暫存

渡哲也 暫存歌詞
1.さすらいの挽歌

作詞:塔山清
作曲:遠藤実

しあわせうすい 窓に灯りともし
指折りかぞえ 待ってる女
いつまでも しばりたくない
おれはもう 帰らないだろ
過ぎた季節は 返せないけど
これからの季節は おまえにやりたい

男は夢に 生きることを望み
女はいつも 幸せ願う
顔みれば 何もいえない
遠くから 別れを云おう
愛のしずかな くらしをまもる
おまえにはそう云う 男がにあうよ

野菊のように 咲いてくれたひとの
淋しい笑顔 ゆれてる旅路
何ひとつ 酬いられない
おれは今 それがせつない
いつかも一度 恋に逢えたら
花の夢いっぱい ひらいておくれよ


2.歌い残した歌

作詞:搭山清
作曲:遠藤実

つぼみのままで 夢は枯れ
寂しくすする 冷えた酒
都落ちする 春の宵
さらばとふりむく 街の灯に
歌い残した 歌がある

少女のままの けがれない
写真を置いて 消えた娘よ
どこへ行ったか 日陰花
別れて幾年 世を拗ねた
身にも涙は ながれくる

こころのほつれ 逢うひとも
二十才に帰る 道もない
山のみどりよ 海の青
旅路になきがら さらすなら
枯れて見果てぬ 夢に死ぬ


3.笹舟

作詞:塔山清
作曲:遠藤実

朝の別れが ない国へ
つれていってと おまえはすがる
笹舟 さらさら おんな舟
波にもまれて 傷つきながら
どこへ流れる ネオン川

春はいちめん 菜の花の
故郷の話を きかせてほしい
笹舟 さらさら おんな舟
幼ななじみの 思い出川に
いつか失くした 夢を見る

酒に崩れる 足もとを
バカと叱っ 肩貸す灯かげ
笹舟 さらさら おんな舟
つんだ涙の 重さに負けて
沈みやしないか さだめ川


4.夕焼け

作詞:搭山清
作曲:遠藤実

やりきれないよな 淋しさに
仰ぐ四角い 街の空
夕焼け 小焼け また日がくれる
赤い夕陽が つれもどす
ふるさとの 山よ 小川よ あの女よ
かわりはないか

あの日の夢にも はじかれて
肩を落した 橋の上
夕焼け 小焼け 明日も天気
桃の花散る 水車小屋
別れても ひとり 娘よ 幸せを
みつけておくれ

生まれた時から さすらいの
星をだいてた 俺なのか
夕焼け 小焼け また風が出る
にがい涙を すてる酒
遠い日の 夢の 中から あの女が
呼んでるようだ