昭和最後の秋のこと/殺したい男

浜圭介 昭和最後の秋のこと/殺したい男歌詞
1.殺したい男

作詞:ちあき哲也
作曲:浜圭介

この女とおまえを比べるのはおかしい
食事後のリキュール 遊びじゃないか…
こんな晩くに 電話鳴らして
誰がベッドにいても
野暮など言うなよ…よがる声のすごさも
痛すぎるしがみつき方も

どうせビデオの受け売り…20才は可愛い

殺したいなんて 殺したいなんて
…男は大目に 見てやるものだよ
ほら 怒鳴ったおまえが 感じてるね どうして
そこで燃えてみせなよ 右手が俺さ…

女は天使に 化けた堕天使
そうさ うわ言だけは
嘘などつけない…
もっと 腰を反らせて
指くわえ 赤ちゃんになって

まるで飼育の授業さ…20才はてこずる

殺したいなんて 殺したいなんて
…男は大目に 見てやるものだよ
ひと仕事がすんだら 追い返せる女さ
抱いたままで寝るほど 不実じゃないぜ…

程を知らない 若い情事より
俺をののしる受話器
かえってそそるよ…行った後は哀しい
デラシネの甘えたい胸は

おまえ以外にないのさ…おまえの他には

殺したいなんて 殺したいなんて
…男は大目に 見てやるものだよ


2.昭和最後の秋のこと

作詞:阿久悠
作曲:浜圭介

貧しさもつらくない 四畳半にも夢がある
嘘をつかない約束で 肌を寄せあう二人なら
死にましょうか 生きましょうか
生きましょう 生きましょう
互いに巡り会えただけ この世の神に感謝して
昭和最後の秋のこと 雨にうたれる彼岸花
震える愛が 震える愛がまだあった

飢えた日を忘れない 痩せて目だけを光らせた
そんな時代の子であれば 心だけでも満たしたい
死にましょうか 生きましょうか
生きましょう 生きましょう
笑える事がある限り 値うちがあると信じつつ
昭和最後の秋のこと 時に晴れ間が広がって
眩しい恋が 眩しい恋がまだあった

昭和最後の秋のこと 山の紅葉に照り映えて
色づく夢が 色づく夢がまだあった
震える愛が 震える愛がまだあった