渡哲也全曲集

渡哲也 渡哲也全曲集歌詞
1.酒がたり


2.水割り

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

いつもおまえは 微笑ったあとで
ふっと淋しい 顔するね 顔するね
うすい肩さえ 痛々しいが
水割りの 水割りの 酒といっしょに
飲みほす恋の わかれ酒

きれいばかりに 見ないでくれと
みせたうなじの 傷のあと 傷のあと
影と影とが 呼びあうからか
水割りの 水割りの 氷みたいに
こころがふれて 鳴った夜

うらむその目を ふり切るおれに
そっとさし出す 女傘 女傘
抱いてやりたい 抱いたら負ける
水割りの 水割りの 酒のちからで
とびだす路地に 冬の雨


3.冬の駅


4.ありんこ

作詞:門谷憲二
作曲:山崎稔

咲くなら咲け 散るなら散れ
自分できめろ
たったひとつの生命じゃないか
わかっていてできないのが人間ならば
ありんこになって生きてもいいさ
ころげころげながら踏まれ踏まれながら
もっともっと汚れちまえよ
はぐれたありんこが雨に打たれ
重い夢のかけらをひきずる
バカだね苦しい旅は捨てて
笑っていれば楽しいものを

降るなら降れ 吹くなら吹け
手かげんするな
どうせまた来る 嵐じゃないか
やるだけやれ 死ぬまでやれ 甘ったれるな
涙なんか ひとりで流せ
街におぼれながら人を憎みながら
もっともっと壊れちまえよ
ひたすらありんこみたいに歩け
その心を誰かが待っている
また来る明日のために愛は
とまっておけよその胸の中

迷い迷いながら 叫び叫びながら
もっともっと汚れちまえよ
ひたすらありんこみたいに歩け
この思いが誰かにつたわる
もう一度かけがえのない愛に
たどりついたら錨をおろせ


5.花飾り


6.わかれ道

渡哲也・いしだあゆみ
作詞:水木かおる
作曲:杉本真人

(男)おなじ夢 見ていたはずが
(男)いつからか 離れていった
(女)燃えつきた わけでもないし
(女)つくすのに 疲れてたわけでもないけれど
(男)心残して
(男)別れる二人
(男女)心残して 別れる二人
(男)おまえ おまえ
(男)それでも俺たち 逢えてよかった

(男)さよならの 言葉にかえて
(男)元気でと 肩に手おいた
(女)その胸に ふるえて抱かれ
(女)少しだけ こんな夜は泣いてもいいですか
(男)言葉なくして
(男)たたずむ二人
(男女)言葉なくして たたずむ二人
(女)あなた あなた
(女)やさしい想い出 愛をありがとう

(男)めぐり逢う日が
(男)見えない二人
(男女)めぐり逢う日が 見えない二人
(男)おまえ
(女)あなた
(男女)夜霧が静かに 恋の幕をひく


7.あじさいの雨

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

弱いからだに かさねた無理を
かくしていたのか 濃いめの化粧
いくども色を 変えながら
枯れて淋しく 散ってゆく
雨 雨 あじさいの雨に
煙るおまえの 白い顔

いつも変らぬ 笑顔のかげで
いつか指から 消えてたゆびわ
苦労の重さ たえながら
じっと咲いてた 花にふる
雨 雨 あじさいの雨は
男ごころを ぬらす雨

かげで流した おまえの涙
ふいてやれずに 今日までひとり
身勝手すぎた このおれを
詫びてみたって 遅いけど
雨 雨 あじさいの雨に
声をころして 男泣き


8.風の舞う港から

作詞:小椋佳
作曲:小椋佳

何をこんな遠く逃げて
来たのだろう一人 淋しそうな姿
鈍色の浜に立つ 細い後ろ影
風の舞う港から
カモメ 傷をいやして
飛んでゆけ 思い出は海に沈めて

旅は捨てるはずの過去を
時に飾りさえも つけて連れて来るよ
見も知らぬ悲し気な 姿胸を打つ
風の舞う港から
浮かぶ面影ひとつ
その頬に光るもの おまえの涙

風の舞う港から
カモメ 俺も帰ろう
うつむいた あの頬の涙ぬぐいに


9.彷徨人

作詞:水木かおる
作曲:杉本真人

アカシヤ花咲く街で
枯葉の舞い散る街で
かさねた出逢いの夢いくつ
風に肩おされ別れゆくならば
思い出にあたたかい
灯がともるうちに…
ルルル…ルルル…
流れゆく時の中人は旅をする

夕陽にさまよう時も
グラスを重ねる時も
心の寒さにエリ立てる
あかね雲の果て 遠く住む女は
逢うことも 見ることも
ない夢の女か
ルルル…ルルル…
流れゆく 時の中 人は旅をする


10.夜霧よ今夜も有難う


11.みちづれ

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

水にただよう 浮草に
おなじさだめと 指をさす
言葉少なに 目をうるませて
俺をみつめて うなづくおまえ
きめた きめた おまえとみちづれに

花の咲かない 浮草に
いつか 実のなる ときをまつ
寒い夜更けは お酒を買って
たまのおごりと はしゃぐ姿に
きめた きめた おまえとみちづれに

根なし明日なし 浮草に
月のしずくの やどるころ
夢の中でも この手をもとめ
さぐりあてれば 小さな寝息
きめた きめた おまえとみちづれに


12.雨降りやまず


13.北の駅舎(えき)


14.逢坂川

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

汚れた女と 目を伏せたけど
襟の白さに あゝ 少女が残る
おなじ痛みの川千鳥
今のおまえがいいんだよ
水の都の さすらいに
ゆれて 流れて 逢坂川

小雨の街角 けんかをしても
背中あわせの あゝ ぬくみがかよう
夢にはぐれた 淋しさを
うめる相手はおまえだけ
北へ南へ あてもなく
ゆれて 流れて 逢坂川

捨てきれなかった この街の灯は
ひとの情に あゝ ほろりとにじむ
酔ってグラスに 逃げた日を
笑いばなしにしておくれ
ついてくるかい どこまでも
ゆれて 流れて 逢坂川


15.ひとり

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

都会 裏窓 袋小路
夢を消された 他人街
いっそ泣こうか 笑おうか
胸のすきまに 霧が降る
ひとり ひとり おれもひとり

出逢い ゆきずり 別れ花
しんは酔えない 忘れ酒
薄い幸せ 細い肩
胸のすきまに 雨が降る
ひとり ひとり あいつもひとり

夜更け 靴音 石だたみ
ひとりたたずむ ガード下
背中ぬくめる 灯もうすく
胸のすきまに 風が吹く
ひとり ひとり みんなひとり


16.くちなしの花

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

いまでは指輪も まわるほど
やせてやつれた おまえのうわさ
くちなしの花の 花のかおりが
旅路のはてまで ついてくる
くちなしの白い花
おまえのような 花だった

わがままいっては 困らせた
子供みたいな あの日のおまえ
くちなしの雨の 雨の別れが
今でも心を しめつける
くちなしの白い花
おまえのような 花だった

小さな幸せ それさえも
捨ててしまった 自分の手から
くちなしの花を 花を見るたび
淋しい笑顔が また浮かぶ
くちなしの白い花
おまえのような 花だった