北の冬薔薇

松原健之 北の冬薔薇歌詞
1.北の冬薔薇

作詞:石原信一
作曲:弦哲也

北の海を 薔薇色に
染めて陽が沈む
明日(あす)の祈りを なぶるのか
風は雪まじり
もし 命の灯(ひ)を もし 差し出しても
いま 胸に抱かれて ああ 永眠(ねむ)れたら
きりきりと心が泣く 想い出の青い棘(とげ)
あなたに 届きますか
ひそかに一輪 枯れない冬薔薇

人の運命(さだめ) 受け入れて
あきらめることが
せめてわたしに 残された
愛なのでしょうか
もし 生まれ変わる もし 奇跡があれば
いま 空に飛び立ち ああ 鳥になる
きりきりと心が泣く 海峡に引き裂かれ
あなたに 届きますか
岬に一輪 ふるえる冬薔薇

きりきりと心が泣く あざやかな悲しみに
あなたに 届きますか
ひそかに一輪 枯れない冬薔薇


2.思い出してごらん

作詞:石原信一
作曲:弦哲也

思い出してごらん 遠い昔の歌を
母の膝の上で 聴いた子守歌
さあ 出かけましょうか 夢の中へ
目を閉じて なつかしく 耳をすまして
時の彼方に 隠れて消えた
やさしさを 見つけに行こう
そっと そっと 胸の奥
旅で失くした 心の水を
みずうみに すくいに行こう
夢の空に きらめく星たち

思い出してごらん いつか忘れた歌を
母のそばで眠り 聴いた子守歌
さあ 出かけましょうか 夢の中へ
やわらかな 陽だまりに 耳をすまして
風の向こうに まぶしく微笑(わら)う
野の花を 見つけに行こう
そっと そっと 胸の奥
涙にじませ すなおに泣いた
夕焼けを 眺めに行こう
いまはいない きらめく人たち

もしも疲れて やりきれなさや
悲しみが 包んだ夜は
そっと そっと 胸の奥
母の匂いが いまでも染みる
子守歌 探しに行こう
夢の空に きらめく星たち