ADDRESS

山崎まさよし ADDRESS歌詞
1.NAVEL

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

改まってマジメな事を言う柄じゃないから
いつも大事なことを忘れてしまう
かしこまってどうにかなる間柄じゃないから
君に何て言っていいか分からないんだ

Don't feel sad baby 機嫌直して

なんとなく僕が日頃考えているのは
理想はいつも単純で現実はややこしい

Don't worry baby こっちへおいで

あれこれ悩んでも明日は来る
御託を並べてもハラは減る

そうさずっと このまま行くのさ
呆れられ 喧嘩して 嫌われても
だからずっと 君と進むのさ
チグハグな愛情で困らせちゃうけど
僕の真ん中で抱きしめるのさ

まともだって! 別にふざけてる訳じゃないのさ
今はちょっと頼りないかもしれないけど

Trust me baby 安心して(無理か?)
It's gonna be all right

立派な大人なんて分からないまま
知らずに僕らは食わず嫌い

そうさきっと このまま行くのさ
強がって 落ち込んで 立ち直って
いつかきっと 君とつかむのさ
僕らだけに見える特別な景色だ!

そうさずっと このまま行くのさ
呆れられ 喧嘩して 嫌われても
だからずっと 君と進むのさ
チグハグな愛情で困らせちゃうけど

ずっと 続いてゆくのさ
喜びも 悲しみも 君といる世界も
僕の真ん中で抱きしめてゆこう


2.ADDRESS

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

深い悲しみに君が迷い込んだ時
耳を澄ましてごらん きっと聞こえるはず

風の営みに木の葉が揺らいで
君に語りかける

どこまでも手を伸ばして
いつかの微笑みを取り戻して
立ち止まってしまってもいい
涙が乾いたら君だけの朝が来る

君の帰る所はここにあるから

絶えず注がれる無償の眼差しを
感じられたなら

過ぎ去って忘れかけた
いくつかの温もりを思い出して
ゆっくり前を向けば
静かにまた君の時間が動き出すから

どこまでも手を伸ばして
いつかの微笑みを取り戻して
過ぎ去って忘れかけた
いくつかの温もりを思い出して
ゆっくり歩き出して
いつでも僕は君のそばにいるから


3.ビー玉望遠鏡 Album Mix

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

まどろみの午後 にわか雨が通りすぎてく
虹の向こう側で 夏が静かに動きだした

南風にほどかれてく
いくつかの青い記憶

ラムネ色した うたた寝の夢
揺れる陽炎 遠い蝉時雨
浴衣姿に心ざわめいて
夕方 渚で君の手を引いて

まぼろしの様に すべてが光に包まれて

熱を帯びたこの想いは
しばらくは冷めそうにない

プールの匂い 歪むアスファルト
汗ばんだシャツの中の下心
少し浮かれた夜にまぎれたら
帰りたくない 帰したくない

焼けた背中の痛みに気付かないままで
ビー玉の中 短い夏が過ぎてく

気まぐれな君は 逃げ水のようで
細いうなじに 我を忘れそう
浴衣姿に心奪われて
夕方 渚で君にくちづける

悲しい事なんか何も無いはずなのに
言葉少なに 何故か切なくなって
黄昏の中に 閉じ込められたように
ビー玉の中で夏は過ぎてく


4.僕らは静かに消えていく Album Mix

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

たえまなく道行く人の波に
まだつかめない幸せの影を探してる
君が消えていく

少し広くなった部屋に残ってる いくつかのエピソード
ずっとここに置いとけないから胸にしまった

晩い春の憂鬱な空の下
めまぐるしく変わる街の中に
戻り道静かに消えてく

いつか僕らがこの場所で描いてた ささやかな未来も
時がたつにつれて違う道を歩き始めた

淡く揺れてる陽だまりの中で
昼下がりのやわらかな風に
束の間の夢を見ていた日

名残惜しそうな花も 週末の雨に打たれて散るだろう

誰も居なくなった部屋のドアを閉めてゆっくり歩き出した

そして見慣れた風景の中で
あの日君に言いそびれた言葉を
もう一度かみしめてる

歩道橋から眺めた街並
君と僕が過ごした季節が
滲むように遠ざかっていく

たえまなく道行く人の波に
まだわからない幸せの意味を探してる
君を忘れてく

晩い春の憂鬱な空の下
めまぐるしく変わる街の中で
僕らは静かに消えていく


5.陽気なゴースト

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

そいつが始めてドアをノックしたのは
雨の降る 寂しい夜
人懐っこくて えらく物知りで
面白い話たくさん聞いたよ
夜が明けて ガラクタ転がってる

週に一度は必ずやって来た
友達もいっぱい連れて
僕の仕事が忙しくなった
パーティーはもうお開き
この仕事が片付いたらまた遊びにおいで

もう暮れていく街 あのゴースト達は
今どこで酒を酎み交わしているの

あれからどれくらい時が経ったんだろう
ふと奴らを思い出したんだ
プッツリあの晩から姿を消した
ノックの音はもう聞こえない
僕と言えば退屈な日々に逆戻り

そして雨の夜 誘われる様に僕は
ある扉の前に立っていたのさ

そして雨の夜 誘われる様に僕は
その扉をなぜか叩いていたんだ


6.アンジェラ

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

もう物語は終わってた
みんなあなたから去ってしまった
色褪せた落書きだけがおどけたまま

ぬかるみの様な灰色の空
太陽の場所もわからないから
語りかけてくるその影に気づかないでいる

あなたをずっと見守っている 私を今すぐに見つけて

いつか流した涙と無くした言葉を探して
鏡の向こうに閉じ込めた心を取り戻して

いくつもの夢 願いも失望も
モノクロの街は呑み込んでゆく
混ざり合って吐き出されて
そそがれた川の上
そこから今何が見えますか

今は渇いた瞳でやがて来る明日を見ないで
私はあなたのすぐそばでささやきつづけている

二人の傷を癒すようにこのまま強く抱きしめていて

いつか流した涙と無くした言葉を探して
雲の間から降り注ぐ光が包み込むから
過ちも その罪も 悲しみも その嘘も

そして物語は始まった…


7.メヌエット Album Mix

作詞:Yamazaki Masayoshi
作曲:Yamazaki Masayoshi

大地を駆け抜ける風に
黄金の穂波がうねる
幾千も費やした人々の祈りを
確かめている
遥かなる時を超えてく思いが
降り止まぬ雨に耐えうる強さが
やがて愛するもののすべてに
注がれていけばいい

ちぎれてはぐれてく雲が
鏡の水面を横切る
自ら疑わず 羽ばたく旅鳥は
最果ての地へ
もし今私が風になれたなら
険しい山の頂を超えたら
やがて愛する人のもとに
何を届けるのでしょう
それは愛する人のそばで
寄り添っているのでしょう

流れ落ちる涙の果てに
寝静まる冬枯れの季節に
見放された荒野の先に
人は何を見つめるのだろう
どこかで続く悲しみが
落日を赤く染めてく
震える命がただ望むのは
安らかな母の胸
知らぬ間に夜の闇が包んでも
たとえ言葉を失ったとしても
あなたが見えるただひとつの
光であればいい
あなたが触れるただひとつの
安らぎであればいい
やがてあなたの心の中に
注がれていけばいい


8.8月のクリスマス Acoustic Guitar Version

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

ありふれた出来事が
こんなにも愛しくなってる

わずかな時間でも
ただ君のそばにいたかった

あの夏を偲ぶように
粉雪が舞い降りる
鳴り止まぬ鐘のように
君と過ごした日々を優しく包んでほしい

僕の記憶もいつか
遠い空に還ってゆくのだろうか

過去からの便りのように
粉雪は舞い降りて
ガラス越し 冬の朝
心に秘めた想い 君に届けてほしい

どれくらいの涙が残ってるだろう
今は静かに目を閉じるだけで・・・

思い出を語るように
粉雪が舞い降りる
悲しみに暮れぬように
微笑を絶やさぬように
日はめぐり振り返れば

確かに君がいたあの夏の日に
確かに僕がいた8月の空の下


9.十六夜 Album Mix

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

夜毎苛む夢の時計の針は止まっている
贖いきれない罪の後ろめたさが雨を待つ

I'll fall on my knees and pray to God
For your absolution
I might be free
And I'm waiting for the last judgement day

仇も情も罰も荒みゆく我が身より出で来る
肌に悼み刻んでは祈りの出口を探している

With your remission
That's my mission
Make a confession, because I want to be free
And I'm waiting for the final judgement day

I'll fall on my knees and pray to God
For your absolution
I might be free
And I'm waiting for the last judgement day

何処まで離れていくのだろう
心穏やかなあの日々から
柔らかい肌に焦がれながら
この身を照らす十六夜の月

どれだけ月日を見送れば
迷う心が解き放てる
光を探して咲いた花を
今宵も照らす十六夜の月

亡骸のエンブレムは何も語らずに佇んでる
魂の行き先を見守る篝火が揺れるだけ


10.道化者のチャーリー

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

道化者のチャーリーは自分をミドルネームで呼ばせていた
寂しさを紛らすためにたくさんのガールフレンド
道化者のチャーリーはとても親切な奴だけれども
時たま見せる悲しげな眼差しがとても気になっていた

道化者のチャーリーに僕はいつの間にか憧れていた
同じ衣装を着て彼に似せて街を歩いていた
道化者のチャーリーはそんな僕を見て呆れた調子で
バカな事はやめなさい おまえにはこんな事は似合わないのさ

俺は悲しくもこれが性分 お前ほど勇気がないのさ
素顔隠してもむなしさは消せない お前より卑怯者なのさ

道化者のチャーリー ずっと思い続けてる女性(ひと)がいるらしい
ミドルネームじゃなくて本当の名前を知る女性(ひと)を
道化者のチャーリー その女性(ひと)の心を射止めることができたら

やらこの街を出て行くつもりらしい

俺は悲しくもこれが性分 お前ほど勇気がないのさ
素顔隠してもむなしさは消せない お前より卑怯者なのさ

道化者のチャーリーの服は僕の部屋の壁のハンガー
もういらなくなったからお前にもらってほしい
道化者のチャーリーが始めて素顔で僕を訪ねて来たよ
彼は少し照れながら恋人と手をつないでいた

道化者のチャーリー どうも最近見かけなくなったよ
それはそれでなぜかいい事なんじゃないかと思う


11.晴男

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

些細な出来事でいつもHigh and low心は忙しい
いくつになっても 誰かと背比べしちゃうね

考えてみたら単純な問題でもなぜか遠回り
コロンブスでも なかなかうまいこといかないね

心配ないさ 君らしさなんて
ほっといたって ひとりでに溢れ出す

僕らはいつだって同じ空を見ているのさ
そしてずっとこの先も青い夢を描いていくのさ
泣いたり笑ったりしながら

東京に生まれて阪神を愛してても それはそれでいい
こだわることもたまには大切なのね

そのままでいいさ イメージの世界はいつでもボーダレス

どこにも境目の無い空の下で出会ったのさ
そしてずっとこの先も同じ空をみてゆくのさ
つまずいてみたりしながら

Let's make everybody get together
C'mon now, we're better together

僕らはいつだって同じ空を見ているのさ
そしてずっとこの先も青い夢を描いていくのさ

どこにも境目の無い空の下で出会ったのさ
そしてずっとこの先も同じ空をみてゆくのさ


12.バス停

作詞:山崎将義
作曲:山崎将義

雨上がりの夕暮れに バスを待っていた いつものように
子供をしかりつける母親の声 錆びた時刻表

何を境にいつから大人になったのか 思い出せないまま
約3分遅れているバスにいらだっている すべてうまくは進まない

やさしさを打算的に考えるようになったのかな
僕もあなたも バスの中では はしゃげない

一番奥の席で 外を見ていた 頬杖ついて
未だ行けずじまいの店 工事現場 そしてなくなった古い喫茶店

まるですべての出来事に気付かないように バスは行き過ぎる
そんなふうにして 僕はこの先も 暮らしてゆくのかな

人目を気にしてしまうから 僕が僕でなくなってゆく

ひと駅前で降りて すこし外の風と歩こう

やさしさを打算的に考えるようになったのかな
僕もあなたも バスの中では はしゃげない

ひと駅前で降りで すこし外の風と歩こう