新沼謙治ゴールデンベスト

新沼謙治 新沼謙治ゴールデンベスト歌詞
1.旅路

作詞:幸田りえ
作曲:徳久広司

北の旅路の 行き着く先は
ふたり暮らした この町だった
潮の匂いが しみついた
軒(のき)で港で 溶ける雪
ひとり日だまり 歩いて行けば
何処かでおまえに 逢えるだろうか
花の咲く頃 ここで生まれて
海鳴り聞いて ここで育った
おまえのふるさとに 今年も春が来る

夕日落ちれば 夜風が騒ぐ
空を見上げりゃ 星屑ばかり
息をひそめる 海鳥よ
明日(あす)の夜明けは 晴れだろうか
今も何にも 変わらぬ俺に
おまえが逢ったら 笑うだろうか
花の咲く頃 ここで生まれて
海鳴り聞いて ここで育った
おまえのふるさとに 今年も春が来る

花の咲く頃 ここで生まれて
海鳴り聞いて ここで育った
おまえのふるさとに 今年も春が来る


2.大雪よ

作詞:阿部佳織
作曲:阿部佳織

ちっぽけな自分に ため息こぼれたら
君に会いに行こう
限られた夏を一心に燃える
北の国の友に
万年雪が夕陽に 照らされて
茜色に染まる
疲れた体を投げ出し 眠れよと
静かに君がささやく
ああ大雪よ ああ大雪よ
その大きな腕を広げ 強く抱きしめてくれ

追いかけた夢が こわれてしまったら
君に会いに行こう
こおりつく冬を じっと耐えている
北の国の友に
冷たい氷の下で ふきのとう
春のおとずれ 祈る
時の流れるままに まかせよと
静かに君がほほえむ

ああ大雪よ ああ大雪よ
そのやさしいまなざしで いつも見守ってくれ
ああ大雪よ ああ大雪よ
どんなに遠く 離れても
君は心の友 君は心の友


3.古里はいいもんだ…

作詞:仁井谷俊也
作曲:弦哲也

山女(ヤマメ)焼いてる 囲炉裡のけむり
これが故郷の 匂いだよ
祭り太鼓を 遠くに聞いて
おふくろ料理に 舌づつみ
いいもんだ… いいもんだ…
いくつになっても 古里は
いいもんだ…

都会(まち)の疲れを 湯槽(ゆぶね)で流しゃ
幼なじみが 声かける
郷里(くに)の訛りで 仇名(あだな)を呼べば
こころは戻るよ あの青春(ころ)に
いいもんだ… いいもんだ…
いくつになっても 古里は
いいもんだ…

若い頃には 一升酒も
今は二合で 高いびき
眠る親父の 髭面(ひげづら)みれば
鉄拳(げんこ)の痛みも 懐かしい
いいもんだ… いいもんだ…
いくつになっても 古里は
いいもんだ…

いいもんだ…


4.嫁に来ないか

作詞:阿久悠
作曲:川口真

嫁に来ないか ぼくのところへ
さくら色した 君がほしいよ
日の暮れの公園で ギターを弾いて
なぜかしら忘れ物している 気になった
しあわせという奴を 探してあげるから
嫁に 嫁にこないか
からだ からだひとつで

嫁に来ないか ぼくのところへ
財布はたいて 指輪買ったよ
たんぽぽを指にはめ よろこんでいた
あの頃と同じよに 笑ってくれるかい
傾いたこの部屋も 綺麗に片づける
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで

真夜中のスナックで 水割りなめて
君のことあれこれと 考えているのさ
幸福という言葉 ぼくにはキザだけど
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで


5.ヘッドライト

作詞:阿久悠
作曲:徳久広司

北へ走ろう お前と二人
北は雪どけごろだろう
春もあるだろう
そんなに泣くなよ
今夜からは二人だけだよ
ふり向けば つらいことばかりの
東京は捨てたよ
夜霧にゆれてる
悲しみのヘッドライト

夜が明けたら ドライブインで
からだあたためてくれる
お茶をのもうよ
もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト

もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト


6.おもいで岬

作詞:阿久悠
作曲:川口真

春はたき火の燃えのこり
消えた流氷 とぶ鴎
酒を片手の 親父らが
顔をゆるめる 口ずさむ
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬

夏は真赤な ハマナスが
夜に人待つ 虫も鳴く
人目しのんで 若い衆が
肌を寄せ合う 月の下
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬

秋ははやばや 色づいて
風の音する すすり泣く
酒が恋しい 人恋し
手紙ばかりを 書く夜ふけ
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬

冬はたずねる 人もなく
白い灯台 ただ一つ
耐えてしのんで 船のりが
行方たずねる 目をはらす
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬


7.酒とふたりづれ

作詞:里村龍児
作曲:聖川湧

おまえが泣いて
泣いているような
露地の灯りに 雨がふる
少し濃い目の 水割りを
涙でうすめて 飲んでいた
おまえの面影 あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ

お前も聞いて
聞いているような
未練まじりの 流行歌(はやりうた)
指のすき間を 遠去かる
煙草の煙りに 浮かぶ面影(かお)
想い出 肴に あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ

おまえが呼んで
呼んでいるような
窓の残り灯 風の音
うしろ髪ひく 恋だけど
昔に戻れる 夢もない
倖せ祈って あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ


8.黒潮列車


9.愛妻 北挽歌

作詞:石本美由起
作曲:市川昭介

鰊(にしん)が獲れた あの頃は
俺も女房も 若かった
番屋暮らしの 共稼ぎ
俺はヤン衆と 鰊(にしん)舟
声を弾ませ 声を弾ませ引いた網
過ぎたあの日の 懐かしさ
こころ愛妻 北挽歌

祝いの餅に 子供らは
大漁景気(たいりょげいき)の 笑い声
網の破れを 妻は縫い
俺はソーラン 男節
酒を相手に 酒を相手に上機嫌
今じゃ岬の 潮風に
ゴメが思い出 呼ぶばかり

昔と同じ海の彩(いろ)
鰊(にしん)ばかりが なぜ来ない
沖の漁場が 命なら
俺は一生 漁(いさ)り舟
伸(の)るか反(そ)るかは 伸(の)るか反(そ)るかは時の運
波と苦労を 唄おうか
こころ愛妻 北挽歌


10.飛行機雲

作詞:木下龍太郎
作曲:宇崎竜童

どこに落として 来たんだろ
若い時には あったけど
旅の途中で 手離した
夢と言う名の 忘れ物
他人に拾われ ないうちに
早く見付けて くれないか
空に地図描く 飛行機雲よ

どこにどうして いるんだろ
時の流れに 流されて
二度と帰らぬ 青春を
共に過ごした あの女は
いまは不幸か 幸せか
様子見て来て くれないか
白い線引く 飛行機雲よ

どこに向えば いいんだろ
道にどこかで 迷っても
他人に聞けない 人生の
旅はそれぞれ 違うから
明日が見えない この胸に
出口教えて くれないか

空に伸びてく 飛行機雲よ
空に伸びてく 飛行機雲よ


11.男のやせがまん

作詞:建石一
作曲:杉本眞人

夢が叶って 良かったと
一言 書いてある
そんな手紙を 読みながら
ジンと泣ける夜
別れても別れても 俺を忘れずに
そっと そっと 見ててくれたあいつ
目がしらを かくす指
男の やせがまん

今の暮らしが 気にかかる
か細い 女文字
名前ひとつが 優しさか
俺を泣かす夜
揺れうごく 揺れうごく 遠い恋ごころ
二度と 二度と 語り合えぬあいつ
逢いたさを 抱きしめる
男の やせがまん

幸せを幸せを 今日も祈るだけ
俺の 俺の 胸をよぎるあいつ
泣いたなら 嘘になる
男の やせがまん

泣いたなら 嘘になる
男の やせがまん


12.渋谷ものがたり

作詞:麻生香太郎
作曲:浜圭介

酒でふさいだ心の傷に
若いヤツらの 歌がしむ
モノがあふれて 心が痩せて
スブヤの街は演歌が 居づらくなるばかり
夜更けのハチ公 目に涙
俺たち時代に はぐれたね あゝ…

群れをなしてる 若者だって
部屋に帰れば 寒枕
仮面剥ぎとりゃ 似たもの同士
シブヤの街は昔の自分を見てるよう
一緒に飲もうよ 夜明けまで
俺たち昭和の忘れもの あゝ…

何もいわせず 男が抱けば
世間ふりすて 泣く女
そんなロマンが 少しは残る
道玄坂の人目を忍んだ 仮の宿
誰でもさみしい 人恋しい
俺たちやっぱり昭和だね あゝ…


13.旅先の雨に

作詞:小椋桂
作曲:小椋桂

つま先に雨 旅先の雨
気まじめ過ぎた 恋の重さを
逃れた旅と 見すかすように
桔梗に映える 富士に見とれて
ひと時なごむ 心 心責めるよ
せせらぎ近く 笛吹橋に
あの日の君の 忍び声する
旅先の雨に 洗われた心
今すぐ君に 持ち帰りたい
遅過ぎぬうちに 帰りたい

背中打つ雨 旅先の雨
時代遅れの 恋の重さを
恥じる心を いさめるように
うす紅の 桃の花屋根
君と訪ねた季節(とき)が 季節が浮かぶよ
灯ともし頃の 笛吹川に
月見草そっと 音立てて咲く
旅先の雨に洗われた心
今すぐ君に 持ち帰りたい
遅過ぎぬうちに 帰りたい

心打つ雨よ 旅先の雨よ
明日は晴れろ 恋する人
野道を急ぐ 男のために


14.流るるままに


15.情け川

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

くわえ煙草の 赤い火が
指ではじけて 螢になった
なにか言ってよ 嘘でもいいの
嘘で明日が 生きられる
あなた……
どこへ流れる 情け川

倫(みち)にはずれた 恋だって
燃えた心は だませはしない
抱けば苦しい 捨てれば幸い
泣いてこたえが 出ぬものを
あなた……
呼んでせつない 情け川

まわり道でも その気なら
いつか叶うわ ふたりの夢が
風が変わろと みぞれになろと
惚れた男の 背にすがり
あなた……
ふたり流れる 情け川


16.津軽恋女

作詞:久仁京介
作曲:大倉百人

津軽の海よ 竜飛岬は吹雪に 凍えるよ
日毎夜毎 海鳴りばかり
愚図る女の泣く声か
津軽の女よ 別れうたひとつ くちずさむ
にごり酒に想い出浮かべ
かじかむこころの 空を見る
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
津軽の女よ 枕乱して 引き込む 恋女
愛に生きて夢に生きて
白いかげろう 空に舞う

津軽の女よ ねぶた祭りの
ゆきずり たわむれか
過ぎた夜の匂いを抱いて
帰れと叫ぶ 岩木川
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
津軽の海よ 三味がゆさぶる
じょんがら聞こえるよ
嘆き唄か 人恋う唄か
胸のすきまに しみてくる

降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪

降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪