全曲集/流浪人

新沼謙治 全曲集/流浪人歌詞
1.流浪人(さすらいびと)

作詞:津城ひかる
作曲:杉本眞人

一人 コップ酒 故郷 思う夜は
都会暮らしの 風が身に沁みる
人が渦巻く 荒海で
掴んだものと 引きかえに
俺は何を 手放したのか
がむしゃらに 生きてきた
流されて 生きてきた
それでいいのか…
今夜もため息 酒を飲む

おふくろ達者かと 受話器に声かける
今はそれしか できぬ親孝行
都会の街角は情けがない
それを嫌っていた俺も
同じ色に 染まってたのか
このままで 終るのか
流されて 生きるのか
思い悩んで…
唇噛みしめ 酒をつぐ

しあわせは どこにある
人生は まだ途中
負けてたまるか
明日を夢見て 酒に酔う
がむしゃらに 生きてきた
流されて 生きてきた
それでいいのか…
今夜もため息 酒を飲む


2.風まかせ夢まかせ

作詞:新沼謙治
作曲:新沼謙治

嫌なことは 忘れろよ
夢があるから 明日がある
風まかせ 夢まかせ
明日は明日の風が吹く
ちいさい事にはこだわらず
でっかい事にもこだわらず
風まかせ 夢まかせ
欲を捨てれば楽になる

隣の芝生は良く見える
見栄を張るには金がいる
風まかせ 夢まかせ
なぜかしんみり泣けてくる
鶴は鶴なり生きてゆく
亀は亀なり生きてゆく
風まかせ 夢まかせ
ツルは千年カメ万年

夢の谷間に風が吹く
風の谷間に夢を見る
風まかせ 夢まかせ
俺の人生風まかせ
明日は明日の風が吹く


3.時の命ずるままに


4.妻あり子あり友ありて


5.津軽恋女

作詞:久仁京介
作曲:大倉百人

津軽の海よ 竜飛岬は吹雪に 凍えるよ
日毎夜毎 海鳴りばかり
愚図る女の泣く声か
津軽の女よ 別れうたひとつ くちずさむ
にごり酒に想い出浮かべ
かじかむこころの 空を見る
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
津軽の女よ 枕乱して 引き込む 恋女
愛に生きて夢に生きて
白いかげろう 空に舞う

津軽の女よ ねぶた祭りの
ゆきずり たわむれか
過ぎた夜の匂いを抱いて
帰れと叫ぶ 岩木川
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
津軽の海よ 三味がゆさぶる
じょんがら聞こえるよ
嘆き唄か 人恋う唄か
胸のすきまに しみてくる

降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪

降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪


6.情け川

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

くわえ煙草の 赤い火が
指ではじけて 螢になった
なにか言ってよ 嘘でもいいの
嘘で明日が 生きられる
あなた……
どこへ流れる 情け川

倫(みち)にはずれた 恋だって
燃えた心は だませはしない
抱けば苦しい 捨てれば幸い
泣いてこたえが 出ぬものを
あなた……
呼んでせつない 情け川

まわり道でも その気なら
いつか叶うわ ふたりの夢が
風が変わろと みぞれになろと
惚れた男の 背にすがり
あなた……
ふたり流れる 情け川


7.旅先の雨に

作詞:小椋桂
作曲:小椋桂

つま先に雨 旅先の雨
気まじめ過ぎた 恋の重さを
逃れた旅と 見すかすように
桔梗に映える 富士に見とれて
ひと時なごむ 心 心責めるよ
せせらぎ近く 笛吹橋に
あの日の君の 忍び声する
旅先の雨に 洗われた心
今すぐ君に 持ち帰りたい
遅過ぎぬうちに 帰りたい

背中打つ雨 旅先の雨
時代遅れの 恋の重さを
恥じる心を いさめるように
うす紅の 桃の花屋根
君と訪ねた季節(とき)が 季節が浮かぶよ
灯ともし頃の 笛吹川に
月見草そっと 音立てて咲く
旅先の雨に洗われた心
今すぐ君に 持ち帰りたい
遅過ぎぬうちに 帰りたい

心打つ雨よ 旅先の雨よ
明日は晴れろ 恋する人
野道を急ぐ 男のために


8.三日月哀歌

作詞:阿久悠
作曲:川口真

初心と純との初恋は
とうに破れて 夢の中
白い林檎の花びらを
風が散らした あの日から

*やせても照らせ 三日月よ
せめても遠い面影を
吐息を酒にあびせつつ
今宵もきみを また想う*

ふれて恥じらうくちびるに
熱い涙が流れ込み
永遠の別れの旅立ちを
ひとり見送る 影法師

欠けても照らせ 三日月よ
哀れと思え 初恋を
年月重ね 日を送り
おさないままの きみに逢う

初心で色づく はじらいと
純が邪魔する ためらいが
花の嵐に あそばれて
ついに思いも とげぬまま

落ちても照らせ 三日月よ
忘れることのないように
ほろほろ泣いて くちずさむ
はるかなきみの 好きな歌

(*くり返し)


9.おとこ唄ひとり


10.ちいさな春


11.さすらい派


12.青春想譜

作詞:菅野小穂子
作曲:遠藤実

俺の名前で 故郷の母に
金を送ってくれたのは
君だろう 君に違いない
出過ぎた真似を するなよと
口で叱って 目で詫びる
俺の 俺の 俺の 青春想譜

何も言うなよ 分っているよ
言葉なんかが何になる
昼間の君と 夜の君
二人の君がいるけれど
想う心は ただひとつ
俺の 俺の 俺の 青春想譜

寒い冬の夜 屋台で食べた
君のおごりの中華そば
お汁(つゆ)も全部 吸うのよと
姉さんみたいな口をきく
声は生活(くらし)に 荒れてても
俺の 俺の 俺の 青春想譜


13.黒潮列車


14.ヘッドライト

作詞:阿久悠
作曲:徳久広司

北へ走ろう お前と二人
北は雪どけごろだろう
春もあるだろう
そんなに泣くなよ
今夜からは二人だけだよ
ふり向けば つらいことばかりの
東京は捨てたよ
夜霧にゆれてる
悲しみのヘッドライト

夜が明けたら ドライブインで
からだあたためてくれる
お茶をのもうよ
もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト

もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト


15.兄いもうと


16.嫁に来ないか

作詞:阿久悠
作曲:川口真

嫁に来ないか ぼくのところへ
さくら色した 君がほしいよ
日の暮れの公園で ギターを弾いて
なぜかしら忘れ物している 気になった
しあわせという奴を 探してあげるから
嫁に 嫁にこないか
からだ からだひとつで

嫁に来ないか ぼくのところへ
財布はたいて 指輪買ったよ
たんぽぽを指にはめ よろこんでいた
あの頃と同じよに 笑ってくれるかい
傾いたこの部屋も 綺麗に片づける
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで

真夜中のスナックで 水割りなめて
君のことあれこれと 考えているのさ
幸福という言葉 ぼくにはキザだけど
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで