全曲集

泉ちどり 全曲集歌詞
1.幸福つヾり


2.北のおんな節

作詞:野村豊収
作曲:野崎眞一

海で育った おとこ肌
強いようでも やっぱり女
風が肌身に 凍てつく夜は
あんたを偲んで 郷里の歌
唄えば涙が 溢れでて
ひとり今夜も エー夢を追う

あんた恋しと 海鳥啼けば
思い出します ふるさとを

夢が欲しいと 海猫が啼く
馬鹿な奴だと 飛沫が笑う
しけの波間に 花束なげて
形見のタオルを 首に巻き
今夜もあんたと 酒を飲む
酔えば苦さが エー身にしみる

死ぬも生きるも 一緒だと
言ったあんたを 忘れはしない
胸に残った 温もり抱いて
明日へ漕ぎだす おんな船
人生荒波 のり越えりゃ
いつか夜明けの エー陽が昇る


3.浜酒場

作詞:木下龍太郎
作曲:野崎眞一

舵を取らせりゃ 北海一と
他人(ひと)の噂は 掛値(かけね)なし
貴方(あんた)必ず 戻って来てね
ここが母港(ぼこう)の 浜酒場
船を案じて 赤提灯に
今日も願いの 灯をともす

お酒入れば 大法螺(おおぼら)吹くが
決して言わない 嘘だけは
そこに惚れ込み 許したつもり
男嫌いの この肌を
嫁に来いとの 約束破りゃ
二度と暖簾は ぐぐらせぬ

壁の写真に 陰膳(かげぜん)据えて
添える一本 好きな酒
貴方(あんた)空けたら 私に注(つ)いで
ひとり芝居の 浜酒場
時化が治まりゃ 港に届く
きっと大漁の 風便り


4.運命橋

作詞:木下龍太郎
作曲:野崎眞一

地図がないから 人生は
どちら向いても 迷い道
まして女の 細道は
いつも手さぐり 夢さぐり
浮き世の川を 越えるには
渡らにゃならない 運命橋

やっと掴んだ つもりでも
またも幸せ 肩すかし
私なりには 尽くしたが
傷を残した 憎い人
川面に映る 三日月が
涙で崩れる 運命橋

長い雨でも この世には
決して止まない 雨はない
女ごころの やすらぎも
きっと見つかる 遅れても
明日を信じ 揺れながら
渡って行きたい 運命橋


5.おんな舟

作詞:木下龍太郎
作曲:朝月廣臣

掴めなかった やすらぎなんて
ひとりでいくら 捜しても
流れ流され 浮世の岸で
やっと見つけた 夢あかり
あなたと一緒に しあわせの
海に着きたい おんな舟

不幸つづきの その明け暮れに
宿命(さだめ)の星を 逆(さか)うらみ
長い苦労も 出逢いのための
避けて通れぬ まわり道
心を預けて これからは
あなた任せの おんな舟

春に先がけ 咲く花よりも
命の長い 遅れ咲き
日向(ひなた)みたいな やさしい胸で
今度泣く日は うれし泣き
あなたと一緒に しあわせの
海に着きたい おんな舟


6.浮雲日記

作詞:木下龍太郎
作曲:朝月廣臣

浮世の風に 流されながら
生きて来ました ただひとり
女ごころの
なみだ綴りの 浮雲日記
つかんだはずの しあわせいつも
うしろ姿の 影ばかり

不器用だから 駆け引きなんて
いつも出来ずに 命がけ
呑めぬお酒に
文字も乱れた 浮雲日記
信じるままに 愛して知った
男ごころの 裏おもて

世間の寒い 北風さえも
今に変わるわ 風向きも
女ごころの
夢を綴った 浮雲日記
優しい人に どこかで出逢い
早く終えたい ひとり旅


7.なさけ川


8.やん衆船


9.酒場みち


10.燃えて翔べ


11.惚れてます

作詞:池田充男
作曲:野崎真一

夕立の 走り雨
さっと上がった 夏の宵
あなた 蚊遣りを ねえ焚きましょか
誰にも負けずに 大事にすると
言えば邪剣に 背をむける
そんなあなたに 惚れてます 惚れてます

寄そえる ひとだから
恋の苦労が したいから
ついて来たのよ 後先みずに
つくしてやつれる 幸福だって
あると教えて くれたひと
そんなあなたに 惚れてます 惚れてます

ほろ酔いの うたた寝に
祭りばやしの おさらいを
指でととんと あの撥さばき
くちには ださない あなたの愛が
じんと重たい 膝まくら
泣けてくるほど 惚れてます 惚れてます


12.他人町

作詞:林須美
作曲:野崎真一

倖せくれると 言った人
信じて今日まで ついて来た
妻という字を 夢に見て
愛のよろこび 知ったのに
今ははかない 他人町

女が一人で 生きるには
夜明けの明日は まだ遠い
愛の命は 消えたのに
未練心の 残り火が
燃えてせつない 他人町

冷たい小雨の 街に出て
悲しい別れを 捨てました
たとえ嵐が 吹こうとも
耐える女に なりました
明日に生きます 他人町


13.お吉物語


14.こけし物語