全曲集

杉良太郎 全曲集歌詞
1.飲もうぜ

作詞:津村泰彦
作曲:津村泰彦

かなしい男の寂しい歌が
聞こえて来るよな 街灯かり
全てを捨ててこそ 浮かぶ瀬もあると
見上げた空に雨が降る

※男はいつでもつらいものだから
思い出グラス抱きしめて
熱い想いをとかすのさ
飲もうぜ今夜も 夜が明けるまで…※

眠れぬ夜には 窓少し開けて
アイツの名前を呼んでみる
星空よ返してよ あの日あの時を
流れる涙 嘘じゃない

(※くり返し)

飲むだけ飲んで 泣くだけ泣いて
涙が枯れたその後で
静かに目を閉じた 男の優しさが
少しづつ やって来る

(※くり返し)

夜が明けるまで…


2.すきま風

作詞:いではく
作曲:遠藤実

人を愛して 人はこころひらき
傷ついて すきま風 知るだろう
いいさそれでも 生きてさえいれば
いつか やさしさに めぐりあえる
その朝 おまえは 小鳥のように
胸に抱かれて 眠ればいい

夢を追いかけ 夢にこころとられ
つまずいて すきま風 見るだろう
いいさそれでも 生きてさえいれば
いつか ほほえみに めぐりあえる
その朝 おまえは 野菊のように
道のほとりに 咲いたらいい

いいさそれでも 生きてさえいれば
いつか しあわせに めぐりあえる
その朝 おまえは すべてを忘れ
熱い涙を 流せばいい


3.雨の物語

作詞:なかにし礼
作曲:浜圭介

泣いてすがるお前を 道端に残して
車のドアをしめる 俺の冷たさよ
雨よ降れ残酷に 雨よ降れ無情に
どうにもなりはしない 二人のこの恋は
俺に幻滅すれば 別れやすかろうと
そんな想いを込めて 冷たくしてみた

バックミラーにうつる お前の細い影
それをふりきるように 走り出せるのか
雨よ降れ残酷に 雨よ降れ無情に
二人の想い出など 水に流してくれ
ワイパーをつかっても 前が見えやしない
俺の心づもりを 涙が邪魔する

雨よ降れ残酷に 雨よ降れ無情に
どうにもならないなら ならないままでいい
俺は車をおりて お前に手をのばし
ふらふらと歩きだす 雨の物語


4.愛と泪

作詞:いではく
作曲:遠藤実

運命に負けたわと 泪の置き手紙
おまえは いまごろ どうしてるだろう
昔の話が じゃまになったら
忘れたけれど つまらない
男よ 男だと 話してくれよ

(セリフ)はじめて「おまえ」って呼んだ時
あいつはうれしそうな顔をしたっけ
いまでは夢の中でしか逢えなくなったけど
やっぱりおれが惚れたおんなは あいつひとりさ

もうすぐおまえの 好きな花の季節
せめても その花 飾っておくさ
思い出ほしくて さみしかったら
旅から帰る気軽さで
この部屋に この部屋に 戻って来いよ

かくれて泣いていた おまえの細い肩
いまなら この手に 抱きしめてやれる
心の傷に 世間の風が
冷たい時は 遠慮なく
この胸で泣くがいい 迎えに行くよ


5.望郷の唄

作詞:もず唱平
作曲:藤原蔵人

まだ明け染めぬ 山河に向かい
ただひとり手を振って
別れの挨拶をした

山の端のもみの木よ
今は廃屋の峠の茶屋よ
夜明け待つ 鳥達よ 鳥達よ

もう二度と逢うことはないけれど
情あるならば 母の行末 見守って欲しい
ああ男二十歳の 門出に想う 愛惜と夢

ふるさとを捨てて 得たのは何か
この胸に訊いたとて
答えが出るはずもない

さんざめく巷の灯よ
どこへ走るのか夜汽車の汽笛よ
ものいわぬ 星達よ 星達よ

一杯の火の酒に酔い痴れて
おのれ見失い 望み忘れたこの我を嘲え
ああ三十路過ぎてから 涙で知った人生の味

冬には野辺の緑も失せる
歳月に抗えず
ものみな老いて行くのか

他国を知らぬまま
母は身罷り 御無沙汰
お詫びの便りとて 届かない 届かない

つらくても帰ろうか もう一度
今日を生きること そして明日を考えてみたい
ああつのる里ごころ 托して唄う望郷の唄


6.流離


7.ラスト・ブルース


8.花の微笑


9.役者


10.雪の宿

作詞:いではく
作曲:遠藤実

軽い寝息の 横顔に
窓から差しこむ 雪あかり
うすい氷を 踏むような
暮しに耐えて 生きてきた
おまえに何をやればいい

せめて今夜は やすらかな
夢でも見てくれ 雪の宿
あしたあしたと 春を待つ
雪割り草に 似たような
おまえに 何をやればいい

なにか求めて さぐるよに
からめたつめたい 白い指
長い苦労の クセからか
涙で枕 濡らしてる
おまえに 何をやればいい


11.良太郎節

作詞:いではく
作曲:遠藤実

さても満座の皆様へ
ようこそおいで下さいました
高い所で 恐縮(きょうしゅく)ですが
杉良節にのせまして
ひとこと挨拶申し上げます

港・神戸の産声で波と汽笛が子守歌
末は船乗り夢みたが 歌にひかれてこの世界
だけど世の中 甘くない
花の咲かない 毎日で
目指すスターは ハァ やめの夢

いつか芝居と二本道
これも習ったわけじゃない
一匹狼 行く道は
汗と意地とで 体当り
からだ傷つけ 身につけた

歌と芝居は この命 男一匹 かけた道
ならば死ぬのも生きるも 奈落の上のこの舞台
つっぱり野郎と言われても
つっぱらなければ生きられない
雨の振る日も ハァ 晴れた日も

皆さんあっての良太郎
ともに心を結び合い
一緒に手拍子 打ちながら
今日も楽しく過ごしましょう
どうぞ よろしく頼みます


12.明日の詩

作詞:いではく
作曲:遠藤実

たとえひと時の やすらぎでも
あれば明日から 生きてゆけると
つぶやいた 横顔に
何を答えれば いいんだろう
木枯らしの吹く朝が寂しかったら
おれの背中みつめながらついて来い
泣いて昨日を ふり返るより
明日の詩を 唄おう

いつもひと並みに くらすことが
ほんのささやかな 望みですと
さみしそうな ほほえみに
どんななぐさめが あるんだろう
ため息を消すように雨が降るなら
おれの胸でおもいきり泣くがいい
泣いて昨日を ふり返るより
明日の詩を 唄おう

人生がくり返すことはないけど
やりなおしはいつだってできるだろう
泣いて昨日を ふり返るより
明日の詩を 唄おう


13.道標

作詞:結城燎
作曲:猪俣公章

何を信じて 生きればいいと
問わず語りの夜もある
この裏切りの うずまく中で
オレの心は 錆びてゆく
人は誰でも 弱い罪人
責める事など 出来ないさ
生きてるうちは 皆 迷い人
どんな夢見て 何処へ行く…

明日という日が オレの道標
明日という名の 道標

涙が似合う 年でもないと
胸の痛みを 突き放す
辛いことだけ 忘れてしまえ
オレのいつもの 口癖さ
人は誰でも 寒い旅人
時をさすらう 流れ者
生きてるうちは 皆 迷い人
どんな夢見て 何処へ行く…

明日という日が オレの道標
明日という名の 道標

明日という日が オレの道標
明日という名の 道標


14.罪びとたちの昼下がり


15.おまえとおれ

作詞:杉良太郎
作曲:遠藤実

そんなに好きじゃなかったんだよ 初めはさ
それほど いい女でもないお前にさ
どうかしてたよ 俺も
だけど…これが男と女かな
俺しかないんだね 俺しかないんだね
お前には

何にも出来ないおまえになんで惚れたのか
他にも 好きな女が あゝいたのにさ
どうかしてたよ 俺も
だけど…幸福にしてみたかった
俺しかないんだね 俺しかないんだね
お前には

こんなに深くなるのがとってもこわかった
年の差 気にせず燃えて 結ばれた夜
どうかしてたよ 俺も
だけど…お前をいまは愛してる
俺しかないんだね 俺しかないんだね
お前には


16.人生はバラード

作詞:杉良太郎
作曲:堀内孝雄

今、この幸せを 詩(うた)にして
あなただけに そっと贈ります。

いつでも私は 少年のままで
素朴な人生の夢を見た

さみしさこらえる 愛の日々
孤独の花が胸を打つ
けれども あなたが あなたがいる

人生は美しいバラード
人生は素晴らしいバラード
いつわりのない この詩(うた)を
今日も明日も 歌いつづける

くる日もくる日も あかりの消えた客席で
私のことを気づかって ささえてくれる
溢れる涙をのみこんで
拍手にかえてくれたとき
生きる力をかみしめる

人生は美しいバラード
人生は素晴らしいバラード
さようならのない この詩(うた)を
今日も明日も 歌いつづける

人生は美しいバラード
人生は素晴らしいバラード
さようならのない この詩(うた)を
今日も明日も 歌いつづける
あなたのために 歌いつづける
あなたのために 歌いつづける