愛の世代の前に

浜田省吾 愛の世代の前に歌詞
1.愛の世代の前に

作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾

愛の世代の前の暴風雨の中
すりかえられた脆い夢など
崩れ落ちてく

ルーレットは回り続けてる
テーブルに積まれた切り札の陰で
誰も皆 勝つことだけを信じて
賭けを続ける

愛の世代の前の一瞬の閃光に
すりかえられた脆い希望など
崩れ落ちてく

憎しみは憎しみで
怒りは怒りで
裁かれることに何故 気づかないのか

ミラー・ボールは回り続けてる
幾つもの孤独な腕に抱かれ
俺もまた慰安の中で
むなしく踊り続ける

愛の世代の前の暴風雨の中
すりかえられた脆い幻想など
崩れ落ちてく

愛の世代の前の一瞬の閃光に
すりかえられた脆い夢など
崩れ落ちる
愛の世代の前に


2.モダンガール

作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾

昨夜 俺のベッドを抜け出しソファーで
ぼんやり窓の外を見てたね ラジオつけて
Wow“気にしないで”
化粧直し出て行く君
Modern girl 寂しさが何処から来るのか
More than a girl 理解るまで さまようつもりなの?

“友達と一緒なの 今夜は逢えないわ”
受話器ごしに聞こえる口笛 シャワーの音
Wow 明け方に電話しても出てこない
Modern girl 傷跡の残らない夜は
More than a girl 君の背中 爪跡を残すだけ

馬鹿だぜ 俺
そんな君に恋してる
でも このままじゃ いつか さよならさ

Wow 誰の腕の中でも眠れない君

Modern girl 寂しさが何処から来るのか
Modern girl 理解るまで さまようつもりなの?
More than a girl 傷跡の残らない夜は
More than a girl 君の背中 爪跡を残すだけ
Modern girl 寂しさが何処から来るのか
Modern girl 理解るまで さまようつもりなの?

Wow…
Wow…
Wow…


3.愛という名のもとに

作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾

ごらん街の灯りが消えて行くよ
もうすぐ始発が走り出す
さよならだね
君の肩を抱くことも出来ないまま…
ドアの前に ふたつのスーツ・ケース
鍵は机の上

眠れぬ夜は電話しておくれ
ひとりで 朝を待たず
真夜中のドライブ・イン 昔のように
急いで 迎えに行くよ

いつの間にか二人 ベッドの中
時計の音だけ聞いてたね
互いに欠けてる夢の色を
別の何かに 置きかえて
今は二人
別れて暮らす他に答はないけど

眠れぬ夜は 電話しておくれ
二人 もう一度 探そう
恋人達が胸を ときめかせ
寄り添い迎える朝を

眠れぬ夜は電話しておくれ
二人 もう一度 探そう
愛という名のもとに なくした
無邪気な君の笑顔を
無邪気な僕の笑顔も


4.独立記念日

作詞:Shogo Hamada
作曲:Shogo Hamada

教室じゃ俺いつも窓の外を見てるだけ
いかれたクラスの奴等の話など上の空
単車 ディスコ 喧嘩 煙草 街頭の女達
退屈で死にそうな授業

Highschool Jail oh… Highschool Jail
今すぐ走り出したいのに
止まれと言われ 歩けと言われ
転んだだけで 見捨てられて

夕食のテレビニュース 俺によく似た少年兵
ライフルを肩に砂漠を 汗まみれ歩いてく
守るべきものは何? 戦う相手は誰?
誰に聞いても 答えられない

Highschool Jail oh… Highschool Jail
本当のことが知りたい
俺達に明日はあるの?
もし あるとしたら どんな明日!?

奴等 単車連ねて走る からっぽの頭で
独りじゃ何も出来ず
何処へ行くのかも わからずに

Highschool Jail oh… Highschool Jail
教科書から削る文字は
他にもあるぜ 例えば正義
たとえば希望… 数え切れない

Highschool Jail oh… Highschool Jail
サーチライトに 照らし出され
震えている 俺が見えるかい?
鈍く光るナイフ手にした


5.陽のあたる場所

作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾

寂しさに たやすく恋に落ちた
二人の夜を重ねることに
ためらうことなく

僕のもうひとつの愛の暮しに
ふれないように逢うたび二人
ふざけてばかりいた

愛だけを見つめ 季節は過ぎてゆく
愛だけを見つめ 悲しみ深くなる
奪うだけ奪い 何ひとつ君に与えられない僕を
誰よりも許せずにいるのは僕さ

もう二度逢うのはよそう
君の人生を引き裂く前に…

愛だけを見つめ 季節は過ぎてゆく
愛だけを見つめ 悲しみ深くなる
もしも この愛に形があれば伝えられるのに
偽りのかけらも無かったことを


6.土曜の夜と日曜の朝

作詞:Shogo Hamada
作曲:Shogo Hamada

地下鉄の階段を お気に入りのスーツ着て
夕暮れの通りへ 駆け昇って行く

Just a dance with you
飛び切りの Rhythm & Blues
今夜すべてを吹き飛ばす

タイム・カード タイプライター 油まみれの作業着
寂しい ふたつの心が 寄り添い合って

毎朝7時半 沈んだ心で起きる
魂 を隠して 仕事に出掛けて行く

Just a dance with you
飛び切りの Rhythm & Blues
今夜すべてを吹き飛ばす

闘いとは 生き残ることなんだと 気づいた
孤独な ふたつの心が 寄り添い合って

生きることは いつしか見知らぬ誰かと
争い合うことに すりかえられてく

Just a dance with you
飛び切りの Rhythm & Blues
今夜すべてを吹き飛ばす

レールの上 車輪の下 仕掛けられた罠の中
優しい ふたつの心が 寄り添い合って

Oh yeah…
Oh yeah…
Wow wow wow…
Oh yeah…
Wow wow wow…
Oh yeah…
Wow wow wow…
Oh yeah…


7.ラストショー

作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾

さよなら バック・ミラーの中に
あの頃の君を探して走る
さよなら 二人 演じた場面(シーン)を
想い出す もう一度 もう一度

ハンバーガー・スタンドで俺達 待ち合わせて
君の親父の車 夜更けに盗み出し
遠くへ 街の灯り背にして
遠くへ 誰もいない海まで
君の肩を抱いて飛ばしたね真夜中

浜辺に車止めて 毛布にくるまって
互いの胸の鼓動 感じたね夜明けまで
あの頃 カーラジオから 俺の
あの頃 お気に入りの“Like A Rolling Stone”
星は君のもので 月は俺のものだった

さよなら 想い出の中の二人
まるで スクリーンのヒーローだった
さよなら セピア色のフィルムに
苛立ちと優しさと怒りを焼き付けた二人

シートに身を沈めて ぽつんと呟いた
“あなたの夢の中で 生きてゆけるかしら”
きっと 別々の車線を
きっと 走り始めていたんだね
二人違う景色の中を ひとりぼっちで

さよなら エピローグは俺ひとり
明け方の海岸線を走る
さよなら フラッシュ・バッグのような
過ぎた日々 抱きしめて もう1度 忘れるために

さよなら バック・ミラーの中に
あの頃の君を探したけど
さよなら ボンネットを叩く雨
もう何も見えないよ
もう何も聞こえないよ
さよなら…


8.SENTIMENTAL CHRISTMAS

作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾

夜の とばりにまぎれ
そっと 君に口づけ
浮かれた街を 背にして

君は おれのコートの中
もぐりこんで
かじかんだ心 ひらくよ
はにかんで

忘れかけていた 愛しいぬくもり
君を この手に抱きしめて
取り戻せた気がする

どうか せめて ひと夜だけの
安らぎを運んでおくれ
Sentimental Christmas

冷たい風に襟を立て
家路を急ぐ人
酔い潰れて ひとり
誰かの名を呼ぶ人

どうか 世界中の人に
安らぎ運んでおくれ
Sentimental Christmas
Sentimental Christmas
Sentimental Christmas


9.悲しみは雪のように

作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾

君の肩に悲しみが
雪のように積もる夜には
心の底から
誰かを愛することが出来るはず
孤独で
君のからっぽの そのグラスを
満たさないで

誰もが泣いてる I'm crying for you
涙を人には見せずに You're crying for him
誰もが愛する人の前を He's crying for her
気付かずに通り過ぎてく She's crying for me

君は怒りの中で
子供の頃を生きてきたね
でも時には
誰かを許すことも 覚えて欲しい
泣いてもいい
恥ることなく
俺も独り泣いたよ

誰もが泣いてる I'm crying for you
涙を人には見せずに You're crying for him
誰もが愛する人の前を He's crying for her
気付かずに通り過ぎてく She's crying for me

君の幻想(ゆめ) 時の中で
壊れるまで 抱きしめるがいい

誰もが泣いてる I'm crying for you
涙を人には見せずに You're crying for him
誰もが愛する人の前を He's crying for her
気付かずに通り過ぎてく She's crying for me

悲しみが雪のように積もる夜に…


10.防波堤の上

作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾

防波堤に打ち寄せて
砕ける波を見てた
海の色に震えては
急いで走り去った

悲しい程 自由
防波堤の上
車の窓から見下した時
空と海の間 遠く
ひとすじの稲妻が走った

扉(ドア)を開けて 人に出会い
恋に落ち 誰かと眠る
期待されて 裏切られて
信号が変わるのを待っている

ラジオ聴きながら 朝を待つ夜
遠くに波の音 聞こえてくる
語る言葉 見つけられず
聞く人は誰もいない夜

悲しい程 自由
防波堤の上
今日も 独り立ち竦(すく)む
風よ 不意に俺の背中
押すがいい 躇(ためら)わないで