エデン

新居昭乃 エデン歌詞
1.New World

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃、保刈久明
編曲:新居昭乃、保刈久明

胸の闇が夜に廣がる
大事な足跡を隱してく雪
瞳には冰のかけらが
刺さってる見えなくなるの

誰が隱したの? あの人を
羽の形をしたプ一ツを履いて
追いかけて
どうにもならないのに
New World
痛みから 外へ
New World
光へ

いつでも叱られるまで遊んでた
何もない そのかわりすべてを
手にしてた 幼いヒ一ロ一が
New World
壞される扉
New World
驅け出す

彼の夢ばかり見ていた
惡いことまで思った

冷たい秘密めいた冬に
降り積もる白い悲しみ

奪われたの
きれいすぎる雪に
恐れてるのは
New World
痛みから 外へ
New World
光へ

New World
痛みから 外へ
New World
光へ

まだ溶けない悲しみ
投げかける その世界へ
闇にかなう力をくれた人は
その世界へ
New World……


New World
New World
New World


2.虹色の惑星

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃
編曲:保刈久明

とりとめのない思い
眠れない夜ばかり
數えていたけど
目が覺めて
新しい光と
風があれば
生きていけるような
氣がした

愛してるの
驛へ續く並木
雨上がりの
愛してるの
しずくに光る
すれ違う人の口笛

誰にも氣づかれず
笑いてる花のように
歌えば?
歌えば…

ゆりかごの窗邊へ
壞れかけた銃を
磨く人へ

いつから夢を見續ける
ことを禁じたの?
失くした日々を乘せて
虹色の惑星
まわるよ まわるよ

愛してるの
私の目に映る
今すべて
すべては空の先へ
虹色の惑星

この世界に朝が訪れるたびに
顏を上げて
信じてるの
遠く思いは
屆いてく力があると


3.ルビーの月 ヒスイの海

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃・保刈久明

ルビー
赤い月が砂漠を横切る
そらいろの屋根が並んだ街角
翡翠の海

永遠に思える長さ
旅して見たものは
悲しみの果て
空見上げる人の目のダイア

ひとり眠る子には
光の毛布を
離れている恋人には
手紙を

月影の中に集めた宝石

凍るような石の街では
鳥が目を覚ます
光を求める人にはみな
降らせましょう
あの平野を
この通りを
行く人に

魔法の雲間に まだ潜む日よ


4.Roundabout Drive

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃
編曲:保刈久明

枯れた森が聲もなく
吸い迂まれるミラ一
あなたの青い車しか
この世にないみたい

すぐわからなくなる
あたりまえに言うの
夜が明けるまでに
部屋を出ていた

早い朝の匈いがする
雨を含む風
あなたの優しい疲れた目と
同じ色の空

ずっと
掃れなくなる遠回りをしよう
わずかな著替えだけを
トランクに

あのみずうみを
ふたりが見た光を
默って通り過ぎる
必要なら

Yes, you're tired
There is no place to go
Yes, you're tired

朝陽が射し迂む店
冷たいパンと紅茶
誰かの眠そうな會話を後に

ただ息苦しくて
どこかへ行きたいの
その翳りと痛んだ胸から
流れ落ちた淚を注いだ
誰もいない冰の海

いつからか探してる
青い鳥の住む場所を
あなたが何も思わず
眠れるまで

Yes, you're tired
There is no place to go
Yes, you're tired


5.Pool

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃
編曲:保刈久明

あなたはソファでうたたねをする
つかのま休息を取る
七つの海でメロディ奏でる
夢でも見てるの?

投げ出して 心を
海へ

ベランダがデッキに變わる
風を受けて南へ
その夢のどこかに今
私はいるかな

高鳴りで見えなくなるの
あなたの髮に觸れてしまいそう
手のひらに隱してたの
ひとつぶの真珠を

夕暮れを真似してみる
帆をたたんだ舟を
この胸を押さえるには
靜かすげる波

海の底で搖れる太陽
息ひそめて遊ぼう
その夢で探しに來て
握りしめた手の中
あなたが目を覺ましたなら
壞れてしまうでしょう

投げ出して 心を
投げ出して 心を


6.N.Y.

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃
編曲:保刈久明

どこへ?
いつもどおりだった
友達は笑ってたのに
どこへ…
ケンタウルスどうか露ふらせ
この地に

外は永遠の冬へ
その先へ
ただ空を見る
空を
ケンタウスル矢を射て
さそりの心臟に
真空の胸に輝かせよ

雪は白く
沈默のように降りてくる
この街を抱くように
白く
アンタレス赤く
その血よりも赤く
真空の胸に輝かせよ
雪の上に降らせよ


7.バニラ

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃、細海魚
編曲:細海魚

ビ一ズのお財布から
金色のコイン
銀色のコイン
銅色のコイン…

紙のカップのアイスクリ一ム
薄い木のスプ一ンですくえば
遊ぼうと誰かが來る
弱い聲で私を呼んで
(野原に風が吹いた)
明るい曇り空の下で
乘客は夢を見ている

エアメ一ルで屆いた
繪葉書に寫ってた
ガラスの塔に上る夢
空に屆いた

地平は遠く
やがてまるく
雪の色に覆われる

私の
くちのなかで

ひとりぼっちで食べる
くちづけるようにアイスクリ一ム
雲の上から私が見える
小さく 小さく…


丘の上の電車


8.夜気

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃

Fly me to the Moon
冷たい銀の舗道が
ゆらり傾いた
繊細な囁き…

ひんやりしてる あなたの背中
夜の大気と混ざり合うの

愛を撒き散らす画家の絵のように
吐息がこなごなに砕け散る
耳元で…

(甘い眠り)寝静まる町
(鳴かない鳥)上空をとおる
(星の鎖)どこまでも遠く
(想像のユリ)連れて行ってね

浮かんでいる 意識とからだ
身を任せて流れていくの

(蒼いとばり)そよぐ葉陰に
(気流に乗り)香るくちびる
(柔らかい霧)まばゆい闇を
(夢のとなり)目を閉じて見てる

浮かんでいる 意識とからだ
身を任せて流れていくの

Fly me to the Moon
あなたは微笑んで
私をしあわせにしてしまう

愛を撒き散らす歌声のように
その手をさしのべて
もう少し近くまで


9.パンジー

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃

その痛みに未来は
泣く時でさえ自由はない
純粋さだけがあなたを支えている
毎日は あぁ どう映るの
倒れるように眠る

銃声の国境の川まで走った
兄は弟に先に行けと言って別れた
それきり会えないまま

雨をしのぐ服を
あなたには罪も何もない
小さなプランターの花のようは心の他に
その傷だらけの手にパンジー渡せたら

まぼろしはあなたを少しなぐさめる
透明な屋根の下
光の雫を灯してる

誰か 誰か…

銃声の国境の川まで走った
誰があなたに子供時代を返してくれるの
兄は弟に先に行けと言って別れた
信じることで明日も生きようとする

その痛みに未来は
その瞳に未来は


10.レインフォレスト

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃
編曲:保刈久明

レオンフォレスト 午後遲く
シャツの襟にも 風が來る
レオンフォレスト 庭先で
明るい雨を眺めてた

選んでここに居るの
泣けない日も
ス一プにはやさしい花を添えて

レオンフォレスト 煙る森
孤獨な空に滲む青
Dreaming Rainforest
この空に
わらう わらう

幾重にも重なる虹
一日中まっている
弱ささえも教えてね

(Dreaming Rainforest…)
とまどう思いは
姿を變える雲のように
遠い異國の森だけが
知っててくれればいいの

つま先にあたたかい芝
(空に)たったそれだけ
わらう

レオンフォレスト
午後遲く吹く風の中
レオンフォレスト
思慮深い雨
もう誰もいない森


11.神様の午後

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃

街には音楽と
こどもたちの笑う声
この世には悲しいことなど
ないように思う午後

空もその小さな 存在を知って笑う

ほら天使のPEACE PARADE
世界が青い地上を思い出している
ひとりひとりの手のひらを合わせて
ひとつの夢を

幼い頃
あなたのしたことをちゃんと見なさいって
教えられた

空の向こう 今私に何が見える?

ほら天使のPEACE PARADE
心にある愛は与えられたもの
声を集めて
神様の家まで歩いて行くの

すべての窓が輝く
低く地上をかすめ飛ぶ鳥
風が吹くたび光に舞う淡い花びら
まるで天使のPEACE PARADE世界に
その愛はメディアに乗って
ひとりひとりに届くの
あしたには明るい朝が


12.Tune

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃
編曲:新居昭乃

心にある White Land
恐れない鳥よ
浮遊する
クリ一ンな弱いの磁場上で

ステンレスの大地
フリ一スの太陽
谷間には3Dの白い百合

ここで ひとりで思う
あなたのこと
音樂は影のない背景へと
響く
靜かに
響いている
それだけがわかる

心にある White Land
偽りの鳥よ


13.砂の岸辺

作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃

あなたが何よりも好きな孤独
火星の上にいて
思っている 夜明け
かたくなな生き方を奏でる
銀の弦の和音

真空の窓の外
私たちを切り離して
エアーバッグの堅いベッド
やがてこの街の果て
空はオレンジの翼を広げて

砂に建てた透けるお城に
あなたは住んでいるの
なんにも置かない部屋
光が反射してる
光が…

絵に描いた平和
モニターが見せる夢
目覚め
あやふやな存在でも認める
残酷な優しさ

それは誰の足跡もない
赤い砂の岸辺
運河を渡る風が歌っている

誰かふたりを ねぇ、探して
ふたりを
やりきれない闇
ふたりを
そう、足りないの
光が
ありふれた約束になれば…
いつか

空の中へ あなたの方へ
手を伸ばして
あたたかい
砂に建てた透けるお城に
あなたは住んでいるの
なんにも置かない部屋
光が満ちるように
光が…