むさし野恋唄

朝倉由美子 むさし野恋唄歌詞
1.むさし野恋唄

作詞:井上敏夫・補作詞:円香乃
作曲:西條キロク

小さな冬の 陽だまりで
春を待ってる 福寿草
ついておいでと 上水小橋(じょうすいこばし)
優しい指に すがりつく
乱されて ああ… このまま乱されて
燃えて むさし野 恋の道

二人で ずっと 寄り添って
夢のほとりを 歩きたい
指をからめて ふれあい橋を
渡れば春が 見えますか
流されて ああ… このまま流されて
ほろり むさし野 なみだ道

むすんだ指の ぬくもりも
きっと いつかは 消えてゆく
茜 暮れゆく 九道(くどう)の辻は
女の愛の 捨て場所ね
恋しくて ああ… それでも恋しくて
ゆらり むさし野 迷い道


2.笹舟情歌

作詞:井上敏夫・補作詞:藤原良
作曲:井上敏夫

笹の青さを うつした川の
流れせつない 瀬音の宿よ
辛くても 辛くても
あなたの傍(そば)で 生きたい
すがる岸辺を ゆれゆく笹の舟

慕(おも)い重ねた 愛しさ乗せて
そっと浮かべる 笹舟いずこ
ひと雫(しずく) ひと雫(しずく)
涙をのこして 夢を
追えば川面に 寄り添う水の鳥

葦(あし)の葉かげに しのんだ舟で
こころよせ合う ふたつの影よ
いつまでも いつまでも
あなたと命の 限り
明日へ流れる ふたりの笹の舟