暫存

山本謙司 暫存歌詞
1.津軽慕情

作詞:平山忠夫
作曲:遠藤実

北へ流れる あの雲が
津軽野づらで 雪になる
俺の分まで 働き終えて
親父いまごろ 囲炉裏酒
ああ 帰りたい 帰れない
酔えば恋しい イャーイー ふる里が

背中まるめて おふくろが
榾火もやして 夜業する
俺の野良着を また縫いながら
待っているとの 夢便り
ああ 帰りたい 帰れない
唄でしのぼか イャーイー ふる里を

手豆こらえた 山仕事
遠い町から 思い出す
わたし津軽で 暮らすと言った
幼馴染は どうしてる
ああ 帰りたい 帰れない
想い届けよ イャーイー ふる里へ


2.みちのくの春

作詞:平山忠夫
作曲:宮下健治

根雪解けたと あの娘の便り
背籠(せかご)姿が 瞼に浮かぶ
遠く離れた 出稼ぎぐらし
慣れぬ仕事に 精出す俺を
山が呼んでる ああ待っている
……みちのくの春

裏の木立も 芽吹きの頃か
陽ざし恋しい 藁葺き屋根よ
力一ぱい 働きながら
齢を重ねて 育ててくれた
母が達者で ああ待っている
……みちのくの春

夢でつないだ 絆が辛い
抱けぬ情けを あの娘に詫びる
同じ苦労を 分けあいながら
共に住みたい あの故郷(ふるさと)で
南風(かぜ)もやさしく ああ待っている
……みちのくの春


3.勝海舟

作詞:志賀大介
作曲:新倉武

勝ちに行(ゆ)くのさ 咸臨丸(にほんまる)
風に帆を張れ 胸を張れ
国を憂い 国を思う
その名も男
その名も男 勝 海舟

怒涛逆巻(どとうさかま)く 夜明けの前
浴びる火の酒 恋の酒
西郷南洲(さいごうなんしゅう) 福沢も
あしたを睨(にら)む
あしたを睨(にら)む 太平洋

春は桜木(さくらぎ) 秋は菊
大和心(やまとごころ)を 染めて咲く
昇れ維新の 晴れ舞台
その名も男
その名も男 勝 海舟


4.ご一緒音頭

作詞:志賀大介
作曲:新倉武

泣くときも ご一緒に
笑うときにも ご一緒に
それが仲間と いうものさ
助けられたり 助けたり
思いやりだね 人生は
ご一緒 ご一緒 ご一緒音頭

春が好き 夏も好き
秋も好き好き 冬も好き
夢はそれぞれ 違っても
同じこの世に 咲いた花
肩を寄せ合い 歌おうよ
ご一緒 ご一緒 ご一緒音頭

寝ていても 起きてても
君のしあわせ 気にかかる
なにはともあれ 生きるぞと
思うこころに 陽が昇る
きょうも命が ど真ん中
ご一緒 ご一緒 ご一緒音頭


5.津軽の灯

作詞:志賀大介
作曲:新倉武

泣かせ涙の じょんから節に
枕濡らした わかれ宿
はまなす色の くちびるのあと
これはあんたの 置き土産
おんな切ない 津軽の灯(あかり)

ここに七つの 雪っこ降ると
太宰治が 描(か)いている
お喋りゴメが だんまりきめりゃ
雪はそこまで 三下がり
三味も哀しい 津軽の灯(あかり)

紅(あか)い刺し子の 財布の中に
こんど逢う日の 片便り
しばれた夢を 溶かしておくれ
地酒一合 じゃっぱ汁
あんた恋しい 津軽の灯(あかり)