全曲集~夢の星屑

松原のぶえ 全曲集~夢の星屑歌詞
1.夢の星屑


2.別れの霧笛

作詞:麻こよみ
作曲:市川昭介

過去を断ち切り 出直す時に
女は海峡 渡ります
二度とあなたに 戻らない
決めて夜明けの 船を待つ
哭くな霧笛よ 霧笛よ哭くな
哭けば未練の 波が立つ

命あずけて 尽してみても
傷つくだけの 愛でした
ふたりこのまま 続いたら
いつかあなたを 怨むだけ
鳴くな鴎よ 鴎よ鳴くな
鳴けば涙が 渦を巻く

出船 桟橋 あなたの姿
さがす女の 哀しさよ
二度と恋など しませんと
決めて面影 抱きしめる
哭くな霧笛よ 霧笛よ哭くな
哭けば明日が 遠くなる


3.霧幻海峡

作詞:いとう彩
作曲:田尾将実

遠く離れりゃ 離れるほどに
つのる恋しさ 女の未練
行くなとひと言 言われたら
船には乗らずに いたものを
馬鹿よ馬鹿よね 胸の隙間を
哭く霧笛…
越えて来ました 北海峡

あなた空似の 人さえいない
飲めば酔います ひとりの酒場
おまえが最後と 言いながら
わたしを冷たく 捨てたひと
いつになったら 忘れられよか
面影を…
二度と戻れぬ 北海峡

心がぼろぼろ 崩れそな
夜には夢でも 愛に来て
こらえ切れずに 泣いているよな
泪雨…
春はまぼろし 北海峡


4.泣きぼくろ

作詞:下地亜記子
作曲:市川昭介

捨ててゆくなら 優しさなんて
胸に残して ゆかないで
あなた寒いわ 心が肌が
せめて逢いたい もう一度
想い出 溜息 涙酒
未練哀しい 泣きぼくろ

つらい別れが 教えてくれた
男心の 裏表
あなた答えて あの優しさは
その場限りの 嘘ですか
気まぐれ たわむれ 薄情け
濡れて哀しい 泣きぼくろ

憎さ三分(さんぶ)に 愛しさ七分(しちぶ)
忘れられない 身がつらい
あなた欲しいの あのぬくもりが
夢の中でも 恋しがる
独り寝 ぬけがら ほつれ髪
運命(さだめ)哀しい 泣きぼくろ


5.春待さくら草

作詞:下地亜記子
作曲:岡千秋

泣いちゃいけない くじけちゃダメよ
転べば起きましょ 何度でも
苦労に負けたら 明日(あす)はない
花よ咲け咲け 命の限り
つらいの つらいの飛んでゆけ 飛んでゆけ
おんな夢みる さくら草

お人好しだと 笑われようと
信じてゆきたい 人の世を
誰にもあるのよ 傷あとは
花よ咲け咲け 浮世の隅で
痛いの 痛いの飛んでゆけ 飛んでゆけ
耐えて忍んだ さくら草

夢を支えに 歩いてゆけば
いつかは倖せ きっと来る
涙は明日(あした)の 邪魔になる
花よ咲け咲け 心の庭に
弱虫 泣き虫 飛んでゆけ 飛んでゆけ
つぼみ春待つ さくら草


6.今宵かぎり


7.男なら

作詞:吉岡治
作曲:岡千秋

悔し涙を噛みしめて
それでも肩を落とさない
見栄が男の つっかい棒と
からから辛い 酒を飲む
なァ 下手な慰め言わないぜ
男なら 男なら
黙って心で あゝ 酒を飲む

想いばかりがただ燃えて
日暮れりゃ遠い道ばかり
照る日 曇る日 さまざまだよと
何処かで唄う 演歌ぶし
なァ 七つ転んでまだ転ぶ
男なら 男なら
それでも真赤な ああ 夢を見る

運否天賦(うんぷてんぷ)は 風しだい
時代がいつか 俺と寝る
そうさ最後に 笑えばいいさ
それまでふたり はしご酒
なァ 晴れて男の花道を
男なら 男なら
綺麗に飾ろぜ あゝ 男なら


8.演歌みち

作詞:吉岡治
作曲:岡千秋

爪先あがりの この坂を
誰が名づけた 浮世坂
風が背をおす 日もあれば
雨が胸つく 肩たたく
しんどいネ そりゃましんどいけれど
エンヤコラ このみち 演歌みち

人間生きてりゃ 誰にでも
いつか身につく 垢もある
責めてくれるな はしご酒
捨てちゃいないさ 夢だけは
しゃないネ そりゃましゃないけれど
エンヤコラ このみち 演歌みち

明日は明日の 風が吹く
惚れてふられて また惚れて
はぐれ鳥にも いつの日か
待てば日和(ひより)の 春もあろ
しんどいネ そりゃましんどいけれど
エンヤコラ このみち 演歌みち


9.なみだの棧橋

作詞:杉紀彦
作曲:市川昭介

どこへ行くとも 言わないで
夜明け あの人 船の上
雨のデッキに 眼をこらしても
溢れる泪で 何にも見えない
わけをきかせて くださいと
叫ぶこの声 ドラが消す
行かないで 行かないで 行かないで

寒さ間近の 波しぶき
夜明け桟橋 雨しぶき
こんな時間に 出て行く船に
あの人希望を かけたのだろうか
だけど私は どうするの
何もおしえず 行くなんて
行かないで 行かないで 行かないで

ぼくの故郷は 君の胸
いつもあの人 言っていた
いつか夜明けに 帰って来ると
ひと言きければ こんなに泣かない
私いつまで 待ちますと
船につたえる 束の間を
行かないで 行かないで 行かないで


10.泣いたりなんて…


11.蒼い月

作詞:Non
作曲:小松勇仁

恋は激しく 燃えて
涙は哀しく 枕を濡らす
たった一夜の 逢瀬でも
腕に抱かれて 散れば花
心が溶けて 躰ひとつに重ね
闇を走る けものの様に強く
夢と知って とかれた帯が悲しい
月が燃えます 蒼い月

人は誰でも きっと
涙の数だけ 幸せになる
そんな言葉を 信じて
腕に抱かれて 眠る花
震える指と 熱い吐息の中で
時が流れ 心刹那に乱れ
明日も見えぬ 二人の運命悲しい
心濡れます 蒼い月

心が溶けて 躰ひとつに重ね
闇を走る けものの様に強く
夢と知って とかれた帯が悲しい
月が燃えます 蒼い月


12.蛍

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

はぐれ蛍が よりそって
しあわせ手さぐり 夢さぐり
きれいごとでは 愛しきれない
この人と この人と
命かさねて
生きるふたりの 濁り川

抱いてください おもいっきり
明日のゆくえも わからない
夜のすき間を こぼれて落ちて
この人と この人と
躰こがして
生きるふたりの 蛍川

水が濁った この街に
蛍は住めぬと 人はいう
いいの一緒に 翔べたらいいの
この人と この人と
おなじ運命を
生きるふたりの 情け川


13.おんなの出船

作詞:山田孝雄
作曲:船村徹

涙 涙 涙 涙
涙枯れても 枯れるな恋よ
船に 私は乗る
あなた 桟橋で
白いテープを引く
お別れ波止場
サヨナラ サヨナラ
おんなの出船

夢を 夢を 夢を 夢を
夢を下さい おんなの夢を
明日は どうにかなる
今夜 見る夢に
愛を信じて行く
一人の旅路
サヨナラ サヨナラ
おんなの出船

心 心 心 心
心あげます おんなの心
他に 何もない
あげる ものなんて
沖じゃカモメが泣く
お別れ波止場
サヨナラ サヨナラ
おんなの出船


14.なみだ雨


15.夏…あの日の夢

作詞:Non
作曲:小松勇仁

もう泣かない… そう決めたの
あなたに別れ告げた あの日
甘えるのも 今日で終わり
あなたを待つのも 今日で終わり…
悲しくはない 幸せだった
ここから一人 旅立つ私
愛するより 愛されたい
それは儚い 儚い夢

覚えてるわ… あの夏の日
二人で行った 湘南の海
真っ赤に焼けた 水着の痕
あなたは優しく なぞってくれた
振り向かないわ もう決めたから…
これから二人 別々の道
写真だけは 大事にするわ
恥ずかしそうな あなたの顔

悲しくはない 幸せだった
ここから一人 旅立つ私
愛するより 愛されたい
それは儚い 儚い夢


16.桜、散る海

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

桜花びら 幾千も
瞳をうずめて 空に舞い
きららきららと 哀しみが
四月の海に降りしきる
突然 この世から あなたをなくして
涙かれはて こころ狂おしく…
会いたくて 会いたくて
あなたに会いたくて
―明日へ行けない

海を見つめて ただひとり
時間の迷子になってます
いっそわたしも あとを追い
霞の彼方に消えたくて…
あなたがこの胸に 生きてるかぎりは
きっとわたしは 誰も愛せない
さよならも さよならも
言えないままだから
―明日へ行けない

わたしをひとりに しないとあんなに
あなた約束したじゃないの
会いたくて 会いたくて
あなたに会いたくて
―明日へ行けない