椎名佐千子全曲集2009

椎名佐千子 椎名佐千子全曲集2009歌詞
1.雪舞い港

作詞:麻こよみ
作曲:鈴木淳

船がいつ出る あてさえなくて
吹雪いて荒れる 北の海
あなたの後を 追いかけて
ここまで ここまで 来たものを…
行く手遮(さえぎ)る 波しぶき
ひとり足留め 雪舞い港

「忘れて欲しい」 あの一言が
氷柱(つらら)みたいに 胸を刺す
一縷(いちる)の望み 抱きしめて
ここまで ここまで 来たものを…
私を捨てる その訳を
せめて聞きたい あなたから

風はいつ止む 待ち合い室の
吐息に曇る ガラス窓
涙をこらえ 追いかけて
ここまで ここまで 来たものを…
海よ荒れるな 今日だけは
祈る思いの 雪舞い港


2.紅葉川

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

ひとひらふたひら 散りゆく紅葉
恋の終わりを 見るように
あなた嫌です あきらめないで
どうか離れて 行かないで
情念(いのち)もえます くれないに
あゝ紅葉川

あなたを失う その日が来たら
きっと生きては ゆけないわ
おまえひとりと この手を握り
抱いてくれたわ 夜明けまで
愛のさざ波 また寄せる
あゝ紅葉川

世間の冷たさ 涙のにがさ
胸で庇(かば)って くれるひと
やがて来る冬 ふたりで越えて
春を待ちたい 倖せを
夢が流れる ゆらゆらと
あゝ紅葉川


3.終着ノサップ


4.富良野川


5.おじぎ草

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

人眼にかくれて 咲く花に
愛の陽射しを くれたひと
あなたの飾りに なるような
綺麗な花では ないけれど
おじぎ草… おじぎ草…
咲いていたいの あなたの傍で

身の程知らずと 云われても
あなた以外は 愛せない
世間に負けそな この心
ささえて欲しいと うつむいた
おじぎ草… おじぎ草…
ついてゆきたい あなたの後を

やさしくされると 恐くなる
慣れてないのよ 倖せに
こうしてあなたの 胸の中
夢みていたいと 羞じらった
おじぎ草… おじぎ草…
生きてゆきたい あなたとふたり


6.白線流し

作詞:木下龍太郎
作曲:鈴木淳

あなたの帽子の 白線と
セーラー服の あのリボン
卒業式の 夕暮れ川に
結んで流した 白線流し
二人の肩に 牡丹雪
ああ 想い出は 雪の彼方に

学生時代は ふるさとへ
戻って暮れた 冬休み
暦に朱(あか)い 印を付けて
セーター編んでは その日を待った
黒髪飾る 細雪
ああ 想い出は 雪の彼方に

あなたの手紙は いつか絶え
逢えなくなって 幾年か
変わらぬ愛を 誓ったはずが
幻だったか 白線流し
心の中に 名残り雪
ああ 想い出は 雪の彼方に


7.恋勿草

作詞:悠木圭子
作曲:鈴木淳

夜明け間近かの 雨降り橋に
遠く霞んだ あなたの背中
誰にも云えない 恋だから
大事にひとりで 抱きしめる
あなた どうぞ 行かないで
濡れてせつない 恋勿草(こいなぐさ)

何も云わずに あなたを待てば
いつか一緒に なれるでしょうか
あなたの大きな 腕の中
甘えて泣いても いいですか
どうぞ 傍で 尽したい
夢もせつない 恋勿草

ひとりぼっちの 雨降る夜は
凍りつくよに 心も寒い
この侭逢えなく なるようで
夢でもいいから 逢いたいの
あなた 強く 抱きしめて
燃えてせつない 恋勿草


8.北海度胸船


9.対馬海峡

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

風がうず巻く 海が鳴く
波のしぶきが 頬に散る
こころに想い出 抱いたまま
別れてゆくのは
あなた… 辛すぎる
対馬海峡
せつない涙が まつげを濡らす…

耳をつんざく あの汽笛
誰に想いを 告げて鳴る
いけない所が あるのなら
我がまま強がり
あなた…直します
対馬海峡
ひとりで旅する いのちが寒い…

カモメ騒いで 日が昏れて
岬 燈台 灯がともる
も一度出直し 出来るなら
やさしいあの胸
あなた… 帰りたい
対馬海峡
愛しいこころが あなたに走る…


10.さよなら特急


11.泣きむし海峡

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

追ってゆけずに わかれたひとを
待てば泣けます 港駅
船が着くたび 桟橋に
走る私が 見えますか
帰ってよ…帰ってよ… 帰ってきてよ
呼べばしぐれる… 泣きむし海峡

心細げな 海鳥一羽
どこか私に 似ています
おれの港は おまえだと
抱いたあの夜は 嘘ですか
帰ってよ…帰ってよ… 帰ってきてよ
声もせつない… 泣きむし海峡

雨に滲んだ 漁火みつめ
遠い想い出 指で折る
いくつ季節を 見送れば
好きなあなたに 逢えますか
帰ってよ…帰ってよ… 帰ってきてよ
波につぶやく… 泣きむし海峡


12.大漁太鼓


13.海の男に惚れちゃった

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

時化りゃ怖いが 晴れたら可愛い
海はお前に よく似てる
そんな口説きに ついつい負けて
出漁見送る やん衆漁港
ホーレ ボレ 惚れちゃった
海の男に 惚れちゃった

凍りつくよな 真冬の北洋で
お銭稼いで 来るという
こんなオンボロ 船でも良けりゃ
嫁においでと 私を抱いた
ホーレ ボレ 惚れちゃった
海の男に 惚れちゃった

波のびんたを 頬っぺに浴びて
あんた今頃 網を巻く
足の踏み場も 無くなるほどに
獲物乗っけて 帰ってきてね
ホーレ ボレ 惚れちゃった
海の男に 惚れちゃった


14.男の人生祭りだよ


15.御意見無用の人生だ


16.望郷玄海節