十字架とコイン

橘いずみ 十字架とコイン歌詞
1.平成

作詞:橘いずみ
作曲:橘いずみ

自分の脇の下を自分でくすぐって笑うような生き方はやめる
世のため人のため生きてる人間なんてただの一人もいない
それがわからずに自由だと叫ぶ

宙ぶらりんでどっちつかずは結局どっちつかずと知った
ここから先は立ち入り禁止と言われたら無理やりでも突き進む
それが本当の自由だと思う

見ざる聞かざる言わざるなんでもござれでごまかしてみても
地獄 天国 平成時代はウソもマコトもいっしょくた
泣いて笑ってまた泣いて 明日になったらまた笑う

春は曙 月にむら雲 届かぬ想い 夕日に赤いバラ
五月雨に濡れ 菖蒲の花に託した 私のつぶらな恋心
それが麗しき青春だと思う

校舎の陰で待ち伏せしていた無駄な時間は返ってこない
堂々巡りで巡り巡ってやっと手にした答えはみな同じ
それがやるせなき青春だと思う

好きだ嫌いだ やめちまい 何にも感じず生きようとして
別に別に別に別にと返事していると腹が立つ
誰がどこで何のために何をどうしてどうなった

ただ歳をとればえらくなる訳じゃないと子供にバカにされ
見えなかったものが
だんだん見えてくるんじゃないとだんだん気づく
それが大人の常識だと思う

金が欲しくてあんなに苦労して我慢して休まず汗を流して
頑張ったのに頑張ったのに
余裕というのは大きな器に少し入ってみることなんだ
それがあたりまえの常識だと思う

右だ左だ後ろだ前だとうるさく怒鳴られて
今度はお前が怒鳴る番だともっとうるさく怒鳴られて
嫌だ嫌だよ もうたくさん私ここからできれば一抜けたい

見ざる言わざる聞かざるなんでもござれでごまかしてみても
地獄 天国 平成時代はウソもマコトもいっしょくた
泣いて笑って泣いて笑って泣いて笑って泣いて笑い
地獄 天国 平成時代はウソもマコトもいっしょくた
泣いて笑ってまた泣いて 明日になったらまた笑う


2.シャンク・バンク・ジャパン


3.エナメル・ブラック

作詞:Izumi Tachibana
作曲:Izumi Tachibana

狙ったもの 獲物の心臓 たった一発
見事にしとめた 鉛の弾はBLACK
追いつけない 逃げきられて しがみつきたい
すったもんだ 夜の行方はBLUE

ちょっと違う ちょっとおかしい
くすぐったい言い訳はやめて
すごくいいから すごくよくない
じれったいような生き方はダメよ
BE POP BE POP BE POP
去年よりも もっとでっかい夢を追いかけたい 私

ゆるぎないもの 変わりないもの 曲がらないもの
正しいかたち そこにあるものLOVE
輝き続けて そびえ立ってる お金で買えない価値があるもの
探してみたけど やっぱりどこにもない

もっと激しく もっとやさしく
こすれて傷つく摩擦は熱い
やっとできたよ やっと会えたよ
たどりつきたい 休みはしない
BE POP BE POP BE POP
いかしたリズム 言葉を送るよ 遊んでるんじゃない 私

愛がすべて 夜も昼も
愛がすべて 誰も彼も
愛がすべて
寝ても覚めても あれこれ理屈をつけても
まったく全然ダメ
愛がすべて 夜も昼も
誰も彼も 夜も昼も

ちょっと違う ちょっとおかしい
くすぐったい言い訳はやめて
もっと激しく もっとやさしく
やっとできたよ やっと会えたよ
BE POP BE POP BE POP
去年よりも もっとでっかい夢を 追いかけたい
BE POP BE POP BE POP

絡みつかれ しどろもどろ
ダサい愛の名前は
絡みつかれ しどろもどろ
ダサい愛の名前は
SEX


4.スパイシー・レッド

作詞:橘いずみ
作曲:橘いずみ

あなた私に嘘ついてたね
問いつめたときオドオド
私知ってた ちょっぴり前から
ぎこちなくなりギクシャク

好きと聞かれて うなずいてたのも
好きと言葉で言えなくなった

何を食べるか迷ってないで
ゴハンなんか どうでもいいのに

昨日どこで誰と会ったの
うれしかったの ドキドキしたの
昨日何時に帰ってきたの
疲れてたの クタクタだったの
昨日誰とお話ししたの
楽しかったの ウキウキしたの

昨日どんな夢を買ったの
淋しかったの 私がいなくて

言えない 言えない…
言えない 言えない… Uh 絶対

ケチョンケチョンに切り捨てられて
ウラハラのハラ ウラハラ
両手両足きつく縛られ
質問攻(しつもんぜ)めにヘキエキ
おだてられたら イチコロニコロで
ちょろい女はレロレロレロレロ
何を着てても少し寒いの
あなた自身をはおっていたいの Ah

今度どこへ一緒に行くの
内緒にするの 秘密にするの

今度ずっと一緒にいるの
朝になるまで目覚めるまで

今度誰とお仕事するの
面倒くさいの ワクワクしたいの

今度どんな恋をしたいの
物足りないの 私じゃダメなの

言えない 言えない…
言えない 言えない… Uh 絶対

あなた私に嘘ついてたね (言えない 言えない…)
今度どこへ一緒に行くの (言えない 言えない…)
昨日どこで誰と会ったの (言えない 言えない…)
昨日誰とお話ししたの (言えない 言えない…)
今度どんな恋をしたいの (言えない 言えない…)
今度ずっと一緒にいるの (言えない 言えない…)
あなた私に嘘ついてたね言えない 言えない…


5.スキンケア


6.にらめっこしましょ


7.ウソだよ


8.ドッグレース・ブルー

作詞:Izumi Tachibana
作曲:Izumi Tachibana

マス目に時間つめ込み すき間に体ねじ込み
眠ってる暇なんてない 今を生きて全力で
影も形もなくなる 身も蓋もない話さ
逆手に取られ傷つく 気をつかったつもりでも
出会い頭の張り手で 上手を取られ投げられ

勇み足でも見過ごし ものいいなんてつかない

あくせくばかりしないで あせりは禁物
生真面目過ぎちゃダメだよ 急がば回れ
スピードに目がくらんで何にも見えなくなる
仕事が好きな男は作り物が大好きで
本当の恋を知らない

はしゃいだ声はうるさく 涙の色はきれいで
目障りになる存在 消えてしまえば淋しい
嘘も方便だなんて 都合よく考えて
魚みたいに自由に海を泳いでられたら
小鳥みたいにのんきに空を飛んでいられたら

迷子になって彷徨い 途方に暮れ煮つまって

君の名前も忘れた Whacha name
顔もしぐさも忘れた こっち向いて
私の話も聞いてほしいのに
疑問と答ふたつでひとつの組み合せなら
本当の謎を知らない

あくせくばかりしないで あせりは禁物
生真面目過ぎちゃ ダメだよ 急がば回れ
君の名前も忘れた Whacha name
顔もしぐさも忘れた こっち向いて
私の話も聞いてほしいのに
仕事が好きな男は作り物が大好きで
本当の恋を知らない


9.ゴールド


10.かじりかけの林檎


11.十字架とコイン

作詞:Izumi Tachibana
作曲:Izumi Tachibana

向こう岸も見えぬ大きな河のそば
ユキは生まれた貧しさの中
弟おんぶして子守歌歌った
母によく似た元気な声
五歳の誕生日 熱湯足にかぶり
ひどい火傷が心をふさぎ
笑うことを忘れ祈ることに疲れ
星を数えて ひとりぼっち

いびつで歪んだまあるい月
満ちたり欠けたり人を惑わせ
どっしり重たい荷物を持たされ
坂道のぼっていくのはたくさん

Woh
神を憎んで泣いて暮らして
ミルクの空き瓶にいつも花を活けて
ユキは見上げる大きな空

朝焼けがきらめく五月の夜明け前
カズは生まれた天使のように
緑の風を受け 紙のこいのぼりが
狭いベランダ泳いでいた
ポンコツの車で街を変わるたびに
友をなくして父を恨んだ
十五で家を捨て鞄ひとつ抱いて
夜汽車に揺られ ひとりぼっち

アヒルの水かきみたいな腕
すすけた顔とボロボロのジャンパー
ありふれた道を行ったり来たりで
乾いた時代の砂利にはならない

Woh
固いパンくず噛って吠えた
ポケットいっぱいに小銭を鳴らしては
カズは見上げる大きな空

「いつかは海を越えて遠くへ行きたいな
もっともっと遠くへ行きたいな
憧れをなくしちゃいけないから
ずっと憧れを持ち続けるんだ
憧れることをやめたらおしまいだから
だからもっと楽しく もっと人と出会って
もっときれいな服 もっといい暮らし
もっとお金持ちに そしてもっともっと大きな家
人生に成功するんだ
もっともっと幸せな自分になるんだ
だから いつか いつか 遠くへ行きたいな」

「何にも面白くない 何にも楽しくない
何笑ってんだよ やめろよ おかしくなんかない
余計なおせっかいはやめろよ
ひとりでいたいんだよ ほっといてくれ
余計なおせっかいだよ ほっといてくれよ
ほっといてくれよ」

これがお守りだよ死ぬまで離さずに
銀の鎖つきの あの人の十字架
私を守るどんな時にも
ちっぽけな名誉や虚勢や見栄やウソ
汚れたものを照らしている
くすぶり燃えている命の切れ端を
金の炎に変えるものなら
財産でもなくて 学歴でもなくて
愛することと愛されること

油にまみれて働くだけ
汗かき恥かき頑張るだけだよ
夢を追いかけた者だけが勝つ
乾いた時代の砂利にはならない

Woh
冷たい風に顔をふせても
向こう岸も見えぬ大きな河のそば
私見上げる果てしない空
果てしない空