全曲集~まさか

松前ひろ子 全曲集~まさか歌詞
1.まさか

作詞:鳥井実
作曲:中村典正

登り坂 下り坂
そしてもひとつ 坂がある
まさか まさかの 浮世坂
泣きたいときには 泣くのもいいさ
あなたおまえと 声掛けながら
愛と涙で あなたと生きて行く

夫婦坂 子連れ坂
霧のむこうに 坂がある
まさか まさかに つまずくな
苦しみ悲しみ 忘れた頃に
思いがけない 嵐が来ても
握りしめてる この手は離さない

なみだ坂 苦労坂
中途半端じゃ 超えられぬ
まさか まさかの 迷い坂
世間を気にして 背伸びをするな
同じ痛みを 分け合いながら
夢を消さずに あなたと生きて行く


2.ゆきわり草

作詞:松井由利夫
作曲:山口ひろし

ひとりでは
生きては行けない 世の中だから
幸福(しあわせ)半分 涙を半分
分けあいながら
育てて行(ゆ)きます あなたと夢を
ふたりの絆を 結ぶ花
……雪割り草は こころ花

胸の灯(ひ)を
点(とも)して吹き消す そのくり返し
水割り半分 グラスに半分
つぎ足しながら
明日があるわと うなずきあうの
ふたりの絆を 結ぶ花
……雪割り草は 夫婦花

わたしには
あなたが故郷(ふるさと) 生きてく支え
ほほえみ半分 ため息半分
夢呼びながら
歩いて行(ゆ)きます 死ぬまで一緒
ふたりの絆を 結ぶ花
……雪割り草は いのち花


3.夫婦草

作詞:石本美由起
作曲:山口ひろし

あなたと一緒に 死んでもいいわ
二人の明日(あす)が ないのなら
幸せ探し 夢探し
たとえ苦労の 川だって
耐えて生きたい 水鏡
あなた、好きよ、どこまでも
夫婦草

冷めたい世間の 人眼を逃れ
涙をぬぐう 場末町
幸せひとつ 夢ひとつ
寒い夜更けの 燗酒に
情けしみじみ 寄せる頬
生きる、笑顔、浮かべたい
夫婦草

名もない小川の 流れに浮かぶ
浮草ふたつ 誰れと誰
幸せいずこ 夢いずこ
泣ける運命を かばい合う
愛がいのちの 二人づれ
固い、きずな、想いやり
夫婦草


4.国東半島

作詞:木下龍太郎
作曲:山口ひろし

裾を乱して 急いでみても
未練がまたも 袖を引く
おんな豊後路 両子寺(ふたごじ)へ
地図を頼りに 国東半島
早くあなたを 忘れるように
すがる想いで 手を合わす

二人旅する この日のために
見立てたつもり 恋袖
名前やさしい 姫島(ひめしま)よ
背伸びして見る 国東半島
側にみちづれ ない旅ならば
つらさ身に沁む 周防灘(すおうなだ)

ひとつ枕で 帯解(と)く宿は
根付(ねつ)けの鈴を 抱いて寝る
おんな豊後路 城下町
旅を重ねる 国東半島
明日は笑顔で 出直すために
ひとり今夜は 泣き納め


5.母ざくら

作詞:池田充男
作曲:山口ひろし

母が居たから 私がいるの
いつも面影 胸のなか
あれは笑顔の 母ざくら
春がくるたび いろ鮮やかに
匂うがごとく 咲くのです

おしゃれしなさい 綺麗になさい
女らしさを みせなさい
それがくちぐせ 母ざくら
年も苦労も 重ねたけれど
やさしく強い ひとでした

しあわせでしたか 私を生んで
花にひと言 聞いてみる
いのち限りの 母ざくら
遠いふるさと 夜空を見あげ
ごめんね ごめんね お母さん


6.祝いしぐれ

作詞:千葉幸雄
作曲:山口ひろし

鯛の刺身の わさびの辛さ
怒るあなたの 目に涙
夫婦ですもの わかります
娘を嫁に 出す心
せめて今夜 せめて今夜 水入らず
明日の祝いの門出酒

嫁ぐ娘が 畳に座り
両手ついての あいさつを
わざと聞こえぬふりをして
天井向いて いるあなた
扇ひらいて 扇ひらいて かくしても
祝いしぐれが ひざに降る

親という字を よく見てご覧
立って木を見る それが親
苦労しながら 育てた木
今日咲く花が 実になって
孫という名の 孫という名の 芽を出せと
祈る幸せ 祝い唄


7.浮草慕情 ~アルバム・バージョン~


8.いたわり坂

作詞:池田充男
作曲:山口ひろし

嵐のあとが 雨になり
晴れると思えば 風が吹き
笑ったつもりが 泣いていた
ねえあなた-
ずいぶん歩いて 来ましたね
息を とゝのえ ふり返る
石ころだらけの いたわり坂よ

痛かろ 指に 血がにじむ
わたしは平気よ それよりも
あなたが倒れちゃ 嫌ですよ
ねえあなた-
縁とは不思議な ものですね
頑固男と 意地っ張り
おんなが寄り添う いたわり坂よ

千尋下の 深い谷
万丈 はるかな
岩の山
ふたつを織り成す 白い雲
ねえあなた-
人生 墨絵の ようですね
登りつめましょ 百までも
これが夫婦の いたわり坂よ


9.酒場情話

作詞:かず翼
作曲:山口ひろし

「ごめんなさいね お客さん
奥はいつでも 予約席」
待っているんじゃ ないけれど
私にゃ見えるの あのひとが
ひとり無口に 飲む姿
酒場女の 身の上なんて
なぜか淋しい 過去ばかり

「外は雨です お客さん
少し話を 聞いてって」
思い出します 寒い夜
ふたりで最後の 差し向かい
遠い汽笛に 泣けたっけ
酒場女の 身の上なんて
みんな似たよな 傷がある

「北の生まれね お客さん
どこか似てるわ あのひとに」
暖簾くぐって 風のように
ふらりと戻って 来る日まで
恋の灯りは 消さないわ
酒場女の 身の上なんて
つかみきれない 夢ばかり


10.ふるさと挽歌


11.はなむけ祝い唄

作詞:千葉幸雄
作曲:山口ひろし

夕陽の小みちで 手と手をつなぎ
並んだ親子の 影法師
花嫁姿に 心はしぐれ
幼い月日が 目に浮かぶ
娘の門出に はなむけ祝い唄

金襴緞子の 帯しめながら
花嫁御寮は なぜ泣くのだろ

夫婦の契りは 親子の契り
両家に家族が 増えました
三月桃の日 五月の節句
可愛いい初孫 抱ける日を
めでたさ重ねて はなむけ祝い唄

涙と汗とを いっしょに流し
歩いて行くのよ 長い旅
雨風雪の日 道づれだから
人の字みたいに 支え合う
二人の明日へ はなむけ祝い唄


12.追分酒場

作詞:松井由利夫
作曲:山口ひろし

霙北風 しばれる夜は
いても立っても いられぬわたし
夜通し沖見て あんたの船の
無事を祈って いるくせに
互いに顔見りゃヨー 互いに顔見りゃヨー
意地を張り合う 追分酒場

生まれ松前 育ちは江刺
幼なじみの つがいの鴎
無口な男と 勝ち気な女
胸の想いを 切り出せず
徳利をころがしゃヨー 徳利をころがしゃヨー
酒が沁みるよ 追分酒場

いつかいつかと この冬越せば
女ざかりも 半ばを過ぎる
漁師の女房は 苦労の板子
浮くも沈むも 一緒だと
ひとこと言われりゃヨー ひとこと言われりゃヨー
嫁に酔うのに 追分酒場


13.あなたのみなと~いい夫婦~


14.望郷千里


15.愛につつまれて ~アルバム・バージョン~