暫存

山形謙 暫存歌詞
1.新宿屋台酒

作詞:栗林雪男
作曲:木下たけし

赤いネオンの 新宿で
あおる冷い 屋台酒
男ごころが 笑っても
捨てた故郷の おふくろさんに
すまぬすまぬと 涙でわびる
ガキのまんまさ 今夜もひとり

うそとお世辞の 世の中で
ひとり切ない 屋台酒
喧嘩売られて 引き下る
それが男の 強さじゃないか
勝って見たって 吠え面されりゃ
いやなもんだぜ 花園灯り

未練断ち切り 歌舞伎町
行けばいつもの 屋台酒
恋は捨てたぜ なにもかも
憎いおまえの 面影なのに
追ってすがって 時雨れる夜は
夢も地獄で さまよい歩く


2.お・ん・な

作詞:大佳秀
作曲:原田良一

下町酒場の 居酒屋で
流れる演歌の あの歌は
忘れもしない 忘れもしない あの人よ
あれから五年が 過ぎたけど
命をかけた 命をかけた 恋だもの

想い出ばかりを おいたまま
便りのひとつも なかったわ
あきらめようと あきらめようと 思っても
あなたの面影 消えません
死ぬほどつらい 死ぬほどつらい 愛だもの

やさしい言葉の この歌は
しあわせ祈ると 唄ってる
瞼をとじて 瞼をとじて 聞いてます
あふれる涙の みじめさよ
女の意地で 女の意地で 待ってます
女の意地で 女の意地で 待ってます


3.路傍の花

作詞:高橋照代
作曲:三浦春男

ゆきずりだった ふたりの恋が
遊びで終って いたなら俺も
忘れかけてた 過去の傷に
ふれずにいただろう 今更に
女女 女ごころを 知ったのさ

慰さめだけの 愛ならあなた
やさしい言葉で 惑わさないで
頬にこぼれた 涙をぬぐう
おまえの淋しい つよがりが
俺を俺を 俺をどんなに泣かせたか

あなたの愛に 埋もれたままで
眠っていたいと あまえる瞳
ほんのわずかな 日向の中で
春待つ路傍の 花に似た
口紅の口紅の 口紅のうすさがいじらしい


4.故郷(さと)よ

作詞:大佳秀
作曲:原田良一

(セリフ)田舎はいいなぁ
おふくろ 元気かなぁ 山形謙です

今日も来ました 上野駅
田舎のかおりが 恋しくて
時間も忘れて しのぶ故郷
出稼ぎ親父の 鼻歌は
みやげ手にした じょんがら節よ

故郷をはなれて 世間の中
涙もあったが 耐えて来た
つのる想いに 母親の
老いたる姿が 目に浮かぶ
泣けばこころも 迷いで揺れる

都会生活も 慣れたけど
今なおとれない 故郷なまり
だけどいいのさ ふるさとさ
今度の盆には 帰るから
夜行列車で 家族とともに