山口百恵ベスト・コレクション

山口百恵 山口百恵ベスト・コレクション歌詞
1.としごろ

作詞:千家和也
作曲:都倉俊一

陽に焼けた あなたの胸に
眼を閉じてもたれてみたい
潮風が 鼻をくすぐる
訳もなく 泣き出す私
あなたにすべてを見せるのは
ちょっぴり恐くて恥ずかしい
私が私でなくなるの
くちびるを やさしく噛んで
めざめてくる としごろよ

乱れてる あなたの髪を
やわらかくとかしてみたい
ふりそそぐ 陽ざしのなかで
感じるの 大人を 私
ふたりの間に 美しい
何かが生まれて来るみたい
私が私でなくなるの
手のひらに 泪をためて
めざめてくる としごろよ


2.青い果実

作詞:千家和也
作曲:都倉俊一

あなたが望むなら
私何をされてもいいわ
いけない娘だと
噂されてもいい

恋した時に 躰の隅で
別の私が 眼を覚ますの
大きな胸に 抱きとめられて
きれいな泪 こぼすのよ
側に居れば 側に居れば
誰も恐くない

あなたが望むなら
私何をされてもいいわ
いけない娘だと
噂されてもいい

恋した時に 心の中で
別の私に 生まれ変わる
恥しそうに 薄眼をあけて
初めて秘密 打ちあける
側に居れば 側に居れば
何もほしくない

あなたが望むなら
私何をされてもいいわ
いけない娘だと
噂されてもいい


3.禁じられた遊び

作詞:千家和也
作曲:都倉俊一

恐くない 恐くない
あなたとだったら 何でも出来る
離れない 離れない
あなたとだったら 何処でも行ける

稲妻みたいな 赤いひらめき
私の躰をかけめぐる
生まれて初めて 人を愛して
私の心は乱れそう
今こそ私は 変ってゆくわ
カラを脱ぎ捨てる

惜しくない 惜しくない
あなたが望めば 何でも捨てる

破らない 破らない
あなたとだったら 秘密は守る
悔やまない 悔やまない
あなたとだったら 何でも耐える

ローソクみたいな 燃える炎に
私の躰は熱くなる
思いもよらない 愛の痛みが
私の心につきささる
今こそ私は 変ってゆくわ
カラを脱ぎ捨てる

惜しくない 惜しくない
あなたが望めば 何でも捨てる


4.春風のいたずら

作詞:千家和也
作曲:都倉俊一

喧嘩して 泣きながら
あなたと別れて 帰る道
夕暮れの 街の中
私は迷子に なりそうよ

女の子の 胸の中
なんにも分かって くれないの
知らない誰かが 声かける
恐いわ 恐いわ 恐いわ
こんな時こそ あなたに居てほしい

振り向いて 人混みに
あなたの姿を 捜す道
つまづいて よろめいて
私は今にも 倒れそう

女の子の 淋しさを
少しも察して くれないの
紙クズ飛ばして 風が吹く
寒いわ 寒いわ 寒いわ
こんな時こそ あなたに居てほしい

女の子の 淋しさを
少しも察して くれないの
紙クズ飛ばして 風が吹く
寒いわ 寒いわ 寒いわ
こんな時こそ あなたに居てほしい


5.ひと夏の経験

作詞:千家和也
作曲:都倉俊一

あなたに女の子の一番
大切なものをあげるわ
小さな胸の奥にしまった
大切なものをあげるわ

愛する人に 捧げるため
守ってきたのよ
汚れてもいい 泣いてもいい
愛は尊いわ

誰でも一度だけ 経験するのよ
誘惑の甘い罠

あなたに女の子の一番
大切なものをあげるわ
綺麗な泪色に輝く
大切なものをあげるわ

愛する人が 喜ぶなら
それで倖せよ
こわれてもいい 捨ててもいい
愛は尊いわ

誰でも一度だけ 経験するのよ
誘惑の甘い罠


6.ちっぽけな感傷

作詞:千家和也
作曲:馬飼野康二

もちろん出来ないことだけど
あなたを嫌いになりたいの
傷つきあうのが恐いから
小さな心を痛めてきたの

なぜ愛されちゃいけないの
胸の奥も指の先も感じてるのに
ほかの男のひととは
どこか違ってたわ あなた

今すぐに消えて 私の前からどうぞ
泣くのはどちらか ひとりでいいわ

死ぬより悲しいことだけど
私を憎んでほしいのよ
求める気持が強いほど
ふたりはすべてを失くしてしまう

なぜ愛されちゃいけないの
黒い髪も白い耳も感じてるのに
きっと私なんかより
いいひとがいるわ あなた

今すぐに消えて 私の前からどうぞ
泣くのはどちらか ひとりでいいわ


7.冬の色

作詞:千家和也
作曲:都倉俊一

あなたから許された 口紅の色は
からたちの花よりも 薄い匂いです
くちづけもかわさない 清らかな恋は
人からは不自然に 見えるのでしょうか

いつでもあなたが悲しい時は
私もどこかで泣いてます
恋する気持に疑いなんて
はいれる隙間(すきま)はありません

あなたなら仲のいい 友達にさえも
微笑んで紹介が 出来る私です

あなたからいただいた お手紙の中に
さりげない愛情が 感じられました
倖せのほしくない ぜいたくな恋は
世の中にめずらしい ことなのでしょうか

突然あなたが死んだりしたら
私もすぐあと追うでしょう
恋する気持にためらいなんて
感じる時間はありません

あなたなら他の子と 遊んでるとこを
見つけても待つことが 出来る私です


8.湖の決心

作詞:千家和也
作曲:都倉俊一

運命を信じますか
そしてそれに従いますか
私は 私は
あなたに従います

白い鳥が仲良く
水をあびています
悪い人は訪ねて来ない
名も知らぬ湖
向こう岸をめがけて
石を投げたあなた
波の渦が広がるように
私の心も乱れます

もしかしたらあなたに対して
好意以上の気持を抱いてます
そしてそれはふたりにとっては
危険なことかも知れません

ひとつだけ教えて下さい
倖せになれるでしょうか

赤い薔薇が一枝
水に浮いています
風の音もはばかるような
名も知らぬ湖
ひとり何か悩んで
ほほをぬらすあなた
青い色に溶け込むように
私も一緒に泣いてます

いつも私あなたのためなら
すべて投げ出す覚悟が出来てます
そしてそれでふたりの間が
終りを告げてもいいのです

ひとつだけ教えて下さい
倖せになれるでしょうか


9.夏ひらく青春

作詞:千家和也
作曲:都倉俊一

ひとつ結ぶ ひとつひらく
恋という名前の 夏の花
ひとつ結ぶ ひとつひらく
めくるめく光の中で

めぐり逢って 好きになって
許し合って あとで泣いた私
きっと夏のせいね
女として 男として
大人として 認め合ったふたり
熱い出来事
あなたに対して 憎しみは
ほんの少しも 感じてないけど
美しい想い出が 辛いの

ひとつ結ぶ ひとつひらく
恋という名前の 夏の花
ひとつ結ぶ ひとつひらく
めくるめく光の中で

求めすぎて 与えすぎて
失くしすぎて 駄目になった私
きっと夏のせいね
爪の色も 肌の色も
髪の色も わかりすぎたふたり
熱い出来事
あなたに対する 友情は
前と比べて 変りはないけど
いい人に逢うことが 恐いの

ひとつ結ぶ ひとつひらく
恋という名前の 夏の花
ひとつ結ぶ ひとつひらく
めくるめく光の中で


10.ささやかな欲望

作詞:千家和也
作曲:都倉俊一

青い落葉を舞い散らして
時間通りにバスが着いた
鞄ひとつだけ持って私は乗る
送らないでと頼んだのに
やはりあなたは顔を見せた
うまくお別れが出来るでしょうか

生意気ですけど ひとつだけ言わせてね
あなたを心から 愛してた
私はあなたを 悪者にしたくない
だからひっそりと 離れてゆく

町の境をバスが過ぎて
ひとつふたつと席が空(あ)いて
道連れも出来ずひとり私はゆく
指があなたをなつかしがる
耳があなたを追い求める
だけどここに来て戻れはしない

生意気ですけど ひとつだけ言わせてね
あなたは素晴らしい 男性(ひと)でした
私はあなたを 不幸にはしたくない
だから自分から 離れてゆく


11.白い約束

作詞:千家和也
作曲:三木たかし

白く透き通る 雪が降る
音もしなやかに 雪が降る
人の汚れた心を 埋めてゆくように

※ねえ 綺麗なまま 生きることは
無理なのかしら
ねえ 私達も 愛し合うと
いつかは汚れて しまうのかしら※

白く透き通る 雪が降る
息をするように 雪が降る
人の涙や悲しみ 知っているように

ねえ 冷たい眼で 見られるのは
いつまでかしら
ねえ 私達は どんな時も
信じていること 約束するわ

(※くり返し)


12.愛に走って

作詞:千家和也
作曲:三木たかし

パジャマのままで走って来たの
暗やみの中 あなたを追って
電話の声の淋しい響き
気のせいだけで すまされなかったの
ほんとの気持が 聞きたいの
ひとりでどこかへ行かないで

うまい言葉が見つからなくて
ただ泣くばかり
何かに私 おびえているの
あなたの愛がつかみきれないから

素足にあたる小石が痛い
青ざめたほほ あなたの前に
自分が何をしているかさえ
分からないほど 心が乱れるの
何にも考え うかばない
悲しい行ないせめないで

にぎりこぶしに力をこめて
ただふるえてる
何かを私 恐れているの
あなたの愛がつかみきれないから

うまい言葉が見つからなくて
ただ泣くばかり
何かに私 おびえているの
あなたの愛がつかみきれないから


13.横須賀ストーリー

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

街の灯りが映し出す
あなたの中の見知らぬ人
私は少し遅れながら
あなたの後ろ 歩いていました

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

急な坂道 駆けのぼったら
今も海が 見えるでしょうか
ここは横須賀

話しかけても 気づかずに
ちいさなアクビ重ねる人
私は熱い ミルクティーで
胸まで灼けてしまったようです

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

あなたの心 横切ったなら
汐の香りまだするでしょうか
ここは横須賀

一緒にいても心だけ
ひとり勝手に 旅立つ人
私はいつも置いてきぼり
あなたに今日は聞きたいのです

これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか

そう言いながら 今日も私は
波のように抱かれるのでしょう
ここは横須賀


14.パールカラーにゆれて

作詞:千家和也
作曲:佐瀬寿一

街は恋するものたちの港
落葉はひき潮の浜辺
流れ星・人・影 愛はさざなみの夢

パールカラーの街あかり
この胸にうけとめて
甘い風にさそわれて
泣きながら歩きましょう

ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて
あなたとなら どこまで
揺れて揺られて 流れ流れて
知らない港に 着きたい

街は恋するものたちの港
夜風は潮騒のしじま
濡れた髪・顔・指 愛は帆の切れた舟

テールランプの淋しさに
さよならの眼をとじる
ひかれるままくちづけを
人知れずかわしましょう

ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて
あなたとなら どこまで
揺れて揺られて 流れ流れて
知らない港に 着きたい

ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて
あなたとなら どこまで
揺れて揺られて 流れ流れて
知らない港に 着きたい


15.赤い衝撃

作詞:千家和也
作曲:佐瀬寿一

あなたがいる 私がいる
答は愛だけ
あなたがいる 私がいる
何かが呼ぶだけ
愛は人と人をむすぶ鍵

罪があるなら 同じ痛み
私に投げかけて
たとえ躰は 傷ついても
心は汚さない 迷いながら
怖れながら 求めながら 傷つくなら
ともにふたり

なんにも無い なんにも無い
あるのは愛だけ
なんにも無い なんにも無い
あなたがいるだけ
愛は人と人をむすぶ鍵

あなたがいる 私がいる
答は愛だけ
あなたがいる 私がいる
何かが呼ぶだけ
愛は人と人をむすぶ鍵

許されるなら 胸をあけて
私をうけとめて
人は誰かを 愛した時
涙を知るという
かばい合って 支えあって
信じ合って 傷つくなら
ともにふたり

なんにも無い なんにも無い
あるのは愛だけ
なんにも無い なんにも無い
あなたがいるだけ
愛は人と人をむすぶ鍵
愛は人と人をむすぶ鍵


16.初恋草紙

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

口紅だけはさしましょう
冬の光りが集まるよう
想い出すたび眼を伏せる
肌にくいこむあなたの言葉
あなたの言葉
さよならたけのとおり道
実らぬものと姿を変えて
私の恋が 今 駆けてゆきます

口紅さえも裏切って
ひと色変り筆にのる
あなたの頬は大人びて
別れの重さで刻まれていた
刻まれていた
想い出ゆえにかえり道
蕾のままに命を移し
私の恋が 今 散ってゆきます

赤い実に針刺すように
唇かめば面影はじけ
揺らぐ別れを背にうけた
あの日の人があとずさりする
あとずさりする
恥じらいばかりまわり道
傷つくものと言葉で遊び
私の恋が 今 消えてゆきます
傷つくものと言葉で遊び
私の恋が 今 消えてゆきます


17.夢先案内人

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

月夜の海に 二人の乗ったゴンドラが
波も立てずにすべってゆきます
朝の気配が 東の空をほんのりと
ワインこぼした色に染めてゆく
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
微笑ながら合図に肩をすくめても
ちょっぴり眠い夜明け前です

三日月模様 空が尖ってゴンドラも
スピード上げて進んでゆきます
朝は半分 ビロード製の幕上げて
水の表面を鏡にしてゆく
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
ときめく胸にほのかな愛のやさしさが
込み上げてくる夜明け前です

月は光を朝に隠して影だけが
白く細い線になりました
太陽が今 たくさんの雲従えて
きらめきながら昇ってゆきます
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
見つめる二人生きてることの喜びに
言葉を失くす夜明け前です
言葉を失くす夜明け前です


18.イミテイション・ゴールド

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

シャワーのあとの 髪のしずくを
乾いたタオルで 拭きとりながら

彼が窓辺で話しかけるわ
流れる雲さえ 季節の色だと
私は軽い目まいを感じ
マニキュアの指 かざしてみるの
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア 焼けた素肌が
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
若いと思う 今年の人よ
声が違う 年が違う 夢が違う
ほくろが違う
ごめんね 去年の人と 又比べている

西陽の強い 部屋の片隅
彼が冷蔵庫 バタンと閉じる
パックのままの 牛乳かかえ
身軽な動作で 運んでくれるわ
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア 命そのまま
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
飲み干したけど 今年の人よ
くせが違う 汗が違う 愛が違う
きき腕違う
ごめんね 去年の人に まだ縛られてる

ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア そのやさしさで
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
まっててほしい 今年の人よ
日が当れば 影が違う 色が違う
光が変わる
ごめんね 去年の人を 忘れるその日を


19.秋桜

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜りに揺れている
此頃涙脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする

縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くり返す
独言みたいに小さな声で

こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが浸みて来る
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと 笑った

あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我儘な私に
唇かんでいます

明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽し気にいたけれど
突然涙こぼし元気でと
何度も何度もくり返す母

ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少しあなたの子供で
いさせてください


20.赤い絆(レッド・センセーション)

作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃

泣きながらラッシュ・アワーの
人ごみを縫うように走る
左手にあなたの手紙
くしゃくしゃに 握りしめながら
レッド・センセーション
涙をかくした真っ赤なコート
レッド・センセーション
あなたを愛した証しの色よ
許せない 電話をかけてもなしのつぶてね
許せない あなたの心がつかめない

プラチナの指輪がひとつ
封筒の底から転がる
顔を見て返せないほど
いくじなし それが憎らしい
レッド・センセーション
二人を引き裂く愛の稲妻
レッド・センセーション
私の背中の赤くつらぬく
許せない 心を勝手に切りとった人
許せない あなたは誰かと生きるのね

乗り換えた電車のドアで
あなたの名 三度つぶやくの
レッド・センセーション
暮れゆく間際の夕陽の赤が
レッド・センセーション
私の心に火を走らすわ
許せない 必死に信じて生きてきたの
許せない あなたは掌かえすのね


21.乙女座宮

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

私 ついてゆくわ(ホント)
とうに 決めているの(どこへ)
今から旅に出ようと
あなたがもしも誘ってくれたら

軽く まぶた閉じて(ステキ)
そっと うなずくのよ(そして)
星座の地図を頼りに二人で
幸福を探しにゆくの

さあ 流星に乗って 銀河大陸横断鉄道
そう 夜空にきらめく 星の星の世界ね
ペガサス経由で 牡牛座廻り
蟹座と戯れ 今は獅子座のあなたと一緒に

私 すぐに行くわ(本気)
いいえ 悔やまないわ(誰と)
信じる事が愛だと教えてくれた
やさしいあなたと

ウェディング・ドレスを着て(白い)
バラの花をかかえ(まるで)
少女漫画の恋人同志ね
二人の目に星が光る

さあ 流星に乗って 銀河大陸横断鉄道
そう この世に散らばる 星の星の中から
山羊座に恋して さそり座ふって
魚座に初恋 今は獅子座のあなたに夢中よ

さあ 流星に乗って 銀河大陸横断鉄道
そう 夜ごとに輝く 星は星は生きてる
恋する命のときめきだけが 乙女座の祈り
若い獅子座のあなたに夢中よ 夢中よ


22.プレイバック Part2

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

緑の中を走り抜けてく真紅(まっか)なポルシェ
ひとり旅なの 私気ままにハンドル切るの
交差点では隣りの車がミラーこすったと
怒鳴っているから私もついつい大声になる

馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
ちょっと待って Play Back, Play Back
今の言葉 Play Back, Play Back

馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
これは昨夜の私のセリフ
気分次第で抱くだけ抱いて
女はいつも待ってるなんて
坊や、いったい何を教わって来たの
私だって、私だって、疲れるわ

はるかな波がキラキラ光る海岸通り
みじかい旅よ力一杯アクセル踏むの
潮風の中ラジオのボリュームフルに上げれば
心かすめてステキな唄が流れてくるわ

勝手にしゃがれ 出ていくんだろ
ちょっと待って Play Back, Play Back
今の歌を Play Back, Play Back

勝手にしゃがれ 出ていくんだろ
これは昨夜のあなたのセリフ
強がりばかり言ってたけれど
本当はとても淋しがり屋よ

坊や、いったい何を教わって来たの
私やっぱり、私やっぱり、帰るわね

あなたのもとへ Play Back, Play Back
あなたのもとへ Play Back


23.絶体絶命

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

別れて欲しいの 彼と
そんな事は出来ないわ
愛しているのよ 彼を
それは私も同じ事

夕暮れ迫るカフェテラス
その人は白いハンカチを噛む
薬指には銀色に
輝く指輪が私を弾いてる
そこへ彼 遅れて来た彼
ふたりとも 落ちついてって言ったわ
三人模様の絶体絶命

さあさあ さあさあ
はっきりカタをつけてよ
はっきりカタをつけてよ
はっきりカタをつけてよ
やってられないわ
その人と私のどちらを選ぶの

一輪差しの薔薇の花
その人はずらし涙を隠すの
チラリと視く唇は
コーヒーカップと一緒に震えてる
そこへ彼 話しかける彼
二人共 愛してるって言ったわ
人間模様の絶体絶命

さあさあ さあさあ
すっかりカタはついたわ
すっかりカタはついたわ
すっかりカタはついたわ
やってられないわ
その人の涙の深さに負けたの

bye bye bye bye やってられないわ
bye bye bye bye やってられないわ


24.いい日旅立ち

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

雪解け間近の北の空に向かい
過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時
帰らぬ人達熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり旅に出る
あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日 旅立ち夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を道連れに……

岬のはずれに少年は魚つり
青い芒(すすき)の小径を帰るのか
私は今から想い出を創るため
砂に枯木で書くつもり“さよなら”と
あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を道連れに……

あゝ日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち幸福(しあわせ)をさがしに
子供の頃に歌った歌を道連れに……


25.美・サイレント

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

季節が変わるたびごと
花を抱いて
娘達は着飾って
街に出るわ
それを目で追うあなたは
あたしの事など忘れて
横顔の向うで
誘っているのよ
Fum…胸さわぎ

Be silent, be silent, be silent, be silent
あなたの○○○○が欲しいのです
燃えてる××××が好きだから

女の私にここまで言わせて
じらすのは じらすのは 楽しいですか

流行りのドレス着ている
マネキン人形
動かない大きな目が
泣いてるみたい
ショウウィンドウを鏡に
あなたはいつでも気取って
自分の姿だけ
見つめているのよ
Fum…悲しいわ

Be silent, be silent, be silent, be silent
あなたの○○○○が欲しいのです
生きてる××××が見たいから

いつでも私に言うだけ言わせて
知らん顔 知らん顔 どうしてですか

Be silent, be silent, be silent, be silent


26.愛の嵐

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

その人は幻(まぼろし) うす紅(くれない)のドレス着て
にっこり微笑んで
あなたに向って手招きしてた

心配そうなあなたの声で
私はようやく夢から醒める
さっきの首にまわした指が
ほんのちょっぴり強すぎたみたい

炎と書いてジェラシー
二人でこうして一緒にいるのに
ルビをふったらジェラシー
あなたがどこかへ行ってしまいそう
Jealousy storm, jealousy storm, storm storm……
心の貧しい女だわ……私

紫の煙 一息吐いて
好きだと容易(たやす)く口にするけど
屈託のない笑顔を見るとき
軽くあなたを憎んでしまう

狂うと書いてジェラシー
あなたのすべてを縛れない限り
ルビをふったらジェラシー
愛する極みで巻きこまれてゆく

Jealousy storm, jealousy storm
Jealousy storm, jealousy storm, storm, storm storm……
心の貧しい女だわ……私


27.しなやかに歌って

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

しなやかに歌って 淋しい時は
しなやかに歌って この歌を

坂の上から見た街はかげろう
足につけたローラー 地面をけってすべってく
夜は33の回転扉(とびら)
開ければそこには愛があふれているのに
レコードがまわるだけ あなたはもういない
しなやかに歌って 淋しい時も
しなやかに歌って この歌を
素顔のままで 私はひとり
あなたの帰り待っているのです

澄んだ青い空の彼方をめざし
栗毛色のポニーたづなを引けば走ってく
夜は33のページを開き
昨日の続きの本を読んでいるのに
お話は終りなの あなたはもういない
しなやかに歌って 淋しい時も
しなやかに歌って この歌を
飾りをすてた心のなかで
あなたの名前呼んでいるのです

しなやかに歌って 淋しい時は
しなやかに歌って この歌を
静かに時は流れてゆくの
夜はいつでも朝に続くはず
しなやかに歌って 淋しい時は
しなやかに歌って この歌を
しなやかに歌って 淋しい時に
しなやかに歌って この愛を


28.愛染橋

作詞:松本隆
作曲:堀内孝雄

春一番が吹き荒れた後
花を敷いた路地へ
今日こそ返事聞かせてくれと
問いつめられそうで

あなた以上にやさしい人は
いそうにもないけど
結婚なんて旧(ふる)い言葉に
縛られたくなくて

橋の名は愛染橋
ほほえんで渡れば恋がかなう
うつむけばそれきりとまどい橋

うちは淋しい女やからね
愛なんてよう知らん
時の流れも春のうららに
渡りたい 渡れない

髪の芯まで飽きられる日が
来ないとも限らず
そしたらすぐに別れる勇気
ありそうでなさそで

橋の名は愛染橋
ただ一度渡ればもう戻れぬ
振り向けばそこから想い出橋

うちは愚かな女やからね
人生もよう知らん
けれどあなたに手招きされて
渡りたい 渡れない


29.謝肉祭

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

愛して 愛して 祭りが始まる
愛して 愛して 夜が始まる

のけぞる背中に 喝采の渦
男の視線が 突きささる
あなたに放(ほう)った 真赤なバラは
今夜の気持と 受けとって
炎の中 くべた叫び 天をこがすわ

愛して 愛して 祭りは短かい
愛して 愛して 夜も短かい

人よりたくさん いい目に遭って
人よりたくさん 悲しんだ

ジプシー ジプシー 踊り疲れたらどうなるの
ジプシー ジプシー 風の花で舞うだけね

タロット占い 別離(わかれ)のカード
二人のあしたが見えそうね
幸福(しあわせ)な日々に 憧れながら
心の潮騒 消せないの
流れ星が ひとつ消えて 暁の空

愛して 愛して 祭が終るわ
愛して 愛して 夜も終るわ

人よりたくさん 浮名を流し
人よりたくさん 血を流す

ジプシー ジプシー 歌い疲れたらどうなるの
ジプシー ジプシー 篭の鳥で鳴くだけね

人よりたくさん 傷つけあって
人よりたくさん 夢を見た

ジプシー ジプシー 恋に疲れたらどうなるの
ジプシー ジプシー 一人ぼっちで果てるだけ


30.ロックンロール・ウィドウ

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

もてたいための ロックンローラー
あなた動機が不純なんだわ
金髪美人のグルーピー
いつもはべらせ歩いてる
人の曲には ケチつけて
スーパースターを気取っているけど
何かが違うわ
かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ
かっこばかり 先ばしり

ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ
いい加減にして
私あなたのママじゃない

人目気にする ロックンローラー
金の指輪を右手にしてる
シャウトするのがエクスタシー
のれば朝まで 帰らない
もしも誰かに聞かれたら
夫はとうに亡くなりました
いい人でした
かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ かっこ
かっこつけて 泣きたいわ

ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ
いい加減にして
男はあなた一人じゃない

ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ
ロックンロール・ウィドウ


31.さよならの向う側

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

何億光年 輝く星にも 寿命があると
教えてくれたのは あなたでした
季節ごとに咲く 一輪の花に 無限の命
知らせてくれたのも あなたでした
Last song for you,
Last song for you
約束なしの お別れです
Last song for you,
Last song for you
今度はいつと言えません

あなたの燃える手 あなたの口づけ
あなたのぬくもり あなたのすべてを
きっと 私 忘れません
後姿 見ないで下さい

Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに

眠れないほどに 思い惑う日々 熱い言葉で
支えてくれたのは あなたでした
時として一人 くじけそうになる 心に夢を
与えてくれたのも あなたでした
Last song for you,
Last song for you
涙をかくし お別れです
Last song for you,
Last song for you
いつものように さり気なく

あなたの呼びかけ あなたの喝采
あなたのやさしさ あなたのすべてを
きっと 私 忘れません
後姿 見ないでゆきます

Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに
さよならのかわりに
さよならのかわりに


32.一恵

作詞:横須賀恵
作曲:谷村新司

一期一会… いくつかの出逢いの中で
それぞれに心を知りました

「貴女は夢だ」と人は言う
何故 何故夢なのかとふと思う

そんな想いは幼い頃の
雨に降られた 秋祭り
ガラス越しの雨だれに
ため息ひとつ瞳(め)をふせた
あの日の私想わせる

現(うつつ)の心届かぬままの
不知火(しらぬい)のような不思議さを
背おいきれずに呟(つぶ)いた
私は女――

一期一会… あなたとの出逢いの中で
私は自分を知りました

私の胸によせる波は
あなたの あなたの心にひいて行く

母にもらった名前通りの
多すぎる程の倖せは
やはりどこか寂しくて
秋から冬へ 冬から春へ
ひとつの愛を追いかけた

※現に戻す罪の深さを
知ってか知らずかあなたへの
愛を両手に呟いた
私は女――※

(※くり返し)