私には夢がある

泉谷しげる 私には夢がある歌詞
1.失われた時を求めて

作詞:泉谷しげる
作曲:加藤和彦

長いあいだに
いろんな事がある
君を見失い
さまよう事さえ
今は笑って
あの時の若さを
口にすれば
せつなく蘇る
愛の距離を
計る橋を
何度もわたっては
時の中で舞い上る

夜のあいだに
君と結ばれても
外の騒ぎに
心うばわれて
今はわかる
あの時の若さを
先を急いで
君をおいたまま
愛の距離を
計る橋を
何度も渡っては
時の中で舞い上る

失う時は
前ぶれもなく
すべてを手ばなして
時の中で
立ちつくす
愛の距離を
計る橋を
何度も渡っては
時の中で
舞い上る


2.明日も今日の夢のつづきを

作詞:泉谷しげる
作曲:泉谷しげる

いつまで待つのか
どこまで行くのか
見えない
彼女はそうつぶやく
この俺にしても
どこまでやればいいか
その時々の答に
左右する
なんでもかなった
時代は終わってしまい
だけど今のくらしは
落とせない
ささやかに生きた
ムカシのことなど忘れ
歴史を語りたがる
白いヒゲ
Oh往来
愛が河に流れてゆく
Oh往来
明日も今日の夢のつづきを

どこから来たのか
どこへ行くのか
見えない
つかれた男のただの独言
この俺にしても
高い所にのぼって
明日の世界を
見下ろしてみたい
若さにかまけて
あそんだ時代は終わり
だけど今のくらしは
変えられない
ささやかなる愛に
気づかないまま
彼女が離れる
夢をよく見る
Oh往来
愛が河を流れてくる
Oh往来
明日も今日の夢のつづきを


3.偶然の旅行者

作詞:泉谷しげる
作曲:加藤和彦

色のない空の真下を
長く走るハイウェイ
見知らぬ景色のはずなのに
自分の昔と出会う
旅なれたオレの地図が
風に舞う
偶然をよそいながら
一時停止のオレと君は
寂れた真昼のモーテル
息をはずませ交じりあう
ふいにおこる風と砂が
白く舞う
通りすぎる君の顔を
追いもせず向きを変え

青の性ざわめく都会から
長くつづくハイウェイ
見捨てる景色を走りぬけ
自分の昔と離れ
旅なれたオレの地図が
風に舞う
行方不明の君の顔を
見た人にきいて
目印のようなネオンをくぐり
君のことを探そう

ふいにおこる風と火が
白く舞う
通り過ぎる君の顔を
追いかけて向きを変え

北北西の風にのり
光と影の中を
めざす人は遠く
今だ探してる
偶然の旅行者
偶然きみと
偶然出会った
偶然の結末

北北西の風にのり
光と影の中を
めざす場所は遠く
今だ走りゆく
偶然の旅行者
偶然オレと
偶然出会った
偶然の結末


4.アフリカの光

作詞:泉谷しげる
作曲:泉谷しげる

この国はもうダメか
勝つための教えも
今じゃ役にたたず
壊す力があるのみ
時計じかけの
ウソの自然に
生まれ育ったルールに生きて
大事なモノを
みずから落とし
とりもどすにも
遠い道のりが

この俺ももうダメか
ある社会を裏切り
赴くままに生きた罰
医者から見放された
電気羊の
ウソの宇宙に
生まれ育った
スペースに生きて
大事なモノは
すぐに壊れて
とり返すにも
果てしない道を

何がおきても オドロかない
麻痺する頭脳は
このまま 滅んでゆくだけか

夜明け前の
自分の位置
灯もなく
暗いけれど
誰か呼ぶよ
声がとどく
めぐるきせつ
まともに受け
往来

世界の果て
見てるような
遠くはるか
離れた人類(ひと)
空に向かって
思い描く
めぐるきせつ
まともに受け
陽はまた昇る

世紀末の
扉があく
今の時代で
終わりにする
おろかな顔の
神をめざす
モノリスの前
立ちはだかる
往来
次の未来の
子供たちへ
この世界を
渡すだけじゃ
かかえきれぬ
星のさけび
めぐるきせつ
まともに受け
陽はまた昇る


5.回帰線

作詞:泉谷しげる
作曲:泉谷しげる

絵ハガキのように美しい
この街並(まち)の裏にひそむ
恐ろしく低いうめき声が
となりのマドからもれる
ひとつドアの向う側で
女がなぐられ倒れる音
子供がナイフをみつめてる
しかる親さえ殺されて
夜と
昼とじゃ
まるで
人がちがう
何がおきても
何もないフリを
何を聞いても
何も見ないフリを
揺れる俺と
消えてゆく出来事

雪のような白いノートに
君の裸体を書き込む
美しく卑猥ならせんを描き
かなわぬ想いをぶつける
ひとつ社会の屋根の下で
口をきくのもいやなのに
外ヅラだけはおしゃれして
同じテーブルの席に着く
夜と
昼とじゃ
まるで
人がちがう
何がおきても
何もないフリを
何を聞いても
何も見ないフリを
揺れる君と
またここへまい戻る


6.恋する惑星

作詞:泉谷しげる
作曲:泉谷しげる

恋が生まれた
君の知らぬ間に
彼氏はいるのかい
ステキな君だから
恋する気持ちを
素直に伝えても
君のひとみに写るオレは
ヘンで頭おかしな人
いつでもANYDAY
君をみつめよう
恋するANYTIME
君の許可なしに

彼氏はオレより
ぶさいくに見えるよ
君に似合うのは
オレのこのサイズさ
恋する星から
素直なジェラシービーム
君のひとみに写るオレは
ヘンで頭キレてる人のハズ
いつでもANYDAY
君のそばにいよう
恋するANYTIME
君の許可なしに

いつでもANYDAY
君をみつめよう(宇宙のはじっこで)
恋するANYTIME
君の許可なしに
いつでもANYDAY
君のそばにいよう(利己的遺伝子)
恋するANYTIME
君の許可なしに
いつでもANYDAY
君をみつめよう(愛の温暖化)
恋するANYTIME
君の許可なしに
いつでもANYDAY
君のそばにいよう(地球の滅亡)
恋するANYTIME
君の許可なしに


7.ジャッカル

作詞:泉谷しげる
作曲:泉谷しげる・加藤和彦

真昼のタメ息が
向いのビルから
見てはいけない
そのものを見てしまう
彼女あられもなく
別の男に抱かれて
悪夢が始まる
男の夢をこわしている

ユメなら早くさめろ
現実はみたくない
ノドからからと
音たて渇いてく
ガーターベルトの女が
体くねらせ果てる
悪夢はつづく
男の欲を満たしている

理性を拒否する
快楽のアクア
たいくつは卑猥を
生み出すタメ息
しずまらないカラダのまま
いつものくらしに戻る
悪夢はさらに
男のユメに爪たててる

何事もなかったように
君の笑顔につきあう
波風たてても
恥をさらしてしまう
部屋の中ですれちがう
彼女エロスそのニオイ
悪夢は眠る
その時が来るその時まで


8.10%のブルー

作詞:泉谷しげる
作曲:加藤和彦

鎮まらない心のフィクション
まさかのオレがクビになる
働けないカラダじゃないぜ
誰がリストにのせた
数の力はスティタス
金の威力に群がる
頼みのつな強い君も
いつのまにやら向う側
自殺うながす冷めたい目で
オレの人生終わらせる
逃げちまおぜベイビー
9対1とはブルー
政治のせい
すべて悪いぜ
政府のせい
Ah
政治のせい
全部悪いぜ
政府のせい
ノン・フィクション

くたばらない心のアクション
このままじゃ終わらない
誰の指図かつきとめ
頭使えば勝てる
数の力はスティタス
金の威力につぶれる
でかい組織の雲の下で
エライ人物(ひと)守るため
かわりに首つるその人よ
全部バラして楽になれ
逃げちまおぜベイビー
9対1とはブルー
政治のせい
すべて悪いぜ
政府のせい
Ah
政治のせい
全部悪いぜ
政府のせい
ノン・フィクション

逃げちまおぜベイビー
9対1とはブルー
政治のせい
すべて悪いぜ
政府のせい
Ah
政治のせい
全部悪いぜ
政府のせい
ノン・フィクション

政治のせい
すべて悪いぜ
政府のせい
Ah
政治のせい
全部悪いぜ
政府のせい


9.今を生きる

作詞:泉谷しげる
作曲:泉谷しげる

失うものなど何もない
やみくもに生きるオレの前に
君は近づいて
恐れを知らない子供のように
かなわぬ相手と向きあうオレに
君はほほえむ
時間を進めて
君を君を愛せば
失う怖さもおぼえて
夢のつづきを見る
早くない
おそくない
生れ変れる時さ
恐れない
おびえない
君の愛を受け止め
今を生きる
君と生きる

生れた時代もちがうのに
ムカシの言葉に笑う君に
オレは近づいて
傷つき倒れるけもののように
みじめな姿をさらすオレを
君はだきしめ
時間を進めて
君を君を愛せば
別れのワインもおぼえて
愛のつづきを読む

早くない
おそくない
始まりも終りもない
こわれない
ゆるがない
君の愛を受け止め
今を生きる
君と生きる

早くない
おそくない
愛のはやさにあわせて
離れない
迷わない
君の愛を受け止め
今を生きる
君と生きる


10.冬のイノセント

作詞:泉谷しげる
作曲:泉谷しげる

冬のかがやき
凍てつく路を
君とよりそい
ひたすらあるく
長く生きた
枯れてくオレの顔を
君の若い
両手がつつむ
Ahこの世界の
どこかで君と生きよう
Ah宇宙に
この愛がまたたく

愛に終りが
近づいて来る
それでも君と
もとめあうのさ
白い息が
顔にかかるよ
君は最後の
愛をくれる
Ahこの世界の
どこかで君と召されて
Ah地球に
もどるためのまぼろし


11.我が心のシャイン

作詞:泉谷しげる
作曲:泉谷しげる・加藤和彦

かけがえのない
君の笑顔を
守りきるために
あらゆる罰を受けてもいい
どんなに君を
愛してるかわかるかい
今は気づかず
子供のように
俺を見上げて
夏の陽
まぶしくとも
きらりと
君を見てる

愛をかざして
押しつけることも
うとましい顔で
きみの心が横向く
こんなに君を
愛してるのがわかるかい
今はあせらず
大人でいるよ
俺を望むまで
冬の陽
心を溶かし
きらりと
君の愛の
陽ざし
わかる年さ
ひかる君を見つけて

どんなに君を
愛してるかわかるかい
今はたしかに
大人と子供
俺が望むまで
春の陽
まぶしくとも
きらりと
君の愛の
陽ざし
わかる年さ
ひかる君を見つけて

我が心のシャイン
すべてがここにある
みなれた君の
その笑顔
そのしぐさ