暫存

島倉千代子 暫存歌詞
1.浅草メロドラマ

作詞:吉田旺
作曲:浜圭介

とめる母の手 振り切って
彼の下駄ばきアパートへ
泣いてころがり込んだのは
ほおずき市の夜だった
風も通らぬ四畳半 恐いもの無かったよ
今に想えば十八歳(じゅうはち)の
あれは浅草メロドラマ

着のみ着のまま 貧しさに
笑うことさえ 忘れはて
ふたり死のうとしたけれど
ひとり私は残された
暗くよどんだ隅田川 涙さえ出なかった
めぐりあわせかあの晩も ほおずき市が近かった

そして季節は 又めぐり
ほおずき市の浅草で
つくり笑顔に口紅をさし
今日も私は生きている
帰りたいけど両親はふるさとの石の下
イヤだごめんネ ついぐちに外は祭りの人の波
イヤだごめんネ ついぐちに外は祭りの人の波


2.空蝉

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

逢えばはかなく つらいのに
忍んで通う 恋の道
文目もわかぬ 闇のなか
たまゆら
解いてはじらう 衣ずれの ああ
音がかなしい ああ おんな帯

添えぬ人でもいいのです
情けをかけて くだされば
抱いてください 折れるほど
たまゆら
匂いこぼれる くろ髪の ああ
さめて くやしい 夢のつゆ

雪の重さに たえかねて
息がはじけて 散る椿
あなたの愛に 流される
たまゆら
燃えてみじかい 空蝉の
命いとし 残り紅 ああ ああ


3.おんなの一生

作詞:阿久悠
作曲:弦哲也

女に生まれ 女で生きて
このまま女で死ねたらいいと
鏡の中の自分と話す
乾いたくちびる紅で染めて
この身を焦がして
あなたを焼いて
悔いないいのちを感じてみたい
わたしが選んだ生き方は
散る咲くのもわたしのものよ

抱かれて夢を見るのもいいし
誰かと一緒に堕ちるもいいし
季節が変る日ぐれに思う
小指をカリッと強く噛んで
波打つ胸には
真赤なアザが
心のときめきしるして燃える
わたしが見つけた愛の日々
泣くも笑うもわたしのものよ

女の一生
色づく春を
何度も何度もくり返すのね
わたしが手にするしあわせは
夢もうつつもわたしのものよ


4.女の夢灯り

作詞:たかたかし
作曲:伊藤雪彦

おまえと歩く苦労の道も
笑って話せる時が来る
そんなあなたを信じて 寄り添って
涙を背中にかくしながら
生きる女の 生きる女の 夢灯り

おまえがそばにいてくれるから
頑張りとおせる挫けずに
そんなあなたのいたわり うれしくて
今夜もお酒を一本つけて
つくす女の つくす女の ほつれ髪

おまえはおれの心の港
灯りを消さずにいてほしい
そんなあなたの言葉に 泣かされて
春まだつめたい路地裏に
咲かす女の 咲かす女の 愛の花


5.今日も初恋

作詞:浜口庫之助
作曲:浜口庫之助

ひと目で惚れて ふた目で又惚れて
どうにもならない お前と俺さ
馬鹿と言われようと
何と言われようと
俺はお前の手を離しはしない
じんときたんだよ
初めて逢った時
ぴったりなんだよ お前と俺とは
本当の恋ならば
若けりゃいいってもんじゃない
燃える燃えてる今日も 初恋のように

走り続けた 恋の一本道
脇見してたら 石につまずいて
ころんだついでに
またまた拾った恋
僕は楽しい 恋のピエロさ
だから激しく 今日も初恋
本当の恋にも 十色の恋がある
君にも見えるだろう
すてきな恋の色が
燃える燃える今日も 初恋のように

惚れた数から 傷ついた数引いて
何にも残らぬ 若い頃だった
それでもよかった
若さにまかせた恋
傷は涙が洗ってくれた
すてちゃいけない
本当の恋なら消しちゃいけない恋の火は命
やっとわかってきた大人の恋の味が
燃える燃える今日も 初恋のように


6.くちべに挽歌

作詞:石本美由起
作曲:浜圭介

いのちのかぎり 咲いたとて
さだめに散らす 花もある
そっと着物の 襟に吹く
夏の終わりの 別れの風に
秋が淋しい おんな町

添えないならば 死にたいと
怨んで泣いた 夜もある
爪のさきまで 燃えながら
愛を重ねた 夢から覚めて
口紅がせつない わかれ町

一途な恋を 失くしたら
心の中に 冬がくる
人の噂の 裏通り
古い女と 指さされても
思い切れない みれん町


7.心うきうき

作詞:中山大三郎
作曲:浜口庫之助

街を歩けば 気がつくでしょう
五月のバラの 美しさ
九月のバラの あでやかさ
どこがちがうの
私 何度も 恋して 泣いて
きれいに生きて 行きたいの
散ってまた咲く バラのように
夢に生きるのよ
それはネ それは女のねがいごと
いつもネ いつもおしゃれな 花ごころ
秋にも赤く 咲きますよ
冬にも赤く 咲きますよ

バラよ バラよ きれいなバラ
バラをみつめて こころうきうき

あしただれかに 会うのでしょうか
こころがあつく なるでしょうか
そのときどきで あたらしい
恋は初恋
だってその度 ときめくものよ
なみだもあまいものなのよ
風にあやしくゆれてみたり
雨に泣いたり
今日はネ 今日は何にもなくっても
あすはネ あすはすてきなことがある
秋にも赤く 咲きますよ
冬にも赤く 咲きますよ

バラよ バラよ きれいなバラ
バラをみつめて こころうきうき

バラよ バラよ きれいなバラ
バラをみつめて こころうきうき


8.夢待人

作詞:荒木とよひさ
作曲:堀内孝雄

涙の中に隠れてる 泣き虫よてでおいで
ひとりぼっちの夜だから
まくらかかえたこのひざに
悲しい恋をしてるなら 泣き虫よてでおいで
話し相手もいないから 少しお酒につきあって
涙はしあわせの忘れ物
いつか誰かが言ってたけれど
夢でいいの あの人は
私の心の宝もの
夢でいいの あの人は
この世で一番好きだから

鏡の中に隠れてる 泣き虫よでておいで
今日は逢えない夜だから
紅をふきとるこの指に
胸がそんなに痛いなら 泣き虫よでておいで
そして面影ゆらしてよ そして私をなぐさめて
涙は想い出の忘れ物
いまも背中が恋しいけれど
夢でいいの あの人は
私の心に 住んでれば
夢でいいの あの人は
この世で一番好きだから

夢でいいの あの人は
私の心の宝もの
夢でいいの あの人は
この世で一番好きだから


9.ゆずり葉の宿

作詞:星野哲郎
作曲:弦哲也

あのひとと 別れたら
もう誰も 愛せないのよ
髪を切っても 男にゃなれないし
月と私と ただふたり
ねざめの宿に 散ってゆく
ゆずり葉の音に 身をぬらすのよ

ゆずれない 恋なのに
ゆずるわと 言ってしまった
他に代りのない 人だったのに
もののはずみで そうなった
女の意地を あざわらう
ゆずり葉の影が かなしいのよ

寄せ書きの 絵はがきに
おめでとう 言ってあげない
汽車に乗っても どこにも行けないの
夜と私と ふたりきり
忘れることを 誓っても
ゆずり葉の歌が 唄えないのよ


10.ためいき橋

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

迎えにきたよと さしだす傘も
すがるあなたの 胸もない
ためいき橋は雨 きょうも雨
苦労したってかまわない
ふたり渡って みたかった

ちいさな灯を ひとりでつけて
夢を見るには 寒すぎる
ためいき橋は雨 いつも雨
あなたいまごろ どこの町
からだ無理して ないですか

愛してつくした 想い出だけで
生きてゆけます 明日から
ためいき橋は雨 きょうも雨
いまもふたりは ひとつだと
こぼす吐息が 霧になる


11.夢おまもり

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

子供のままで 大きくなった
そんなあんたが 好きだから
隣で 夢のお手つだい
少し出来れば いいの

*惚れたんやから 惚れたんやから
昨日なんか どこかへ飛んでゆけ
惚れたんやから 惚れたんやから
あんたは 心の お守りだから*

お酒を飲めば 涙もろくて
なにも出来ない 人だから
いつでも そばで見守って
少し叱ってあげる

泣かんときな 泣かんときな
涙なんか どこかへ飛んでゆけ
泣かんときな 泣かんときな
あんたは 心の お守りだから

(*くり返し)

惚れたんやから 惚れたんやから
あんたは 心の お守りだから


12.片瀬月

作詞:美空ひばり
作曲:船村徹

木の芽流しの 雨も止み
月が出ました 天城山
夜の湯船に 徳利を浮かべ
冷やで呑んでた あのひとの
面影恋し 胸恋し

十五夜の
月はまんまる 心は四角
とんでゆきたや 遠い空
夢で逢うよじゃ まだ遠い
昔なつかし…夜の月

好いて別れた あのひとは
何処でこの月 見てるやら
よりを戻せぬ 湯の街ぐらし
ほめる相手が 鴎では
おしゃれしたって つまんない


13.火の酒

作詞:遠藤実
作曲:遠藤実

あの人が あの人が
身体のこわれそうな せつなさを
おしえた ひとよ
火の酒 火の酒 飲みたいよ
もっともっと もっともっと 酔いたいの
駄目なのね 私って 情けに弱いのね
おバカさんよ ひとりの男に惚れて
深酒しては 朝になる
火の酒 飲みたいよ
こころの痛み とんでゆけ

人の世は 人の世は
男と女の 芝居だね
幕切れ悲し
火の酒 火の酒 飲みたいよ
もっともっと もっともっと 酔いたいの
誰かとネ 誰かがサ いいことあってもね…
いいじゃないか ひとのこと 私はわたし
いのちの流れに 身をまかす
火の酒 飲みたいよ
おんなの涙 華になれ

火の酒 飲みたいよ
おんなの涙 華になれ


14.ときめきをさがしに

作詞:島倉千代子・津城ひかる
作曲:三木たかし

ひとに言えない 悩みを抱えて
ため息ばかり あなたらしくないわ
昔のように 自慢の笑顔で
悩み事など 吹き飛ばしてよ
子供の(子供の)頃に話した夢(あの夢)
さがしに行こう(行きましょう) 涙をふいて
扉の向こうへ さぁ出かけましょう
ときめく胸の 指さす方へ
きっとなくした 夢に出逢える

仕方がないと あきらめ続けて
また自分に 嘘をついてゆくの
しあわせのフリ 演じてみたって
心はいつも 擦り切れてゆく
夢中に(夢中に)
なれるものがあれば(そうあれば)
昨日と違う(また違う)あなたに逢える
おしゃれをしたなら さぁ出かけましょう
ときめく胸の 指さす方へ
きっと笑顔を 取り戻せるわ

不思議ね(不思議ね)
二人こうしていると (不思議だわ)
少女の頃に(あの頃に) すぐ戻れる
明日がくる前に さぁ出かけましょう
ときめく胸の 指さす方へ
生まれ変わった あなたに逢える


15.私って

作詞:麻こよみ
作曲:大谷明裕

人の幸せが少し 羨ましい夜は
ちょっぴり果実酒を飲みましょか
それとも花でも 飾りましょうか…
ほんとにほんとに ほんとに私って
いくつになっても だめなのね
一人がいいわと 決めたのに
こんな日は誰かに そばにいて欲しい

髪を何年かぶりで 栗色に染めたわ
チラチラ鏡を のぞいては
まだまだいけると 嬉しくなるの…
ほんとにほんとに ほんとに女って
いくつになっても うぬぼれや
この肩抱き寄せ 耳もとで
似合うよと誰かに ささやいて欲しい

ひとり眠れないままに 夜空を見上げれば
またたく星の 優しさに
なぜだか急に 泣きたくなるの…
ほんとにほんとに ほんとに私って
いくつになっても 淋しがり
吐息に震える ため息を
こんな日は誰かに 抱きしめて欲しい


16.花なら花らしく

作詞:建石一
作曲:大石明裕

朝焼け 美しい 街を見ると
そっと 笑いかけたい気持
雨だれ 落ちる音 数えてると
ふいに 涙あふれる 日もある
いつも こころ感じるままにいたい
つらい事も 沢山あるけど
いま私が 歩いている この道
バラ色に なったらいいね
一度の人生よ 素適にときめいて
花なら花らしく 生きてゆきたい

こもれ陽 振りむけば あなたがいる
夢がひとつ生まれた 出逢い
星空 見上げてる 恋人たち
みんな 愛の願いを掛けるわ
時間は 手品みたいに移りかわる
昨日そして 今日から明日へ
いま私が 歌っている この歌
幸せを 呼んだらいいね
一度の人生よ 素適にときめいて
花なら花らしく 生きてゆきたい

一度の人生よ 素適にときめいて
花なら花らしく 生きてゆきたい


17.柿の実ひとつ

作詞:石本美由起
作曲:市川昭介

今年の秋も 終りやら
柿の実ひとつ 青い空
峠を越えて あの人も
旅へ出たきり もどらない
柿の実ひとつ 待ちぼうけ
いいえ 私も 待ちぼうけ

梢の先に 残された
柿の実ひとつ なに想う
祭も過ぎた ふる里は
落葉ばかりが かさこそと
柿の実ひとつ 淋しかろ
いいえ 私は なお淋し

あなたは誰の 忘れもの
柿の実ひとつ 風のなか
また来る冬の 寒さより
逢えぬ辛さに 泣けそうよ
柿の実ひとつ ひとりぼっち
いいえ 私も ただ独り


18.三日月慕情

作詞:星野哲郎
作曲:弦哲也

苦労を楽しみ ここまで来たわ
きっと明日も 流浪ぐらし
女の愛は 三日月慕情
思いはぐれて ふり向けば
月もひとりで わが身を削る

誰かを不幸に させたくないの
ひとりあきらめ ひとりで耐える
妻にもなれず 母にもなれず
生きる女の つよがりの
裏を知るのは あの月ばかり

美人の涙は 笑顔に勝る
こんなせりふは 男がつくる
大切なのは 心じゃないの
鏡のぞいて 紅をさす
指が淋しい 三日月慕情


19.りんどう峠

作詞:西条八十
作曲:古賀政男

りんりん りんどうの花咲くころサ
姉サは馬コで お嫁に行った
りんりん りんどうは 濃むらさき
姉サの小袖も濃むらさき濃むらさき
ハイノ ハイノ ハイ

りんりん りんどうの花咲く峠
姉サは馬コで あとふりかえる
姉サに行かれて なんとしよう
一諸に柴刈るひとも無いひとも無い
ハイノ ハイノ ハイ

りんりん りんどうは小雨にぬれる
わたしゃ別れの 涙でぬれる
りんりん鳴るのは 馬の鈴
姉サは峠に 消えてゆく 消えてゆく
ハイノ ハイノ ハイ


20.昔も今も…女

作詞:たかたかし
作曲:幸耕平

別れましょうかそれとも耐えて
あなたの許へ 帰りましょうか
女がひとり 迷いを抱いて
日暮れを背中に径をゆく
嵯峨野 野宮さらさらと
風がなきます竹林
男の愛をあきらめた
女の嘆きが 聞こえます

一つの屋根にくらしていても
こころ寂しい 他人のくらし
抱かれもせずに むなしく過ぎる
月日にいつしかなれてゆく
嵯峨野 祇王寺はらはらと
桜ちります音もなく
昔も今もかわらない
女のこころが 風になる

嵯峨野 細道迷い坂
つらい女のなみだ坂
あなたをもしも嫌いなら
別れもたやすく できるのに


21.あしたになれば

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

あしたになれば… それが口ぐせ
あしたになれば… いい事が
窓を染める黄昏に
つぶやいて つぶやいて生きてきた
人は何故に 愛に傷つき
想い出ばかり ふやしてゆくの
今すぐ誰か そばにきて
そして心を 暖めて
あしたになれば あしたになれば
それが口ぐせ 悲しい口ぐせ

生きてるだけで… それが口ぐせ
生きてるだけで… いい事が
今日がたとえ悲しみで
泣き濡れて 泣き濡れて終わっても
いつかきっと 遠い幸せ
出逢えるその日 信じるけれど
今すぐ誰か そばにきて
そして涙を ふきとって
生きてるだけで 生きてるだけで
それが口ぐせ 悲しい口ぐせ

あしたになれば あしたになれば
それが口ぐせ 悲しい口ぐせ

あしたになれば あしたになれば
それが口ぐせ 悲しい口ぐせ


22.恋女

作詞:たかたかし
作曲:幸耕平

愛しすぎたら悲しいけど
いつも女は恋におぼれる
そうよ わたしは燃える薔薇よ
赤く咲いた 恋の花
愛にゆれてあなたは焦らす
夢にゆれて淋しそう
男と女がいるかぎり
出会いと別れはあるものね
あなたに抱かれて気がついた
今のわたし 生まれ変わりたい

蝶のいのちは短いけど
花をもとめて羽をひろげる
そうよ 女は愛に抱かれ
とんでいたい 夢の中
指がふれて涙をさそう
愛はいつもはかなくて
男と女はすれちがう
一緒にいたってさみしいわ
それでもあなたが好きだから
今はわたし 抱いていてほしい

愛にゆれてあなたは焦らす
夢にゆれて淋しそう
男と女がいるかぎり
出会いと別れはあるものね
あなたに抱かれて気がついた
今のわたし 生まれ変わりたい


23.この生命を授かって

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

恋に傷つき 生きることに つまずき
悲しみに 泣き濡れた 若き日も
今はすべてが 懐かしさに 変わって
振りむけば 想い出が そこにある
あゝ この生命が ある限り
愛する歌と 生きてゆけたなら
せめて美しく そして清らかに
この人生は 私のものだから

夢を掴んで また何かを なくして
幸せは 涙にも きっとある
母は小さく その背中を 丸めて
老いてゆく 生き方も それもいい
あゝ この生命を 授かって
愛する人達と 歩きつづけたら
せめて愛おしく そして穏やかに
この人生は 私のものだから

あゝ この生命が ある限り
愛する歌と 生きてゆけたなら
せめて美しく そして清らかに
この人生は 私のものだから

この人生は 私のものだから


24.それいけGo Go

作詞:山崎ハコ
作曲:山崎ハコ

トビラを開けて進もう ワクワクしながら行こう
初めの一歩 最初は一歩 そこから始まる
必ず道を開こう ドキドキするのもいいさ
二度目も一歩 小さな一歩 それが大きい
まだあきらめないで まだすてないで
勇気を出してと 自分を盛り上げる
夢を見て歩きたい 気持ちしだいで心に花が咲く
夢がある毎日を 追いかけながら それいけGo Go

ナミダをふいて進もう クヨクヨするのはやめよ
始めの一歩 最初の一歩 頑張ったよね
必ず道は開ける ワクワクするのもいいさ
二度目も一歩 大事な一歩 これが大きい
いまあきらめたら まだもったいない
小さな奇跡を 感じていたいから
夢を見て歩こうよ 渇いた世界の 心に花よ咲け
夢がある毎日を みんなで作ろう それいけGo Go
夢がある毎日を みんなで作ろう それいけGo Go


25.ときめきよ こんにちは

作詞:島倉千代子
作曲:平松愛理

春でもないのに 胸がときめく
見るものすべてが 微笑み返す
口紅の色も この髪形も
知らないあいだに 変えてたわたし

※傷つくのが 怖いから
もう恋など しないと決めた
昔の私に さようなら
あなたの笑顔に こんにちは※

お互い様だよ 過去があるのは
やさしく呟く あなたとならば
地図さえ持たない この旅立ちに
一歩を踏み出す 勇気が持てる

明日へつづく 架け橋を
ひとりきりじゃ 渡れなかった
昔の私に さようなら
ふたりの季節に こんにちは

(※くり返し)


26.美しき天然

作詞:武島羽衣
作曲:田中穂積

空にさえずる鳥の声
峯より落つる滝の音
大波小波鞳鞳と
響き絶えせぬ海の音
聞けや人々面白き
此の天然の音楽を
調べ自在に弾き給う
神の御手の尊しや

春は桜のあや衣
秋は紅葉の唐錦
夏は涼しき月の絹
冬は真白き雪の布
見よや人々美しき
この天然の織物を
手際見事に織りたもう
神のたくみの尊しや

うす墨ひける四方の山
くれない匂う横がすみ
海辺はるかにうち続く
青松白砂の美しさ
見よや人々たぐいなき
この天然のうつしえを
筆も及ばずかきたもう
神の力の尊しや

朝に起る雲の殿
夕べにかかる虹の橋
晴れたる空を見渡せば
青天井に似たるかな
仰げ人々珍らしき
此の天然の建築を
かく広大にたてたもう
神の御業の尊しや


27.逢いたいなァあの人に

作詞:石本美由起
作曲:上原げんと

島の日暮れの 段々畑
紺のモンペに 涙がホロリ ホロホロリ
逢いたいなァ あの人に
子供の昔に 二人して
一番星を エー 探したね

風が泣いてる 夕風夜風
姉さんかむりに 花びらホロリ ホロホロリ
逢いたいなァ あの人に
つばめは今年も 来たけれど
私は一人 エー 待ちぼうけ

たばこ畑の 石ころ小道
はいた草履に 夜露がホロリ ホロホロリ
逢いたいなァ あの人に
今夜もこっそり 裏山に
出てみりゃ淋し エー おぼろ月


28.思い出さん今日は

作詞:星野哲郎
作曲:古賀政男

目隠しした手を 優しくつねり
あたしの名前を 呼んだのね
雨のベンチで ぬれている
思い出さん 今日は (今日は)
たまんないのよ 恋しくて
あの指あの手 あの声が

笑ってごらんと 肩抱きよせて
涙を拭って くれたのね
雨の舗道で 泣いている
思い出さん 今日は (今日は)
こちらお向きよ 逃げないで
お話しましょ いつまでも

誰かの真似して 小石を投げた
ポチャンと淋しい 音がした
雨の小川に ゆれている
思い出さん 今日は (今日は)
つまんないのよ 何もかも
あの日は遠い 夢だもの


29.恋しているんだもん

作詞:西沢爽
作曲:市川昭介

小指と小指 からませて
あなたと見ていた 星の夜
地球もちっちゃな 星だけど
幸福いっぱい 空いっぱい
だって だって 私は
恋しているんだもん

仲よしゲンカ して通る
いつもは楽しい 散歩道
ごめんなさいねと 言えないで
涙がいっぱい 胸いっぱい
だって だって あなたに
恋しているんだもん

デイトのたびに ひとつずつ
思っていたこと 思うこと
素敵な言葉の 寄せ書も
ノートにいっぱい 夢いっぱい
だって だって ふたりは
恋しているんだもん


30.東京の人さようなら

作詞:石本美由起
作曲:竹岡信幸

海は夕焼け 港は小焼け
涙まじりの 汽笛がひびく
アンコ椿の 恋の花
風も吹かぬに 泣いてちる
東京の人よ さようなら

君の情けに 咲く花ならば
君と別れりゃ 涙の花よ
島のアンコの 黒髪を
忘れないでね また来てね
東京の人よ さようなら

岬廻って 消えゆく船を
泣いて見送る 日暮れの波止場
アンコ椿の 花びらに
にじむ狭霧よ かなしみよ
東京の人よ さようなら


31.おかえりなさい

作詞:友利歩未
作曲:杉村俊博

あなたの帰りを待っている
変わらぬ心がここにある

無口な背中が語ってた
明日(あす)に疲れたら 帰っておいで

※あなたがいる 私がいる
夜はしんしん更ける
かじかむ想いを温めましょう
長い一日の終わりには
あなたに寄り添う 愛があるから※

あなたの涙を知っている
なんにも聞かずにそばにいる

ひとって寂しいものだから
何かを信じて みたくなるのよ

風が走る 冬の空に
星が流れて消えた
あなたの願いが叶いますよう
どんなに遠くへ行こうとも
最後は私に おかえりなさい

(※くり返し)

(おかえりなさい…)


32.哀愁のからまつ林

作詞:西沢爽
作曲:船村徹

涙あふれて はり裂けそうな
胸を両手で 抱きしめる
みえないの みえないの
背のびをしても
あゝ あの人は 行ってしまった
からまつ林

せめてもいちど 恋しい人の
腕に甘えて 縋れたら
それだけで それだけで
死んでもいいの
あゝ 弱虫と 風が叱るわ
日暮の風が

あとも見ないで 別れていった
男らしさが 哀しさが
燃えるよな 燃えるよな
夕やけ小焼け
あゝ 帰りましょう 影を踏み踏み
落葉の道を


33.神田川

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

貴方はもう 忘れたかしら
赤い手拭 マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋
一緒に出ようねって 言ったのに
いつも私が 待たされた
洗い髪が 芯まで冷えて
小さな石鹸 カタカタ鳴った
貴方は私の からだを抱いて
冷たいねって 言ったのよ
若かったあの頃
何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった

貴方はもう 捨てたのかしら
24色のクレパス買って
貴方が描いた 私の似顔絵
うまく描いてねって 言ったのに
いつもちっとも 似てないの
窓の下には 神田川
三畳一間の 小さな下宿
貴方は私の 指先見つめ
悲しいかいって 聞いたのよ
若かったあの頃
何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった


34.待つわ

作詞:岡村孝子
作曲:岡村孝子

かわいいふりしてあの子
わりとやるもんだねと
言われ続けたあのころ
生きるのがつらかった
行ったり来たりすれ違い
あなたと私の恋 いつかどこかで
結ばれるってことは 永遠(とわ)の夢
青く広いこの空 誰のものでもないわ
風にひとひらの雲 流して流されて

私 待つわいつまでも待つわ
たとえあなたが ふり向いてくれなくても
待つわいつまでも待つわ
他の誰かに あなたがふられる日まで

悲しい位に私
いつもあなたの前では
おどけて見せる道化者
涙なんていらない
わかりきってる強がり
平気で言ってみても
一人ぼっちの時には そっと涙を流す
誰も私の心 見ぬくことはできない
だけどあなたにだけは わかってほしかった

私 待つわいつまでも待つわ
たとえあなたが ふり向いてくれなくても
待つわいつまでも待つわ
せめてあなたを 見つめていられるのなら
待つわいつまでも待つわ
たとえあなたが ふり向いてくれなくても
待つわいつまでも待つわ
他の誰かに あなたがふられる日まで


35.哀秋

作詞:友利歩未
作曲:杉村俊博

誰といても 寂しくなる
微笑(わら)いながら 泣きたくなる

風の中を 枯葉が舞い
何もかもが 朽ちてゆくの

見あげた青空 哀しい色だわ
あの日のふたりが 涙に滲(にじ)んでいる

外苑前 銀杏並木(いちょうなみき)
あのひとと 歩いた道

(台詞)
静かね… 秋の夜(よる)は…
コーヒーでもいれましょうか
お砂糖はひとつだったわね?
ねぇ あなた 聞こえてる?
そっか… あなたはもういないのね
私はひとり ひとりきり…
思い出の中で
あなたはいつも 微笑(わら)っているのに…

私の時間は 止まったままなの
あなたが今にも 帰ってくる気がする

いつか夜も 明けてゆくわ
この部屋にも朝の光


36.結婚しようよ

作詞:吉田拓郎
作曲:竜崎孝路

僕の髪が 肩までのびて
君と同じに なったら
約束どおり 町の教会で
結婚しようよ Whm…

古いギターをポロンと鳴らそう
白いチャペルが 見えたら
仲間を呼んで 花をもらおう
結婚しようよ Whm…

もうすぐ春が ペンキを肩に
お花畑の中を 散歩にくるよ

そしたら君は 窓をあけて
エクボを見せる 僕のために
僕は君を さらいにくるよ
結婚しようよ Whm…

雨が上がって 雲のきれ間に
お陽様さんが 見えたら
ひざっこぞうを たたいてみるよ
結婚しようよ Whm…

二人で買った緑のシャツを
僕のおうちの ベランダに 並べて干そう

結婚しようよ 僕の髪は
もうすぐ肩まで とどくよ


37.想い出まくら

作詞:小坂恭子
作曲:小坂恭子

こんな日は あの人の まねをして
けむたそうな 顔をして 煙草をすうワ
そういえば いたずらに 煙草をすうと
やめろよと 取り上げて くれたっけ

ねェあなた ここに来て
楽しかった ことなんか
話してよ 話してよ

こんな日は あの人の 小さな癖も
ひとつずつ ひとつずつ 思い出しそう

こんな日は 少しだけ お酒をのんで
あの人が 好きだった 詩をうたうワ
ゆらゆらと 酔ったら うでに抱かれて
髪なんか なでられて 眠りたい

ねェあなた ここに来て
楽しかった ことなんか
話してよ 話してよ

こんな日は あの人の 想い出まくら
眠りましょ 眠りましょ 今夜も一人

ねェあなた ここに来て
楽しかった ことなんか
話してよ 話してよ

こんな日は あの人の 想い出まくら
眠るのが 眠るのが いいでしょう
眠るのが 眠るのが いいでしょう


38.襟裳岬

作詞:丘灯至夫
作曲:遠藤実

風はひゅるひゅる
波はざんぶりこ
誰か私を 呼んでるような
襟裳岬の 風と波
にくいにくいと 怨んだけれど
いまじゃ恋しい あの人が

風はひゅるひゅる
波はざんぶりこ
浜の日暮れは 淋しいものよ
たった一人は なおさらに
こんぶとる手に ほろりと戻
背のびしてみる 遠い空

風はひゅるひゅる 波はざんぶりこ
春はいつくる 燈台守と
襟裳岬の女の子
泣いてみたいな 霧笛のように
泣けば想いも 晴れるのに


39.浪花姉妹

島倉千代子・石川さゆり
作詞:たかたかし
作曲:岡千秋

(姉妹)情浪花の 路地裏に
(姉妹)ともすふたつの姉妹(きょうだい)あかり
(姉)つらくてもつらくても
(姉妹)浮世坂
(姉)みせちゃあかんえ 苦労の涙
(姉)きっとしあわせに
(妹)きっとしあわせに
(姉妹)きっとしあわせになろうね ふたりして

(セリフ)(妹)「お姉ちゃん あの人好きとちがうの」
(姉)「なに言うてんの あの人を好きなんはあんたやないの」
(妹)「うちならええのや うちお姉ちゃんに どうしても
(妹)しあわせになってほしいねん」
(姉)「アホやなこの娘は あんたのしあわせはお姉ちゃんのしあわせや
(姉)なーあの人しっかり 掴え ときい」

(姉妹)故郷にのこした 両親を
(姉妹)いつか迎えにゆくのが夢や
(姉)いらっしゃい
(妹)いらっしゃい
(姉妹)お客さん
(妹)いろは横丁 合縁奇縁
(妹)きっとしあわせに
(姉)きっとしあわせに
(姉妹)きっとしあわせになろうね ふたりして

(妹)風が吹く日は 肩よせて
(姉)雨が降る日は 一つの傘で
(姉)春よこい
(妹)春よこい
(姉妹)早く来い
(姉妹)願をかけましょ 住吉さんに
(姉)きっとしあわせに
(妹)きっとしあわせに
(姉妹)きっとしあわせになろうね ふたりして


40.木枯らしのクリスマス

島倉千代子・片岡鶴太郎
作詞:秋元康
作曲:三木たかし

シャッターが閉まってる
商店街を
手を繋いで歩いた
歳末のポスターが
目に入るのは
若くはない2人さ

“一年って 早いわね”
去年と同じ
白い息でつぶやく
安物のコートには
もう 夢なんて
隠せないと 知ってる

あなたの指が
冷たいから
せめて 今は そっと
ポケットの中

メリークリスマス
木枯らしよ
愛する人を
悲しませないで
メリークリスマス
木枯らしよ
これが 最後のイブに

有線が歌ってる
ジングルベルが
スナックから聞こえる
暖かい向こう側
にぎやかなほど
裏通りは淋しい

しあわせって プレゼント
あげられなくて
手持ち無沙汰の俺さ
一生の分くらい
ただ 抱きしめて
長いキスであやまる

どんなに月日(とき)が
過ぎ去っても
今日の夜をきっと
忘れられない

メリークリスマス
もみの木よ
2人の涙
雪に変えてくれ
メリークリスマス
もみの木よ
愛が美しいまま

メリークリスマス
木枯らしよ
愛する人を
悲しませないで
メリークリスマス
木枯らしよ
これが 最後のイブに


41.ちょっとだけ…

島倉千代子・目黒祐樹
作詞:あかぎてるや
作曲:弦哲也

(女)ちょっとだけ泣いてもいいかしら
(女)最後にあなたの胸で
(男)甘えるしぐさが切なくて いとしい おまえ
(女)明日から
(男)明日から別れて暮らすのに
(女)めよ さよならが辛くなるだけね
(男女)夜の別れ道
(男)いつまで
(女)どこまで
(男)歩いて
(男女)遠まわり

(女)ちょっとだけわがままいいかしら
(女)最後にわたしのために
(男)なんでも応えてやりたいよ 可愛い おまえ
(女)想い出は
(男)想い出は しまっておくものさ
(女)いやよ この時が一番大切(男女)霧の名残り道
(男)いつまで
(女)どこまで
(男)歩いで
(男女)遠まわり

(女)ちょっとだけ酔ってもいいかしら
(女)最後にあなたのそばで
(男)カクテルグラスがよく似合う 素敵な おまえ
(女)夜明けまで
(男)夜明けまで 心を揺らすのさ
(女)見てよ 泣いてない 私泣かないわ
(男女)朝の並木路(なみきみち)
(男)いつまで
(女)どこまで
(男)歩いて
(男女)遠まわり


42.夢一夜

作詞:阿木燿子
作曲:南こうせつ

素肌に片袖 通しただけで
色とりどりに 脱ぎ散らかした
床に広がる 絹の海
着ていく服が まだ決まらない
苛立たしさに 口唇かんで
私ほんのり 涙ぐむ
あなたに会う日のときめきは
憧憬(あこがれ)よりも 苦しみめいて
あゝ
夢一夜 一夜限りに
咲く花のよう 匂い立つ

恋するなんて 無駄な事だと
例えば人に 言ってはみても
あなたの誘い 拒めない
最後の仕上げに 手鏡みれば
灯の下で 笑ったはずが
影を集める 泣きぼくろ
あなたに会う日のときめきは
歓びよりも 切なさばかり
あゝ
夢一夜 一夜限りと
言い聞かせては 紅をひく

あなたを愛した はかなさで
私はひとつ大人になった
あゝ
夢一夜 一夜限りで
醒めてく夢に 身をまかす


43.そろそろり

作詞:山崎ハコ
作曲:山崎ハコ

冷たい風が吹いてきて寂しい時は
きれいな景色を思うのさ たとえば青空を
ちょっぴり努力しなければ
大きくなれないね 不器用だけど
そろそろり 歩いてゆくのです
その心に 花が咲くでしょう
夢も生まれる 歌もある
忘れかけてた 愛もあるでしょう

何だか小さな事なのに 傷つく時は
昔の景色を思うのさ たとえば野の花を
ちょっぴり泣いていたけれど
もう大丈夫だと 微笑みながら
そろそろり 歩いてゆくのです
その心に 花が咲くでしょう
夢も生まれる 歌もある
そして大切な 愛があるでしょう

けなげに今を生きている
明日を待ちながら 素直になれば
そろそろり 元気になるのです
その心に 花が咲くでしょう
夢も生まれる 歌もある
忘れかけてた 愛もあるでしょう


44.すみだ川

作詞:佐藤惣之助
作曲:山田栄一

銀杏がえしに 黒繻子かけて
泣いて別れた すみだ川
思い出します 観音さまの
秋の日ぐれの 鐘の声

ああ そうだったわねぇ
あなたが二十 あたしが十七の時よ
いつも清元のお稽古から帰ってくると
あなたは竹屋の渡し場で
待って居てくれたわねぇ そうして
二人の姿が水に映るのをながめながら
ニッコリ笑ってさみしく別れた
ほんとにはかない恋だったわね

娘ごころの 仲見世あるく
春を待つ夜の 歳の市
更けりゃ泣けます 今戸の空に
幼な馴染の お月様

あれからあたしが芸者に出たものだから
あなたはあってくれないし
いつも観音様へお詣りするたびに
廻り道して懐かしい隅田のほとりを
歩きながらひとりで泣いてたの
でも もう泣きますまい
恋しい恋しいと思っていた
初恋のあなたにあえたんですもの
今年はきっと
きっと嬉しい春を迎えますわ

都鳥さえ 一羽じゃ飛ばぬ
むかし恋しい 水の面
あえばとけます 涙の胸に
河岸の柳も 春の雪