あまねうた

江藤天音 あまねうた歌詞
1.永遠のめぐり

作詞:江藤天音
作曲:江藤天音

魂の灯は雨にやどって
この大地に降りる
母なる地は人を育み
命が生まれてゆく

生きることは散りゆくものに
想いをはせること
遠い月や雲をながめて
雨を恋うるのです

生きる分だけ悲しみの数
背負ってゆくならば
空よ永遠に生きているのは
つらくはないのですか

ひらりひらり舞う花びらに
はなやぐ夢をみる
ゆらりゆらり落ちる夕日に
時の足音をきく

はるかはるか 時をつむいで
生まれ変わるならば
遠く遠くどこへ向かって
命はさまようのでしょう

生きることは散りゆくものに
想いをはせること
遠い月や雲をながめて
雨を恋うるのです

時が揺れてあなたのもとへ
生まれ変わる日まで
流れる雲あの空のように
わたしは待ってます

はるかはるか 時をつむいで
生まれ変わるならば
遠く遠くいつかどこかで
あなたに逢えますか


2.夢のつづき

作詞:江藤天音
作曲:江藤天音・MASAKI

強く強く生きてください あなたの時間を生きて

夜が明けるのも早くなって 陽射しが強くなっています
あなたの顔は疲れて 苛立ちが見え隠れて
仕事ばかりしていたあなた 慣れない家事はつらいでしょう
ぎこちなく服を畳む手に ひび割れた指が見える

わたしの足はもう自由になれず
時に失敗を繰り返し あなたを困らせてしまう
後ろめたいなんて思わないでね
白い家にわたしを入れても 愛してる

強く強く生きてください わたしはもうすぐ目を閉じるから
わたしのために犠牲になった あなたの時間を生きて

毛糸をほどいて巻きなおし かばんを開けては閉めてます
何かを繰り返すことが 世の役に立つと信じ
長い夢の続きを見てます 今と昔が混ざり合う
わたしの言葉が不思議でしょう あいまいな笑顔ですね

少しずつ言葉が出せなくなって
あなたは聞き取れないでしょうが 「ありがとう」と言っています
もういない母にも手を振りました
今も夢が続いているようで 幸せです

強く強く生きてください わたしはもうすぐ目を閉じるけど
幸せくれたあなたのそばで 夢のつづきを見るから

わたしのことは忘れて下さい あなたを支える人に出逢えたら
わたしのために犠牲になった あなたの時間を生きて

強く強く生きてください わたしはもうすぐ目を閉じるけど
幸せくれたあなたのそばで 夢のつづきを見るから


3.時空の踊り子

作詞:江藤天音
作曲:江藤天音・MASAKI

漕ぎだした月の船に 飛び乗る乙女は
廻りだした星の渦に 飲み込まれ踊るよ
溶けだした水の中で 目覚めた地球は
凍りだした赤い星を くるくると回るよ

千の星とワルツを ゆらり揺れてさまよう

駆けだした流れ星に 恋する乙女は
通りすぎた時の中を くるくると独り
踊る 踊る 踊る

はるかな宇宙よ 叶わぬ想いよ
口づけさえも ただ切ない
時空の踊り子 あなたの星まで
辿りつくなら 永遠に踊ろう

閉じかけた銀の夢に 微笑む乙女は
終わりかけた青い星に 流されて踊るよ
追いかけたほうき星に 飛び乗るうさぎは
呪文かけた白い月に さよならと笑うよ

千の星とワルツを ゆらり揺れてさまよう

凍てついた瞳のまま 夢みる乙女は
壊れかけた時の中を くるくると独り
踊る 踊る 踊る

夢幻の宇宙よ さまよう想いよ
悲しみさえも まだ溶けない
時空の踊り子 あなたの星から
見えなくても 永久に踊ろう

駆けだした流れ星に 恋する乙女は
通りすぎた時の中を くるくると独り
踊る 踊る 踊る

はるかな宇宙よ 叶わぬ想いよ
口づけさえも ただ切ない
時空の踊り子 あなたの星まで
辿りつくなら 永遠に踊ろう

夢幻の宇宙よ さまよう想いよ
悲しみさえも まだ溶けない
時空の踊り子 あなたの星から
見えてなくても 永久に踊ろう


4.初恋夜曲

作詞:江藤天音
作曲:江藤天音・MASAKI

遠い記憶の 夏祭りの夜
あなたに見せた 浴衣の金魚
愛を知る少し前の 幼すぎた日々
胸のときめきに 恋してた

銀色の小雨に 泣きぬれた小路を
ぐるぐると歩いた 初恋の終わりに

口づけも叶わず 途切れた恋でした
雨粒の数だけ あなたが好きでした

遠く花火が くるりと咲いて
好きと言えずに 夜空を見つめ
気まぐれな占いさえ 気にしてたあの日
大事な言葉は 空回り

最後に一度だけ あなたのその胸に
飛び込んでみました さよならの代わりに

人を愛すること わかりかけた今も
ふと思い出します 遠い日の初恋

口づけも叶わず 途切れた恋でした
雨粒の数だけ あなたが好きでした

人を愛すること わかりかけた今も
ふと思い出します 遠い日の初恋


5.Sakitama~幸魂~

作詞:長須与佳
作曲:渡邉幸義

彷徨い (何を) 望みて (求め) 行きかう (出会い ゆきたる)
雲井の (彼方) 風の (希望) 如く (遥か 澄み渡りゆく)

深山に 忍び寄る しじまを 揺るがして
おぼろげに 掛かりし 霞む橋へ 誘う

玉の露 煌く 清らなる小鳥が
守りゆき 瞬く 生命という燈

渇いた (静に) 鼓動よ (萌えて) 湧き出よ (伝え 流るる)
聖なる (清き) 地が 息 (震え) 衝く (溢れ 染み渡りゆく)

囀り (ささら) 聞こゆる (響く) 幸魂 (映し出したる)
<呼んでる 天の原 囁いては>
輝き (光) 解き (通う) 放てと (夢と 繋がりゆく)
<こぼれて 滴る神秘 木魂ます>


6.月牙泉(げっかせん)

作詞:江藤天音
作曲:江藤天音・MASAKI

翠の風ゆれる 雲に似たあの国
琥珀色に染まる 空に手をかざして

どれくらい歩いたら 辿りつけるのだろう
ふり返る足あとも 笑うように風に消えて

今は届かぬ夢を追って さまようだけ
未来へ流れる風の中で ゆらゆら

東の空高く 月に手をのばして
砂漠の交差点 永遠に水を湛え

今日はただ明日はまた 探しつづけるだろう
遠ざかる陽炎は 誘うように風にゆれて

空はあふれる光満たし 惑わすから
心の磁石を感じ進め きらきら

今は届かぬ夢を追って さまようだけ
未来へ流れる風の中で

空はあふれる光満たし 惑わすから
心の磁石を感じ進め きらきら


7.ひだまりの場所

作詞:井筒日美・江藤天音
作曲:江藤天音

言葉じゃうまく言えなくて 涙と一緒に飲み込んだ
こんなにそばにいるのにね 星よりもずっと遠かった

打ち明けてすべて失くしてしまっても 自分への嘘で泣くよりいいだろう
ずっとそばで逃げたくない 満ちることのない月よ

そっと傷ついた心に
やさしく触れ ありのままの 僕を解き放つ君は
どんなずぶぬれの僕でも
あのひだまりのように包んでくれる

心が叫びだしそうで 消せない願いがあふれ出す
孤独な心と体は 自分で自分を許せない

現実の壁に押し返されても 自分の心にまっすぐ生きよう
はがゆくてもあきらめない 満ちることのない月よ

きっと踏み出していけるよ
ずっとそばに 変わらないで いてくれたから僕は
やっと自分を愛せるよ
あのひだまりのような君のそばで

打ち明けてすべて失くしてしまっても 自分への嘘で泣くよりいいだろう
ずっとそばで逃げたくない 満ちることのない月よ

そっと傷ついた心に
やさしく触れ ありのままの 僕を解き放つ君は
どんなずぶぬれの僕でも
あのひだまりのように包んでくれる