ベスト

森進一 ベスト歌詞
1.夜の無言(しじま)


2.薄雪草

作詞:吉岡治
作曲:森進一

鏡のなかで 何年ぶりに
忘れたわたしの 笑顔に逢えた
何故かいつでも しあわせ遠い
こんな…こんな女でよかったら
あなたのそばで そっと咲きたい
北の花です 薄雪草(うすゆきそう)

涙を咬んだ 女の意地は
素直になれずに 心も荒れた
そんな飲み方 やめろと言って
つよく…つよく叱った優しい手
あなたと二人 生きてゆきたい
北の花です 薄雪草

薄めの紅を 小指で描いて
あなたに着物を 褒められたくて
遅い春でも 短いなりに
咲いて…咲いて乱れて夢うつつ
あなたの愛に 散って嬉しい
北の花です 薄雪草


3.ゆうすげの恋

作詞:中山大三郎
作曲:中山大三郎

ゆうすげは 淡い黄色よ
夜に咲き 朝に散る花
あなたは夜更けに来て 朝帰る
その度別れの匂いをおいてゆく
さよならは 言わないで

初めての 恋じゃないけど
あなたには 命がけなの
やさしさだけ欲しいと 言わないわ
あなたと一緒に歩いてゆきたいの
この思い わかってよ

山陰に 咲いて散りゆく
ゆうすげも 命ある花
あなたがただひとつの夢なのよ
すべてを投げ出しつくしてみたいのよ
いつまでも どこまでも


4.北の螢

作詞:阿久悠
作曲:三木たかし

山が泣く 風が泣く
少し遅れて 雪が泣く
女 いつ泣く 灯影(ほかげ)が揺れて
白い躰(からだ)がとける頃

もしも 私が死んだなら
胸の乳房をつき破り
赤い螢が翔(と)ぶでしょう

ホーホー 螢 翔んで行け
恋しい男の胸へ行け
ホーホー 螢 翔んで行け
怨(うら)みを忘れて 燃えて行け

雪が舞う 鳥が舞う
一つはぐれて 夢が舞う
女 いつ舞う 思いをとげて
赤いいのちがつきる時

たとえ 遠くにはなれても
肌の匂いを追いながら
恋の螢が翔ぶでしょう

ホーホー 螢 翔んで行け
恋しい男の胸へ行け
ホーホー 螢 翔んで行け
怨みを忘れて 燃えて行け

ホーホー 螢 翔んで行け
恋しい男の胸へ行け
ホーホー 螢 翔んで行け
怨みを忘れて 燃えて行け


5.冬のリヴィエラ

作詞:松本隆
作曲:大瀧詠一

彼女(あいつ)によろしく伝えてくれよ
今ならホテルで寝ているはずさ
泣いたら窓辺のラジオをつけて
陽気な唄でも聞かせてやれよ

アメリカの貨物船が
桟橋で待ってるよ

冬のリヴィエラ 男って奴は
港を出てゆく船のようだね
哀しければ 哀しいほど
黙りこむもんだね

彼女(あいつ)は俺には過ぎた女さ
別れの気配をちゃんと読んでて
上手にかくした旅行鞄に
外した指輪と酒の小壜さ

やさしさが霧のように
シュロの樹を濡らしてる

冬のリヴィエラ 人生って奴は
思い通りにならないものさ
愛しければ 愛しいほど
背中合わせになる

皮のコートのボタンひとつ
とれかけて サマにならない

冬のリヴィエラ 男って奴は
港を出てゆく船のようだね
哀しければ 哀しいほど
黙りこむもんだね


6.新宿・みなと町

作詞:麻生香太郎
作曲:西谷翔

新宿はみなと町
はぐれ者たちが 生きる辛さ
忘れて酒をくみかわす町
人を押しのけて生きてゆくより
安い酒に酔いたいね
新宿… 新宿… 新宿みなと町

新宿はみなと町
心焼き尽(つく)し 背中まるめ
見果てぬ夢を語りつぐ町
誰もさみしさが苦いのだろう
俺に似てるやつばかり
新宿… 新宿… 新宿みなと町

新宿はみなと町
旅に出たやつも 流れ者も
いつかはふらり舞いもどる町
生きて行くことは上手(うま)くなくても
どこか優しい仲間たち
新宿… 新宿… 新宿みなと町


7.襟裳岬

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

北の街ではもう 悲しみを暖炉で
燃やしはじめてるらしい
理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち
老いぼれてしまうから
黙りとおした 歳月(としつき)を
ひろい集めて 暖めあおう
襟裳の春は 何もない春です

君は二杯めだよね コーヒーカップに
角砂糖をひとつだったね
捨てて来てしまった わずらわしさだけを
くるくるかきまわして
通りすぎた 夏の匂い
想い出して 懐かしいね
襟裳の春は 何もない春です

日々の暮らしはいやでも やってくるけど
静かに笑ってしまおう
いじけることだけが 生きることだと
飼い馴らしすぎたので
身構えながら 話すなんて
ああ おくびょう なんだよね
襟裳の春は 何もない春です

寒い友だちが 訪ねてきたよ
遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ


8.女のためいき

作詞:吉川静夫
作曲:猪俣公章

死んでもお前を離しはしない
そんな男の約束を
嘘と知らずに信じてた
夜が夜が夜が泣いてる
ああ 女のためいき

どうでもなるよになったらいいと
思いなやんだ時もある
なににすがって生きるのか
暗い暗い暗い灯影の
ああ 女のためいき

男と女の悲しいさだめ
なんで涙がつきまとう
ほれているから憎いのよ
未練未練未練一つが
ああ 女のためいき


9.命かれても

作詞:鳥井実
作曲:彩木雅夫

惚れて振られた 女の心
あんたなんかにゃ わかるまい
押え切れない 淋しさは
死ぬことよりも つらいけど
なぐさめなんかは 欲しくない

みんなあんたが おしえてくれた
酒もタバコも うそまでも
泣かぬつもりで いたけれど
裏町ギターの あの唄に
今夜はしみじみ 泣かされる

こんどこそはと 命をかけて
惚れてみたけど 駄目だった
女の青春を唇を
返してくれとは 言わないが
死ぬまで愛して 欲しかった


10.ひとり酒場で

作詞:吉川静夫
作曲:猪俣公章

ひろい東京に ただ一人
泣いているよな 夜が来る
両手でつつむ グラスにも
浮かぶいとしい 面影よ
夜の銀座で飲む酒は
なぜか身にしむ 胸にしむ

嘘で終わった 恋なんか
捨てて忘れて しまいたい
男の意地も おもいでも
流せ無情の ネオン川
夜の銀座で飲む酒は
なぜか身にしむ 胸にしむ

暗い東京の 酒場でも
夢があるから 酔いにくる
今夜はとても 淋しいと
そっとあの娘が 言っていた
夜の銀座で飲む酒は
なぜか身にしむ 胸にしむ


11.年上の女(ひと)


12.花と蝶

作詞:川内康範
作曲:彩木雅夫

花が女か 男が蝶か
蝶のくちづけ うけながら
花が散るとき 蝶が死ぬ
そんな恋する 女になりたい

花が咲くとき 蝶が飛ぶ
蝶が死ぬとき 花が散る
春を競って あでやかに
どちらも どちらも 命を賭ける

花のいのちは 短いけれど
蝶のいのちも はかなくて
花が散るとき 蝶が死ぬ
そんな恋する 二人になりたい


13.港町ブルース

作詞:深津武・なかにし礼
作曲:猪俣公章

背のびして見る海峡を 今日も汽笛が遠ざかる
あなたにあげた 夜をかえして
港、港 函館 通り雨

流す涙で割る酒は だました男の味がする
あなたの影を ひきずりながら
港、宮古 釜石 気仙沼

出船 入船 別れ船 あなた乗せない帰り船
うしろ姿も 他人のそら似
港、三崎 焼津に 御前崎

別れりゃ三月 待ちわびる 女心のやるせなさ
明日はいらない 今夜が欲しい
港、高知 高松 八幡浜

呼んでとどかぬ人の名を こぼれた酒と指で書く
海に涙の ああ愚痴ばかり
港、別府 長崎 枕崎

女心の残り火は 燃えて身をやく桜島
ここは鹿児島 旅路の果てか
港、港町ブルースよ


14.おふくろさん

作詞:川内康範
作曲:猪俣公章

おふくろさんよ おふくろさん
空を見上げりゃ 空にある
雨の降る日は 傘になり
お前もいつかは 世の中の
傘になれよと 教えてくれた
あなたの あなたの真実
忘れはしない

おふくろさんよ おふくろさん
花を見つめりゃ 花にある
花のいのちは 短いが
花のこころの 潔ぎよさ
強く生きよと 教えてくれた
あなたの あなたの真実
忘れはしない

おふくろさんよ おふくろさん
山を見上げりゃ 山にある
雪が降る日は ぬくもりを
お前もいつかは 世の中に
愛をともせと 教えてくれた
あなたの あなたの真実
忘れはしない