スーパーベスト

渡哲也 スーパーベスト歌詞
1.逢いたいね

作詞:建石一
作曲:杉本真人

背中まるめて 飲む酒に
ホロリ あまえの名が落ちる
風が冷たい こんな夜は
あの日の ぬくもり想い出す

別れても 離れても
心ひかれる 人がいる
別れても 離れても
心泣かせる 人がいる
逢いたいなぁ 逢いたいねぇ
こんな夜は

季節変わりの 花が咲く
今日のおまえは 何処にいる
北のはずれの 港町
おまえのふるさと このあたり

今度こそ 幸せを
ふたり死ぬまで 暮らしたい
今度こそ 幸せを
ふたり一緒に 歩きたい
逢いたいなぁ 逢いたいねぇ
こんな夜は

今度こそ 幸せを
ふたり死ぬまで 暮らしたい
今度こそ 幸せを
ふたり一緒に 歩きたい
逢いたいなぁ 逢いたいねぇ
こんな夜は


2.風蕭蕭(かぜしょうしょう)と

作詞:水木かおる
作曲:杉本真人

風蕭蕭と 吹きわたり
砂塵をまいて 夢が舞う
男ごころを かりたてる
熱い思いを 誰れに語ろう

晨に開く 花あれば
夕べに枯れる 花もある
風に嬲られ 散り急ぐ
花の涙は 誰れも知らない

風蕭蕭と 吹く時も
落葉に 罪はないものを
若い命を 道づれの
夢の償い いかにせんかな

弧愁の岸に 陽は落ちて
男は風か 逝く水か
肩でさらばを 告げながら
行くは何処ぞ 二度と還らず
行くは何処ぞ 二度と還らず


3.ひとり

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

都会 裏窓 袋小路
夢を消された 他人街
いっそ泣こうか 笑おうか
胸のすきまに 霧が降る
ひとり ひとり おれもひとり

出逢い ゆきずり 別れ花
しんは酔えない 忘れ酒
薄い幸せ 細い肩
胸のすきまに 雨が降る
ひとり ひとり あいつもひとり

夜更け 靴音 石だたみ
ひとりたたずむ ガード下
背中ぬくめる 灯もうすく
胸のすきまに 風が吹く
ひとり ひとり みんなひとり


4.あいつ

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

この指 泣いて かんだやつ
今でも おれを 憎むやつ
それでも じっと蔭ながら
どこかで おれを 見てるやつ
遠くなるほど 近くなる
あいつ あいつ 忘れられない あいつ

名もない花が 好きなやつ
子供のように 怒るやつ
いっしょに 側にいるだけで
不思議にこころ なごむやつ
日なたの匂いが するような
あいつ あいつ 心ひかれる あいつ

ひとりで いまも 暮すやつ
かなしい意地を 通すやつ
二度ない春を 無駄にして
ひそかに愛を 燃やすやつ
忘れてくれたら いいものを
あいつ あいつ 俺を泣かせる あいつ


5.水割り

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

いつもおまえは 微笑ったあとで
ふっと淋しい 顔するね 顔するね
うすい肩さえ 痛々しいが
水割りの 水割りの 酒といっしょに
飲みほす恋の わかれ酒

きれいばかりに 見ないでくれと
みせたうなじの 傷のあと 傷のあと
影と影とが 呼びあうからか
水割りの 水割りの 氷みたいに
こころがふれて 鳴った夜

うらむその目を ふり切るおれに
そっとさし出す 女傘 女傘
抱いてやりたい 抱いたら負ける
水割りの 水割りの 酒のちからで
とびだす路地に 冬の雨


6.みちづれ

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

水にただよう 浮草に
おなじさだめと 指をさす
言葉少なに 目をうるませて
俺をみつめて うなづくおまえ
きめた きめた おまえとみちづれに

花の咲かない 浮草に
いつか 実のなる ときをまつ
寒い夜更けは お酒を買って
たまのおごりと はしゃぐ姿に
きめた きめた おまえとみちづれに

根なし明日なし 浮草に
月のしずくの やどるころ
夢の中でも この手をもとめ
さぐりあてれば 小さな寝息
きめた きめた おまえとみちづれに


7.くちなしの花

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

いまでは指輪も まわるほど
やせてやつれた おまえのうわさ
くちなしの花の 花のかおりが
旅路のはてまで ついてくる
くちなしの白い花
おまえのような 花だった

わがままいっては 困らせた
子供みたいな あの日のおまえ
くちなしの雨の 雨の別れが
今でも心を しめつける
くちなしの白い花
おまえのような 花だった

小さな幸せ それさえも
捨ててしまった 自分の手から
くちなしの花を 花を見るたび
淋しい笑顔が また浮かぶ
くちなしの白い花
おまえのような 花だった


8.雨降り花

作詞:水木かおる
作曲:杉山真人

夢ものぞみも つまずくたびに
やせて小さく なってきた
だめな俺だが 雨降り花よ
純なこころで 咲けるなら
せめて野に咲く 花でいい

好きとひと言 云えないままに
あいつ泣かせた二年前
なんで別れた雨降り花よ
今もこの血が 熱いなら
せめて野に咲く 花でいい

口に出せない 男のつらさ
じっと背中で 耐えるやつ
しみるしみるさ 雨降り花よ
友のこころに 咲けるなら
せめて野に咲く花でいい

風に吹かれて 這いずるように
俺は俺なり 生きてゆく
雨が重たい 雨降り花よ
うすい紅いろ ひと色に
せめて野に咲く 花でいい


9.あじさいの雨

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

弱いからだに かさねた無理を
かくしていたのか 濃いめの化粧
いくども色を 変えながら
枯れて淋しく 散ってゆく
雨 雨 あじさいの雨に
煙るおまえの 白い顔

いつも変らぬ 笑顔のかげで
いつか指から 消えてたゆびわ
苦労の重さ たえながら
じっと咲いてた 花にふる
雨 雨 あじさいの雨は
男ごころを ぬらす雨

かげで流した おまえの涙
ふいてやれずに 今日までひとり
身勝手すぎた このおれを
詫びてみたって 遅いけど
雨 雨 あじさいの雨に
声をころして 男泣き


10.寒暖計


11.日暮れ坂

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

何んのために やすらぎに背をむけて
何んのために ひとり行く日暮れ坂
ほこりによごれた上着を肩に
出逢いと別れ 今日もかさねる
ふりむいたら なにもかも くずれ去る
ふりむかずに ひとり行く日暮れ坂

夢は遠く傷ついて たおれても
夢の重さ なげくまい 日暮れ坂
ネオンの灯りは はなやかだけど
吹きすぎてゆく 風は冷たい
風の中でひらく花 枯れる花
風に吹かれ ひとり行く 日暮れ坂

かがやき忘れた 都会の星よ
ささくれだった 人の心よ
遠い道の はてで呼ぶものはなに
遠い道を ひとり行く 日暮れ坂


12.朝やけ