島椿

桜井くみ子 島椿歌詞
1.島椿

作詞:月光寺照行
作曲:叶弦大

逢えば重なる 愛しさを
つかみ取ってよ 私から
波浮(はぶ)の港は 夕陽もおちて
淋しい 淋しいよ‥
たとえ親から はぐれても
ついてゆきたいあなたです 島椿

紺色(あい)の絣(かすり)に 紅させば
思い出すのよ 椿(はな)祭り
待っていろよと あなたは言うが
切ない 切ないよ‥
海が泣くたび 荒れるたび
遠いあなたに呼びかける 島椿

風の乳ヶ崎(ちがさき)岬から
ふたり見つめた 伊豆の海
島のおんなは 強がりだけど
恋しい 恋しいよ‥
はやく迎えに 来てほしい
あなたいちずに咲きたいの 島椿


2.夢あかり

作詞:月光寺照行
作曲:藤竜之介

蛇の目傘から こぼれる雨が
肩につめたい 裏通り
そっと私の 背中をつつむ
好きなあなたの ぬくもりが
女ごころに ほろりと沁みて
明日が見えそな 港は夢あかり

北の桟橋 吹き切る風に
啼いて群れとぶ かもめ鳥
海が塒(ねぐら)の さすらい暮らし
船に乗るしか 能がない
こんな男で おまえがよけりゃ
ついて来いよと グラスを傾ける

胸にしまった 悲しみさえも
溶けて静かに 消えてゆく
これが二人の 縁(えにし)でしょうか
今はあなたが 側にいる
きっと変わらぬ このしあわせを
窓に映した 十六夜(いざよい)夢あかり