パールカラーにゆれて

山口百恵 パールカラーにゆれて歌詞
1.パールカラーにゆれて

作詞:千家和也
作曲:佐瀬寿一

街は恋するものたちの港
落葉はひき潮の浜辺
流れ星・人・影 愛はさざなみの夢

パールカラーの街あかり
この胸にうけとめて
甘い風にさそわれて
泣きながら歩きましょう

ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて
あなたとなら どこまで
揺れて揺られて 流れ流れて
知らない港に 着きたい

街は恋するものたちの港
夜風は潮騒のしじま
濡れた髪・顔・指 愛は帆の切れた舟

テールランプの淋しさに
さよならの眼をとじる
ひかれるままくちづけを
人知れずかわしましょう

ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて
あなたとなら どこまで
揺れて揺られて 流れ流れて
知らない港に 着きたい

ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて
あなたとなら どこまで
揺れて揺られて 流れ流れて
知らない港に 着きたい


2.ある1ページ

作詞:千家和也
作曲:佐瀬寿一

いちょうの木の幹に ナイフの刃の先で
名前を彫ったのを 覚えてますか
あなたが怪我をして 小指の傷口に
唇あてたのを 覚えてますか
ぶっきらぼうに 好きかと聞いた
あの時の顔 あの時の声
ただくりかえし うなずいていた
あの時の胸 あの時の愛
あなたがいたから 私は誰にも恥じない
青春を過せた気がします

日暮れのブランコを 二人で向き合って
大きくこいだのを 覚えてますか
あなたのふところに 振り落とされまいと
体をよせたのを 覚えてますか
おこった様に 力をこめた
あの時の腕 あの時の頬
はりついたまま ひとつに溶けた
あの時の息 あの時の愛
あなたがいたから 私は自分に悔いない
青春を過せた気がします

あなたがいたから 私は自分に悔いない
青春を過せた気がします


3.嘆きのサブウェイ

作詞:きずぎえつこ
作曲:船山基紀

地下鉄の振動にまかせて
揺れる心 淋しいわ
絶えまない 嘆きを
ひと駅ごと こうして鎮めています
このごろの あなたの つれなさに
不安は消えず うつむいて
何も 聞けないまま 怯えるように
毎日 過ごしています

※ただ こだわりすぎで
思い過ごしでしょうか
ただ 気にしすぎで
思い過ごしでしょうか
せつなさばかりよぎる夜です※

地下鉄の振動にまかせて
揺れていると 少しづつ
行き場のないきもち
ひと駅ごと うすれて消えるようです
鉛色 嘆きの走る影
心のなか がらんどう
何も言えないまま 帰る私は
臆病なのでしょうか

(※くり返し)


4.君に涙のくちづけを

作詞:千家和也
作曲:佐瀬寿一

まちのアカシヤ並木が 冬の身じたくはじめる
浮雲が寄りそって 北へ逃げてゆく
いづれ二人に別れが来ると はじめに知ってた
微笑んでうなずくわ あなたのサヨナラ

※このほほに光るのは 涙ではありません
愛が色をつけて 燃える姿です
あなたのことを いい人ですと
誰にも言えます※

風がつめたくさわいで 冬のおとずれ知らせる
想い出があてもなく 道に迷ってる
たぶん二人はひそかに 同じ寂しさ抱いてる
心から受けたいの あなたのくちづけ

この胸の激しさは 涙ではありません
愛が音をたてて 消える合図です
あなたのことを いい人ですと
誰にも言えます

(※くり返し)


5.雨に願いを

作詞:千家和也
作曲:佐瀬寿一

雨は降り続く 水色にすべてを溶かして
ビルの陰で濡れて ふるえる私
街は暮れなずむ 薄もやの両手を広げて
何処にいるのあなた 姿も見せない
道を見失なって 迷う小犬みたいに
私は ひと足も 動けないの
話をさせて 話をさせて あゝもういちど
ふたりにさせて ふたりにさせて
雨・雨・雨 私たちを

雨は降り続く 容赦なく躰を叩いて
泪さえもとめて たたずむ私
人は遠去かる 哀れみを背中で示して
何をしたの私 あなたにそむいて
黒い水たまりに 沈む小石みたいに
私は悲しみに しばられている
話をさせて 話をさせて あゝもういちど
ふたりにさせて ふたりにさせて
雨・雨・雨 私たちを

話をさせて 話をさせて あゝもういちど
ふたりにさせて ふたりにさせて
雨・雨・雨 私たちを


6.モノトーンの肖像画

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

正確なデッサンで 輪郭を
力強いタッチで 太い眉
真白なキャンバス やさしい目
鉛筆削り直し 長いまつげ

※私のこと 気づいてくれない
そうよ あなたは
近くて遠い人
心に描く 肖像画※

白いセーター良く似合う あのうなじ
笑いがはじけるたび 揺れる肩
スクラムを組んでいる 強い腕
フットボールの好きな 長い足も

(※くり返し)

目の前を楽しげに 手をつなぎ
誰かと歩いてゆく 背中なの
絵の具箱しまって 頬杖で
いつまでも見ていたの 後姿

(※くり返し)

私のこと 気づいてくれない
そうよ あなたは
近くて遠い人
心に描く 肖像画
心に描く 肖像画


7.赤い衝撃

作詞:千家和也
作曲:佐瀬寿一

あなたがいる 私がいる
答は愛だけ
あなたがいる 私がいる
何かが呼ぶだけ
愛は人と人をむすぶ鍵

罪があるなら 同じ痛み
私に投げかけて
たとえ躰は 傷ついても
心は汚さない 迷いながら
怖れながら 求めながら 傷つくなら
ともにふたり

なんにも無い なんにも無い
あるのは愛だけ
なんにも無い なんにも無い
あなたがいるだけ
愛は人と人をむすぶ鍵

あなたがいる 私がいる
答は愛だけ
あなたがいる 私がいる
何かが呼ぶだけ
愛は人と人をむすぶ鍵

許されるなら 胸をあけて
私をうけとめて
人は誰かを 愛した時
涙を知るという
かばい合って 支えあって
信じ合って 傷つくなら
ともにふたり

なんにも無い なんにも無い
あるのは愛だけ
なんにも無い なんにも無い
あなたがいるだけ
愛は人と人をむすぶ鍵
愛は人と人をむすぶ鍵


8.愁いノート

作詞:きすぎえつこ
作曲:船山基紀

大きな運河のほとり
はぐれて 羽 休める 水鳥
姿 哀しく この身を重ねて

大きな悲しみ去っても
心が晴れる日まで 旅の空に
慣れるまで 時間が かかります

ただ こころもとない 毎日で
迷いを 綴る日々
もう少し 様子をみてみましょう
愁い 癒えるまで

新しい 季節は少し
重荷になるのかしら
それでも 過ぎた日にまで
心 残さない

今はただ 愁いに充ちて
微笑み 忘れたよう
それでも 過ぎた 日のこと
きっと 惜しまない

ただ 道づれにする 悲しみは
この河に 捨てて行く
もう少し 様子をみてみましょう
愁い癒えるまで


9.青春の翳り


10.涼やかなひと

作詞:きすぎえつこ
作曲:船山基紀

いつもの朝の ニュースよりも
正確にやってくる
垣根越しの あのひとの姿
縞模様の ランニングシャツ

どんなに 汗をかいていても
いつも 涼しそうな 顔つきくずさないで
どこのひとか 知らないけれど
風のように走り抜ける

いつもの朝の 私の日課
郵便ポスト見るふりして 伸び上がって
耳をすませば 聞こえてくる あの足音が

どんなに 汗をかいていても
いつも 涼しそうな 顔つきくずさないで
どこのひとか 知りたいけれど
楽しみにとっておくわ

どんなに 汗をかいていても
いつも 風のように 涼やかな あのひと


11.オレンジ・ブロッサム・ブルース

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

冬から春まで待ってます
お部屋の中を このままにして
ロッキングチェアー
同じ所に 読みかけの本
ページめくらず 机の上も片づけないで
あなた ほんのしばらく 汽車でゆき
すぐに戻ってくるはずと 思いこみ

Woo Woo Woo
Orange Blossom Blues
あなた実のなる花の 好きな人
オレンジの季節まで

ずいぶん前から 知ってます
大人へ続く道の途中で
渡る間際に青から赤へ
若さを移すシグナルの色
時々変ることのあるのを
あなた ほんのしばらく 船に乗り
すぐに戻ってくるはずと 思いこみ

Woo Woo Woo
Orange Blossom Blues
あなた実のなる花の 好きな人
オレンジの季節には

夜から朝まで待ってます
私の心 このままにして
ひそかに綴る愛の言葉と
香りの甘い白い花びら
冷たい風に散らさぬように
あなたほんのしばらく 旅立って
すぐに戻ってくるはずと 思いこみ

Woo Woo Woo
Orange Blossom Blues
あなた実のなる花の 好きな人
オレンジの季節なら


12.走れ風と共に

作詞:千家和也
作曲:佐瀬寿一

走れ風と共に 悲しみ捨てて
愛を胸に抱いて 明日へ急げ
通り過ぎた道に 残したものは
誰かあとの人が 見つけてくれる
私には あなたがいると
誇らしく みんなに言える
つまずいて 倒れた時も
うしろから ささえてくれる
何故走るのか 何故急ぐのか
愛としか愛としか 答えられない

流せ熱い涙 心ゆくまで
愛に瞳とじて ふるえて眠れ
遙か彼方にある倖せという
花の咲いた園に いつの日着ける
私には あなたがいると
誇らしく みんなに言える
傷ついて 迷った時も
生きること 教えてくれる
何故走るのか 何故急ぐのか
愛としか愛としか 答えられない