてゆくわ(ホント)
とうに 決めているの(どこへ)
今から旅に出ようと
あなたがもしも誘ってくれたら

軽く まぶた閉じて(ステキ)
そっと うなずくのよ(そして)
星座の地図を頼りに二人で
幸福を探しにゆくの

さあ 流星に乗って 銀河大陸横断鉄道
そう 夜空にきらめく 星の星の世界ね
ペガサス経由で 牡牛座廻り
蟹座と戯れ 今は獅子座のあなたと一緒に

私 すぐに行くわ(本気)
いいえ 悔やまないわ(誰と)
信じる事が愛だと教えてくれた
やさしいあなたと

ウェディング・ドレスを着て(白い)
バラの花をかかえ(まるで)
少女漫画の恋人同志ね
二人の目に星が光る

さあ 流星に乗って 銀河大陸横断鉄道
そう この世に散らばる 星の星の中から
山羊座に恋して さそり座ふって
魚座に初恋 今は獅子座のあなたに夢中よ

さあ 流星に乗って 銀河大陸横断鉄道
そう 夜ごとに輝く 星は星は生きてる
恋する命のときめきだけが 乙女座の祈り
若い獅子座のあなたに夢中よ 夢中よ


12.秋桜

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜りに揺れている
此頃涙脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする

縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くり返す
独言みたいに小さな声で

こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが浸みて来る
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと 笑った

あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我儘な私に
唇かんでいます

明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽し気にいたけれど
突然涙こぼし元気でと
何度も何度もくり返す母

ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少しあなたの子供で
いさせてください


13.イミテイション・ゴールド

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

シャワーのあとの 髪のしずくを
乾いたタオルで 拭きとりながら

彼が窓辺で話しかけるわ
流れる雲さえ 季節の色だと
私は軽い目まいを感じ
マニキュアの指 かざしてみるの
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア 焼けた素肌が
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
若いと思う 今年の人よ
声が違う 年が違う 夢が違う
ほくろが違う
ごめんね 去年の人と 又比べている

西陽の強い 部屋の片隅
彼が冷蔵庫 バタンと閉じる
パックのままの 牛乳かかえ
身軽な動作で 運んでくれるわ
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア 命そのまま
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
飲み干したけど 今年の人よ
くせが違う 汗が違う 愛が違う
きき腕違う
ごめんね 去年の人に まだ縛られてる

ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア そのやさしさで
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
まっててほしい 今年の人よ
日が当れば 影が違う 色が違う
光が変わる
ごめんね 去年の人を 忘れるその日を


14.夢先案内人

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

月夜の海に 二人の乗ったゴンドラが
波も立てずにすべってゆきます
朝の気配が 東の空をほんのりと
ワインこぼした色に染めてゆく
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
微笑ながら合図に肩をすくめても
ちょっぴり眠い夜明け前です

三日月模様 空が尖ってゴンドラも
スピード上げて進んでゆきます
朝は半分 ビロード製の幕上げて
水の表面を鏡にしてゆく
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
ときめく胸にほのかな愛のやさしさが
込み上げてくる夜明け前です

月は光を朝に隠して影だけが
白く細い線になりました
太陽が今 たくさんの雲従えて
きらめきながら昇ってゆきます
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
見つめる二人生きてることの喜びに
言葉を失くす夜明け前です
言葉を失くす夜明け前です


15.横須賀ストーリー

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

街の灯りが映し出す
あなたの中の見知らぬ人
私は少し遅れながら
あなたの後ろ 歩いていました

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

急な坂道 駆けのぼったら
今も海が 見えるでしょうか
ここは横須賀

話しかけても 気づかずに
ちいさなアクビ重ねる人
私は熱い ミルクティーで
胸まで灼けてしまったようです

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

あなたの心 横切ったなら
汐の香りまだするでしょうか
ここは横須賀

一緒にいても心だけ
ひとり勝手に 旅立つ人
私はいつも置いてきぼり
あなたに今日は聞きたいのです

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

そう言いながら 今日も私は
波のように抱かれるのでしょう
ここは横須賀


16.あなたへの子守唄

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

生れて初めて降りた街なのに
昔来たことがある そう思うのは何故
夕餉の時刻にサーカス追いかけ
いつか迷い子になった 幼い記憶のせいかしら

恋するだけでもすごく辛いのです
どうしてあなたにさよならなんて言えますか
私の心はなぜかあてどもなく
やさしさばかりを追いかけています

しなやかに愛して しなやかにアムール
しなやかに愛して 過ぎた月曜日の子守唄

確かに初めて聞いた歌のはず
胸が震えだすほど懐かしいのは何故
短いスカート 高い肩車
星をねだって泣いた 遠いあの日のせいかしら

恋するだけでもすごく辛いのです
どうしてこの先 一人で生きて行けますか
時間は時々逆に廻り始め
あなたに淋しさ重ねています

しなやかに愛して しなやかにアムール
しなやかに愛して 暗い金曜日の子守唄

私の心はなぜかあてどもなく
ふたりの絆をさがしています

しなやかに愛して しなやかにアムール
しなやかに愛して 遠い日曜日の子守唄
遠い日曜日の子守唄


17.Crazy Love

作詞:井上陽水
作曲:井上陽水

粋で悲しいクレイジーラブ
愛されていても
私ひとりで幸せを
胸に飾るだけなの
夜にゆられて
さまよう先は
もっと真夜中になればクレイジーラブ

夏の終りの夕暮れに
消えそうな空に
夢を私がえがくのは
特に意味がないから
風に追われて
ながされている
もっとこのままでいればクレイジーラブ

星にあやしいクレイジーラブ
愛されていても
月が私を許すなら
あともどりもしたいわ
きらめく星と
とまどう胸が
もっとこなごなになればクレイジーラブ
夜にゆられて
とまどう胸が
もっとこなごなになればクレイジーラブ


18.This is my trial (私の試練)

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

This is my trial 濡れた歩道を
It's lonesome trial ただひたすらに
ひきかえせない ふりむきもしない
そう私は今まぎれもなく
自分で歩きはじめる
This is my trial 私のゴールは
数えきれない人達の胸じゃない

This is my trial 仮面を捨てて
It's lonesome trial 素顔で雨に向えば
ほほを伝わる あつい涙よ
そう私は今まぎれもなく
自分で歩きはじめる
This is my trial 私のゴールは
数えきれない人達の胸じゃない

This is my trial 濡れた歩道を
It's lonesome trial ただひたすらに
ひきかえせない ふりむきもしない
そう私は今まぎれもなく
歩き歩きはじめる
This is my trial 私のゴールは
数えきれない人達の胸じゃない

This is my trial 私のゴールは
数えきれない人達の胸じゃない


19.哀愁のコニーアイランド

作詞:森雪之丞
作曲:大瀧詠一

潮風に
錆びた観覧車
夕焼けが やさしく染める
昔パパとはぐれた この場所で
不思議ね 今でもまだ私は迷子
Lu Lu Lu …
“You will lose your love”
今度も ジルの占い
きのうのことしか あたらない
あの人ったら やさしいの
私を起こさず出ていったわ
まるで そよ風みたいに
Lu Lu Lu …

足の金具 はずれても
走れない 回転木馬
右の頬の はがれ落ちたペンキ
私にはみえるのよ おまえの涙
Lu Lu Lu …

“You will lose your love”
のんきなジルの占い
未来のいつだか わからない
あの人ったら おかしいの
パジャマをたたんで出ていったわ
まるで 旅人みたいに
Lu Lu Lu …


20.娘たち

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

どこから漂ってくるのだろう
月下美人 不思議な花の香り

甘い香りに誘われて
河のせせらぎの中を
娘達が渡ってゆく 今日も一人一人一人

水は身体に まといつき
豊かな胸は ビーナス

愛を大事に籠に入れ
頭にのせた ビーナス

鏡の中を通ったら
二度と無邪気な日々には
戻れないと知っているのに 今日も一人一人一人

ラララ

濡れたドレスは重くなり
月の雫のビーナス

愛を大事に籠に入れ
頭にのせた ビーナス

住みなれた家をあとに
時間に追われるように
娘達が渡ってゆく 今日も一人一人一人


21.DANCIN' IN THE RAIN


22.おだやかな構図

作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお

眼鏡の奥 澄んだ眼で 活字をたどる
声かけて気づかずに 本を読むひと
下を向いて かき上げる くせのない髪
私がいるのさえ忘れてる
静けさの似合うひと
時折りのせきばらい
頁をめくる音だけ
ひっそりひびく 穏やかな夜

お茶を入れて そばへ置くと
やっと眼を上げ
低い声ありがとうと やさしく笑う
眼鏡を置き まぶしそうに
眼をしばたいて
突然好きだよと 照れて言う
ここへ来て そばへ来て
読みかけの 本は伏せて
愛しさが こみ上げてくる
あなたの全て 愛しくて
あなたと暮らしてもいい
このままで 暮らしましょう
このままで 穏やかに


23.惜春(せきしゅん)通り

作詞:石丸博
作曲:川口真

突然に肩を抱く彼の寒い指がわたしを包む
稲妻のひかる夕空に暗い雲が流れてる
惜春(せきしゅん)通りでは 花屋のスミレも濡れて
惜春(せきしゅん)通りでは わかれに酔うひとよ
忘れないで友よ
どこにいても優しい愛を
日溜りを歩いた学生達の街角
ごきげんよう

突然に雨は晴れ樹々の緑萌(も)えてあたたかくなる
そよ風のひかる夕空に白い雲が流れてる
惜春(せきしゅん)通りでは 制服脱ぐ日も近く
惜春(せきしゅん)通りでは わかれに酔うひとよ
手紙書くと泣いた
彼の澄んだ瞳を胸に
日溜りを歩こう青春達の街角
ごきげんよう

忘れないで友よ
どこにいても優しい愛を
日溜りを歩いた学生達の街角
ごきげんよう


24.ラスト・ソング

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

最後のライトは消さないで
せめて拍手が終るまで
恋をすることさえも許されないで
歌い続けてきた私
せめてこの歌は貴方に

客席にはいつもの貴方がいて
となりには貴方の愛する人が
何も知らずにほほえんでいる

たった一度のあやまちを
貴方は悔んでいるかしら
たった一度の恋のあやまちだけが
私をささえてくれたのに……

明日から一人で歩いてく
少しは大人になれたもの
もう二度と逢わないと心に決めて
涙みせずに歌うから
せめて心だけ受け止めて

明日になれば貴方は祭壇の前で
新しい愛を永遠(とわ)に誓う
だから今日までは私の貴方

最後のライトは消さないで
せめて拍手が終るまで
恋をすることさえも許されないで
歌い続けて行く私
せめてこの歌を貴方に
せめてこの歌を貴方に


25.最後の頁(ぺーじ)

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

慣れない煙草にむせたと
涙を胡麻化し乍ら
ちゃんとお別れが云えるなんて
君は大人になったね

不思議なもんだね二人
登り坂はゆっくりで
下りる速さときたらまるで
ジェット・コースターみたいだ

君が「サヨナラ」とマッチの軸で
テーブルに書いたらくがき
僕がはじから火をともせば
ホラ「サヨナラ」が燃えてきれいだ

前から判ってた事だと
君はそんな振りをして
冷静に過ごそうとしてる
最后の思いやり

不思議なもんだね二人
もう何年か過ぎたら
全く違うレールをきっと
走っているのだろうね

もしも僕達のこのあらすじが
鉛筆書きだったなら
もう一度位ならおそらく
ホラ書き直せたかも知れない

君が「サヨナラ」とマッチの軸で
テーブルに書いたらくがき
僕がはじから火をともせば
ホラ「サヨナラ」が燃えてきれいだ


26.BLACK CAB(ロンドン・タクシー)


27.歌い継がれてゆく歌のように

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

ひとつの別れと ひとつの出会いは
心で結ぶ キレイな数珠玉

ようやくこの頃 そう思うのです
そうでなければ
別れはあまりに悲しすぎます

燃え尽きる前に
次のろうそくに火を点して

歌い継がれてゆく 歌のように
私の真心 今 あなたに

ひとつの別れは ひとつの想い出
遥かな海に 沈んだ珊瑚礁

よく晴れた日だけ その姿見せる
だから涙も
笑顔に変って浮んできます

白く寄せる波
小石さらって海に帰る

歌い継がれてゆく歌のように
私の真心 今 あなたに
歌い継がれてゆく歌のように
私の真心 今 あなたに


28.いい日旅立ち(オリジナル・カラオケ)

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

雪解け間近の北の空に向かい
過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時
帰らぬ人達熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり旅に出る
あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日 旅立ち夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を道連れに……

岬のはずれに少年は魚つり
青い芒(すすき)の小径を帰るのか
私は今から想い出を創るため
砂に枯木で書くつもり“さよなら”と
あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を道連れに……

あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち幸福(しあわせ)をさがしに
子供の頃に歌った歌を道連れに……


29.秋桜(オリジナル・カラオケ)

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜りに揺れている
此頃涙脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする

縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くり返す
独言みたいに小さな声で

こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが浸みて来る
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと 笑った

あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我儘な私に
唇かんでいます

明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽し気にいたけれど
突然涙こぼし元気でと
何度も何度もくり返す母

ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少しあなたの子供で
いさせてください