男・女・勝・闘

村田英雄 男・女・勝・闘歌詞
1.無法松の一生(度胸千両入り)

作詞:吉野夫二郎
作曲:古賀政男

小倉生まれで 玄海育ち
口も荒いが 気も荒い
無法一代 涙を捨てて
度胸千両で 生きる身の
男一代 無法松

空にひびいた あの音は
たたく太鼓の 勇駒
山車の竹笹 堤灯は
赤い灯に ゆれて行く
今日は祇園の 夏祭り
揃いの浴衣の 若い衆は
綱を引出し 音頭とる
玄海灘の 風うけて
ばちがはげしく 右左
小倉名代は 無法松
度胸千両の あばれうち

泣くな嘆くな 男じゃないか
どうせ実らぬ 恋じゃもの
愚痴や未練は 玄海灘に
捨てて太鼓の 乱れ打ち
夢も通えよ 女男(みょうと)波


2.人生劇場

作詞:佐藤惣之助
作曲:古賀政男

やると思えば どこまでやるさ
それが男の 魂じゃないか
義理がすたれば この世は闇だ
なまじとめるな 夜の雨

あんな女に 未練はないが
なぜか涙が 流れてならぬ
男ごころは 男でなけりゃ
解るものかと あきらめた

時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ
吉良の仁吉は 男じゃないか
おれも生きたや 仁吉のように
義理と人情の この世界


3.男の土俵

作詞:村田英雄
作曲:村田英雄

やぐら太鼓が 隅田の川に
どんと響けば 土俵の上で
男同志の 血汐はたぎる
負けてなるかと どんとぶつかれば
まげも乱れる まげも乱れる 大銀杏(おおいちょう)

今日はこの手か 明日またあの手
胸に思案の 土俵入り仕度
締めたまわしを 両手でたたき
今日はやるぞと どんと四股ふんで
笑い浮かべて 笑い浮かべて 花道へ

無事に迎える 千秋楽の
汗もにじんだ この十五日
今場所済んだが 来場所目指し
けいこ重ねて どんと体当たり
男勝負の 男勝負の 道を行く


4.花と竜

作詞:村田英雄
作曲:村田英雄

波も荒けりゃ 心も荒い
度胸ひとつの 玄海男
恋も未練も 波間に捨てる
それが男さ それが男さ
花と竜

ごんぞ稼業で 生きぬく俺は
どんな苦労も 承知の上だ
胸を叩いて 青空にらむ
それが男さ それが男さ
花と竜

竜の彫りもの 伊達ではないぞ
命すて身の 若松みなと
俺の死に場所 ここだと決めた
それが男さ それが男さ
花と竜


5.九州鴉


6.男の一生

作詞:賀川幸生
作曲:賀川幸生

(セリフ)おまんら なめたらいかんぜよ

土佐のいごっそ 黒潮育ち
意地を通した 男伊達
酒と女にゃ 目がないけれど
折目筋目は きっちりつける
男一生 俺は行く
(セリフ)花火はまっこときれいやのう
パット咲いて パット散りよう
ほんまに 男の姿にようにちょうあョ

顔で笑って 心で泣いて
吐いたツバなら 呑みこめぬ
馬鹿じゃ出来ない 利口じゃ出来ぬ
中途半端じゃ 尚更出来ぬ
これが男の 生きる道
(セリフ)母ちゃんなんで早よう 死んでしもうたがや
今日の花嫁姿 まっこときれいやったぜよ
これでわしも安心して おまんのとこへいけるらあよ

嫁ぐ娘の 花嫁姿
俺の淋しい 祝い酒
暴れ者でも 吾が子を思う
親の心は 誰でも同じ
泣くなほえるな 土佐の海


7.人生太鼓

作詞:高橋直人
作曲:岡千秋

意地を右手に 左にゃ根性
力みなぎる ばちさばき
浮世やぐらで あばれ打ち
ソーレドドント ドントコイ
燃えて轟く 人生太鼓
男度胸の血が躍る

(セリフ)「俺の叩く太鼓は九州男の心たい
聞けば命も燃えるじゃろ」

富士の山より でっかい命
惚れたお前に 預けたぜ
情けやぐらで 夫婦打ち
ソーレドドント ドントコイ
意気が溶け合う 人生太鼓
空はあけぼの 陽が昇る

(セリフ)「お前は俺の太鼓に惚れたんじゃ
だまってついて来んかい」

裸一貫 筋金入りだ
苦労雨風 受けて立つ
夢のやぐらで 乱れ打ち
ソーレドドント ドントコイ
明日に届けよ 人生太鼓
春が出番を待っている

(セリフ)「いやー太鼓打ち終わった時ゃ
よかぁ気持ちじゃのぉ」


8.大盃 (女)


9.なみだ坂

作詞:松本礼児
作曲:むらさき幸

人の世の悲しみに 負けて生きるより
力合わせて二人で 歩いて行かないか
細いうなじの ほつれ毛さえも
胸をしめつける
辛い過去なら 誰でもあるさ
泣くがいい 泣くがいい
涙が涸れるまで

お前さえよかったら こんな俺だけど
ついておいでよ この手をしっかり握りしめ
言葉少なに うつむく頬に
浮かぶ泣きボクロ
生きてりゃこそ 明日もあるさ
泣くがいい 泣くがいい
涙が涸れるまで

一人では果てしない 遠い道のりも
心重ねてたどれば 幸せ見えてくる
やせてやつれた お前の肩を
濡らす涙雨
生命かけても 守ってやるさ
泣くがいい 泣くがいい
涙が涸れるまで


10.夫婦酒

作詞:はぞのなな
作曲:岡千秋

苦労をかけたな お前には
泣かされましたよ あんたには
浮世波風 くぐりぬけ
やっとつかんだ しあわせを
しみじみ味わう 夫婦酒
夫婦酒

目と目で話ができるには
五年はかかると いうけれど
着のみ着のまま 身を寄せて
夢をたよりの 幾月日
おもい出涙の 夫婦酒
夫婦酒

よろしく頼むよ これからも
なんです今更 水くさい
何はなくとも 思いやり
胸でやさしく あたためて
今夜は飲もうよ 夫婦酒
夫婦酒


11.死ぬまで一緒だよ


12.夫婦雨

作詞:宮原哲夫
作曲:奈和成悟

いつも世間に だまされやすい
お人好しだな おれたちは
それでいゝよと 頷きかえす
細いお前の 傘を持つ手に沁みる
夫婦雨(みょうとあめ)

先へ行こうと 後からこよと
今のまゝでは 無理がある
それを承知で 今夜も酒を
俺につぐのか 情けごころに泣ける
夫婦雨(みょうとあめ)

今日の苦労を 笑顔でうけた
可愛いやつだな お前のえくぼ
乱れ黒髪 手ぐしでといて
俺とおまえの つぐない心に春の
夫婦雨(みょうとあめ)


13.女房どの


14.おとこの傷


15.母の道


16.花の宴

作詞:三園みよじ
作曲:竹田喬

干した盃 注ぎたせば
苦労忘れの 祝い酒
夫婦神楽の 初舞台
今日は息子の 門出だよ
あれこれたくした 花の宴

過ぎた娘が ふえたよな
えみが可愛いい 嫁の顔
惚れた同志の 結びあい
夢をそろえた 二人びな
心をわけあう 花の宴

涙こらえて 窓の外
みれば月さえ 泣き笑い
親子三階 松の枝
のびて初孫 あやす日を
うかべてうれしい 花の宴


17.男の祈り

作詞:松本礼児
作曲:山田太郎

昔気質の 気難し屋も
ひとり芝居じゃ 意地さえはれぬ
苦労ばかりの 生涯を閉じた
おまえがいとしい 懐しい
今日も手酌の 迷い酒
涙もろとも 流し込む

愚痴のひとつも こぼしもせずに
俺を支えて 四十と余年
涙ばかりの 一生を終えた
女の舞台の 役まわり
せめて会いたや 夢まくら
夜の長さが 身にしみる

川のながれを せき止めたとて
人の運命は この手に負えぬ
辿りつきたい おまえのもとに
魂を重ねて 眠るため
俺はしばらく 此処に居る
風に吹かれて 此処にいる


18.嫁ぐ日よ

作詞:二階堂伸
作曲:市川昭介

夢がありゃこそ 祝いの唄は
声にならない 淋しさよ
女房よろこべ 泣くんじゃないぞ
俺とお前の 苦労を抱いた
嫁ぐ娘の晴れ姿

ねがおみつめりゃ 幼い頃の
ひざのぬくみを 思い出す
明日はこの家 出てゆく娘
行かせたくない 親父の胸に
酒の苦さが 身にしみる

喧嘩するなら やってもいいが
別ればなしは するじゃない
里の帰りに 初まご抱いて
見せておくれよ 可愛い笑顔
俺と女房の宝物


19.あゝ万次郎

作詞:賀川幸星
作曲:賀川幸星

怒涛逆巻く 足摺岬
海で育った いごっそう
父は亡くとも 泣くもんか
負けるもんかの 男の気概
土佐は清水の 快男子
あゝ中の浜 万次郎

流れ流され 南海孤島
耐えて忍んだ ど根性
着いた港は フェアーヘブン
ジョンと呼ばれて アメリカ生活
越えて七つの 海を行く
あゝ中の浜 万次郎

目には手ぬぐい 押しあてながら
逢えて嬉しと 泣いた母
十と一年 十ヶ月
苦労かけたと お袋さんに
詫びる男の 目に涙
あゝ中の浜 万次郎


20.浪花人情


21.男伊達

作詞:鈴木かずみ
作曲:鈴木かずみ

耐えて忍ぶが ご時世ならば
枯木に花咲く 時も来る
天下とるのだ 命と決めろ
ここが一番 度胸千両の
オーッサー 男伊達

どうか身体を おいといやすと
やさしい言葉を くれた女
恋のいろはは にがてだけれど
俺は生きたい 太く短く
オーッサー 男伊達

熱い情けが 身に染みたから
弱音吐かずに 前を向く
しぶき散れ散れ 逆巻く怒涛を
越えて一節 歌う人生
オーッサー 男伊達


22.山頭火

作詞:二階堂伸
作曲:加藤智

(セリフ )山あれば 山を観る
雨の日は 雨を聴く
春 夏 秋 冬
あしたもよろし
ゆうべもよろし

風に淋しく ゆれる影
雪に負けない 足跡に
強く生きろと 父の声
聞けばなおさら 身をせめる
負けぬ 負けぬ
人呼ぶ声も 山頭火

草のしとねが 母の胸
夢をみつめりゃ 問いかける
すべて忘れて 呑む酒に
今は涙も枯れ果てた
母よ母よ
人呼ぶ声も 山頭火

旅に恋せし姿あり
つきぬ縁の あの人に
狂えるほどに身をやいて
ひとりつぶやく この俺は
今は今は
人呼ぶ声も 山頭火


23.男三代

作詞:王良
作曲:岡千秋

俺がたたけば 祇園の空に
音がさえてる 汗が散る
恋の面影 誰にもみせぬ
男あらくれ 松五郎の
夢をさませる ちゃわん酒 ちゃわん酒

たいたおかゆを 二人ですすり
苦労分けあう 俺・お前
屋根の瓦も 涙でぬれて
かわくひまない 星空に
女房小春の 乱れ髪

龍があばれりゃ ぼたんが咲いて
引くに引けない 意地と張り
生きるためには 明日が勝負
男金五郎 人生ざんげ
龍がさければ 海が泣く


24.生命 (闘)


25.人生峠

作詞:宮原哲夫
作曲:小松原てるを

ひとつ越えれば またひとつ
つづく浮世の なみだ坂
負けて泣いてりゃ 突き落される
無情谷間の 無情谷間の
人生峠

おまえいりゃこそ この俺も
耐えてしのんだ いばら道
目から血を出す 口惜さつらさ
他人は知るまい 他人は知るまい
人生峠

風よ吹雪よ 吹き荒れろ
冬は必ず春となる
それを信じて 二人で生きる
愛の花咲け 愛の花咲け
人生峠


26.男侠(おとこぎ)


27.俺が村田だ


28.父子船

作詞:中村正義
作曲:中村正義

波に預けた この命
俺の体に花咲くしぶき
倅よく聞け筋金入りの
腕が自慢だ
時化が育てた 父子船

死んだお前の おふくろは
俺の大事な 片腕だった
倅たのむぜ 大漁旗を
今日もあげたい
昔ばなしの 父子酒

啼くな吠えるな白馬よ
走る荒海 乗り切る二人
明日は大漁だ 男の海で
綱を引く手に
俺と倅の父子船


29.男の花吹雪

作詞:吉秋雅規
作曲:北くすお

酒は苦くて 身に沁みて
呟くように 故郷の歌
女嫌いが はじめて惚れた
男はひとつの 恋に死ぬ
あゝ花吹雪 花吹雪
夢のかけらが 散るような

花は咲くより 散るときに
生命の炎 燃えさかる
愛しながらも 断ち切る恋に
男の意地が 身を焦がす
あゝ花吹雪 花吹雪
俺の涙に 似たような

ひとり旅する 辛さより
男の道の きびしさよ
恋は捨てても 明日の夢に
男は人生 賭けてみる
あゝ花吹雪 花吹雪
俺の希望が 舞うような


30.空手一代


31.伜(せがれ)


32.影をしのびて


33.無法松の一生(度胸千両入り)

作詞:吉野夫二郎
作曲:古賀政男

小倉生まれで 玄海育ち
口も荒いが 気も荒い
無法一代 涙を捨てて
度胸千両で 生きる身の
男一代 無法松

空にひびいた あの音は
たたく太鼓の 勇駒
山車の竹笹 堤灯は
赤い灯に ゆれて行く
今日は祇園の 夏祭り
揃いの浴衣の 若い衆は
綱を引出し 音頭とる
玄海灘の 風うけて
ばちがはげしく 右左
小倉名代は 無法松
度胸千両の あばれうち

泣くな嘆くな 男じゃないか
どうせ実らぬ 恋じゃもの
愚痴や未練は 玄海灘に
捨てて太鼓の 乱れ打ち
夢も通えよ 女男(みょうと)波


34.人生劇場

作詞:佐藤惣之助
作曲:古賀政男

やると思えば どこまでやるさ
それが男の 魂じゃないか
義理がすたれば この世は闇だ
なまじとめるな 夜の雨

あんな女に 未練はないが
なぜか涙が 流れてならぬ
男ごころは 男でなけりゃ
解るものかと あきらめた

時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ
吉良の仁吉は 男じゃないか
おれも生きたや 仁吉のように
義理と人情の この世界


35.男の土俵

作詞:村田英雄
作曲:村田英雄

やぐら太鼓が 隅田の川に
どんと響けば 土俵の上で
男同志の 血汐はたぎる
負けてなるかと どんとぶつかれば
まげも乱れる まげも乱れる 大銀杏(おおいちょう)

今日はこの手か 明日またあの手
胸に思案の 土俵入り仕度
締めたまわしを 両手でたたき
今日はやるぞと どんと四股ふんで
笑い浮かべて 笑い浮かべて 花道へ

無事に迎える 千秋楽の
汗もにじんだ この十五日
今場所済んだが 来場所目指し
けいこ重ねて どんと体当たり
男勝負の 男勝負の 道を行く


36.花と竜

作詞:村田英雄
作曲:村田英雄

波も荒けりゃ 心も荒い
度胸ひとつの 玄海男
恋も未練も 波間に捨てる
それが男さ それが男さ
花と竜

ごんぞ稼業で 生きぬく俺は
どんな苦労も 承知の上だ
胸を叩いて 青空にらむ
それが男さ それが男さ
花と竜

竜の彫りもの 伊達ではないぞ
命すて身の 若松みなと
俺の死に場所 ここだと決めた
それが男さ それが男さ
花と竜


37.男の一生

作詞:賀川幸生
作曲:賀川幸生

(セリフ)おまんら なめたらいかんぜよ

土佐のいごっそ 黒潮育ち
意地を通した 男伊達
酒と女にゃ 目がないけれど
折目筋目は きっちりつける
男一生 俺は行く
(セリフ)花火はまっこときれいやのう
パット咲いて パット散りよう
ほんまに 男の姿にようにちょうあョ

顔で笑って 心で泣いて
吐いたツバなら 呑みこめぬ
馬鹿じゃ出来ない 利口じゃ出来ぬ
中途半端じゃ 尚更出来ぬ
これが男の 生きる道
(セリフ)母ちゃんなんで早よう 死んでしもうたがや
今日の花嫁姿 まっこときれいやったぜよ
これでわしも安心して おまんのとこへいけるらあよ

嫁ぐ娘の 花嫁姿
俺の淋しい 祝い酒
暴れ者でも 吾が子を思う
親の心は 誰でも同じ
泣くなほえるな 土佐の海


38.人生太鼓

作詞:高橋直人
作曲:岡千秋

意地を右手に 左にゃ根性
力みなぎる ばちさばき
浮世やぐらで あばれ打ち
ソーレドドント ドントコイ
燃えて轟く 人生太鼓
男度胸の血が躍る

(セリフ)「俺の叩く太鼓は九州男の心たい
聞けば命も燃えるじゃろ」

富士の山より でっかい命
惚れたお前に 預けたぜ
情けやぐらで 夫婦打ち
ソーレドドント ドントコイ
意気が溶け合う 人生太鼓
空はあけぼの 陽が昇る

(セリフ)「お前は俺の太鼓に惚れたんじゃ
だまってついて来んかい」

裸一貫 筋金入りだ
苦労雨風 受けて立つ
夢のやぐらで 乱れ打ち
ソーレドドント ドントコイ
明日に届けよ 人生太鼓
春が出番を待っている

(セリフ)「いやー太鼓打ち終わった時ゃ
よかぁ気持ちじゃのぉ」


39.なみだ坂

作詞:松本礼児
作曲:むらさき幸

人の世の悲しみに 負けて生きるより
力合わせて二人で 歩いて行かないか
細いうなじの ほつれ毛さえも
胸をしめつける
辛い過去なら 誰でもあるさ
泣くがいい 泣くがいい
涙が涸れるまで

お前さえよかったら こんな俺だけど
ついておいでよ この手をしっかり握りしめ
言葉少なに うつむく頬に
浮かぶ泣きボクロ
生きてりゃこそ 明日もあるさ
泣くがいい 泣くがいい
涙が涸れるまで

一人では果てしない 遠い道のりも
心重ねてたどれば 幸せ見えてくる
やせてやつれた お前の肩を
濡らす涙雨
生命かけても 守ってやるさ
泣くがいい 泣くがいい
涙が涸れるまで


40.夫婦酒

作詞:はぞのなな
作曲:岡千秋

苦労をかけたな お前には
泣かされましたよ あんたには
浮世波風 くぐりぬけ
やっとつかんだ しあわせを
しみじみ味わう 夫婦酒
夫婦酒

目と目で話ができるには
五年はかかると いうけれど
着のみ着のまま 身を寄せて
夢をたよりの 幾月日
おもい出涙の 夫婦酒
夫婦酒

よろしく頼むよ これからも
なんです今更 水くさい
何はなくとも 思いやり
胸でやさしく あたためて
今夜は飲もうよ 夫婦酒
夫婦酒


41.男の祈り

作詞:松本礼児
作曲:山田太郎

昔気質の 気難し屋も
ひとり芝居じゃ 意地さえはれぬ
苦労ばかりの 生涯を閉じた
おまえがいとしい 懐しい
今日も手酌の 迷い酒
涙もろとも 流し込む

愚痴のひとつも こぼしもせずに
俺を支えて 四十と余年
涙ばかりの 一生を終えた
女の舞台の 役まわり
せめて会いたや 夢まくら
夜の長さが 身にしみる

川のながれを せき止めたとて
人の運命は この手に負えぬ
辿りつきたい おまえのもとに
魂を重ねて 眠るため
俺はしばらく 此処に居る
風に吹かれて 此処にいる


42.あゝ万次郎

作詞:賀川幸星
作曲:賀川幸星

怒涛逆巻く 足摺岬
海で育った いごっそう
父は亡くとも 泣くもんか
負けるもんかの 男の気概
土佐は清水の 快男子
あゝ中の浜 万次郎

流れ流され 南海孤島
耐えて忍んだ ど根性
着いた港は フェアーヘブン
ジョンと呼ばれて アメリカ生活
越えて七つの 海を行く
あゝ中の浜 万次郎

目には手ぬぐい 押しあてながら
逢えて嬉しと 泣いた母
十と一年 十ヶ月
苦労かけたと お袋さんに
詫びる男の 目に涙
あゝ中の浜 万次郎


43.山頭火

作詞:二階堂伸
作曲:加藤智

(セリフ )山あれば 山を観る
雨の日は 雨を聴く
春 夏 秋 冬
あしたもよろし
ゆうべもよろし

風に淋しく ゆれる影
雪に負けない 足跡に
強く生きろと 父の声
聞けばなおさら 身をせめる
負けぬ 負けぬ
人呼ぶ声も 山頭火

草のしとねが 母の胸
夢をみつめりゃ 問いかける
すべて忘れて 呑む酒に
今は涙も枯れ果てた
母よ母よ
人呼ぶ声も 山頭火

旅に恋せし姿あり
つきぬ縁の あの人に
狂えるほどに身をやいて
ひとりつぶやく この俺は
今は今は
人呼ぶ声も 山頭火


44.男三代

作詞:王良
作曲:岡千秋

俺がたたけば 祇園の空に
音がさえてる 汗が散る
恋の面影 誰にもみせぬ
男あらくれ 松五郎の
夢をさませる ちゃわん酒 ちゃわん酒

たいたおかゆを 二人ですすり
苦労分けあう 俺・お前
屋根の瓦も 涙でぬれて
かわくひまない 星空に
女房小春の 乱れ髪

龍があばれりゃ ぼたんが咲いて
引くに引けない 意地と張り
生きるためには 明日が勝負
男金五郎 人生ざんげ
龍がさければ 海が泣く


45.人生峠

作詞:宮原哲夫
作曲:小松原てるを

ひとつ越えれば またひとつ
つづく浮世の なみだ坂
負けて泣いてりゃ 突き落される
無情谷間の 無情谷間の
人生峠

おまえいりゃこそ この俺も
耐えてしのんだ いばら道
目から血を出す 口惜さつらさ
他人は知るまい 他人は知るまい
人生峠

風よ吹雪よ 吹き荒れろ
冬は必ず春となる
それを信じて 二人で生きる
愛の花咲け 愛の花咲け
人生峠


46.父子船

作詞:中村正義
作曲:中村正義

波に預けた この命
俺の体に花咲くしぶき
倅よく聞け筋金入りの
腕が自慢だ
時化が育てた 父子船

死んだお前の おふくろは
俺の大事な 片腕だった
倅たのむぜ 大漁旗を
今日もあげたい
昔ばなしの 父子酒

啼くな吠えるな白馬よ
走る荒海 乗り切る二人
明日は大漁だ 男の海で
綱を引く手に
俺と倅の父子船


47.男の花吹雪

作詞:吉秋雅規
作曲:北くすお

酒は苦くて 身に沁みて
呟くように 故郷の歌
女嫌いが はじめて惚れた
男はひとつの 恋に死ぬ
あゝ花吹雪 花吹雪
夢のかけらが 散るような

花は咲くより 散るときに
生命の炎 燃えさかる
愛しながらも 断ち切る恋に
男の意地が 身を焦がす
あゝ花吹雪 花吹雪
俺の涙に 似たような

ひとり旅する 辛さより
男の道の きびしさよ
恋は捨てても 明日の夢に
男は人生 賭けてみる
あゝ花吹雪 花吹雪
俺の希望が 舞うような


48.花の宴

作詞:三園みよじ
作曲:竹田喬

干した盃 注ぎたせば
苦労忘れの 祝い酒
夫婦神楽の 初舞台
今日は息子の 門出だよ
あれこれたくした 花の宴

過ぎた娘が ふえたよな
えみが可愛いい 嫁の顔
惚れた同志の 結びあい
夢をそろえた 二人びな
心をわけあう 花の宴

涙こらえて 窓の外
みれば月さえ 泣き笑い
親子三階 松の枝
のびて初孫 あやす日を
うかべてうれしい 花の宴