ベスト35

村上幸子 ベスト35歌詞
1.不如帰

作詞:星野哲郎
作曲:桜田誠一

命二つを 結ぶ糸
ちぎれて哀し 相模灘
あなた あなた あなた…
この世の次の 次の世は
私のために 下さいと
泣いて血を吐く ほととぎす

添えぬ運命が すれ違う
京都の駅は 涙雨
いいえ いいえ いいえ…
あなたと生きた 一とせは
千万年と 同じです
夢を宝を ありがとう

思い続けて 死ぬことの
しあわせ知った 逗子の海
そうよ そうよ そうよ…
あなたの船の 丸窓で
夜啼く鳥が いたならば
それは私の ほととぎす


2.放浪記

作詞:星野哲郎
作曲:桜田誠一

束ねた髪に ほこりをためて
一皿五銭の 菜を買う
灯りさざめく 帝劇も
宵の銀座の にぎわいも
知らぬ知らぬ他国の うつし絵か
青い青い秋刀魚の 目に涙

なんにも無けりゃ 男も逃げる
しかたがないのは わかっても
露地に蚊放り火
焚くころは
恋のみれんに 鳴子坂
憎い憎いあいつの 唇の
匂い匂い呑み消す 香り酒

斜めにしいた せんべい蒲団
疲れたネオンが のぞきこむ
情けひとすじ 義理みすじ
明日は下谷か 日暮里か
一人一人重ねた 放浪の
破れ破れ畳を 引きむしる


3.にごりえ

作詞:星野哲郎
作曲:桜田誠一

灯り喰えて 沈む身に
似てやしないか ほてい草
胸をはだけて 団扇をつかう
ふてたつもりの 襟足に
昔しゃこれでも 花だよと
忍び泣きする 艶ぼくろ

落ちてもがけば もがくほど
はまる深みの 泥地獄
恋だ愛だとほざきなさんな
ここは命の切り売りで
その日 その日を生きている
泪女の 吹き溜り

飲んで騒いで いるときは
みんな殿様 華族さま
それでいいのさ このにごりえに
まことなんかは 要らないが
帰るあなたに 被せかける
羽織 重たい 朝もある


4.京の川

作詞:星野哲郎
作曲:美樹克彦

生きるか 死ぬかの 恋をして
女は綺麗に なるんやと
うまいこと 乗せはって
魂抜かれて しもうたわ
泣いて 渡った 高野川
あの日と同じ 顔をして
川が流れる 松ヶ崎

いいのよ 半ぱに 生きるより
抜け殻一枚 身にまとい
空蝉の 巷から
追われて逆さに 吊られても
燃えてあなたと 禁断の
木の実をたべた 罪ならば
うちは受けます 喜んで

割れても末に めぐりあう
加茂川育ちの 女です
あきらめたふりをして
じっくり思案を してますえ
内気装った その裏に
夜叉を隠して 先斗町
川は紅葉の 紅をさす


5.波浮の港


6.花嫁人形


7.宵待草


8.あなたへの数え唄


9.雪の越後をあとにして


10.みちのくしぐれ(デュエット:鳥羽一郎)


11.デュオ雨あがり(同:琴風豪規)


12.浪花恋しぐれ(同:たかたかし)


13.純情物語

梅宮辰夫・村上幸子
作詞:中山大三郎
作曲:中川博之

(男)君に何かを 言いたいけれど
(女)照れているのね やさしい人ね
(男)まぶしすぎるよ あまりにも
(女)どうぞこころを きかせてよ
(男)好きになるのが 怖いのさ
(女)私ちっとも かまわない

(男女)夜の盛り場 はなやぐ街で
(男女)男と女の 純情物語

(男)いやというほど むかしがあるよ
(女)それは私に会う前でしょう
(男)こころならずも 傷つけた
(女)それも私に会う前ね
(男)わるい奴かも 知れないよ
(女)私見る目が あるつもり

(男女)夜の盛り場 はなやぐ街で
(男女)男と女の 純情物語

(男)トシがちょっぴりはなれているね
(女)だからなおさら すてきじゃないの
(男)今夜これから つきあうかい
(女)私どこでもついて行く
(男)何かあるかも 知れないよ
(女)それが何だか しりたいの

(男女)夜の盛り場 はなやぐ街で
(男女)男と女の 純情物語


14.他人船


15.くちぐせ


16.夫婦坂


17.花ぬすびと


18.こころうるおい夢本線


19.じょんがら恋唄


20.じょんがらの宿


21.女の雪国


22.戻れぬ旅だよ人生は


23.恋のわかれ唄


24.盛り場かもめ

作詞:たきのえいじ
作曲:三木たかし

男の心は通り雨
気がつきゃもういない
うそとまことの真ん中で
あ〜今夜もひとり

※寒いよ 寒いよ
今じゃすがれる人もない
あ〜誰かそばに来て
盛り場かもめ 私はかもめ
赤いネオンが目にしみる※

街角あたりの占いじゃ
いいことありそうで
忘れましょうか いやなこと
あ〜背中を向けて

流れて 流れて
どこに流れて行くのやら
あ〜女がひとり
盛り場かもめ 私はかもめ
今じゃふるさと帰れない

(※くり返し)


25.酒場すずめ

作詞:山田孝雄
作曲:四方章人

涙という木に 止まった鳥は
人のやさしさ 忘れない
どうせ俺らは 酒場のすずめ
ちゅんちゅん ちゅんちゅん
ちゅんちゅん ちゅんちゅん
注いでおくれよ 情の酒を

幸せ探して お前も俺も
遠い故郷 捨てて来た
体寄せ合う 酒場のすずめ
ちゅんちゅん ちゅんちゅん
ちゅんちゅん ちゅんちゅん
泣いてくれるな 裏町ギター

春の木漏れ陽 ここ迄おいで
ビルの谷間の横丁に
今日も集まる 酒場のすずめ
ちゅんちゅん ちゅんちゅん
ちゅんちゅん ちゅんちゅん
お前のもうよ 人恋酒場


26.やがて港は朝


27.縄のれん


28.雪つばき


29.おまえと生きる


30.女の旅路

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

流れ流れて 明日は浮雲
女ひとりが たどりつくのは
潮の匂いの 北の酒場か
嘘の上手な 男の胸か

※あゝ 恋の灯りを ともせば
あゝ 風が吹き消す
何でこの世に 生れてきたの
涙似合う 身の上
しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで※

春に桜を 夏にはまなす
秋がくるころ この町すてる
一夜芝居の 終わりきたなら
寒い木枯し また冬がくる

あゝ 人が恋しい夜には
あゝ 枕を抱いて
忘れきれない 男の肌を
指でさぐる悲しさ
しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで

(※くり返し)


31.それなりに青い鳥

作詞:阿久悠
作曲:三木たかし

爪を噛む 女にだけ
聴こえる あの歌は
裏切りの哀しみか
男の呼びかけか
ひゅる ひゅると鳴るのは
真冬のあらしでも
泣いたら駄目 死んだら駄目
それなりに青い鳥

膝かけの 上で読む
破れた手紙には
いいころの想い出や
未練の数々が
哀しげな演歌(はやりうた)
遠くで 聴こえても
泣いたら駄目 死んだら駄目
それなりに青い鳥

窓ごしの漁火は
はかなく搖れてても
泣いたら駄目 死んだら駄目
それなりに青い鳥


32.螢火情話

作詞:たかたかし
作曲:三木たかし

暗い海鳴り 窓の外
ため息一つ肩でする
あれは螢火 恋の火か
いとしい男の腕の中
とべない女が 泣いて 泣いて
泣いて身をこがす
ハァー二度と
惚れまい他国の人には

海鴎おまえも さみしいか
手酌の酒が からになる
捨てていきたい いかれない
あなたに抱かれた枕唄
頬づえついて 波に 波に
波にくちづさむ

夢であなたが 触れたよで
乱れた襟に指をやる
消すに消せない 命火が
女のこころの闇にとぶ
逢いたいあなたに 泣いて 泣いて
泣いて夜が明ける


33.虞美人草


34.笹舟

作詞:木下龍太郎
作曲:船村徹

あなたを待ちます いつまでも…
こころ託した 笹舟を
日昏れの中へ 流す川
東京へ きっと届くと
信じていくつ
夢を流した ことでしょう

迎えてください その胸に…
どんな苦労も 二人なら
笑って耐える つもりです
ふるさとは 変わりないけど
ひとりでいると
他人町です 私には

お嫁に行きます あきらめて…
これが最後の 笹舟に
涙を載せて 流す川
しあわせに なれはしないと
分かっていても
親の言葉に 負けました


35.帰郷