暫存

成世昌平 暫存歌詞
1.雄踏だより

作詞:もず唱平
作曲:聖川湧

ふるさとの 四板が通り名
帆かけ船は 浅瀬は櫂で
潮路は櫓で行く 篝火たいて
ドーマン共に追いかけた
雄踏育ちの兄弟分よ
あの娘は元気か 嫁いだか

身の丈に 倍するヒゲ持つ
車海老を 喰わせてやると
便りを寄越した ガキ大将よ
浜名湖一と謳われた
タキヤの名人 蔦蔵さんに
負けない漁師に なったかい

富士の山 指さし誓った志は
心の中に今でも生きてる
忘れちゃいない
遠州灘のからっ風
素人歌舞伎の 「新口村」を
何度も夢見た 今日もみた


2.おおさか元気音頭

作詞:里乃塚玲央
作曲:小杉保夫

(おおさか、あドシタ、おおさか、あドシタ)
(あ元気元気元気元気、ハイ!)

ここは おおさか ど真ん中
一度 住んだが 百年目
きっと その人 その子供
孫の 代まで おおさか人 (ヨイショ)
それいけ どんといけ
ホホイノホイ (あホーレ)
こっこらへんで
もひとつガンバリマッカ (あチョイナ)
みなさん輪になって 踊りましょう
(あ そーれ そーれ そーれ)
大阪 大阪 おおさか元気音頭

(あ元気、あドシタ、あ元気、ハイ!)

お国 言葉は パスポート
逃げも 隠れも いたしません
日本国じゅう 世界じゅう
これで いこうか おおさか弁 (ヨイショ)
それいけ どんといけ
ホホイノホイ (あホーレ)
こっこらへんで
もひとつガンバリマッカ (あチョイナ)
一度聴いたら 忘れない
(あ そーれ そーれ そーれ)
大阪 大阪 おおさか元気音頭

(おおさか 元気音頭だよ、ハイ!)

一所懸命 生きてても
山とか 谷とか ありまして
うたって 踊って 元気よく
負けて ないのが おおさか流 (ヨイショ)
それいけ どんといけ
ホホイノホイ (あホーレ)
こっこらへんで
もひとつガンバリマッカ (あチョイナ)
みなさん輪になって 踊りましょう
(あ そーれ そーれ そーれ)
大阪 大阪 おおさか元気音頭

(おおさか 元気音頭だよ、)
あ元気、
(おおさか 元気音頭だよ、)
あドシタ、あ元気元気元気元気、
(ハイ!)


3.ヤン衆哀歌(エレジー)

作詞:もず唱平
作曲:桧原さとし

小首を傾(かし)げて飲む癖の
お前もやっぱり 他所者(よそもの)なのか
港灯りの語り種(ぐさ)
情けの継ぎ穂 探しかね
出船の霧笛が泣いている
あれは純情 ヤン衆哀歌(エレジー)

故郷で娘が待っている
惚れても精々 一ト冬限り
奨め上手とその品(しな)は
紅い燈点(とも)る巷(まち)育ち
吹雪が宵から泣いている
あれは純情 ヤン衆哀歌

本気で所帯を 持つ気なら
連れて帰ってやってもいいぜ
それは出来まい お前には
心の傷が疼くだろ
世外れ鴎が泣いている
あれは純情 ヤン衆哀歌


4.あんたの里

作詞:もず唱平
作曲:叶弦大

母の涙を振り切って
苦労覚悟で所帯をもった
惚れているんだ 愛していると
聞かず仕舞いの二年と三月
でもね 相思相愛 そんな仲
私のほかには なかった筈よ

夕陽追いかけ飛ぶ鴎
ひとりぼっちは淋しくないか
私のこの膝 止まり木代わり
降りておいでよ いっぱいおやり
いいね 酒と肴はあのひとの
ふるさと若狭の地酒とへしこ

宵に手向(たむ)けの百合を買い
供養替わりに恋唄聴いた
心許無い 来(こ)し方だけど
想い出すのは好(い)いことばかり
一度 行ってみたいわ 日本海
あんたが生まれて育った里へ


5.佃かたぎ

作詞:もず唱平
作曲:聖川湧

逃げて来たのか この江戸に
故郷(くに)は上方 浪花かい
ひと風呂浴びて 肩の荷降ろせ
安心しろよ この土地は
もとは摂津の佃島

何が何して どうなった
委細訊くほど 野暮じゃない
死にたいなんて 云うんじゃないよ
憂(う)さなら流せ 隅田川
あとはまかせろ このオレに

気兼ね要(い)らねぇ 大船に
乗った気でいろ べらぼうめ
めそめそしてちゃ 鴎が笑う
宵からだって 構わねぇ
つれて行こうか 浅草に