山茶花

桑田沙織 山茶花歌詞
1.山茶花

作詞:桑田沙織
作曲:イトウミホコ

風車ただからからと 夕凪を待ち焦がれ
手を伸べた きみの名残は静かに壊れた

いつの間にはぐれたのあてどもないのに
ほろりほろり落ちる山茶花 伝えられぬ恋を隠して
満ちて欠けるお空の穴は 触れる事を叶えずに

砂時計 たださらさらと とめどなく時削り
泣き濡れて眠ったままに熱を持つまぶた

凛と咲く花の様に私を拒んで

ほろりほろり落ちる山茶花 何を悼み涙こぼすの
寄せて返す胸に細波 いつになれば止むのでしょう

すれ違ったあの娘春の匂いで
振り返るその横顔微笑んでいた

ほろりほろり落ちる山茶花 足の下に赤い絨毯
夢に通う道往く半ば融け出してく絵空事

ほろりほろり落ちる山茶花尽きた花弁空に浮かべて
巡り巡る季節の中でもいちどだけ逢いたくて


2.零レル柘榴

作詞:桑田沙織
作曲:TATOO

もういいかい もういいよ ここのつ数え遠ざかる想い
足音に振り向けど おいてけぼりビーズの指輪

今日もふたり明日もふたりこころ見失い
今日もひとり明日もひとり生きてゆくことでしょう

いとしいひとよ 忘れないで 紅い唇のぬくもりを
呼び声だけ木魂返し もつれた記憶 蝕んでゆく また

月の影 夢の緑 探しあぐねて 金曜 夜明け

息をあらげ 声をあらげ 抱いた素肌は
息をひそめ 声をひそめ 通り過ぎゆくだけ

いとしいひとよ 離さないで 握り返した冷たい手を
優しい嘘 繋ぎあわせ 解けた道を結びなおして また

いとしいひとよ此処においで 熟れた柘榴はちきれる間に
ビーズの粒飛び散らせて あたしの糸が千切れる前に

いとしいひとよ思い出して身体の芯まで満たす色彩
廻る星に身を溶かして隠れた姿探し求める また